潜竜ケ滝

潜竜ケ滝は佐世保市の潜竜ヶ滝公園にかかる落差約20mの名瀑で、男滝と女滝の二条が轟音を立てて落ち込む迫力ある被写体です。苔むした鳥居や「龍門」と刻まれた石額、不動尊の祠など信仰の痕跡が画面に物語性を与えます。新緑や紅葉、雨の日は岩と苔の色がよく乗り、長秒露光で白いベールのような流れを描くと滝壺の深い碧が引き立ちます。夏は水しぶきの涼感、冬は部分的な氷結も狙い目です。参道の石段を少し見下ろす位置から撮れば、滝と鳥居、訪れる人のシルエットを一枚に収められ、縦位置で高さを、横位置で周囲の岩壁と森の奥行きを強調できます。