
FUJIFILM X-Pro2とFUJIFILM X-Pro3を徹底比較!中古価格・性能・選び方を解説




X-Pro2とX-Pro3は、共通する部分も多いFUJIFILMのカメラです。X-Pro3はAF性能や動画機能が強化されている一方、背面モニターを閉じた状態で使うHidden LCDを採用しており、撮影スタイルによって使いやすさの評価が分かれます。X-Pro2は固定式の背面モニターを常に確認できるため、撮影後に画像を確認しながら撮り進めたい人には使いやすいでしょう。また、現在はいずれも中古で探すのが中心となるため、性能だけでなく在庫や個体の状態の把握も重要です。この記事では、画質・AF・ファインダーと背面モニター・動画・外装と携帯性・価格を比較し、日中のスナップ、夜間や動体撮影、動画撮影など、用途ごとにどちらが選びやすいかを整理します。
この記事のサマリー

X-Pro3はセンサーと画像処理エンジンの世代が新しく、AF範囲や暗所性能、連写、動画機能でX-Pro2を上回る。

X-Pro2は背面モニターを常に確認できるため、撮影後に画像を確認しながら撮り進めたい人には使いやすい。

スナップでも夜間や動体撮影が多いならX-Pro3が有利。日中の静止画撮影が中心なら、X-Pro2でも十分に対応できる。

4K撮影やフルHD 120pのスローモーションを使いたい場合はX-Pro3が適している。

現在はどちらも中古で探すケースが多い。価格は機種だけでなく個体の状態や外装、付属品によっても変わる。
FUJIFILM X-Pro2とFUJIFILM X-Pro3はどちらを選ぶべきか

X-Pro3はX-Pro2の後継機として2019年に登場し、X-Trans CMOS 4センサーとX-Processor 4を搭載したモデルです。AF性能や動画機能が強化されたほか、背面には通常時にメインモニターを隠すHidden LCDを採用しました。
AF性能や暗所撮影、連写、動画機能を重視するならX-Pro3が有利で、特に夜間や動体撮影、4K動画ではX-Pro2より使いやすいでしょう。
一方、X-Pro3は背面モニターを閉じた状態で使うHidden LCDを採用しているため、撮影後に画像を頻繁に確認する人には手間に感じることがあります。背面モニターで撮影画像をすぐに確認したい場合は、固定式モニターを備えるX-Pro2のほうが使いやすいでしょう。
世代と立ち位置:X-Pro2とX-Pro3の主な違い
X-Pro2は2016年に登場したレンジファインダー型の上位モデルで、X-Trans CMOS IIIセンサーとX-Processor Proを搭載しています。防塵・防滴構造やデュアルSDカードスロットを備えており、静止画撮影を重視した構成が特徴です。
X-Pro3は2019年に登場し、X-Trans CMOS 4センサーとX-Processor 4へ世代が進みました。AF性能や動画機能が強化されたほか、背面には通常時にメインモニターを隠すHidden LCDを採用しています。X-Pro2が背面モニターを常に確認できる一般的な構成なのに対し、X-Pro3はファインダーを中心に撮影する使い方を意識した設計です。
項目 | X-Pro2 | X-Pro3 | 比較ポイント |
|---|---|---|---|
画質の基盤 | 約2430万画素、X-Trans CMOS III | 約2610万画素、X-Trans CMOS 4 | 画素数の差は小さいが、センサーと画像処理エンジンはX-Pro3のほうが新しい |
AF・暗所性能 | 最大325点のAFポイントに対応 | 最大425点のAFポイントに対応し、低照度AF性能も向上 | 夜間や室内、画面端の被写体を狙うならX-Pro3が有利 |
連写 | メカシャッターで最大8コマ/秒 | メカシャッターで最大11コマ/秒 | 人物の表情や動く被写体を連続撮影するならX-Pro3が有利 |
