ニコンZR、ファームウェアVer.2.00を開発中 H.265 Log対応などを2026年内提供予定

ニコンZR、ファームウェアVer.2.00を開発中 H.265 Log対応などを2026年内提供予定

ニコンがシネマ向け「Z CINEMA」シリーズのフルサイズカメラ「ニコン ZR」について、ファームウェアVer.2.00を開発中と公式に発表しました。H.265収録時のLog3G10/REDWideGamutRGB対応など、ポストプロダクションまで見据えた機能追加が予告されています。

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この記事のサマリー

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ニコン ZR向けファームウェアVer.2.00は開発中で、2026年内の提供開始が予定されています

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Ver.2.00で予定される追加点は「H.265でのLog3G10/REDWideGamutRGB」「高感度ノイズ低減の選択肢」「R3D NE撮影時のフォーカスピーキング」です

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オープンゲート記録とアナモルフィックのデスクイーズ表示は、2027年中の対応を目指す別枠の開発項目です

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RED CONTROL / RED CONTROL PROの更新で、ZRのリモート操作対応も予告されています

ニコン ZR向けVer.2.00は「開発中」—まず押さえるべき公式発表の範囲

今回のトピックは「配信開始した更新」ではなく、ニコン公式ニュースからVer.2.00の開発を進めていると告知されたものです。対象機種はシネマ向け製品シリーズ「Z CINEMA」のフルサイズセンサー搭載カメラ「ニコン ZR」で、ニュースでは2025年10月発売の製品だと明記されています。

発表はニコンの企業情報サイトに掲載され、Ver.2.00で予定している機能が3項目、さらに“多くの要望をいただいている”として2027年中の対応を目指す機能が2項目、加えてREDのリモートアプリ更新予定が示されました。

Ver.2.00で予定される3つの追加点

Ver.2.00で予告された機能は、どれも「撮影→編集→納品」までの流れを意識した内容です。特にH.265収録でのガンマ/ガマット対応は、軽量コーデックで回しつつ、カラーグレーディング(色調整)耐性も確保したい現場に響きやすいでしょう。

H.265でLog3G10とREDWideGamutRGBに対応

H.265収録時にガンマLog3G10とガマットREDWideGamutRGBへ対応予定とされています。ガンマは明るさの階調の持たせ方、ガマットは色域(どこまでの色を扱えるか)の枠組みで、編集工程での色づくりの自由度に関わる要素です。

たとえば長回しのドキュメンタリーやライブ収録のように、撮影素材のデータ量を抑えたい一方で、仕上げでしっかり色を追い込みたいケースでは、H.265+Log運用の価値が上がります。ワークフローは編集ソフト側の設定や管理ルールにも左右されるため、導入前にテスト素材を撮影し、編集ソフト側で読み込み・色管理・書き出しまで確認しておくと、実運用時のトラブルを減らせます。

H.265のLog撮影時に「高感度ノイズ低減」の度合いを選べる

H.265でのLog撮影時に[高感度ノイズ低減]の度合いを選択できるオプションを新搭載する、と案内されています。ノイズ低減は暗所で持ち上げたときのザラつきを抑える一方、ノイズ低減は暗所でのザラつきを抑える一方、かけ方によっては細部がつぶれたり、質感がのっぺり見えたりすることがあります。

たとえば夜景の街並みを“クリーンに整える”のか、ライブ感を残して“粒状感も表現として残す”のかで、望ましいノイズ処理は変わりがちです。撮影現場で方向性を固められると、編集側での追加処理やショット間の揺れを減らしやすくなります。

R3D NE撮影時のフォーカスピーキング表示に対応

「R3D NE」撮影時にフォーカスピーキング表示へ対応予定とされています。フォーカスピーキングはピントが合っている輪郭を強調表示する補助機能で、浅い被写界深度(背景が大きくボケる状態)や、被写体の距離変化がある撮影で確認がしやすくなります。

R3D NEは、ニコンが「REDのシネマカメラならではのカラーサイエンスを実現するため、ニコンのカメラ向けに開発されたRAWフォーマット」と説明しています。R3D NE撮影時にもフォーカスピーキングを使えるようになることで、RAW収録時のピント確認がしやすくなります。

