
Fujifilm X-T30とX-E4を徹底比較!写真・Vlog・旅行で選ぶおすすめはどっち?







X-T30とX-E4は、同じ世代のセンサーと画像処理エンジンを搭載しており、画質の基本性能は近いモデルです。一方で、ボディ形状や操作性、背面モニター、動画の連続記録時間には違いがあります。写真撮影での持ちやすさや操作性を重視するならX-T30、携帯性や自撮りを含む動画撮影を重視するならX-E4が選びやすいでしょう。この記事では、スペックだけでなく、家族撮影・旅行スナップ・Vlogなどの具体的な用途ごとに両機の違いを整理し、どちらが向いているのかを解説します。
この記事のサマリー

X-T30とX-E4は同じ約2610万画素のセンサーと画像処理エンジンを搭載している。ただし、グリップ形状や操作系は異なる。

X-E4は自撮り対応モニターを搭載し、4K動画を最大約30分記録できる。自撮りや長めの動画撮影に向いている。

小型バッグへの収納や日常的な持ち歩きやすさではX-E4、グリップを使って安定して構えやすいのはX-T30。

バッテリーとメモリーカードを含む重量差は約19g。そのため重さよりもボディの厚みやグリップ形状の違いに注目。

どちらも生産終了モデル。写真撮影の操作性を重視するならX-T30、自撮りや動画撮影、携帯性を重視するならX-E4が選びやすい。
※なお、この記事で扱うX-T30は、2019年発売の初代FUJIFILM X-T30です。X-T30 IIやX-T30 IIIは別の記事で解説しています。
Fujifilm X-T30とX-E4はどちらを選ぶべきか

