日本武道館

北の丸公園の緑に包まれた八角形の大屋根は、東京の中心で“和”を撮れる名物建築。正面の屋根を真正面から押さえたら、石畳のリード線を使って引き気味に構えると端正にまとまります。春は桜、秋はイチョウがフレームになり、冬は空気が澄んで輪郭がシャープ。夕景〜夜は照明で陰影が増して建築写真向きです。人の往来をあえて入れてライブ感を足したり、望遠で屋根の曲線だけを抜いてグラフィックに見せるのもおすすめ。広角は歪みが出やすいので、建物の縦線を意識して水平垂直を整えると上品。雨の日は水たまり反射で“もう一枚”が撮れます。