動画 | 4K/30p、最大100Mbps | 4K/30p、最大200Mbps、フルHD 120p対応 | 4K動画やスローモーションを重視するならX-Pro3が有利 |
背面モニター | 3.0型固定式で常に表示可能 | Hidden LCDを採用し、メインモニターは下方向に開いて使用 | 撮影画像を頻繁に確認するならX-Pro2、ファインダー中心ならX-Pro3が使いやすい |
外装・質感 | マグネシウム合金製ボディ | チタン製トップカバー・ベースプレートを採用。DRブラック/DRシルバーはデュラテクト加工 | 傷の付きにくさや外装の質感を重視するならDR仕様のX-Pro3が有利 |
2026年8月11日現在のみんなのカメラ価格 | 中古平均は約14.1万円 | 全カラーの中古平均は約21.9万円 | 価格を抑えるならX-Pro2が選びやすい |
おすすめの人 | 日中の静止画撮影や背面モニターでの確認を重視する人 | 夜間・動体撮影、連写、動画性能を重視する人 | 性能を優先するならX-Pro3、価格と背面モニターの使いやすさを重視するならX-Pro2 |
国内における現在の販売状況

X-Pro2はすでに生産終了しており、X-Pro3も国内では新品在庫が限られるため、2026年8月時点ではどちらも中古品から探すことが多い傾向です。なお、X-Pro3には通常のブラックに加え、「DRブラック」と「DRシルバー」が用意されています。DRブラックとDRシルバーは、チタン製のトップカバーとベースプレートに表面硬化技術「デュラテクト」を施したモデルで、通常のブラックより擦り傷への耐性を高めています。基本的なカメラ性能は通常モデルと共通です。
2026年8月11日現在のみんなのカメラでの販売価格(すべて税込み)は以下です。
モデル | 現在の販売価格 | 売買履歴件数 | 過去の平均取引価格 | 中央値 | おおまかな取引価格帯 |
|---|---|---|---|---|---|
出品なし | 9件 | 約141,000円 | 約138,000円 | 135,250〜166,110円 | |
205,970円 | 15件 | 約215,700円 | 約219,800円 | 196,440〜236,220円 | |
出品なし | 7件 | 約227,100円 | 約233,700円 | 204,090〜236,680円 | |
出品なし | 1件 | 202,300円 | 202,300円 | 202,300円 |
なお、より詳しい2機の特徴を知りたい人には以下の記事もおすすめです。
FUJIFILM X-Pro2とX-Pro3の主要スペック比較
主要スペックを比較すると、センサーや画像処理エンジン、AF、連写、動画、EVFなど、多くの項目で後継機のX-Pro3がX-Pro2を上回ります。一方、背面モニターの構造など、X-Pro2のほうが使いやすいと感じる人もいるでしょう。
ここでは2機の主要スペックを同じ項目で比較していきます。なお、連写速度や動画の記録時間などは、撮影モードや設定によって変わる場合があります。
項目 | X-Pro2 | X-Pro3 |
|---|---|---|
発売年 | 2016年 | 2019年 |
センサー/有効画素 | APS-C X-Trans CMOS III/約2430万画素 | APS-C X-Trans CMOS 4/約2610万画素 |
画像処理エンジン | X-Processor Pro | X-Processor 4 |
手ブレ補正(ボディ内) | 非搭載 | 非搭載 |
AFポイント(代表値) | 91点(最大325点の構成が選べる) | 117点(最大425点の構成が選べる) |
低輝度AF(公式表記) | -1.0EV(ファームウェア更新後の公式案内値) | -7.0EV(XF50mmF1.0装着時の条件付き表記) |
連写(メカ) | 最大8コマ/秒 | 最大11コマ/秒 |
動画(4K) | UHD 4K/30p(ファームウェア更新後)/最大100Mbps | UHD 4K/DCI 4K/最大200Mbps |
