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【2026年版】Canon EOS Rレビュー|画質・AF・動画性能と中古で選ぶポイント








Canon EOS Rは、2018年にRFマウントとともに登場した、キヤノン初のフルサイズミラーレスカメラです。有効約3030万画素のCMOSセンサーとデュアルピクセルCMOS AFを備え、人物の髪や商品の質感など、細部を記録しやすい点が特徴となっています。発売から年数が経過しているため、連写や動画、被写体検出AFには現行機との差があり、現在の購入先は中古販売店が中心です。この記事では、静止画・AF・連写・動画・操作性を詳しく解説し、発売当時の競合機と同じRFマウントの比較候補も紹介します。
この記事のサマリー

有効約3030万画素のセンサーを搭載し、人物・風景・商品撮影で細部を残しやすい

バリアングル式タッチモニターとタッチ&ドラッグAFに対応し、画面を見ながらAF位置を変更できる

4Kは最大29.97pで約1.7倍の画角クロップがあり、カメラを左右に振る撮影では映像の歪みに注意が必要

ボディ内手ブレ補正はなく、SDカードスロットも1基のみ

生産終了品のため、中古価格に加えて本体の状態、保証内容、修理対応期間を確認したい
Canon EOS Rがおすすめな人
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Canon EOS Rは、連写速度よりも1枚ごとの解像感やピント位置を重視する人に向いています。人物撮影では、バリアングル式モニターとタッチAFを組み合わせることで、ローアングルや縦位置でも構図を保ちながらAFフレームを移動しやすい構成です。
屋内イベントや夕方のポートレートなど、暗い場所で動きが穏やかな被写体を撮る人にも候補になります。暗所AFの測定条件やAFモードによる違いは、後述する「Canon EOS RのAF性能」をご覧ください。
すでにEFレンズを所有している人にとっても選択肢です。別売りのマウントアダプターEF-EOS Rを使えば、EFレンズとEF-Sレンズを装着できます。ただし、EF-Mレンズには対応していません。
Canon EOS Rが向かない人
スポーツや飛翔する野鳥など、高速で方向を変える被写体を主に撮る人には向きません。サーボAFでは連写速度が下がるほか、動物・鳥・乗り物などの種類を指定する被写体検出にも非対応です。動体撮影を重視する場合は、後述する連写条件と現行機のAF機能を確認してください。
動画を中心に撮る人も注意が必要です。4Kは最大29.97pで、撮影時には写る範囲が約1.7倍相当に狭くなります。4K/60pと新しい被写体検出AFを求めるならEOS R8、ボディ内手ブレ補正とデュアルカードスロットも必要ならEOS R6またはEOS R6 Mark IIを比較しましょう。
撮り直しが難しい有償案件では、SDカードのシングルスロットも課題です。カードを途中で交換しても、撮影中のデータを同時に二重保存することはできません。デュアルスロット機を主機にするか、2台のカメラへ撮影を分散する構成を検討してください。
要素別レビュー早見表
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Canon EOS Rの主要項目を一覧にまとめました。静止画、動画、操作性、記録メディアのどこを重視するかで評価が変わるため、撮影目的に照らして確認しましょう。
要素 | 特徴 |
|---|---|
画質 | 有効約3030万画素。人物の髪や建築物、商品の質感など、細かな部分を記録しやすい |
AF | デュアルピクセルCMOS AFを搭載。最大5655ポジションからAF位置を選択可能 |
連写 | 最高約8コマ/秒。サーボAFでは最高約5コマ/秒まで低下 |
動画 | 4K UHDは最大29.97p。約1.7倍の画角クロップがあり、素早いパンでは縦線が斜めに写る場合がある |
手ブレ補正 | ボディ内手ブレ補正は非搭載。IS搭載レンズと動画電子ISを利用可能 |
操作性 | MODEボタンとダイヤルで撮影モードを変更。M-Fnバーは機能の割り当てや無効化に対応 |
モニター/EVF | 3.15型バリアングル式タッチモニターと約369万ドットのEVFを搭載 |
メディア | UHS-II対応SDカードのシングルスロット。カード2枚への同時記録には非対応 |
購入方法 | メーカー生産終了品。2026年時点では中古販売店が主な購入先 |
Canon EOS Rの基本情報
