天赦園の竹

天赦園の竹は、伊達家の家紋「竹に雀」にちなみ、池を巡るように多彩な竹が植栽された庭園の主役級の被写体です。曲線を描く園路に沿って伸びる竹林越しに池や太鼓橋をフレーミングすると、緑のグラデーションと水面の反射が重なり、しっとりとした和の風景に。縦位置で竹の幹を強調すれば、天へ伸びるリズム感のある構図になり、足元の苔むした石や落ち葉を前景に添えると奥行きも増します。晴れた日は竹の影が石畳に模様を描き、曇天や小雨の日は葉の質感が柔らかく出るので、天候に合わせて表現を変えて楽しめますし、浴衣姿の人物をそっと入れると雰囲気がぐっと高まります。