フルHDハイスピード | フルHD 最大59.94p/120p非対応 | 1080/120pのハイスピード動画モード |
背面モニター | 3.0型 約162万ドット 固定式 | 3.0型 約162万ドット タッチ/Hidden LCD(下開き) |
EVF | 0.48型TFTカラーEVF 約236万ドット | 0.5型有機EL EVF 約369万ドット |
記録メディア | SDカード×2 | SDカード×2(V30対応の明記あり) |
スペックの違いが出やすいのは暗所・動体・連続撮影
X-Pro2とX-Pro3の画素数は約2430万画素と約2610万画素で、大きな違いはありません。一方、AF性能や暗所でのピント合わせ、連写性能はX-Pro3のほうが優れています。夜のスナップや薄暗い室内、動く人物などを撮る機会が多い場合は、X-Pro3のほうがピントを合わせやすく、撮影しやすいでしょう。
X-Pro3は低照度AFが最大-7.0EVまで対応していますが、これはXF50mmF1.0 R WR装着時など条件付きの数値です。そのため、すべてのレンズや撮影条件で同じ性能を発揮するわけではありません。それでも、暗所でのAF性能はX-Pro2から強化されています。
動画機能でもX-Pro3が上回ります。X-Pro2は4K/30p・最大100Mbpsに対応するのに対し、X-Pro3は4K/30p・最大200Mbpsに加えて、フルHD 120pのハイスピード動画にも対応しています。動画を短時間の記録として残す程度ならX-Pro2でも対応できますが、4K動画の画質やスローモーション撮影まで重視するならX-Pro3のほうが選びやすいでしょう。
FUJIFILM X-Pro2とX-Pro3の画質の比較

via: DPReview(X-Pro2/作例)
X-Pro2とX-Pro3の画素数は、約2430万画素と約2610万画素で、大きな違いはありません。一方、X-Pro3はX-Trans CMOS 4とX-Processor 4を搭載しており、センサーと画像処理エンジンはX-Pro2より新しい世代です。画質を比較する際は解像度だけでなく、高感度撮影時のノイズや、RAW現像で暗部を補正した際の仕上がりなども確認しておくと選びやすくなります。
項目 | X-Pro2 | X-Pro3 | 比較ポイント |
|---|---|---|---|
センサー | X-Trans CMOS III | X-Trans CMOS 4 | X-Pro3のほうが新しい世代のセンサーを搭載 |
画素数 | 約2430万画素 | 約2610万画素 | 約180万画素の違いで、解像度だけなら大きな差はない |
標準ISO感度 | ISO 200〜12800 | ISO 160〜12800 | 高感度側の上限は同じ。X-Pro3はISO 160から使用できる |
RAW記録 | 14bit RAW、非圧縮/ロスレス圧縮 | 14bit RAW、非圧縮/ロスレス圧縮 | RAWの記録形式には大きな違いがなく、RAW現像だけを理由にX-Pro3を選ぶ決定的な差はない |
高感度撮影 | 標準ISO 12800まで | 標準ISO 12800まで | スペック上の上限は同じ。実際のノイズやディテールは撮影条件や現像方法も含めて比較する必要がある |
RAW現像:暗部補正や高感度の仕上がりを比較
X-Pro3はX-Trans CMOS 4とX-Processor 4を搭載しており、X-Pro2より新しい世代のセンサーと画像処理エンジンを採用しています。ただし、RAW現像で暗部を明るく補正した際のノイズや階調は、露出やISO感度、使用する現像ソフトなどによっても変わります。そのため、センサー世代だけを理由にX-Pro3のRAW耐性が明確に高いとは言い切れません。
高感度撮影でも、ノイズの量だけでなく粒状感やディテールの残り方によって好みが分かれます。JPEGではノイズリダクション(高感度撮影時のざらつきを抑える処理)の設定によって仕上がりを調整できるため、暗所撮影を重視する場合は、同程度のISO感度で撮影された作例を比較して判断するのがおすすめです。
