満明寺

満明寺は、長崎の丘の斜面に寄り添うように建つ寺で、石段の途中から振り返ると港町と空が広がる抜けの良さが魅力。広角で山門と街並みをまとめれば旅情ある一枚になり、本堂まわりでは標準〜中望遠で石仏や鐘、苔むした石垣に寄って質感描写を楽しめます。曇りや霧の日は坂の多い長崎らしい空気が柔らかく写り、夕景は光の粒が階段の奥に滲みます。雨上がりの石段は滑りやすいので安全第一で、手すりを支えにローアングルも狙いたい寺です。初夏の紫陽花や秋の紅葉が絡む季節は色のレイヤーも豊かで、同じ構図でも訪れるたび雰囲気が変化します。船や路面電車の音を背景に、スナップ感覚で人の往来を少しだけ入れると“長崎らしさ”が増します。