サギ草

愛媛で出会えるサギ草（サギソウ）は、盛夏の湿地に白い花が舞うように咲く繊細な被写体。細かく裂けた花弁が“鷺の羽”に見え、マクロで寄ればレースのような質感と立体感が際立ちます。朝露の残る早朝は透明感が増し、逆光で輪郭がふわっと光る瞬間が狙い目。群落はローアングルで奥行きを作り、単体は背景を暗く落として主役を浮かせると強い一枚に。踏み荒らしを避け、遊歩道から望遠や等倍で丁寧に撮りたい花です。ピント面が浅いので、花の正面を外さない位置から撮り、背景は暗い森か水面の反射を選ぶと立ちます。前ボケに草を入れて“湿地の奥行き”を作ると、図鑑っぽさを避けられます。