標準ISO感度の違い:日中の開放撮影ではX-Pro3が使いやすい
X-Pro2の標準ISO感度はISO 200から、X-Pro3はISO 160からです。X-Pro3はX-Pro2より約1/3段低い感度を選べるため、晴天下で明るいレンズを開放付近で使う場合に、シャッター速度の上限までわずかに余裕を持たせやすくなります。
ただし、X-Pro2でも電子シャッターを使って高速シャッターに切り替えたり、NDフィルター(レンズに入る光量を減らすフィルター)を使用したりすることで対応できます。そのため、日中に明るい単焦点レンズを開放付近で使う機会が多いならX-Pro3が使いやすく、夕方や夜間の撮影が中心なら標準ISO感度の下限差を重視する必要性は低くなります。
FUJIFILM X-Pro2とX-Pro3のAFと連写の比較
AFと連写は、X-Pro2とX-Pro3の性能差が分かりやすい部分です。X-Pro3は選択できるAFポイント数が多く、低照度AF性能も強化されています。そのため、画面周辺にAFポイントを配置したい場面や、夜間・室内などの暗い環境ではX-Pro2より使いやすいでしょう。
連写速度も、X-Pro2のメカシャッターで最大8コマ/秒に対し、X-Pro3は最大11コマ/秒です。動く人物や子ども、動物などを撮影する機会が多い場合は、AF性能と連写速度の両方でX-Pro3が有利です。
AF・連写の観点 | X-Pro2 | X-Pro3 | 向いているシーン |
|---|---|---|---|
AFポイント | 91点(最大325点) | 117点(最大425点) | 画面端の被写体や動く被写体を狙うならX-Pro3が有利 |
低照度AF | 約-1EVまで対応 | 現行の公式仕様では、位相差AFが最大-7EVまで対応(XF50mmF1.0 R WR装着時) | 夜間のスナップや薄暗い室内ではX-Pro3のほうがピントを合わせやすい |
メカシャッター連写 | 最大8コマ/秒 | 最大11コマ/秒 | 人物の表情変化や動く被写体を連続撮影するならX-Pro3が有利 |
AFエリアと暗所性能:画面端や薄暗い場所ではX-Pro3が有利
X-Pro2は91点(最大325点)、X-Pro3は117点(最大425点)のAFポイント構成に対応しています。X-Pro3は選択できるAFポイント数が多く、人物を画面端に配置するポートレートや、構図を大きく変えずに被写体を追いたいスナップでは、X-Pro2よりピントを合わせやすくなっています。
暗所性能もX-Pro3が優れています。X-Pro2はファームウェア更新後で約-1EVまで対応するのに対し、X-Pro3は条件付きで最大-7EVまでの低照度AFに対応しています。-7EVはXF50mmF1.0 R WR装着時などの条件があるため単純比較はできませんが、夜間のスナップや薄暗い室内ではX-Pro3のほうがAFを使いやすいといえるでしょう。
連写性能:X-Pro3は最大11コマ/秒に対応
メカシャッターでの連写速度は、X-Pro2が最大8コマ/秒、X-Pro3が最大11コマ/秒です。X-Pro3のほうが1秒間に記録できる枚数が多いため、人が振り向く瞬間や子どもが走る場面など、動きの中から好みの1枚を選びやすくなります。
ただし、実際の連写速度や連続撮影可能枚数は、使用するシャッター方式やAF設定、記録形式、SDカードなどによって変わります。そのため、人物や動物など動く被写体を撮影する機会が多い場合は、最高連写速度で上回るX-Pro3のほうが使いやすいでしょう。
FUJIFILM X-Pro2とX-Pro3のファインダーと背面モニターの比較

X-Pro2とX-Pro3はいずれも、光学ファインダー(OVF)と電子ビューファインダー(EVF)を切り替えられるハイブリッドビューファインダーを搭載しています。一方、X-Pro3はEVFが高精細化され、背面には通常時にメインモニターを隠すHidden LCDを採用しました。
