赤門（小石川後楽園）

後楽園の赤門は、外の街並みと庭園世界の境界を象徴する存在。外側からは門越しに高層ビルをのぞかせれば“都会のオアシス”感が出て、内側からは枝垂れ桜やモミジを額縁にして撮ると季節感が一気に増します。門前の砂利の質感や行き交う人の足元だけを入れても、時間の層が静かににじみます。逆光の時間は門の内側を暗く落とし、シルエット気味に人物を通過させるとストーリー性のあるスナップカットになります。遠景だけでなく、足元の石や苔、参拝者の動きも少し入れておくと、あとで写真を並べたときに場所の記憶が立体的によみがえり、撮影記録としても作品としても使いやすくなります。