吹上しょうぶ公園

吹上しょうぶ公園は、木道が巡る湿地に花菖蒲が咲き誇る初夏の名所で、雨や薄曇りの日に花弁の階調が美しく出ます。見頃の6月は紫や白の群落が水面に揺れ、望遠で前ボケを重ねればやわらかなボタニカルポートレートに。開園直後の無風時間は映り込みが整い、滴の乗った蕾や剣葉のラインをマクロで追えば、静かな青梅の湿地の表情が浮かび上がります。背景の人影はあえて流して賑わいを柔らかく表現しても上品。水面の反射はPLでコントロールし、色温度をやや下げると凛とした初夏の空気が出ます。閉園間際の低い光は花弁のベール感を引き出し、雨具とレインカバーを備えれば雨天決行の価値がある園です。