そのため、ファインダーを中心に撮影するならX-Pro3が使いやすく、撮影後の画像を背面モニターで頻繁に確認するならX-Pro2のほうが扱いやすいでしょう。ファインダーと背面モニターの違いは、2機を選ぶうえで特に確認しておきたいポイントです。
視認性・操作の観点 | X-Pro2 | X-Pro3 | 判断の目安 |
|---|---|---|---|
EVF | 約236万ドット | 約369万ドット | X-Pro3のほうが表示が高精細で、MFや細部の確認がしやすい |
背面モニター | 3.0型固定式で常に確認可能 | Hidden LCDを採用し、メインモニターは下方向に開いて使用 | 撮影画像を頻繁に確認するならX-Pro2、ファインダー中心で撮るならX-Pro3が使いやすい |
タッチ操作 | 非対応 | 対応 | タッチAFや再生時の操作を使いたいならX-Pro3が有利 |
EVFの見え方:細部の確認はX-Pro3がしやすい
X-Pro2のEVFは約236万ドット、X-Pro3は約369万ドットです。X-Pro3のほうが表示が高精細なため、被写体の細部や撮影情報を確認しやすく、MF(マニュアルフォーカス)でピント位置を細かく調整する場面でも使いやすくなっています。
特に、薄暗い室内や開放F値付近で撮影する場合は、ピント位置を細かく確認する機会が増えます。こうした撮影では、より高精細なEVFを備えるX-Pro3のほうが確認しやすいでしょう。一方、AF中心で撮影する場合は、EVF解像度の違いだけでX-Pro2が大きく使いにくくなるわけではありません。
Hidden LCD:背面モニターを頻繁に確認するならX-Pro2が使いやすい
X-Pro3は、メインの背面モニターを閉じた状態で使うHidden LCDを採用しています。閉じた状態では外側のサブモニターにフィルムシミュレーションや撮影設定などを表示し、背面モニターで撮影画像を確認したり、画面を見ながら操作したりする場合は、メインモニターを下方向に開いて使用します。
ファインダーを中心に撮影し、撮影後の画像を頻繁に確認しない人には使いやすい構造です。また、メインモニターを下方向に開けば、ローアングル撮影にも活用できます。一方、撮影するたびに画像を確認したり、拡大表示でピントを確認したりする場合は、その都度モニターを開く必要があります。背面モニターで撮影画像を頻繁に確認するなら、固定式モニターを常に確認できるX-Pro2のほうが使いやすいでしょう。
FUJIFILM X-Pro2とX-Pro3の動画機能の比較

via: DPReview(X-Pro3/作例)
動画機能に関しては、多くの点でX-Pro3のほうが優れています。X-Pro2も4K/30pに対応していますが、X-Pro3はDCI 4Kを含む4K/30p・最大200Mbpsに加え、フルHD 120pのハイスピード動画にも対応しています。そのため、4K動画の撮影だけでなく、スローモーションを取り入れたい場合もX-Pro3のほうが使いやすいでしょう。
ただし、X-Pro2とX-Pro3はいずれも動画撮影に特化したモデルではありません。動画を重視する場合は、6.2K/30pや4K/60pに対応するX-S20、本格的な映像制作まで考えるなら6.2K/30pや4K/120p、ProRes内部記録に対応するX-H2Sなども候補になります。
項目 | X-Pro2 | X-Pro3 | 比較ポイント |
|---|---|---|---|
4K記録 | UHD 4K/30p、最大100Mbps | DCI 4K/UHD 4K/30p、最大200Mbps | X-Pro3は最大ビットレートが高く、DCI 4Kにも対応 |
ハイスピード動画 | フルHD 最大59.94p | フルHD 120p対応 | スローモーション撮影を使いたいならX-Pro3が有利 |
