
35mm単焦点レンズ比較まとめ Sony・Sigma・Tamron・Canon・Nikonのおすすめ9選








35mm単焦点レンズは、街歩きのスナップや旅行、室内での人物撮影など、幅広い場面で使いやすい焦点距離です。フルサイズでは周囲の様子を適度に取り込みやすく、被写体との距離を変えることで、人物を中心に見せる写真から街並みを含めた写真まで撮り分けられます。ただし、同じ35mmでも開放F値、最短撮影距離、最大撮影倍率、手ブレ補正の有無、重さには大きな違いがあります。F1.2やF1.4の大口径レンズと、F1.8〜F2.8の小型レンズでは、持ち歩きやすさも撮り方も同じではありません。この記事では、Sony Eマウント、Sigma、Tamron、Canon RFマウント、Nikon F/Zマウントから35mm単焦点レンズを選び、用途ごとの違いや選び方を解説します。
この記事のサマリー

フルサイズの35mmは、被写体だけでなく周囲の状況も画面に入れやすく、スナップや旅行、背景を含めた人物撮影に使いやすい焦点距離です

APS-Cでは約52.5mm相当、Canon APS-Cでは約56mm相当となり、標準レンズに近い画角へ変わります

選ぶときは、開放F値、最短撮影距離・最大撮影倍率、手ブレ補正、重量を確認すると違いが分かりやすくなります

Sony Eでは純正GMに加え、SigmaやTamronにも35mmの選択肢があります。Canon RFにはF1.8 Macro ISとF1.4 L VCMがあります

NikonはFマウントに小型のF1.8レンズがあり、ZマウントではF1.4、F1.8 S、F1.2 Sから用途に合わせて選べます
35mm単焦点レンズが支持される理由:周囲を入れながら主役も見せやすい

