
【2026年版】NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3のレビュー比較まとめ 軽量スナップ向け






NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3は、フルサイズ対応のZマウント標準ズームとして非常に小さく軽い一方、ズーム域は24-50mm、開放F値はF4-6.3と控えめです。旅行や街歩き、家族の記録など、荷物を軽くしたい場面では使いやすいレンズですが、暗所撮影や大きなボケを生かしたポートレートには明るいレンズほどの余裕がありません。また、レンズ内手ブレ補正(VR)は非搭載なので、手持ち動画の安定性はボディ内手ブレ補正や撮り方にも左右されます。レビューを参考に、描写、操作性、AF、弱点まで確認し、どのような人に向いているのかを詳しく見ていきます。
この記事のサマリー

約195g、収納時約51mmの小型軽量設計が大きな特徴。Z5などと組み合わせると、フルサイズ機を軽い構成で持ち歩けます

解像力は中央を中心に良好です。24mm側では画面四隅の暗さが目立つ場合がありますが、歪曲収差は電子補正を前提とした設計になっています

24-50mmは広角から標準域に絞ったズーム域です。旅行やスナップでは扱いやすい一方、70mm以上をよく使う人には短く感じるでしょう

STM(ステッピングモーター)を採用し、AFは速く静かな部類です。動画ではピント移動による画角変化も小さく抑えられています

比較したいレンズはNIKKOR Z 24-70mm f/4 S、2026年発売のNIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1、NIKKOR Z 24-120mm f/4 S、Canon RF 24-50mm F4.5-6.3 IS STMなど。携帯性とズーム域のどちらを重視するかで選びやすくなります
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3のレビュー要点

(Via:Digital Camera World)
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3は、広いズーム域や明るさより、携帯性を優先した標準ズームです。Digital Camera Worldでも、フルサイズ用として非常にコンパクトで光学性能も良好とする一方、2倍程度のズーム域と50mm側F6.3の明るさを明確な弱点として挙げています。小型化のために何を抑えたレンズなのかが分かりやすく、用途との相性が評価を左右するタイプです。
おすすめな人
旅行や街歩きで長時間カメラを持ち歩く人には使いやすいレンズです。約195gと軽く、収納時も約51mmなので、小型のバッグにも収めやすくなっています。24mmなら街並みや室内を広く写しやすく、35mm前後は人物と背景を一緒に入れたスナップ、50mmは人物や料理を少し大きめに撮るときに使えます。
ズーム域が24-50mmに限られているため、28mmや35mmなど特定の焦点距離を決めて撮る使い方とも相性があります。DPReviewのフォーラムには、28mm・35mm・40mm付近を複数の単焦点レンズのように使っているという趣旨のユーザー投稿もあります。ズームレンズではありますが、広角から標準域の中で画角を選びながら撮るレンズと考えると特徴をつかみやすいでしょう。
不向きな人
屋内イベント、夜のポートレート、コンサートなど、暗い場所で動く被写体を撮る機会が多い人は注意が必要です。50mm側では開放F値がF6.3になるため、被写体の動きを止めるシャッタースピードを確保しようとすると、ISO感度を高く設定する場面が増えます。Z5などボディ内手ブレ補正を搭載したカメラなら静止した被写体の手ブレは抑えやすくなりますが、被写体そのものの動きによるブレは防げません。
背景を大きくぼかした人物写真を中心に撮る人にも、これ1本では物足りない可能性があります。被写体へ近づけば背景をぼかせるものの、50mm F6.3では明るい50mm単焦点などと比べてボケ量は小さめです。また、マウントは硬質プラスチック製です。防塵・防滴に配慮した設計ではありますが、完全な防水・防塵を保証するものではないため、悪天候で頻繁に使用する場合は上位レンズも含めて比較するとよいでしょう。Photography Blogでも、プラスチック製マウントと防塵・防滴への配慮が確認されています。
要素別レビュー早見表
要素 | 評価まとめ |
|---|---|
携帯性 | 収納時約51mm、約195g。フルサイズ用標準ズームとして非常に小さく、持ち歩きやすい。 |
解像力(シャープさ) | 中央は良好。周辺は焦点距離や絞り値によって中央との差が出るものの、実用的な描写。 |
ボケ量 | F4-6.3なので大きなボケは作りにくい。被写体へ近づき、背景との距離を取るとぼかしやすい。 |
歪曲収差・周辺減光 | 電子補正を前提とした設計。24mm側では四隅の暗さが目立つ場合がある。 |
AF(静止画) | STM採用。高速で静かという実機評価があり、日常撮影では扱いやすい。 |
AF(動画) | ピント移動は滑らかで、フォーカスブリージングも少ない。ただし内蔵マイクがわずかなAF作動音を拾う場合がある。 |
逆光耐性 | 強い逆光でもコントラストを保ちやすい。光源の位置によってはフレアやゴーストが発生する。 |
近接撮影 | 最短撮影距離0.35m、最大撮影倍率0.17倍。料理や小物など日常的な近接撮影に使いやすい。 |
総合評価 | ズーム域と明るさより携帯性を優先する人向け。旅行、街歩き、日常記録との相性が良い。 |
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3の基本情報

NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3は、2020年8月28日に発売されたフルサイズ(FX)対応Zマウント標準ズームです。Photography Blogの実機レビューでは、Z5との組み合わせでバランスが良く、非常に軽量なキットズームとして紹介されています。2026年4月にはファームウェアVer.1.02も公開されており、現在もサポートが続いています。
発売状況とキットレンズとしての立ち位置
PetaPixelは発表時、このレンズを当時のFX対応NIKKOR Zレンズで最も小型なレンズとして紹介しました。ニコンも2020年7月21日時点で、フルサイズ対応ミラーレス用ズームレンズとして最薄・最軽量としていました。現在はほかにも小型レンズが増えていますが、約195gという軽さは2026年に見ても大きな特徴です。
Z5の24-50レンズキットとして広く流通したため、Zマウントの最初の1本として使った人も多いレンズです。ボディを新しい世代へ替えればAFや高感度性能は向上しますが、焦点距離が24-50mmであることや開放F値がF4-6.3であることは変わりません。ボディを選ぶときも、まずこの画角が自分の撮影に合うかを確認することが大切です。
Z5の詳しいレビューは以下の記事で紹介しています。
【2026年版】Nikon Z5のレビュー比較まとめ。はじめてのフルサイズに最適
主なスペック要点
使い方に関わる主な仕様を以下にまとめます。
項目 | 値 |
|---|---|
対応マウント | ニコンZマウント |
対応フォーマット | フルサイズ(FX)、DX |
焦点距離 | 24-50mm |
開放F値 | F4-6.3 |
レンズ構成 | 10群11枚(EDレンズ2枚、非球面レンズ3枚) |
絞り羽根枚数 | 7枚(円形絞り) |
最短撮影距離 | 0.35m(ズーム全域) |
最大撮影倍率 | 0.17倍(50mm時) |
レンズ内手ブレ補正 | なし |
フィルター径 | 52mm |
最大径×全長 | 約73.5mm×約51mm(収納時) |
質量 | 約195g |
発売日 | 2020年8月28日 |
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ズーム域と開放F値の特徴を理解する
24-50mmは一般的な24-70mm標準ズームより望遠側が短いものの、旅行や街歩きでよく使われる広角から標準域をカバーしています。24mmは風景や室内、35mm前後は人物を周囲の景色と一緒に撮る場面、50mmは人物や料理などを少し大きく写したいときに使いやすい画角です。
一方、ズームするほど開放F値は暗くなり、50mmではF6.3になります。夕方や室内で動く人を撮る場合、必要なシャッタースピードを保つためにISO感度が高くなることがあります。ISO感度やシャッタースピードの適切な値は光の量や被写体の動きによって変わるため、決まった設定値ではなく、撮影状況に合わせて調整しましょう。
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3のデザインと操作性のレビュー
格納式の小さな鏡筒と、ズームリング、コントロールリングというシンプルな操作系が特徴です。CameraLabsでは、収納時51mmという小ささに加え、ズームリングは軽く操作でき、フォーカス/コントロールリングも滑らかと評価されています。マウントや外装にはプラスチックが多く使われていますが、約195gという軽さにつながっています。
ボタンなしの格納式で小さく収納できる
収納時は撮影位置までレンズを繰り出す必要がありますが、ロック解除ボタンはありません。ズームリングを収納位置から24mm方向へ回せば撮影できるため、操作そのものはシンプルです。Photography Blogも、ボタンを使わずズームリングだけで展開できる格納式構造を特徴として挙げています。
レンズフードHB-98は別売です。また、外装とマウントはプラスチックが中心なので、金属鏡筒のレンズとは手にしたときの印象が異なります。その一方で、軽いレンズはバッグへの出し入れや長時間の持ち歩きがしやすく、旅行や散歩ではこの違いを感じやすいでしょう。
コントロールリングは機能を割り当てられる
コントロールリングには、フォーカス、絞り、露出補正、ISO感度などを対応ボディ側から割り当てられます。たとえば露出補正を設定しておけば、明暗差の大きな場面でリングを回して明るさを調整できます。ISO感度の割り当て可否などはボディによって異なるため、使用機種の設定項目も確認してください。
頻繁に設定を変えない人であれば、初期設定のフォーカス操作のままでも問題ありません。自分がよく変更する機能だけを割り当てれば、操作を複雑にせず使えます。
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3の画質レビュー(解像力・シャープネス)