動画機能 | 4K撮影には対応するが機能は限定的 | 4K・DCI 4K・フルHD 120pに対応 | 動画を重視するならX-Pro3のほうが選びやすい |
4K動画:X-Pro3は最大200Mbpsに対応
X-Pro2はファームウェア更新によってUHD 4K/30pに対応し、最大ビットレートは100Mbpsです。一方、X-Pro3はUHD 4Kに加えてDCI 4Kにも対応し、最大200Mbpsで記録できます。ビットレートは1秒間に記録するデータ量を示す数値で、X-Pro3のほうがより多くのデータを使って動画を記録できます。
ただし、ビットレートが高ければ必ず画質が良くなるわけではなく、実際の仕上がりは撮影条件や圧縮方式などにも左右されます。4K動画の記録形式やビットレートの選択肢を重視するなら、X-Pro3のほうが使いやすいでしょう。
High Speed Video:スローモーション撮影はX-Pro3が有利
X-Pro3はフルHD 120pのHigh Speed Video(ハイスピード動画)に対応しており、通常速度よりも滑らかなスローモーション映像を撮影できます。水しぶきや髪の動き、スポーツのフォームなど、動きの速い被写体をゆっくり見せたい場面で活用しやすい機能です。
一方、X-Pro2のフルHD動画は最大59.94pまでで、120pのハイスピード撮影には対応していません。スローモーションを使った動画表現を重視するなら、X-Pro3のほうが明確に優れています。
FUJIFILM X-Pro2とX-Pro3の携帯性・外装・操作系の比較
X-Pro2とX-Pro3はボディサイズと重量が近く、携帯性に大きな違いはありません。一方、外装素材や背面モニターの構造には明確な違いがあります。X-Pro3はトップカバーとベースプレートにチタンを採用し、DRブラックとDRシルバーには傷に強いデュラテクト加工が施されています。
また、固定式の背面モニターを備えるX-Pro2に対し、X-Pro3はHidden LCDを採用しています。そのため、持ち運びやすさだけでなく、外装の質感や傷への強さ、背面モニターの使い方まで含めて比較すると選びやすくなります。
携帯性・外装の観点 | X-Pro2 | X-Pro3 | 選び方の目安 |
|---|---|---|---|
サイズ | 約140.5×82.8×45.9mm | 約140.5×82.8×46.1mm | ボディサイズはほぼ同じで、携帯性に大きな違いはない |
重量 | 約495g(バッテリー・メモリーカード含む) | 約497g(バッテリー・メモリーカード含む) | 重量差は約2gのため、持ち運びやすさはほぼ同等 |
外装 | マグネシウム合金を採用 | トップカバーとベースプレートにチタンを採用 | チタン外装を重視するならX-Pro3が候補 |
表面仕上げ | ブラックなど | ブラック、DRブラック、DRシルバー | 傷の付きにくさを重視するならデュラテクト加工のDRモデルが候補 |
背面モニター | 固定式で常に表示可能 | Hidden LCDを採用し、メインモニターは下方向に開いて使用 | 撮影画像を頻繁に確認するならX-Pro2、ファインダー中心ならX-Pro3が使いやすい |
サイズ・重量:携帯性はほぼ同等
X-Pro2は約140.5×82.8×45.9mm・約495g、X-Pro3は約140.5×82.8×46.1mm・約497gで、ボディサイズと重量はほぼ同じです。そのため、2機の携帯性に大きな違いはなく、実際の持ち運びやすさは組み合わせるレンズによる影響のほうが大きくなります。小型・軽量なXF単焦点レンズを組み合わせれば、どちらも旅行や日常のスナップに持ち出しやすい構成にできます。
一方、撮影時の使いやすさは異なります。X-Pro3はHidden LCDを採用しているため、ファインダーを中心に撮影する人に向いています。撮影後の画像を背面モニターで頻繁に確認する場合は、固定式モニターを常に確認できるX-Pro2のほうが使いやすいでしょう。
外装素材:X-Pro3はチタンとデュラテクト加工が特徴