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Canon EOS Rの発売日は2018年10月25日です。ここでは、センサー、AF、動画、サイズなど、購入前に確認したい主要仕様を一覧で紹介します。
項目 | 仕様 |
|---|---|
センサー | 約36.0×24.0mmのフルサイズCMOSセンサー、有効約3030万画素 |
映像エンジン | DIGIC 8 |
ISO感度 | 常用ISO 100~40000、拡張L:ISO 50相当/H1:ISO 51200相当/H2:ISO 102400相当 |
AF | デュアルピクセルCMOS AF、AFフレーム選択可能ポジション最大5655 |
連写 | 高速連続撮影で最高約8.0コマ/秒(サーボAFなどの設定時は速度が低下) |
動画 | 4K UHD最大29.97p、フルHD最大59.94p、HD最大119.9p(ハイフレームレート撮影) |
手ブレ補正 | ボディ内手ブレ補正なし、レンズIS対応、動画電子IS対応 |
EVF | 0.5型有機EL、約369万ドット、倍率約0.76倍 |
モニター | 3.15型、約210万ドット、バリアングル式、タッチ操作対応 |
メディア | SD/SDHC/SDXCカード、UHS-II対応、シングルスロット |
バッテリー | LP-E6P/LP-E6NH/LP-E6N/LP-E6 |
サイズ | 約135.8×98.3×84.4mm |
重量 | 約660g(バッテリー・カードを含む)/約580g(本体のみ) |
価格 | オープン価格 |
※価格は、2026年7月21日時点の公式通販サイトでの販売状況です。EOS Rは生産を終了しており、公式通販サイトに新品の販売価格は掲載されていません。
Canon EOS Rのデザインと操作性
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Canon EOS Rは、バッテリーとカードを含めて約660gです。深さのあるグリップを備え、標準ズームや中望遠レンズを装着した場合も右手を掛けやすいため、EOS一眼レフから移行する人も持ち替えやすいでしょう。
ただし、RF85mm F1.2 L USMやRF28-70mm F2 L USMなどの大型レンズでは、レンズ側へ重さが寄ります。長時間撮影では左手で鏡筒を支え、必要に応じて幅のあるストラップや一脚を使い分けましょう。
タッチ操作とバリアングル式モニター
EOS Rの背面モニターは、横開きのバリアングル式です。ローアングルの人物撮影やテーブルフォトでは、無理な姿勢を取らずに構図を調整できます。自分を画面に入れる動画でも、撮影中の構図や表情を確認する際に便利です。
モニター上の被写体に触れると、AFフレームを指定できます。EVFをのぞいている間は、背面モニターをタッチパッドのように使う「タッチ&ドラッグAF」も利用可能です。構図を保ったまま、人物の顔や商品の細部へピントを合わせられます。
TechRadarのレビューでも、EOS Rのハンドリングとタッチスクリーンが長所として挙げられました。
モード変更はMODEボタンとダイヤルを使う
EOS Rには、一般的な撮影モードダイヤルがありません。撮影モードを変更するときは、上面のMODEボタンを押し、メイン電子ダイヤルなどを回してP・Tv・Av・Mを選択します。
選択中の撮影モードは、上面表示パネルで確認可能です。モードダイヤルに慣れている人は、ボタンを押してからダイヤルを回す手順を面倒に感じるかもしれません。店頭や中古販売店で操作できる場合は、撮影モードの切り替え方を確認しましょう。
M-Fnバーは割り当てを見直す
背面右上には、タップや左右へのスライドで操作するM-Fnバーがあり、ISO感度やホワイトバランスなどを割り当て可能です。その反面、カメラを握り直した際に意図せず触れることがあります。
誤操作が気になる場合は、使用頻度の低い機能を割り当てる、操作をロックする、M-Fnバー自体を無効にするといった設定を選択できます。ボタンやダイヤルによく使う機能をまとめれば、撮影中の操作手順も短くなるでしょう。
EOS Rを手にしたら、MODEボタン、M-Fnバー、各ダイヤルの使い方を確認し、自分の撮影方法に合わせて設定しましょう。
Canon EOS Rの画質レビュー
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Canon EOS Rは、有効約3030万画素のフルサイズCMOSセンサーを採用しています。DPReviewでは、EOS 5D Mark IVに近い約30MPセンサーを搭載する機種として紹介され、静止画の画質が評価されました。ここでは、解像感、RAW記録、高感度撮影の3点から画質を確認します。