X-T30とX-E4は、基本的な画質性能が近い一方、ボディ形状や操作性、背面モニター、動画の連続記録時間に違いがあります。4K動画を長く記録でき、自撮り対応モニターを備えるX-E4のほうが、Vlogや自分を映しながらの動画撮影に向いています。
ただし、X-E4もボディ内手ブレ補正(IBIS)は非搭載です。そのため、歩きながらの動画撮影を重視する場合は、電子式手ブレ補正を備えるX-M5など、より動画撮影に適したモデルも比較しておきたいところです。新品で購入したい場合も、すでに生産を終了しているX-T30やX-E4だけでなく、X-E5やX-M5、X-S20などの現行モデルを含めて検討すると選択肢が広がります。
両機は同じ世代のセンサーを採用しているものの、X-T30はグリップと物理操作を重視したボディ、X-E4は薄型でシンプルなボディにまとめられており、使いやすさの方向性が異なります。
X-T30とX-E4の立ち位置:画質性能は近いが、ボディ形状と操作性が異なる
X-T30はファインダーをボディ中央に配置し、前面には小型のグリップを備えています。X-E4より右手で保持しやすく、シャッタースピードや露出補正などを物理ダイヤルで確認しながら撮影しやすい設計です。標準ズームや望遠レンズを使う場合など、カメラをしっかり構えて撮影したい人にはX-T30のほうが扱いやすいでしょう。
X-E4はファインダーを左側に配置したレンジファインダー風のデザインで、前面に大きなグリップを設けていません。ボディが薄く、小さなバッグにも収納しやすいため、旅行や街歩きなどで持ち歩きやすさを重視する人に向いています。一方、グリップが小さいため、大きめのレンズを装着したときの保持しやすさではX-T30が優れています。
項目 | X-T30 | X-E4 | 比較ポイント |
|---|---|---|---|
画質 | 約2610万画素の同世代センサーを搭載 | 約2610万画素の同世代センサーを搭載 | 基本的な画質性能は近く、画質だけでは選び分けにくい |
ホールド感 | 小型グリップがあり、右手で保持しやすい | 前面がフラットで、片手保持はレンズによって不安定になりやすい | 標準ズームや望遠レンズを使うならX-T30が扱いやすい |
背面モニター | 上下チルト式 | 自撮り対応の180度チルト式 | 自撮りやVlogではX-E4が使いやすい |
動画撮影 | 4K動画は1クリップ最大約10分 | 4K動画は1クリップ最大約30分 | 行事やトークなど長めの動画撮影ではX-E4が有利 |
操作性 | 物理ボタンやダイヤルが多く、撮影中に設定を変更しやすい | 操作部を減らしたシンプルな構成 | 設定を頻繁に変えるならX-T30、操作を簡潔にしたいならX-E4 |
携帯性 | グリップがある分、X-E4より厚みがある | 薄型で小さなバッグに収納しやすい | 日常的な持ち歩きや旅行ではX-E4が便利 |
2026年8月11日現在のみんなのカメラ価格 | 中古:82,950円(税込)~ | 中古:143,590円(税込)~ | 現時点ではX-T30のほうが約6万円安い |
おすすめの人 | 写真中心で、持ちやすさや物理操作を重視する人 | 携帯性、自撮り、長めの動画撮影を重視する人 | 写真撮影の操作性はX-T30、携帯性と動画撮影はX-E4 |
X-T30とX-E4を選ぶポイント:持ちやすさ・動画撮影・操作性
まず確認したいのは持ちやすさです。標準ズームだけでなく、望遠ズームなど少し重いレンズを使う場合は、前面グリップを備えるX-T30のほうが安定して構えやすくなります。一方、X-E4はボディ前面がフラットで薄いため、小さなバッグに収納しやすく、旅行や街歩きで携帯性を重視する人に向いています。
動画撮影では、4K動画の連続記録時間と背面モニターの違いが大きなポイントです。X-T30は4K動画が1クリップ最大約10分なのに対し、X-E4は最大約30分まで記録できます。さらにX-E4は自撮り対応モニターを備えているため、Vlogや自分を映しながらの撮影、家族行事などを長めに記録する用途ではX-T30より使いやすいでしょう。
操作性では、物理ボタンやダイヤルを多く備えるX-T30のほうが、撮影中に設定を変更しやすい構成です。X-E4は操作部を減らしたシンプルな設計で、携帯性を優先しながら必要な設定を絞って使いたい人に向いています。
なお、より詳しいX-T30とX-E4の特徴は以下の記事でも解説しています。
Fujifilm X-T30とX-E4の主要スペック比較
X-T30とX-E4は、センサーや画像処理エンジン、連写性能など共通する仕様が多いモデルです。そのため、画質や基本性能だけでなく、背面モニターの可動方式や動画の連続記録時間、ファインダーの配置といった違いが、実際の使いやすさを左右します。
ここでは主要スペックを並べながら、それぞれの違いが写真撮影や動画撮影でどのように影響するのかを確認します。特に、4K動画の連続記録時間と背面モニターの違いは、自撮りや長時間の動画撮影を考えている人にとって確認しておきたいポイントです。
項目 | X-T30 | X-E4 |
|---|---|---|
センサー/画素数 | APS-C 約2610万画素 | APS-C 約2610万画素 |
ボディ内手ブレ補正 | 非搭載 | 非搭載 |
連写(メカ) | 約8コマ/秒 | 約8コマ/秒 |
EVF | 0.39型 約236万ドット(中央) | 0.39型 約236万ドット(左寄り) |
背面モニター | 約104万ドットのチルト | 約162万ドットのチルト(自撮り対応) |
4K動画(1クリップ上限) | 最大10分 | 最大30分 |
記録メディア | SDカード 1スロット(UHS-I) | SDカード 1スロット(UHS-I) |
発売年 | 2019年 | 2021年 |
基本的な画質性能は近く、使いやすさはモニターや動画仕様で変わる
X-T30とX-E4は同じ世代のセンサーと画像処理エンジンを搭載しているため、同じレンズや撮影設定を使った場合、基本的な画質性能は近いといえます。フィルムシミュレーションにも対応しており、富士フイルムならではの色表現をどちらでも楽しめます。
一方、背面モニターの可動方式と動画の連続記録時間には大きな違いがあります。X-E4は自撮り対応モニターを備え、4K動画を最大約30分記録できるため、自分を映しながら撮影するVlogや、子どもの発表会などを長めに記録する用途ではX-T30より使いやすいでしょう。
両機ともIBIS非搭載:暗所や動画ではレンズ側の手ブレ補正も確認
X-T30とX-E4はいずれもボディ内手ブレ補正(IBIS)を搭載していません。そのため、夜景や室内などシャッタースピードが遅くなりやすい場面では、レンズ側の光学式手ブレ補正(OIS)の有無が撮影のしやすさに影響します。動画撮影でも、OIS付きレンズを選ぶことで手持ち撮影時の揺れを抑えやすくなります。
一方、歩きながら撮影するVlogなど、強い手ブレ補正を重視する用途では、X-T30とX-E4はどちらもやや不向きです。こうした撮影が中心なら、ボディ内手ブレ補正や電子式手ブレ補正を備えた別モデルも比較したほうがよいでしょう。
Fujifilm X-T30とX-E4のボディデザイン・ホールド感の比較
X-T30とX-E4はどちらも小型・軽量なボディですが、グリップ形状やファインダーの配置が異なるため、構えやすさや持ち運びやすさにも違いがあります。特に、標準ズームや望遠レンズなど重量のあるレンズを装着すると、グリップの有無による持ちやすさの違いを感じやすくなります。
ここでは、片手で持つときの安定性や長時間撮影での保持しやすさ、小さなバッグへの収納性などを比較します。持ち歩きやすさを重視するならX-E4、カメラを安定して構えやすいのはX-T30です。
項目 | X-T30 | X-E4 | 比較ポイント |
|---|---|---|---|
前面形状 | 小型グリップあり | 前面がフラット | 片手で持つ場合や大きめのレンズを使う場合はX-T30のほうが保持しやすい |
ファインダー位置 | ボディ中央 | ボディ左側 | X-T30はボディ中央、X-E4は左側にファインダーを配置。構え方や利き目によって使いやすさが異なる |
バッグ収納 | グリップ分だけ厚みがある | 薄型で凹凸が少ない | 小さなバッグや薄型ケースへの収納はX-E4のほうがしやすい |
X-T30:グリップがあり、安定して構えやすい