X-Pro3はトップカバーとベースプレートにチタンを採用しています。通常のブラックに加えて、DRブラックとDRシルバーには表面硬化技術「デュラテクト」が施されており、擦り傷への耐性を高めているのが特徴です。外装の傷をできるだけ抑えたい場合は、DRブラックやDRシルバーが候補になります。
一方、X-Pro2はマグネシウム合金製のボディを採用しています。中古で購入する場合は、外装の擦れや塗装の剥がれ、グリップの劣化など、個体ごとの状態を確認して選ぶことが重要です。外装素材や傷への強さを重視するならX-Pro3、特にデュラテクト加工を施したDRモデルのほうが選びやすいでしょう。
FUJIFILM X-Pro2とX-Pro3の用途別の選び方

via: PetaPixel(X-Pro2/作例)
X-Pro2とX-Pro3は、撮影する被写体や背面モニターの使い方によって向き不向きが変わります。日中のスナップや撮影後の画像確認を重視するならX-Pro2、夜間や動く被写体の撮影、動画機能を重視するならX-Pro3が選びやすいでしょう。ただし、実際の使いやすさは組み合わせるレンズや撮影方法によっても変わるため、用途とあわせて確認してください。
メイン用途 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
日中スナップ中心・背面確認が多い | X-Pro2 | 固定式の背面モニターを常に確認でき、撮影後の画像チェックがしやすい |
夜間・室内・動体撮影が多い | X-Pro3 | AFポイント数が多く、低照度AF性能や連写速度もX-Pro2より優れる |
4K動画やスローモーションも撮る | X-Pro3 | 4K最大200Mbps、DCI 4K、フルHD 120pに対応 |
旅行でファインダー中心に撮影する | X-Pro3 | 約369万ドットのEVFとHidden LCDを備え、ファインダー中心の撮影に向く |
旅行先で撮影画像を頻繁に確認する | X-Pro2 | 固定式の背面モニターをすぐに確認できる |
予算を抑えたい | X-Pro2 | 中古平均価格は約14.1万円で、X-Pro3全カラー平均の約21.9万円より安い |
静止画中心:日中スナップならX-Pro2、夜間や動体撮影ならX-Pro3
日中のスナップが中心で、撮影後の画像を背面モニターですぐに確認したい人にはX-Pro2が向いています。固定式の背面モニターを常に確認できるため、撮影画像の確認や設定変更を頻繁に行う場合でも扱いやすいでしょう。
一方、夜間や薄暗い室内での撮影、動く人物や動物を撮る機会が多い場合はX-Pro3が有利です。X-Pro2よりAFポイント数が多く、低照度AF性能や連写速度も向上しているため、暗い場所や動く被写体ではピントを合わせやすくなっています。
ポートレートでも、人物を画面端に配置したり、歩いている人物を追いながら撮影したりする場合は、AFポイントを画面周辺に配置しやすいX-Pro3のほうが使いやすいでしょう。
動画中心:4Kやスローモーションを使うならX-Pro3
動画機能を重視するなら、X-Pro3のほうが適しています。X-Pro3は4K/30p・最大200Mbps、DCI 4K、フルHD 120pのハイスピード動画に対応しており、X-Pro2より動画機能が充実しています。4K動画の記録形式やビットレート、スローモーション撮影まで使いたい場合は、X-Pro3を選ぶほうがよいでしょう。
X-Pro2も4K/30pに対応していますが、最大ビットレートは100Mbpsで、フルHD 120pには対応していません。そのため、静止画を中心に使いながら必要なときだけ動画も撮る用途に向いています。
ただし、長時間の動画撮影や外部マイクを使った収録など、動画撮影を重視する場合は、X-SシリーズやX-Hシリーズなど動画機能を充実させたモデルも候補になります。X-Pro2とX-Pro3の2機から選ぶのであれば、動画性能ではX-Pro3が明確に優れています。