解像感とRAW記録
約3030万画素の画像は、人物の表情や建築物の細部を残しながら、傾きの補正や軽いトリミングを行う場面にも余白を残せます。ただし、実際の描写は使用レンズ、絞り、シャッタースピード、ピント位置、現像処理によって変わります。画素数だけで判断せず、使用予定のレンズで撮影された作例も確認してください。
RAWデータは14bitのCR3形式で記録でき、ファイル容量を抑えたC-RAWにも対応しているため、保存容量を優先する場合はC-RAW、大きな補正を行う可能性がある場合は通常RAWという使い分けができます。
両形式の差は、撮影時の露出や現像時の補正量によって目立つ場合があります。重要な撮影で使用する前に、同じ被写体を通常RAWとC-RAWで記録し、画質とファイル容量を比較しましょう。
高感度画質と暗所撮影
常用ISO感度は100~40000です。ISO感度を上げるほどノイズが増え、ノイズ低減処理によって髪の毛や布地などの細部が少なく見える場合があります。
ただし、ISO感度を低く保ちすぎると、シャッタースピードが遅くなって被写体ブレが生じる可能性があります。室内イベントや夕景では、被写体の動きとレンズの明るさを見ながら感度を調整しましょう。
高感度画質の許容範囲は、写真の使用サイズや現像方法によって変わります。SNSへの掲載、A4以上の印刷、トリミングを伴う写真では見え方が異なるため、普段使う出力方法で確認してください。
Canon EOS RのAF性能
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Canon EOS Rは、撮像面の画素を利用して位相差AFを行うデュアルピクセルCMOS AF方式を採用しています。AFフレームを置ける位置は最大5655ポジションですが、5655点で同時に測距するという意味ではありません。
静止画撮影時の測距範囲は、最大で横約88%×縦約100%です。使用レンズやアスペクト比などの設定によっては、横約80%×縦約80%となる場合があります。画面端に近い位置へAFフレームを移動でき、人物を左右に配置する構図や、商品の一部分へピントを合わせる撮影に向く仕様です。
EV-6から測距できる条件
静止画の測距輝度範囲はEV-6~18です。この数値は常温・ISO100・ワンショットAFという条件で測定されており、すべての暗所で合焦を保証するものではありません。
実際の合焦性能は、使用レンズ、AF方式、被写体の明暗差などによって変わります。暗く模様の少ない被写体でAFが迷うときは、輪郭や明暗差のある位置へAFフレームを移してください。それでも合焦しにくい場合は、1点AFやAF補助光の設定を確認しましょう。
動体撮影では被写体検出AFも比較したい
Canon EOS Rは顔+追尾優先AFと瞳AFに対応しているため、人物の歩行や動きが穏やかな子どもの撮影に利用できます。しかし、動物・鳥・乗り物など、被写体の種類を指定して検出する機能には対応していません。
EOS R8とEOS R6 Mark IIでは、人物・動物・乗り物を対象にした被写体検出とトラッキングを利用できます。急な方向転換を繰り返すスポーツや飛翔する鳥を主に撮る場合は、連写速度だけでなくAFの検出対象や追従設定も比較してください。
Canon EOS Rの連写性能とバッファ
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Canon EOS Rの高速連続撮影は、ワンショットAF時に最高約8.0コマ/秒です。サーボAFで被写体にピントを合わせ続ける場合は、最高約5.0コマ/秒となります。さらに、被写体への追従を優先する設定では最高約3.0コマ/秒まで低下するため、撮影モードごとの違いを確認しておきましょう。
ポートレートの表情変化や、歩いている子どもを短く連写する用途には対応できます。その反面、球技やモータースポーツのように動きが連続する場面では、コマとコマの間隔が広がります。決定的な瞬間を連写で多く残したい場合は、より連写速度の高い機種も比較してください。
バッファ容量
バッファとは、撮影したデータをSDカードへ書き込むまで一時的に保存する内部メモリーです。キヤノンの試験条件では、連続撮影可能枚数はJPEGラージ/ファインで約100枚、RAWで約34枚、RAW+JPEGラージ/ファインで約34枚とされています。UHS-II対応カード使用時の参考値は、RAW約47枚、RAW+JPEG約39枚です。
UHS-IIは、データを高速で転送できるSDカードの規格です。対応カードを使うと、連写後に画像をカードへ書き込む時間を短縮できます。ただし、1秒間に撮影できるコマ数が増えるわけではありません。