via:Amateur Photographer(X-T30)
X-T30は小型ボディながら前面にグリップを備えており、右手でカメラを保持しやすい設計です。標準ズームはもちろん、少し大きめのズームレンズを装着した場合でも、前面がフラットなX-E4より安定して構えやすくなります。
運動会や子どもの撮影など、カメラを構えたまま被写体を追う場面でも、グリップがあるX-T30のほうが保持しやすいでしょう。ただし、X-T30にはボディ内手ブレ補正(IBIS)がないため、グリップだけで手ブレを防げるわけではありません。暗所や望遠撮影では、レンズ側の手ブレ補正(OIS)や適切なシャッタースピードの設定も重要です。
X-E4:薄型ボディで持ち歩きやすいが、保持しやすさはレンズによって変わる

Via: PhotographyBlog(X-E4)
X-E4は前面に大きなグリップを設けておらず、薄型で凹凸の少ないボディが特徴です。小さなショルダーバッグやサコッシュにも収納しやすいため、旅行や街歩きなど、カメラを日常的に持ち歩きたい人にはX-T30より使いやすいでしょう。
一方、グリップが小さいため、片手での保持しやすさは装着するレンズや手の大きさによって変わります。特に大きめのズームレンズを使う場合や長時間撮影する場合は、グリップを備えるX-T30のほうが安定して持ちやすいでしょう。X-E4の携帯性を優先しつつ保持しやすさも改善したい場合は、別売りのハンドグリップなどを追加する方法もあります。
Fujifilm X-T30とX-E4の操作性の比較
X-T30とX-E4は、シャッタースピードダイヤルや露出補正ダイヤルを備える点は共通していますが、ボタンやダイヤルの数、配置には違いがあります。撮影中に露出やAF設定を頻繁に変更する場合は、操作部が多いX-T30のほうが設定を切り替えやすいでしょう。
一方、X-E4は操作部を減らしたシンプルな構成で、必要な設定をあらかじめ決めて撮影する使い方に向いています。設定を細かく変更しながら撮るならX-T30、操作をできるだけ簡潔にしたいならX-E4という違いがあります。
項目 | X-T30 | X-E4 | 比較ポイント |
|---|---|---|---|
露出補正 | 専用ダイヤルで設定を確認・変更しやすい | 専用ダイヤルを備え、基本操作はシンプル | 露出補正自体は両機とも物理ダイヤルで操作できる |
AF設定 | ボタンや操作部が多く、撮影中に設定を変更しやすい | 操作部が少なく、割り当てやQメニューの活用が重要 | AF設定を頻繁に変えるならX-T30のほうが使いやすい |
撮影設定の切り替え | 物理ボタンやダイヤルを使って設定変更しやすい | 操作部を絞ったシンプルな構成 | 細かく設定を変えながら撮るならX-T30、操作を簡潔にしたいならX-E4 |
X-T30:物理ボタンが多く、撮影中に設定を変更しやすい
X-T30はX-E4より物理ボタンや操作部が多く、撮影中に設定を変更しやすい構成です。X-E4にもシャッタースピードダイヤルや露出補正ダイヤルがありますが、X-T30はフォーカスモード切替レバーやドライブダイヤルなども備えており、カメラ本体から直接変更できる項目が多くなっています。
そのため、露出やAF、連写などの設定を撮影状況に合わせて頻繁に変更する人にはX-T30のほうが使いやすいでしょう。また、物理操作で設定を確認できるため、カメラの基本操作を覚えながら撮影したい初心者にも扱いやすいモデルです。
X-E4:操作部を絞ったシンプルな構成
X-E4はX-T30より物理ボタンや操作部が少なく、シンプルな操作系を採用しています。シャッタースピードや露出補正は専用ダイヤルで変更できますが、そのほかの設定はQメニューやファンクション設定を活用して呼び出す場面が多くなります。
タッチ操作にも対応しており、背面モニターからフォーカス位置を指定することも可能です。一方、AFや連写など複数の設定を撮影中に頻繁に変更する場合は、物理操作の多いX-T30のほうが扱いやすいでしょう。必要な設定をあらかじめ絞り、シンプルに撮影したい人にはX-E4が向いています。
Fujifilm X-T30とX-E4のファインダー・背面モニターの比較