35mmは、広い範囲を写しながら、被写体との距離によって写真の印象を変えやすい焦点距離です。50mmより広い範囲を写せるため、狭い室内や旅先の街中でも構図を作りやすい一方、被写体へ近づけば広角らしい遠近感も表れます。この性質を理解すると、35mmをスナップだけでなく人物や風景にも使いやすくなります。
寄って撮ると、被写体と周囲の関係を一枚に入れやすい
35mmは被写体にある程度近づいても背景を残しやすく、人物と街並み、子どもと室内の様子といった組み合わせを一枚に収めやすい画角です。被写体だけを大きく写すというより、その場所で何をしていたのかまで見せたい写真に向いています。
ただし、人物の顔や料理へ近づきすぎると、カメラに近い部分が大きく見える遠近感が強くなります。これは「35mmだからレンズが大きく歪む」という意味ではなく、広い画角で被写体へ近づいたときに目立ちやすい見え方です。
料理そのものを自然な形で見せたい場合は、35mm判換算50〜100mm前後も候補になります。35mmは料理のアップを撮る定番というより、テーブルや店内まで含めた写真、小物や花など周囲の情報も見せたい近接撮影で使いやすい焦点距離と考えると分かりやすいでしょう。
少し離れると、街並みを含めた自然なスナップを撮りやすい
被写体から少し距離を取れば、35mmでも遠近感が強くなりすぎず、街並みや建物と人物を一緒に見せやすくなります。旅行先で建物と同行者を撮る、街角の雰囲気を残すといった場面にも使いやすいでしょう。
一方、建物全体を近距離から写したい場合や、狭い室内を広く見せたい場合は、24mmや20mmなど、さらに広いレンズのほうが撮りやすいこともあります。35mmですべての広角撮影をまかなえるわけではないため、どの程度まで周囲を写したいかも考えて選びましょう。
APS-Cでは標準レンズに近い画角になる
同じ35mmレンズでも、APS-Cカメラでは写る範囲が狭くなります。SonyやNikonのAPS-Cでは35mm判換算約52.5mm相当、Canon APS-Cでは約56mm相当です。「35mm判換算」とは、フルサイズカメラなら何mmのレンズに近い画角になるかを示した目安です。
たとえばAF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gは、Nikon DX機で約52.5mm相当となります。フルサイズの35mmより背景を広く取り込む用途には向きにくいものの、人物や身近な物を自然に切り取りやすい標準域として使えます。
フルサイズで35mmを使いたいのか、APS-Cで50mm前後の画角として使いたいのかは、レンズ選びの前に確認しておきたいポイントです。
35mm単焦点レンズの選び方:明るさ・近接性能・手ブレ補正と重量を確認する
35mm単焦点レンズは製品ごとの差が大きいため、開放F値、最短撮影距離と最大撮影倍率、手ブレ補正と重量を順番に見ると比較しやすくなります。
開放F値はレンズを最も開いたときのF値で、数字が小さいほど多くの光を取り込めます。最大撮影倍率は、被写体をどの程度大きく写せるかを見るための数値です。
選び方1. F1.2〜F1.4はボケと暗所撮影を重視する人向け
F1.2〜F1.4のレンズは背景を大きくぼかしやすく、暗い場所でもシャッタースピードを確保しやすくなります。夜の街や室内で人物を撮る機会が多い場合には、大口径ならではの使いやすさがあります。
その一方で、F1.2やF1.4になるほどレンズが大きく重くなる傾向があります。開放付近ではピントが合って見える範囲も狭くなるため、常に一番明るいF値を使えばよいわけではありません。
F1.8〜F2は明るさと携帯性を両立しやすく、日常のスナップや旅行にも合わせやすいクラスです。F2.8は大きなボケではF1.4に及びませんが、小型・軽量や近接性能を優先した製品があります。
選び方2. 花や小物を近くから撮るなら最短撮影距離と最大撮影倍率を確認
花や雑貨などを大きく写したい場合は、最短撮影距離だけでなく最大撮影倍率も確認しましょう。最短撮影距離が短くても、最大撮影倍率が高いとは限らないためです。
Canon RF35mm F1.8 MACRO IS STMは最短撮影距離0.17m、最大撮影倍率0.5倍。Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2は最短撮影距離0.15m、最大撮影倍率1:2(0.5倍)です。どちらも一般的な35mm単焦点より被写体を大きく写せます。
料理を撮る場合は、近づけることだけで判断しないようにしましょう。皿へ近づきすぎると手前が大きく見えやすいため、料理単体を自然な形で見せたいなら35mm判換算50〜100mm前後も比較候補です。
選び方3. 手ブレ補正と重量は持ち歩き方に合わせて選ぶ
レンズ内手ブレ補正があると、静止した被写体を手持ちで撮る場面ではカメラの揺れを抑えやすくなります。ただし、人やペットなど被写体そのものが動く場合、手ブレ補正だけでは被写体ブレを防げません。その場合はシャッタースピードの確保が必要です。
今回紹介するレンズでは、Canon RF35mm F1.8 MACRO IS STMがレンズ内ISを搭載しています。ほかのレンズはボディ内手ブレ補正を利用できる組み合わせもありますが、ボディによって搭載状況が異なります。
重量も確認したいところです。200〜300g台のレンズと1kgを超えるレンズでは、旅行や長時間の街歩きで負担が大きく変わります。画質や明るさだけでなく、実際に持ち歩ける重さかどうかまで考えておきましょう。
35mm単焦点レンズの比較 早見表
今回紹介する9本を、主な特徴で比較します。
製品名 | 主な特徴 |
|---|---|
Sony FE 35mm F1.4 GM | 524gの純正F1.4。大口径と携帯性、操作性を重視したい人向け |
Sigma 35mm F1.4 DG II | Art | 2026年発売の現行Art。F1.4ながらソニーE用は525g |
Sigma 35mm F2 DG | Contemporary | 325gの小型35mm。街歩きや旅行で使いやすい |
Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 | 210g、最短0.15m、最大0.5倍。花や雑貨の近接撮影に強い |
Canon RF35mm F1.8 MACRO IS STM | 最大0.5倍とレンズ内ISを備えた小型RF35mm |
Canon RF35mm F1.4 L VCM | F1.4のLレンズ。静止画と動画の両方を意識した設計 |
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G | DXで約52.5mm相当。200gの小型単焦点 |
AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED | FX対応で305g。Fマウントで軽量な35mmを使いたい人向け |
NIKKOR Z 35mm f/1.2 S | F1.2の大口径S-Line。画質とボケを優先する人向け |
Sony FE 35mm F1.4 GM:F1.4と524gを両立した純正G Master

