五百羅漢寺

五百羅漢寺は、無数の羅漢像が生む圧倒的な密度感が主役で、構図の切り方ひとつで表情が変わる寺。正面から整列を狙えば図案的に、少し斜めに振れば像の重なりが奥行きになり、リズムのある画面が作れます。曇天や雨の日は石像の陰影が柔らかく、苔や水滴の質感も映えるので特におすすめ。単焦点で表情に寄って背景を溶かしたり、マクロで手や衣の彫りを拾ったりと撮り分けが楽しい。朝の静かな時間は人が少なく、低めのアングルで像を前景に置くと迫力が出ます。夕方は木漏れ日が差すとハイライトが点々と入り、玉ボケを添えたスナップも可能。露出は石の白飛びに注意しつつ、陰影を残して立体感を強調したい場所です。