X-T30とX-E4はEVF(電子ビューファインダー)の基本仕様が近い一方、ファインダーの配置と背面モニターの可動方式が異なります。X-T30はファインダーをボディ中央に配置し、X-E4は左側に配置しています。また、X-E4の背面モニターは180度反転できるため、自分を画面で確認しながら撮影できます。
ローアングルやハイアングルでの撮影はどちらも対応できますが、自撮りやVlogではX-E4のほうが使いやすいでしょう。一方、ファインダーを使ってカメラを正面に構える撮影では、中央配置のX-T30が扱いやすいと感じる人もいます。
項目 | X-T30 | X-E4 | 比較ポイント |
|---|---|---|---|
モニター解像度 | 約104万ドット | 約162万ドット | 撮影画像やピントを背面モニターで確認する場合はX-E4のほうが高精細 |
可動方式 | 上下チルト式 | 180度反転対応チルト式 | ローアングル・ハイアングルは両機とも対応し、自撮りやVlogではX-E4が使いやすい |
自撮り時の確認 | 自分側へ画面を向けられない | 自分側へ画面を向けられる | 自分の構図や表情を確認しながら撮影するならX-E4 |
向いている用途 | 写真を中心としたローアングル・ハイアングル撮影 | 写真に加えて自撮りやVlogにも対応 | 静止画中心なら両機で対応できるが、自分を映す撮影ではX-E4が明確に有利 |
EVFの基本仕様は近いが、ファインダーの位置が異なる
X-T30とX-E4はEVF(電子ビューファインダー)の基本仕様が近く、ファインダーの表示性能だけで大きな違いが出るモデルではありません。主な違いは配置で、X-T30はボディ中央、X-E4は左側にファインダーを備えています。
X-T30はカメラの中央に顔を合わせて構えやすく、一般的な一眼レフやミラーレスに近い使用感です。一方、X-E4はファインダーをボディ左側に配置しているため、中央配置のX-T30とは顔の位置や構え方が異なります。どちらが使いやすいかは利き目や構え方によっても変わるため、ファインダー位置は好みが分かれやすい部分です。
X-T30:上下チルトでローアングル・ハイアングルに対応
X-T30は上下方向に動かせるチルト式モニターを搭載しており、ローアングルやハイアングルでの撮影に対応しています。子どもの目線までカメラを下げて撮る場合や、テーブルフォトを高い位置から撮る場合でも、無理な姿勢を取らずに構図を確認しやすいでしょう。
一方、モニターを撮影者側へ向けることはできないため、自分の構図や表情を確認しながら撮影する自撮りやVlogには不向きです。風景や家族などカメラの前方を撮影する用途が中心であれば、静止画だけでなく動画でも利用できます。
Fujifilm X-T30とX-E4の静止画(画質・AF・連写)の比較