(Via:Photography Life)
小型のキットズームですが、解像力についてはレビューで比較的高く評価されています。ただし、テスト方法によって評価には多少の違いがあります。Photography Blogでは24mm開放の中央をやや柔らかいとしつつ、絞ることで中央・周辺とも改善すると評価。CameraLabsのテストでは、開放から中央が非常にシャープで、フルサイズ画面の隅も実用的としています。サイズだけを見て画質を低く見積もる必要はなさそうです。
24mm側:風景・街並みで使いやすい
広角端24mmは、旅行先の風景や建物、室内などを広く写せます。Photography Lifeのレビューでも、このサイズのキットズームとして良好な光学性能が確認されています。一方で、中央と四隅では描写に差があり、画面全体の細部をそろえたい場合は絞ったほうが改善する傾向があります。
Photography Blogの24mmテストでは、中央はF5.6からF11、周辺はF8からF11で良好な結果になっています。ただし、これはテスト条件での評価であり、実際の撮影で常にF8にする必要はありません。人物や暗い場所では開放側を使うなど、被写体と光の量に合わせて選ぶのが現実的です。
50mm側:人物や料理にも使いやすい
50mmは、人物の表情や料理、小物を標準的な遠近感で写しやすい焦点距離です。CameraLabsのテストでは、50mm側も中央はシャープで、四隅まで実用的な描写を保っています。また、同じ焦点域ではNIKKOR Z 24-70mm f/4 Sと大きな差が出ないという結果でした。
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3のボケ味・近接撮影のレビュー

