山形城三ノ丸跡

山形城三ノ丸跡は、霞城公園周辺に広がっていた外郭の記憶を辿れる場所。堀筋や土塁の高低差、街路の直線が“平城の大きさ”を想像させます。広角で堀のカーブと空を大きく、望遠で石垣の目地や水面の反射を切り取ると締まる。春は桜、冬は雪で輪郭が整理され、夕方の斜光は起伏が読みやすい。人や自転車を小さく入れると現代の生活と城の時間が同居し、長秒で人影を流せば史跡の静けさが浮く。夜は街灯が水面に映り、青い時間の撮影もおすすめ。雨上がりは石と土が黒く締まり、PLでテカりを抑えると階調が揃います。堀端の並木は逆光で葉が透け、風の止む瞬間に水鏡を狙うと一枚が決まる。