via:Amateur Photographer(X-T30/作例)
X-T30とX-E4は同じ世代のセンサーと画像処理エンジンを搭載しており、静止画の基本的な画質性能は近いモデルです。AFや連写性能にも共通点が多いため、画質やスペックだけで大きな優劣が付く比較ではありません。
一方、実際の撮影ではグリップ形状や操作部の違いが使いやすさに影響します。子どもや動く被写体を撮る場合は、カメラを保持しやすく、撮影中に設定を変更しやすいX-T30が扱いやすいでしょう。街歩きや旅行など携帯性を重視する場合は、薄型で持ち歩きやすいX-E4が選びやすくなります。
撮影場面 | X-T30 | X-E4 | 選び方の目安 |
|---|---|---|---|
公園で走る子ども | グリップがあり、望遠レンズでも保持しやすい | グリップが小さく、大きめのレンズでは保持しにくい場合がある | 望遠ズームを使って動く子どもを追うならX-T30 |
街歩きスナップ | 物理操作が多く、露出やAF設定を変更しやすい | 薄型で小さなバッグにも収納しやすい | 設定変更のしやすさならX-T30、携帯性ならX-E4 |
室内の家族写真 | グリップがあり、カメラを安定して構えやすい | 高精細な背面モニターで撮影画像を確認しやすい | 保持しやすさならX-T30、背面モニターの見やすさならX-E4 |
画質性能は近く、同じレンズなら大きな差は出にくい
X-T30とX-E4は同じ世代のセンサーと画像処理エンジンを搭載しており、同じレンズと撮影設定を使った場合、基本的な画質性能は近いです。フィルムシミュレーションにも対応しているため、富士フイルムらしい色表現をどちらでも楽しめます。
一方、背面モニターの解像度はX-E4のほうが高く、X-T30が約104万ドットなのに対して、X-E4は約162万ドットです。そのため、撮影後の画像を確認したり、拡大表示でピントを確認したりする場合は、X-E4のほうが細部を確認しやすいでしょう。
AF・連写性能は近いが、暗所AFはX-E4が有利
X-T30とX-E4は、メカシャッターで約8コマ/秒の連写に対応しており、連写性能は近いです。電子シャッターではさらに高速な連写が可能ですが、動きの速い被写体ではローリングシャッターによる歪みが出る場合があるため、被写体に応じてメカシャッターと使い分ける必要があります。
AFは共通点が多い一方、低照度性能には違いがあります。X-E4は位相差AFで-7EVまで対応しており(XF50mmF1.0 R WR装着時)、初代X-T30の-3EVより暗い環境でのAF性能が強化されています。一方、グリップや物理操作の多さではX-T30が使いやすいため、動く被写体を撮る場合はAF性能だけでなく、レンズや撮影環境も含めて選ぶとよいでしょう。
Fujifilm X-T30とX-E4の動画の比較
X-T30とX-E4はどちらも4K動画に対応していますが、動画撮影では1クリップあたりの連続記録時間と背面モニターの可動方式に大きな違いがあります。短い動画を複数撮影する使い方ならX-T30でも対応できますが、長時間の撮影ではX-E4のほうが使いやすいでしょう。
X-T30の4K動画は1クリップ最大約10分なのに対し、X-E4は最大約30分まで記録できます。さらにX-E4は自撮り対応モニターを備えているため、Vlogやトーク動画、家族行事など、長めの動画を撮影する用途ではX-T30より適しています。
項目 | X-T30 | X-E4 | 比較ポイント |
|---|---|---|---|
4K動画の連続記録時間 | 1クリップ最大約10分 | 1クリップ最大約30分 | 行事撮影やトーク動画、インタビューなど長めの撮影ではX-E4が使いやすい |
自撮り時の画面確認 | 自分側へモニターを向けられない | 自撮り対応モニターで確認可能 | 1人で撮るVlogや、自分を含めた動画撮影ではX-E4が有利 |
手ブレ補正 | IBIS非搭載 | IBIS非搭載 | 歩き撮りでは両機ともレンズ側のOIS(光学式手ブレ補正)や撮影方法による対策が必要 |
X-T30:4K動画は1クリップ最大約10分
X-T30の4K動画は、1クリップあたり最大約10分まで記録できます。そのため、運動会や発表会の演目を続けて撮影する場合や、旅先で長めのトーク動画を撮る場合は、途中で録画を区切る必要があります。
一方、数十秒から数分程度の動画を複数撮影する使い方であれば、10分の上限が問題になる場面は少ないでしょう。静止画を中心に使い、旅行先の風景や家族の様子を短い動画でも残したい人であれば、X-T30でも十分対応できます。
X-E4:4K動画を最大約30分記録でき、自撮りにも対応
X-E4は4K動画を1クリップ最大約30分まで記録できるため、X-T30より長時間の動画撮影に向いています。運動会や発表会、インタビュー、トーク動画など、途中で録画を止めたくない場面ではX-E4のほうが使いやすいでしょう。
また、背面モニターを180度反転できるため、自分の構図や表情を確認しながら撮影できます。1人で撮影するVlogや旅行先での自撮り動画では、X-T30より撮影しやすい構成です。
ただし、4K/DCI4Kの記録時間は撮影環境や本体温度によって短くなる場合があります。長時間の撮影を予定している場合は、事前に同じ設定で連続撮影できる時間を確認しておくと安心です。
Fujifilm X-T30とX-E4の用途・ニーズ別のおすすめ