Sony FE 35mm F1.4 GMは、フルサイズ対応のEマウント用35mm単焦点です。開放F1.4ながら質量は524gで、最短撮影距離はAF時0.27m、MF時0.25m。絞りリングやフォーカスホールドボタンも備えています。
背景を入れながら人物を撮るスナップや、室内、夕方以降の撮影でF1.4を使いたい人に向いています。大口径35mmを主力レンズとして使いたい場合に検討しやすい純正モデルです。
開放F1.4を使いながら背景も残せる
35mmは50mmや85mmより広い範囲を写せるため、F1.4で背景をぼかしても、被写体の周囲を構図に残しやすい特徴があります。街中で人物と看板を一緒に写したり、室内で人物と部屋の様子を収めたりする撮り方に合わせやすいでしょう。
開放ではピントが合って見える範囲が狭くなるので、人物に近づく場面ではピント位置に注意が必要です。背景を大きくぼかす必要がない写真では少し絞るなど、撮りたい写真に合わせてF値を変えたほうが扱いやすくなります。
人物へ近づきすぎると遠近感が強くなる
35mmで顔を大きく写そうとして近づきすぎると、鼻などカメラに近い部分が強調される場合があります。人物撮影では少し距離を取り、背景をどこまで入れるかを見ながら構図を決めると自然です。
レンズ内手ブレ補正は搭載していません。ボディ内手ブレ補正の有無は使用するカメラによって異なるため、暗所で静止物を手持ち撮影することが多い場合はボディ側の仕様も確認しましょう。
項目 | 内容 |
|---|---|
製品名 | Sony FE 35mm F1.4 GM |
発売日 | 2021年3月12日 |
対応センサーサイズ | フルサイズ |
焦点距離・開放F値 | 35mm F1.4 |
35mm判換算 | フルサイズ:35mm相当/APS-C:約52.5mm相当 |
手ブレ補正 | なし |
最短撮影距離・最大撮影倍率 | AF:0.27m・0.23倍/MF:0.25m・0.26倍 |
フィルター径 | 67mm |
重量 | 524g |
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Sigma 35mm F1.4 DG II | Art:2026年に刷新された大口径35mm