(Via:Photography Blog)
開放F値がF4-6.3なので、背景を大きくぼかすことを主目的にしたレンズではありません。ただし、CameraLabsの実写テストでは、被写体へ近づいた50mm側で比較的自然なボケが得られており、前景の描写も滑らかと評価されています。大きなボケは作りにくくても、撮影距離を工夫すれば背景を整理することは可能です。
ボケ量は控えめ。被写体と背景の距離を使う
50mm・F6.3で少し離れた人物を撮ると、F1.8などの明るい単焦点ほど背景はぼけません。反対に、料理や花、小物のように被写体へ近づける場面では、背景を離すほどボケを作りやすくなります。
絞り羽根は7枚の円形絞りです。CameraLabsの点光源テストでは、玉ボケの輪郭が見える場合はあるものの、F6.3という開放F値を考えると比較的自然なボケと評価されています。夜景の光を大きな玉ボケにしたい場合や、人物を背景から大きく浮かび上がらせたい場合は、35mm F1.8や50mm F1.8などの明るい単焦点レンズを追加すると表現の幅が広がります。
最大撮影倍率0.17倍は料理や小物に使いやすい
最大撮影倍率は50mm時で0.17倍、最短撮影距離はズーム全域で0.35mです。マクロレンズのように小さな被写体を画面いっぱいまで拡大する用途には向きませんが、料理、旅先の小物、花などを少し大きく撮るには使いやすい範囲です。
CameraLabsの近接テストでは、開放でも中央には細部が残る一方、画面周辺までそろえたい場合は絞ることで改善するとしています。近距離では、ピントが合って見える前後の範囲(被写界深度)が狭くなることもあるため、撮影後に狙った位置へピントが合っているか確認するとよいでしょう。
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3のAF性能のレビュー
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3はSTM(ステッピングモーター)を採用しており、AFの静かさと速さは複数の実機レビューで評価されています。Photography BlogではZ5との組み合わせでAFが非常に静かで比較的速いと評価。CameraLabsのテストでも、50mmで遠距離から近距離へ合わせる動作は約0.3秒で、繰り返しのピント精度も高い結果でした。
静止画AF:日常撮影では十分な速さ
家族写真や街歩き、旅行などでは、レンズ側のAF速度に大きな不満は出にくいでしょう。CameraLabsでは、NIKKOR Z 24-70mm f/4 Sと同程度の速さでピントが合い、繰り返しのAFでもばらつきが少ないとしています。
ただし、動く被写体への追従性能はレンズだけで決まるものではありません。被写体認識や追従AFの性能は使用するカメラの影響が大きいため、スポーツや動物などを撮る場合はボディ側のAF性能も合わせて確認してください。
暗所AF:50mm側のF6.3は条件によって不利
暗い室内や夜間では、50mm側の開放F値がF6.3になるため、明るいレンズよりカメラに入る光が少なくなります。被写体のコントラストが低い場面ではボディ側のAF性能による差も出やすく、日中と同じ感覚では撮れないことがあります。
暗い場所で人物や動く被写体を頻繁に撮るのであれば、ズーム域を変えて対応するより、F1.8クラスの明るい単焦点を追加するほうが分かりやすい対策です。NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3は日中や明るい室内を中心に使い、暗所用のレンズを別に用意する方法もあります。
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3の収差補正・逆光耐性のレビュー