Via: PetaPixel(X-E4/作例)
X-T30とX-E4は基本的な画質性能が近いため、用途によって選び分けると判断しやすくなります。写真撮影での持ちやすさや設定変更のしやすさを重視するならX-T30、携帯性や自撮り、長めの動画撮影を重視するならX-E4が向いています。
ここでは、静止画中心、動画中心、旅行・日常携行、予算重視の4つに分けて、それぞれどちらを選びやすいかを整理します。
メイン用途・ニーズ | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
静止画中心(家族・スナップ・趣味撮影) | X-T30 | グリップがあり、物理ボタンやダイヤルも多いため、構えやすさと設定変更のしやすさを重視する人に向いている |
動画中心(固定トーク・自撮り・行事記録) | X-E4 | 4K動画を最大約30分記録でき、自撮り対応モニターも備えるため、長めの動画や1人での撮影に使いやすい |
旅行・日常携行(小さなバッグで持ち歩く) | X-E4 | 薄型で前面の凹凸が少なく、小さなバッグにも収納しやすい |
予算重視(ボディ価格を抑えてレンズに予算を回す) | X-T30 | 中古でX-E4より安く見つかる場合があり、ボディ価格を抑えやすい |
写真中心で短い動画も撮るなら、どちらも選択肢になる
写真撮影が中心で、動画は数十秒から数分程度の短いクリップを残す使い方であれば、X-T30でも十分対応できます。この場合は、グリップや物理操作を重視するならX-T30、薄型ボディの携帯性や自撮り対応モニターを重視するならX-E4が選びやすいでしょう。
一方、長めの動画を撮る機会が多い場合や、自分を映しながら撮影するVlogを考えている場合は、4K動画を最大約30分記録でき、自撮り対応モニターを備えるX-E4のほうが適しています。今後動画撮影の比重を増やす予定がある場合も、X-E4のほうが対応しやすいでしょう。
購入前に確認したいポイント
X-E4は薄型で持ち歩きやすい一方、大きめのズームレンズを使う場合は、グリップの小ささが気になることがあります。標準ズームや望遠ズームを多く使う予定なら、保持しやすいX-T30も比較しておくとよいでしょう。
一方、X-T30は自撮り対応モニターを備えていないため、購入後にVlogや自分を映す動画撮影が増えると、不便に感じる可能性があります。将来的に撮影する内容が変わりそうな場合は、現在の用途だけでなく、今後使う可能性が高い機能も確認して選ぶことが大切です。
X-T30とX-E4の比較まとめ
X-T30とX-E4は基本的な画質性能が近い一方、ボディ形状や操作性、背面モニター、動画の連続記録時間に違いがあります。写真撮影を中心に、グリップによる持ちやすさや物理ボタン・ダイヤルの操作性を重視するならX-T30が向いています。一方、薄型ボディの携帯性や自撮り、長めの動画撮影を重視するならX-E4のほうが使いやすいでしょう。
X-T30からX-E4へ乗り換える場合は、グリップや物理操作が少なくなる点を確認しておきたいところです。反対に、X-E4からX-T30へ乗り換える場合は、自撮り対応モニターと4K動画の連続記録時間が短くなる点に注意が必要です。
また、両機ともボディ内手ブレ補正(IBIS)は搭載していません。夜景や室内、歩きながらの動画撮影が多い場合は、レンズ側の光学式手ブレ補正(OIS)の有無や、手ブレ補正を備えた別モデルも含めて比較するとよいでしょう。
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