石山観音寺

石山観音寺は、岩壁に張り付くように建てられた堂と、削り出された岩窟の観音像が迫力満点の山寺。広角で岩肌と堂宇を大きく入れれば、足元の石段から頭上の空まで一気に画になります。雨上がりは岩が黒く濡れ、苔とツタが浮かび上がってドラマチック。望遠で岩窟の表情や彫られた仏たちの顔を寄れば、時間の重さがじわり。足場は滑りやすいので安全第一ですが、少し高い位置から見下ろす構図も用意できると“崖の寺”感がより伝わります。広角と中望遠の二本があれば、ダイナミックな岩壁の全景から、静かな仏の表情まで撮り分けられ、山寺撮影の練習場としても最高です。