(Via::Photography Blog)
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3は、光学設計だけで歪曲収差をすべて抑えるのではなく、カメラや現像ソフトの電子補正も利用する設計です。CameraLabsの検証では、自動歪曲収差補正をカメラ側でオフにできず、Lightroom、Photoshop、NX Studioでも補正された状態で処理されるとしています。通常は補正後の画像を基準に画質を考えるのが適切です。
歪曲・周辺減光:電子補正を含めて使う設計
24mm側では、周辺減光、つまり画面の四隅が中央より暗くなる現象が比較的目立ちます。CameraLabsのテストでは24mm・開放で周辺減光が大きく、50mm側では問題が小さくなっていました。一方、歪曲収差は自動補正後では24mm、50mmとも非常に小さい結果です。
そのため、「RAWなら電子補正を完全に切って光学性能だけを確認できる」というタイプのレンズではありません。JPEGでもRAWでも、対応するカメラや現像ソフトの補正を含めた仕上がりを基準に判断するほうが実際の使用に近いでしょう。
フレア・ゴースト:強い逆光でも比較的良好
フレアは強い光が入ったときに画面全体が白っぽくなる現象、ゴーストは光源とは別の位置に光の像が写り込む現象です。CameraLabsの逆光テストでは、光源が画面内にある場合のゴーストは強くなく、フレアも比較的よく抑えられています。ただし、強い光源が画面のすぐ外側にあると、目立つ光の筋が発生する場合がありました。
Digital Camera Worldは、このレンズについて広いズーム域や明るさより小型軽量を優先した設計と評価しています。逆光性能そのものはCameraLabsの実測を見るほうが分かりやすく、少なくとも小型キットズームだから逆光に弱いとは言い切れません。別売のレンズフードHB-98を使ったり、強い光源の位置を少し変えたりする方法もあります。
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3の動画・手ブレ周りのレビュー
動画ではAFの静かさだけでなく、ピントを移動したときに画角が変わる「フォーカスブリージング」も確認したいポイントです。CameraLabsの実測では、50mmで無限遠から近距離へピントを移動した際の画角変化は約2%で、24mmではさらに小さく抑えられていました。動画でピント位置を変えても、画面の大きさが変わって見えにくいレンズです。
AFは静かだが、内蔵マイクでは作動音を拾う場合がある
STMによるAFは外から聞くと非常に静かです。ただしCameraLabsでは、動画をカメラの内蔵マイクで録音した際に低いAF作動音が記録されたとしています。「動画では完全に無音」と考えるより、静かな場所で音声を重視する場合は外部マイクも検討するとよいでしょう。
レンズ内手ブレ補正(VR)は搭載していません。Z5のようにボディ内手ブレ補正(IBIS)を備えたカメラならボディ側で補正できますが、歩きながらの動画は静止画より大きな揺れが加わります。歩行撮影を滑らかに見せたい場合は、ボディの動画用補正やジンバルなども含めて撮影方法を選びましょう。
24mmスタートは自撮りや旅行動画にも使いやすい
24mmは室内や旅先で周囲を広く写したい動画に使いやすい画角です。50mmまでズームできるので、風景の一部や人物を少し大きく見せたい場面にも対応します。一方、望遠側はF6.3なので、夜の街や暗い室内ではISO感度が上がりやすくなります。
動画で使う場合も、必要以上に50mmへズームするのではなく、撮りたい範囲に合わせて焦点距離を決めるのが基本です。暗所動画を多く撮るのであれば、明るい単焦点レンズとの違いも確認しておきましょう。
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3と競合機の比較
Digital Camera Worldのレビューが指摘するように、このレンズはズーム域と明るさを抑える代わりに、小型軽量を実現しています。そのため比較では、同じ焦点距離のレンズだけでなく「どこまでズームしたいか」「F4一定が必要か」「レンズ内手ブレ補正が必要か」を見ると違いが分かりやすくなります。
2026年にはNIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1も発売され、Zマウントの軽量標準ズームには新しい選択肢が加わりました。24-50mmだけを24-70mmや24-120mmと比べるのではなく、24-105mmも含めて検討するのがおすすめです。
機種 | 立ち位置 |
|---|---|
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3 | 約195gの小型軽量ズーム。24-50mmとF4-6.3の範囲で携帯性を優先。 |
NIKKOR Z 24-70mm f/4 S | 24-70mmをF4一定で使用できるS-Line。約500gで、描写や操作性も重視したい人向け。 |
NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1 | 2026年発売。約350gで24-105mmまでカバーし、最大撮影倍率0.5倍にも対応。 |
NIKKOR Z 24-120mm f/4 S | 24-120mmをF4一定でカバー。約630gだが、1本で対応できる焦点距離が広い。 |
Canon RF 24-50mm F4.5-6.3 IS STM | 同じ24-50mmの小型標準ズーム。約210gでレンズ内光学式手ブレ補正を搭載。 |
NIKKOR Z 24-70mm f/4 S/24-105mm f/4-7.1/24-120mm f/4 S:ズーム域と重さで選ぶ

