品川神社

北品川の高台に鎮座し、石段の先に現れる双龍鳥居がまず強烈な主役。龍の彫刻は斜めから光を拾うと立体感が増し、晴天は陰影がくっきり、曇天は石の階調が素直に出ます。境内の品川富士（富士塚）は都内最大級といわれ、登れば街並みが抜けて“ミニ登山”の達成感も写真に。早朝は人が少なく、夕景〜青い時間は街灯が効いて雰囲気が急上昇。一粒萬倍の泉は水のきらめきをマクロで、稲荷の鳥居は望遠で圧縮して密度を出すと◎。広角で石段の奥行き、望遠で龍・提灯・朱の差し色を切り取り、縁起の情報量を詰め込むと一気に作品になります。