Sigma 35mm F1.4 DG II | Artは、2026年4月16日に発売されたフルサイズミラーレス用35mm単焦点です。LマウントとソニーEマウントに対応し、従来の35mm F1.4 DG DN | Artから小型・軽量化されています。ソニーEマウント用の質量は525gです。
最短撮影距離は0.28m、最大撮影倍率は1:5.4。F1.4の明るさを確保しながら、街歩きや人物撮影にも持ち出しやすいサイズに見直されています。
夜景や点光源を含む写真にも使いやすい設計
大口径35mmは、夜の街やイルミネーションなど画面内に点光源が入る撮影でもよく使われます。Sigma 35mm F1.4 DG II | Artは、画面周辺の点光源が崩れて見える収差を抑えることにも配慮した光学設計です。
F1.4なら暗い環境でシャッタースピードを確保しやすくなりますが、被写体が動かない場面では必ずしも開放にする必要はありません。夜景全体をはっきり見せたい場合は、必要なピント範囲に合わせて絞りを調整しましょう。
旧モデルより軽くなり、持ち歩きやすさが改善
旧35mm F1.4 DG DN | ArtのソニーEマウント用は640gでしたが、現行DG IIは525gです。大口径Artレンズらしい光学性能を重視しながら、日常的に携帯しやすい重量へ変更されています。
レンズ内手ブレ補正はありません。静止画と動画のどちらで使う場合も、ボディとの組み合わせや、自分が許容できるサイズ・重量を確認して選ぶのがおすすめです。
項目 | 内容 |
|---|---|
製品名 | Sigma 35mm F1.4 DG II | Art |
発売日 | 2026年4月16日 |
対応センサーサイズ | フルサイズ |
対応マウント | Lマウント/ソニーEマウント |
焦点距離・開放F値 | 35mm F1.4 |
35mm判換算 | フルサイズ:35mm相当/APS-C:約52.5mm相当 |
手ブレ補正 | なし |
最短撮影距離・最大撮影倍率 | 0.28m/1:5.4 |
フィルター径 | 67mm |
重量 | 525g(ソニーE) |
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Sigma 35mm F2 DG | Contemporary:325gで持ち歩きやすいIシリーズ

Sigma 35mm F2 DG | Contemporaryは、コンパクトなIシリーズに属する35mm単焦点です。現行のソニーEマウント版は2025年12月11日発売。質量325g、全長67.4mmの小型設計で、F1.4クラスより荷物を抑えたい人に向いています。
開放F値はF2で、最短撮影距離0.27m、最大撮影倍率1:5.7。金属製の外装と絞りリングを備えており、サイズを抑えながら操作部も用意されています。
F2はスナップや旅行で扱いやすい明るさ
F1.4より背景のボケは小さくなりますが、35mm F2でも被写体との距離を近くし、背景との距離を離せばボケを作れます。場所の様子を残しながら人物を撮る場合は、背景が完全に分からなくなるほどぼかす必要がないことも多いでしょう。
F1.4より小型にしやすいため、旅行や日常の街歩きでは重量面の差も出ます。大きなボケを最優先するのではなく、カメラを長時間持ち歩く用途にも合わせやすい35mmです。
小型レンズを常用したい人に向く
325gという重さは、今回取り上げるF1.4やF1.2のレンズより軽量です。カメラバッグを小さくしたい場合や、ボディとの前後バランスを重視する人にも選びやすいでしょう。
レンズ内手ブレ補正は搭載していません。暗い場所で静止物を撮る場合は、使用するボディに手ブレ補正があるかどうかも確認しておくと安心です。
項目 | 内容 |
|---|---|
製品名 | Sigma 35mm F2 DG | Contemporary |
発売日 | 2025年12月11日(現行ソニーEマウント版) |
対応センサーサイズ | フルサイズ |
対応マウント | Lマウント/ソニーEマウント |
焦点距離・開放F値 | 35mm F2 |
35mm判換算 | フルサイズ:35mm相当/APS-C:約52.5mm相当 |
手ブレ補正 | なし |
最短撮影距離・最大撮影倍率 | 0.27m/1:5.7 |
フィルター径 | 58mm |
重量 | 325g |
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Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2:210gで0.5倍まで撮れる軽量35mm

Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2は、ソニーEマウント用のフルサイズ対応35mm単焦点です。質量210gと軽く、最短撮影距離0.15m、最大撮影倍率1:2(0.5倍)に対応しています。2019年12月5日発売です。
F2.8なのでF1.4やF1.8ほど明るくはありませんが、小型・軽量と近接性能を重視する人には分かりやすい特徴があります。街歩きの途中で花や雑貨を撮るなど、通常のスナップと近接撮影を一本で行いたい場合に使いやすいでしょう。
35mmの広さを残したまま被写体へ近づける
最大撮影倍率0.5倍まで写せるため、小物や花の細部を大きく見せながら、その周囲も画面へ入れられます。中望遠マクロとは写る範囲が異なり、被写体だけを切り取るより、周囲との関係も見せたい写真に向いています。
料理を撮る場合は、0.15mまで近づけるからといって、最短距離付近から皿を大きく撮ることが常に適しているわけではありません。近距離では手前側が大きく見えやすいため、料理単体を自然な形で見せたいなら少し離れるか、35mm判換算50〜100mm前後のレンズも検討しましょう。
F2.8は明るさより軽さを優先したい場合に選びやすい
210gという軽さは、旅行や街歩きでレンズの重量を抑えたい人には大きな特徴です。日中のスナップや静止した小物の撮影が中心なら、F2.8でも使いやすい場面は多くあります。
一方、暗い室内で動く人物やペットを撮る場合は、F1.4やF1.8よりシャッタースピードを確保しにくくなります。レンズ内手ブレ補正もないため、暗所撮影を重視するなら使用するボディや、より明るい35mmも含めて選ぶとよいでしょう。
項目 | 内容 |
|---|---|
製品名 | Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2(Model F053) |
発売日 | 2019年12月5日 |
対応センサーサイズ | フルサイズ |
対応マウント | ソニーEマウント |
焦点距離・開放F値 | 35mm F2.8 |
35mm判換算 | フルサイズ:35mm相当/APS-C:約52.5mm相当 |
手ブレ補正 | なし |
最短撮影距離・最大撮影倍率 | 0.15m/0.5倍(1:2) |
フィルター径 | 67mm |
重量 | 210g |
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Canon RF35mm F1.8 MACRO IS STM:0.5倍の近接撮影とレンズ内ISに対応

Canon RF35mm F1.8 MACRO IS STMは、RFマウント用のフルサイズ対応35mm単焦点です。最短撮影距離0.17m、最大撮影倍率0.5倍のハーフマクロ撮影に対応し、レンズ内手ブレ補正も搭載しています。質量は305gです。
F1.8の明るさがありながら、大口径F1.4クラスほど重くありません。スナップ、旅行、花や雑貨の近接撮影など、ひとつのレンズで撮る範囲を広げたいRFユーザーに向いています。
最大0.5倍とISを組み合わせられる
最短0.17mまで近づけるため、花や小物を画面内で大きく見せたいときにも対応できます。レンズ内ISは通常撮影だけでなく、近接撮影時の角度ブレとシフトブレを考慮したハイブリッドISです。
フルサイズで近距離から料理や人物を撮る場合は、35mmらしい遠近感が目立つことがあります。一方、Canon APS-C機では約56mm相当となるため、フルサイズ使用時より狭い範囲を写す標準レンズとして使えます。
F1.8と305gの組み合わせは日常撮影に合わせやすい
F1.4やF1.2ほど大きなボケは作れませんが、F1.8でも被写体との距離や背景との距離によって十分なボケを得られます。大口径レンズより軽く、カメラへ付けたまま持ち歩きやすいことも利点です。
大きなボケを最優先する人や、仕事で35mmを多用する人にはRF35mm F1.4 L VCMもあります。近接性能とIS、小型さを重視するならF1.8、F1.4の明るさやLレンズの操作性を重視するならF1.4 L VCMという分け方ができます。
項目 | 内容 |
|---|---|
製品名 | Canon RF35mm F1.8 MACRO IS STM |
発売日 | 2018年11月15日 |
対応センサーサイズ | フルサイズ |
焦点距離・開放F値 | 35mm F1.8 |
35mm判換算 | フルサイズ:35mm相当/Canon APS-C:約56mm相当 |
手ブレ補正 | あり(5段分) |
最短撮影距離・最大撮影倍率 | 0.17m/0.5倍 |
フィルター径 | 52mm |
重量 | 305g |
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Canon RF35mm F1.4 L VCM:F1.4と写真・動画向けの操作性を備えたLレンズ

