戸越八幡神社

商店街の喧騒から一歩入るだけで空気が切り替わる、街の鎮守。広角で鳥居と参道を引き、ビルの縁を少し残すと“東京らしさ”が出ます。標準で拝殿を端正に、望遠で鈴緒の繊維や絵馬の文字、狛犬の欠けを寄ると祈りの温度が上がる。雨の日は路面反射が最高で、傘の前ボケを使うと人が多くても整理しやすい。夕方は逆光で鳥居の縁が光り、夜は境内灯と街灯の二色がしっとり混ざる。低速で人影を少し流すと“街の静けさ”が戻り、正月や祭礼の提灯は色のアクセントになる。参拝帰りの買い物袋や自転車を点景に入れると“生活の信仰”が一枚で伝わる。鳥居は縦位置が強く、露出は提灯の白飛びを避けて気持ちマイナスが安全。