NIKKOR Z 24-70mm f/4 Sは、24-70mmを開放F4一定で使えるS-Lineの標準ズームです。最短撮影距離0.3m、最大撮影倍率0.3倍、質量約500gで、24-50mmより大きく重くなる代わりに望遠側が70mmまで伸びます。室内や夕方でもF4を維持できるため、24-50mmの50mm F6.3より露出の余裕があります。
NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1は2026年1月30日発売で、24mmから105mmまでを約350gでカバーします。望遠端はF7.1と暗いものの、70-105mmでは最大撮影倍率0.5倍に対応しており、旅行、人物、料理、小物などを1本で撮りたい人には比較しやすいモデルです。Z5IIの24-105レンズキットにも採用されています。
NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sは、24-120mmをF4一定でカバーするS-Lineです。質量は約630gと24-50mmの3倍以上ですが、旅行先で広角から中望遠まで1本で撮りたい場合にはレンズ交換を減らせます。最短撮影距離0.35m、最大撮影倍率0.39倍で、近距離撮影にも対応しています。
詳しいレビューは以下の記事で紹介しています。
Nikon NIKKOR Z 24-70mm f/4 Sのレビュー比較まとめ。軽量標準ズームの決定版
【2026年版】NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sのレビュー比較まとめ
Canon RF 24-50mm:レンズ内手ブレ補正の有無が大きな違い

Canon RF 24-50mm F4.5-6.3 IS STMは、焦点距離が同じ24-50mmで、質量約210gの小型標準ズームです。NIKKOR Z 24-50mmとの大きな違いはレンズ内に光学式手ブレ補正を備えている点で、キヤノンの公称値では50mm時に4.5段分の補正効果があります。開放F値は広角端がF4.5なので、NIKKORのF4よりわずかに暗い設計です。
ただし、Canon RFレンズはNikon Zボディでは使用できないため、レンズ単体の優劣というより、それぞれのカメラシステムを選ぶ際の比較材料として考えましょう。NikonではIBIS搭載ボディと組み合わせる方法があり、Canonではレンズ側ISを利用できるという違いがあります。
Nikon Z5との組み合わせが多い理由と、現在の選び方
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3はZ5のレンズキットとして登場したため、Z5との組み合わせで紹介されることが多いレンズです。Z5はボディ内手ブレ補正を搭載しているため、レンズ側にVRがなくても静止画では手ブレ補正を利用できます。
現在はZ5IIとNIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1のレンズキットもあるため、最初から長いズーム域が必要なら24-105mmも候補になります。一方、カメラとレンズをできるだけ小さく軽くしたいのであれば、約195gの24-50mmには今も明確な特徴があります。
詳しいレビューは以下の記事で紹介しています。
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3のレビューまとめ
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3は、24-50mmという短いズーム域とF4-6.3の開放F値を受け入れる代わりに、約195g・収納時約51mmという携帯性を得られる標準ズームです。CameraLabsは光学性能、AF速度、低いフォーカスブリージングを評価してRecommendedとし、Digital Camera Worldも光学性能と小ささを評価しながら、ズーム域と明るさを弱点として挙げています。評価の分かれる部分がそのまま、このレンズを選ぶ際の判断材料になります。
画質は中央を中心に良好で、電子補正後の歪曲収差も小さく抑えられています。AFは静かで速く、旅行、街歩き、家族の記録などでは扱いやすいでしょう。一方、50mm F6.3は暗所や大きな背景ボケには不利で、70mm以上が必要な撮影にも対応できません。
持ち歩きやすさを最優先するならNIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3、もう少し望遠が欲しければ24-105mm、F4一定と70mmまでの扱いやすさなら24-70mm f/4 S、1本で120mmまで撮りたいなら24-120mm f/4 Sと、用途によって候補を分けられます。自分が普段24-50mmの範囲をどれくらい使うかを確認してから選ぶと、購入後のズーム不足を避けやすいでしょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
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