Canon RF35mm F1.4 L VCMは、2024年7月12日発売のRFマウント用大口径35mm単焦点です。開放F1.4、最短撮影距離0.28m、最大撮影倍率0.18倍で、質量は555g。RFマウントで大口径35mmを選びたい人の上位候補となります。
AFにはVCMとNano USMを組み合わせた駆動方式を採用しています。VCMはフォーカスレンズを動かすためのモーターで、静止画だけでなく動画撮影時のピント移動も考えて設計されたレンズです。
F1.4で人物と背景を分けやすい
35mmは背景を広く入れられるため、人物と場所の両方を見せたい撮影と相性があります。F1.4を使えば、背景の情報を残しながら人物へ視線を集める写真も作りやすくなります。
F1.8のRF35mmと比べると、最大撮影倍率は低く、レンズ内ISもありません。近接撮影と手ブレ補正を重視する場合はRF35mm F1.8 MACRO IS STM、明るさやLレンズとしての操作系を重視する場合はRF35mm F1.4 L VCMが候補になります。
555gなので携帯性も確認して選ぶ
質量は555gで、305gのRF35mm F1.8 MACRO IS STMより250g重くなります。旅行で長時間歩く場合は、この差も確認しておきたいところです。
一方、F1.4クラスとしては今回紹介するSony FE 35mm F1.4 GMやSigma 35mm F1.4 DG II | Artと近い重量です。RFシステムで大口径35mmを使いたい場合は、必要な明るさと携帯性の両方から判断しましょう。
項目 | 内容 |
|---|---|
製品名 | Canon RF35mm F1.4 L VCM |
発売日 | 2024年7月12日 |
対応センサーサイズ | フルサイズ |
焦点距離・開放F値 | 35mm F1.4 |
35mm判換算 | フルサイズ:35mm相当/Canon APS-C:約56mm相当 |
手ブレ補正 | なし |
最短撮影距離・最大撮影倍率 | 0.28m/0.18倍 |
フィルター径 | 67mm |
重量 | 555g |
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AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G:DXで約52.5mm相当になる200gの単焦点

AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gは、Nikon DXフォーマット専用のFマウントレンズです。DX機では35mm判換算約52.5mm相当となり、フルサイズで35mmを使う場合よりも標準レンズに近い画角になります。質量は約200gです。
F1.8の明るさがあり、最短撮影距離は0.30m。DX一眼レフでキットズームから単焦点を追加したい人にも分かりやすい製品です。
DXでは日常撮影に使いやすい標準域になる
約52.5mm相当は、人物、家族写真、身近な物、街歩きなどに使いやすい標準域です。フルサイズの35mmほど広い範囲は入りませんが、背景を整理しながら被写体を見せやすくなります。
F1.8なのでキットズームより明るく撮れる場面もあり、室内でシャッタースピードを確保したいときにも選択肢になります。ボケの変化も分かりやすいため、絞りによる写りの違いを試したい人にも使いやすいでしょう。
DX専用なのでフルサイズ移行を考えている人は確認が必要
このレンズはDXフォーマット用です。今後FXフォーマットの一眼レフへ移行する予定がある場合は、FX対応のAF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDなども比較対象になります。
ただし、DX機で使うことを前提にすれば、200gという軽さは大きな特徴です。現在のDX一眼レフを使い続ける人にとっては、小型の標準単焦点として選びやすいでしょう。
項目 | 内容 |
|---|---|
製品名 | AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G |
発売日 | 2009年3月6日 |
対応センサーサイズ | APS-C(DX) |
焦点距離・開放F値 | 35mm F1.8 |
35mm判換算 | 約52.5mm相当 |
手ブレ補正 | なし |
最短撮影距離・最大撮影倍率 | 0.30m/0.16倍 |
フィルター径 | 52mm |
重量 | 約200g |
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AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED:FマウントFXで使える305gの35mm

AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDは、Nikon FXフォーマットに対応するFマウント35mm単焦点です。質量約305g、最短撮影距離0.25m、最大撮影倍率0.23倍で、F1.8の明るさと比較的軽いサイズを両立しています。2014年2月6日発売です。
Fマウントのフルサイズ一眼レフで35mmを常用したい人や、大型のF1.4レンズを避けたい人に向いています。DX機へ装着した場合は約52.5mm相当です。
0.25mまで近づけるので身近な被写体も撮りやすい
最短撮影距離0.25m、最大撮影倍率0.23倍なので、街中の小物や花、人物の手元などにも近づいて撮れます。ハーフマクロの0.5倍には届きませんが、一般的なスナップ撮影では近距離にも対応しやすい仕様です。
料理を大きく撮る場合は、35mmで近づきすぎると手前が強調されることがあります。料理単体の形を自然に見せるなら50〜100mm前後も候補にし、35mmはテーブル全体や周囲を含めたいカットで使い分けるとよいでしょう。
VRは非搭載だがF1.8の明るさがある
レンズ内手ブレ補正のVRは搭載していません。暗い場所で静止した被写体を撮影する場合は、カメラをしっかり構えることや必要に応じたISO感度の調整が必要になります。
人物やペットなど動く被写体では、手ブレ補正の有無だけでなくシャッタースピードの確保が重要です。F1.8の明るさを利用しつつ、撮影する環境に合わせて設定を調整しましょう。
項目 | 内容 |
|---|---|
製品名 | AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED |
発売日 | 2014年2月6日 |
対応センサーサイズ | フルサイズ(FX) |
焦点距離・開放F値 | 35mm F1.8 |
35mm判換算 | FX:35mm相当/DX:約52.5mm相当 |
手ブレ補正 | なし |
最短撮影距離・最大撮影倍率 | 0.25m/0.23倍 |
フィルター径 | 58mm |
重量 | 約305g |
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NIKKOR Z 35mm f/1.2 S:F1.2のボケと描写を重視する大口径S-Line