2027年中の対応を目指す機能:オープンゲート記録/アナモルフィックのデスクイーズ表示

オープンゲート記録と、アナモルフィックレンズ装着時のデスクイーズ表示は、Ver.2.00の搭載機能としてではなく「2027年中の対応を目指して開発を進めている」項目として記載されています。ここをVer.2.00の確定追加点として捉えると誤解になるため、線引きして理解したいところです。

オープンゲートは、センサーの撮像領域をより広く(または異なるアスペクト比で)活用する記録方式として語られることが多く、縦横の切り出しや複数納品(16:9と縦動画など)を想定する制作で注目されがちです。一方、デスクイーズ表示はアナモルフィックレンズの“横方向に圧縮された映像”を、撮影時のモニター上で見やすく戻すための表示支援で、フレーミングの確度に直結します。

ニコンは、オープンゲート記録とデスクイーズ表示について『多くの要望をいただいている』機能として挙げ、2027年中の対応を目指して開発中だと説明しています。

RED CONTROL / RED CONTROL PROの更新予定:ZRのリモート操作にどう効く?

ニコンの発表には、REDがリモートコントロールアプリ「RED CONTROL」「RED CONTROL PRO」をバージョンアップし、ZRのリモート操作に対応する予定だという記載もあります。配信日や対応OSは明記されていないものの、カメラ本体の進化だけでなく、周辺ソフトを含めた運用面を広げる一手として押さえておきたい要素です。

リモート操作が効いてくるのは、たとえば三脚固定でカメラ位置を変えにくいインタビュー、ジンバル搭載でボディに触れたくない撮影、複数台を同時に管理する現場などです。実際に操作できる項目や接続条件は、アプリ更新後の仕様確認が必要です。複数台運用やジンバル運用で使う場合は、事前に接続安定性や操作範囲を確認しておきましょう。

Ver.2.00配信前に確認しておきたいこと

Ver.2.00は開発中のため、実際の更新手順や配布ファイル名はまだ案内されていません。配信開始後は、ニコンの公式ダウンロードページに掲載される手順に沿って更新する必要があります。

なお、公開済みのZR用ファームウェアでは、ファームウェアファイルをPCでダウンロードし、カードリーダーを使ってカメラでフォーマットしたメモリーカードへコピーする手順が案内されています。Ver.2.00でも同様の手順になるかは、正式配信時の案内を確認してください。

Ver.2.00の配信に備える場合は、現在のファームウェアバージョンを確認しておきましょう。公開済みのZR用ファームウェアページでは、メニューアクセスボタンを長押しし、セットアップメニューの[ファームウェアバージョン]から確認する手順が案内されています。Ver.2.00の正式な更新手順は、配信開始後の公式案内を確認してください。

ニコン ZR向けファームウェアVer.2.00の開発発表まとめ

今回の発表で確定しているのは「Ver.2.00を開発中で、年内に提供開始予定」という点と、Ver.2.00に盛り込む予定の3項目、そして2027年中の対応を目指す2項目です。具体的な配信日、配信方法、追加項目の全容、REDアプリ側の配信日や対応OSは、まだ案内されていません。

対象

バージョン/区分

公開日

状態

主な更新点(公式発表の範囲)

ニコン ZR

ファームウェアVer.2.00

2026年9月8日(開発発表)

開発中/年内提供開始予定

H.265収録でLog3G10/REDWideGamutRGBに対応予定、H.265 Log撮影時に[高感度ノイズ低減]の度合い選択オプションを追加予定、R3D NE撮影時のフォーカスピーキング表示に対応予定

ニコン ZR

将来対応(バージョン不明)

記載なし

2027年中の対応を目指して開発中

オープンゲート記録、アナモルフィックレンズ装着時のデスクイーズ表示

REDアプリ

RED CONTROL / RED CONTROL PRO

記載なし

バージョンアップ予定

ZRのリモート操作に対応予定(配信日・対応OSは未掲載)

Ver.2.00は“撮影フォーマットとモニタリング補助”の強化が中心で、色づくりと現場確認の両面に効く内容です。続報では、配信開始日とともに、実際にどのメニューに項目が追加されるか、既存設定との関係、対応条件(記録モードや出力条件など)が明らかになるはずなので、ワークフローを組んでいる方ほど公式の追加情報を待ちたいところです。


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