竹内家のカキの木

竹内家のカキの木は、古い民家の庭先で実をつける“暮らしの果樹”を主役にできるスポット。秋には橙色の実と青空のコントラストが強く、縁側や黒板塀を背景に入れると東京とは思えない里の情景になります。望遠で実を圧縮して密度感を出し、広角で家屋と木全体を入れると物語が完成。収穫後の冬は枝ぶりが際立ち、残った実をアクセントにすると侘びた一枚に。朝夕の斜光で実の艶が出るので、逆光気味に少しアンダーがコツです。雨上がりは実に水滴が乗り、マクロで撮ると宝石のよう。ヒヨドリなどがついばむ瞬間を狙えば動きも入り、里の秋らしいスナップに仕上がります。