NIKKOR Z 35mm f/1.2 Sは、2025年2月28日発売のZマウント用35mm単焦点です。開放F1.2、11枚の絞り羽根を採用し、最短撮影距離0.30m、最大撮影倍率0.20倍。質量は約1,060gあります。
35mmの広さを保ちながら背景を大きくぼかしたい撮影や、暗い環境でF1.2の明るさを使いたい人向けの大型レンズです。携帯性を優先するレンズではないため、撮影目的がはっきりしている人ほど選びやすいでしょう。
背景を残す35mmでF1.2の大きなボケを使える
35mmは人物の周囲を写しやすいため、街並みや室内の様子を残した人物写真に向いています。F1.2を組み合わせると、その背景を完全に消さずにぼかし、人物や被写体を目立たせる撮り方ができます。
ただし、近距離でF1.2を使うとピントが合って見える範囲はかなり狭くなります。目だけでなく顔全体をはっきり見せたい場合や、複数人を撮る場合は、必要に応じて絞ったほうが撮りやすいでしょう。
約1,060gの重さは購入前に確認したい
NIKKOR Z 35mm f/1.2 Sは約1,060gあり、今回紹介するほかの35mm単焦点より明確に重いレンズです。長時間の街歩きや旅行で常時携帯する場合は、ボディと合わせた重量を確認しておきましょう。
Zマウントには、約415gのNIKKOR Z 35mm f/1.4や、約370gのNIKKOR Z 35mm f/1.8 Sもあります。F1.2が必要なのか、軽量な35mmのほうが撮影スタイルに合うのかを比べてから選ぶことが大切です。
項目 | 内容 |
|---|---|
製品名 | NIKKOR Z 35mm f/1.2 S |
発売日 | 2025年2月28日 |
対応センサーサイズ | フルサイズ |
焦点距離・開放F値 | 35mm F1.2 |
35mm判換算 | FX:35mm相当/DX:約52.5mm相当 |
手ブレ補正 | レンズ内VRなし |
最短撮影距離・最大撮影倍率 | 0.30m/0.20倍 |
フィルター径 | 82mm |
重量 | 約1,060g |
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比較・選び方ガイド:撮るものと持ち歩き方から35mm単焦点を選ぶ
35mm単焦点は、同じ焦点距離でもF値や重量、近接性能が大きく異なります。スペックの優劣だけで決めるより、普段どのような写真を撮るかを先に考えると選びやすくなります。
スナップや旅行では携帯性、夜の人物撮影では明るさ、花や雑貨の撮影では最大撮影倍率が重要です。料理撮影については、35mmを近接撮影の定番とは考えず、撮りたい範囲によって50〜100mm前後も含めて比較しましょう。
用途 | 選びやすい候補 | 理由 |
|---|---|---|
スナップ・旅行で長時間持ち歩く | Sigma 35mm F2 DG、AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED | 325g/305gと比較的軽い |
花・雑貨などを大きく写す | Canon RF35mm F1.8、Tamron 35mm F2.8 | 最大撮影倍率0.5倍 |
夜の街・室内の人物撮影 | Sony FE 35mm F1.4 GM、Sigma 35mm F1.4 DG II、Canon RF35mm F1.4 L VCM | F1.4の明るさを利用できる |
背景を入れた人物撮影でボケを大きくしたい | NIKKOR Z 35mm f/1.2 S | 35mmでF1.2に対応 |
Nikon DXで標準単焦点を使う | AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G | 約52.5mm相当・約200g |
開放F値だけでなく、持ち歩く時間も考えておきましょう。F1.2やF1.4は暗所や大きなボケに向く一方で、F1.8〜F2のほうが軽くなる製品もあります。
近接性能も同じです。「最短撮影距離が短い」というだけでなく、実際にどれだけ大きく写せるかを見るには最大撮影倍率を確認します。
優先したいこと | 確認したい仕様 | 該当しやすいレンズ |
|---|---|---|
背景を大きくぼかしたい | F1.2〜F1.4 | NIKKOR Z 35mm f/1.2 S、Sony FE 35mm F1.4 GM、Sigma 35mm F1.4 DG II、Canon RF35mm F1.4 L VCM |
軽さを優先したい | 300g前後までを目安に比較 | Tamron 35mm F2.8、AF-S DX 35mm f/1.8G、Canon RF35mm F1.8 |
花や小物を大きく写したい | 最大撮影倍率0.5倍前後 | Canon RF35mm F1.8、Tamron 35mm F2.8 |
レンズ内手ブレ補正がほしい | IS・VR・OSSなどの有無 | Canon RF35mm F1.8 MACRO IS STM |
35mm単焦点レンズおすすめのまとめ
35mm単焦点レンズは、フルサイズでは周囲を取り込みやすく、スナップや旅行、背景を含めた人物撮影などに使いやすい焦点距離です。APS-Cでは約50〜56mm相当となるため、同じ35mmでも標準レンズに近い使い方へ変わります。
レンズを選ぶときは、まず使用するマウントとセンサーサイズを確認しましょう。そのうえで、暗所や大きなボケを重視するならF1.2〜F1.4、携帯性を優先するならF1.8〜F2.8、花や雑貨などの近接撮影が多いなら最大撮影倍率を見ると比較しやすくなります。
Sony EでF1.4を使うならFE 35mm F1.4 GMやSigma 35mm F1.4 DG II | Art、小型さを重視するならSigma 35mm F2 DG | Contemporaryが候補です。Canon RFでは近接撮影とISを備えたRF35mm F1.8 MACRO IS STMと、大口径のRF35mm F1.4 L VCMから選べます。
Nikon Fマウントでは軽量なF1.8レンズを選びやすく、ZマウントではF1.4、F1.8 S、F1.2 Sと35mmの選択肢があります。F1.2が最も適しているとは限らないため、撮影する場面と持ち歩く時間を考え、自分に必要な明るさと重さのバランスで選びましょう。
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