【参考】X-Pro2とX-Pro3におすすめのレンズ
X-Pro2とX-Pro3は、組み合わせるレンズによって携帯性や撮影しやすいシーンも変わります。それぞれにおすすめのレンズや選び方は、以下の記事で詳しく紹介しています。
FUJIFILM X-Pro2とFUJIFILM X-Pro3の比較まとめ
AF性能、連写、動画、EVFを重視するなら、X-Pro3のほうが優れています。夜間や室内、動く被写体の撮影が多い人や、4K動画やスローモーションも使いたい人にはX-Pro3が向いています。
一方、X-Pro2は固定式の背面モニターを常に確認できるため、撮影後の画像チェックを頻繁に行う人には使いやすいモデルです。X-Pro3へ乗り換える場合は、Hidden LCDのため、背面モニターで撮影画像を確認する際はモニターを開く必要がある点を確認しておきたいところです。
逆にX-Pro3からX-Pro2へ乗り換える場合は、背面モニターの使いやすさは向上しますが、低照度AF性能、連写速度、EVF解像度、動画機能はX-Pro3より下がります。性能を優先するならX-Pro3、背面モニターの使いやすさや中古価格を重視するならX-Pro2が選びやすいでしょう。
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Fujifilm(富士フイルム) X-Pro3は、光学ファインダー(OVF)と電子ファインダー(EVF)を切り替えられるハイブリッドビューファインダー搭載のカメラです。レンジファインダー風の構え方を楽しめますが、ライカM型のような距離計連動式ではないため、マニュアルレンズで細かくピントを合わせる場面ではEVFや拡大表示を使うと撮影しやすくなります。この記事では、小型単焦点、標準ズーム、ポートレート向け中望遠、広角レンズに加えて、オールドレンズやライカMマウントレンズを使うときの設定まで、X-Pro3に合うレンズの選び方を用途別に解説します。

FUJIFILM X100VとX-Pro3を比較|固定レンズか交換レンズか、選び方を解説
FUJIFILM(富士フイルム) X100VとX-Pro3で悩む人は、画質差よりも「同じ富士フイルムの色やフィルムシミュレーションを楽しめるのに、撮り方と運用が大きく違う」という点で迷いがちです。X100Vは23mm F2(35mm判換算約35mm相当)の固定レンズで身軽に撮れるカメラで、X-Pro3はXマウントレンズを選びながら撮影の幅を広げるモデルです。ただし、X100Vは旧モデルで、2026年時点では後継のX100VIが発売済みのため、新品のレンズ一体型カメラを探している場合はX100VIも候補に入ります。この記事では、中古・流通在庫でX100Vを検討し、X-Pro3と比べたい人に向けて、レンズ方式・携帯性・記録メディア・耐候性の違いを整理します。

【2026年版】FUJIFILM X-E4とX-Pro3を比較|スナップ・旅行・動画で選ぶならどちら?
FUJIFILM(富士フイルム) X-E4とX-Pro3で迷う理由は、センサーや画像処理エンジンの世代が近いのに、カメラとしての作りが大きく違うからです。どちらも約2610万画素のAPS-C X-Trans CMOS 4センサーを採用したXシリーズの第4世代機で、同じレンズや近い設定で撮ると描写の傾向は似ています。ただし、2026年時点では購入時の流通状況も確認しておきたいところです。X-E4は公式製品ページで生産終了表記となっており、新品より中古や在庫品を探すケースが中心になります。また、X-Pro3も公式通販で新品販売価格を確認できないため、購入時は中古価格、外装状態、背面液晶の動作、ファインダーの見え方まで見て選ぶ必要があります。この記事では、スナップ、旅行、家族撮影、動画、雨天運用まで具体的な場面に落とし込み、X-E4とX-Pro3のどちらが合うかを比較します。最新AFや高画素センサー、ボディ内手ブレ補正を重視する場合は、後継機のX-E5も比較対象に入れてください。







