大山上池・大山下池

大山上池・大山下池は、ヨシ原と森が作る“水平の余白”に、渡り鳥の気配が重なる水辺。凪いだ早朝は反射が整い、逆光では葦の穂先が金色に透けます。広角で空のグラデーションと水面を大きく、望遠で鳥や波紋、ヨシの反復を圧縮して密度を追加。風の日は波の模様を寄りで切り取れば成立し、雨上がりは色が締まって渋いトーンに。日没後のブルーアワーはND長秒で面を整えると静寂が際立ちます。飛び立ちの瞬間は1/2000秒、逆に羽音の気配を残すなら1/30秒で少し流すのも面白いです。朝夕で色が変わるので、同じ構図を撮り比べたい。