ボードワン博士像

都心の緑地に立つボードワン博士像は、ブロンズの肌理と石台座の角がつくる陰影が主役。朝のやわらかな斜光は顔の起伏を丁寧に描き、夕方は逆光で輪郭が締まって凛としたシルエットに。春は新緑や花が背景の額縁、秋は落ち葉の色が足元のアクセント、冬は澄んだ空気で金属のトーンが冴える。ローアングルなら空を大きく、横位置なら街並みを薄く入れて“東京の記憶”へ。中望遠で表情と銘板を端正に切り、開放で背景を溶かすと像が浮く。雨上がりは路面反射が自然なレフになり、ブルーアワーは街灯が点になってドラマが増す。モノクロも相性抜群。