EOS R1にファームウェアVer.1.2.0配信開始。EOS Multi Remote対応と安定性向上

EOS R1にファームウェアVer.1.2.0配信開始。EOS Multi Remote対応と安定性向上

キヤノンのフラッグシップミラーレスEOS R1に、最新ファームウェア「Ver.1.2.0」が公開されました。今回のアップデートは、ド派手な新機能というよりも、プロ現場で効いてくる信頼性アップ系の内容が中心です。派手さはないけれど、「仕事でR1を振り回している人ほどありがたい」というタイプのアップデートですね。

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みんカメ編集部
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この記事のサマリー

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EOS R1に最新FW1.2.0が公開され、EOS Multi Remote対応やFTP転送エラー修正など“プロ必須の安定化アップデート”が実施された。

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今回のFWは大きな新機能よりも信頼性向上が中心で、ネットワーク運用や複数台運用を行うR1ユーザーには特に恩恵が大きい内容となっている。

EOS Multi Remote 対応 ― 複数台運用を見据えたプロ向け機能

まず一番大きなトピックは、「EOS Multi Remote」への対応です。EOS Multi Remoteは、プロフォトグラファー向けの新しいリモート撮影システムで、複数のカメラを遠隔から制御するようなシーンを想定した製品です。スポーツ、ステージ、報道のように、同時に何方向ものカットを押さえたい現場では、カメラを複数台仕込み、リモートで切るのが当たり前になりつつあります。

EOS R1がこのシステムに正式対応したことで、「メイン機をR1で固めているフォトグラファーが、より統一されたリモート環境を構築しやすくなる」ことが期待できます。既にキヤノンのリモート関連アクセサリーを使っている人は、今後のシステムアップも視野に入れておくと良さそうです。

ネットワーク運用の地味だけど重要な不具合修正

次に、ネットワーク周りの不具合修正です。

  • FTP転送時にErr41が出て画像転送に失敗することがある問題
  • 一部CFexpressカードがカメラ内でフォーマットできないことがある問題

この2点が修正されています。

どちらも「遭遇しなければ気にもしない」類のバグですが、撮影現場で一度でも起きると本気で泣けるやつです。特にFTP転送は、ニュース現場やスポーツ会場で「撮ってすぐ送る」ワークフローの生命線。ここが不安定だと、どれだけAFが速くても、どれだけ連写できても、最終的にクライアントに届かなければ意味がありません。

また、CFexpressカードのフォーマット不具合も、予備カードを入れ替えながら回していくプロにはかなり気になるポイント。撮影直前に「このカード、なぜかフォーマットできないんだけど…?」となると血の気が引きます。今回の修正で、このあたりのヒヤリ体験はかなり減ってくれそうです。

全体の安定性向上 ― フラッグシップらしい信頼性へ

リリースノートの最後には、「その他、システムの安定性に関する改善」も含まれると記載されています。具体的な中身は明らかにされていませんが、最新世代の高速なカメラほど、内部処理は複雑になりがちです。

特にEOS R1は、約2400万画素のフルサイズ積層センサー、高速プロセッサ、先進的なAF、そして6Kクラスの動画性能まで抱え込んだ“全部入り”フラッグシップ。細かな安定性のブラッシュアップは、長時間連写や過酷な環境でこそ効いてきます。

「プリキャプチャ割り当て」は今回もおあずけ

なお、Canon Rumorsの記事中では、ユーザーから要望の多い「プリキャプチャ機能をボタンに割り当てたい」という点は、今回も実現していないと触れられています。

「また見送りか…」と感じるR1ユーザーもいると思いますが、これは今後のファームウェアで引き続き期待するしかありません。もしあなたも同じ不満を抱えているなら、キヤノンへのフィードバックや要望フォームから、地道に声を届けておくのが一番の近道です。メーカーは、思っている以上にユーザーの“数の声”を見ています。

最新ファームウェアのダウンロード情報

最新ファームウェアはこちらのキヤノン公式ページからダウンロードが可能です。

https://canon.jp/support/software/os/select/eos/eosr1-firm

また同日、最新R6 Mark Ⅲ含む人気のミラーレス・コンデジにも最新ファームウェアが配信されています。

まとめ

EOS R1のファームウェアVer.1.2.0は、

  • EOS Multi Remote対応によるシステム拡張
  • FTPエラーやCFexpressフォーマット問題の修正
  • 全体的な安定性の向上

といった内容で、フラッグシップ機らしい「信頼性」を底上げするアップデートとなっています。大規模な新機能はありませんが、「仕事道具としてのR1」をより安心して振り回せるようになる意味では、見逃せない一歩と言えそうです。


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