長時間の連写を予定している場合は、連続撮影可能枚数に加えて、連写後にバッファが空くまでの時間も確認しましょう。
Canon EOS Rの動画性能
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Canon EOS Rは4K UHDを最大29.97pで内部記録でき、4K撮影時はセンサー中央部を使用するため、静止画やフルHDより写る範囲が約1.7倍相当に狭くなります。
たとえば24mmレンズを装着した場合、4Kでは約41mm相当の画角です。ただし、クロップによってレンズ自体の焦点距離、遠近感、被写界深度が変わるわけではありません。同じ撮影位置のまま、画面に入る範囲が狭くなるだけです。
4Kでは素早いパンに注意
DPReviewはEOS Rの4Kについて、ローリングシャッター歪みが目立ちやすいと指摘しています。ローリングシャッター歪みとは、カメラを素早く横へ振ったときや被写体が高速で移動した際に、柱や建物の縦線が斜めに写る現象です。
固定したカメラでの撮影や、動きの少ないインタビューでは影響を抑えやすくなります。反対に、速いパンを多用する映像やスポーツ動画では注意してください。
フルHDと外部出力
フルHDは最大59.94pに対応します。また、HDでは119.9pのハイフレームレート撮影を選択可能です。HD 119.9pは、動きをゆっくり再生するスローモーション素材の撮影に使用します。
Canon Logは、明部と暗部の階調を残し、撮影後に色や明るさを調整するための動画用設定です。Canon Log使用時の内部記録は8bitで、HDMI接続した外部レコーダーへは10bitで出力できます。
外部10bit記録には、対応レコーダー、HDMIケーブル、レコーダー用の記録メディアが別途必要です。使用前に各機器の対応形式を確認しましょう。
Canon EOS Rの手ブレ補正とレンズ選び
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Canon EOS Rにはボディ内手ブレ補正がありません。そのため、静止画ではレンズ側の光学式手ブレ補正を利用し、動画ではレンズISや動画電子ISを組み合わせて撮影します。
静止画はレンズISの有無を確認
RF24-105mm F4 L IS USMなどのIS搭載レンズでは撮影時の揺れを光学的に補正でき、夕景や室内などでシャッタースピードを下げる際の撮影方法が変わります。
ただし、レンズISで補正できるのはカメラの揺れであり、人物や動物の動きによる被写体ブレは防げません。動く被写体を撮る場合は、手ブレ補正の有無にかかわらず、動きに合わせたシャッタースピードを設定してください。
RF50mm F1.2 L USMなど、ISを搭載していない単焦点レンズでは、焦点距離や被写体の動きを見ながらシャッタースピードを調整します。必要に応じてISO感度を上げ、撮影後は画像を拡大してブレの有無を確認しましょう。
動画電子ISでは画角が狭くなる
動画電子ISは、映像の周囲を切り取って揺れを補正する機能です。使用すると写る範囲が狭くなり、「強」を選んだ場合は「する」よりもクロップ量が増えます。
4K撮影では約1.7倍の画角クロップがあるため、動画電子ISを併用すると広角側の構図を作りにくくなる場合があります。室内撮影や自撮りでは、必要な範囲が画面へ収まるか事前に確認しておきましょう。
画角を広く保ちたい場合は、カメラを三脚へ固定する、IS搭載レンズを使う、ジンバルを用いる、フルHDへ切り替えるといった選択肢があります。撮影場所や被写体の動きに合わせて選んでください。
Canon EOS Rのバッテリーとメディア
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Canon EOS Rは、LP-E6P、LP-E6NH、LP-E6N、LP-E6を1個使用できます。以下の撮影可能枚数は、フル充電したLP-E6Nを使用した場合の試験値です。
キヤノンのCIPA試験基準では、撮影画面表示を「なめらかさ優先」に設定した場合、常温で約370枚、低温では約350枚撮影できます。「省電力優先」では、常温約450枚、低温約430枚です。
撮影可能枚数は、表示設定や周囲の温度によって変わります。また、Wi-FiやBluetooth、レンズIS、AFの使用回数でも消費量が異なるため、旅行やイベントなど長時間の撮影では予備バッテリーを用意しましょう。
バッテリーグリップBG-E22
Canon EOS Rには、専用アクセサリーとしてバッテリーグリップBG-E22が用意されていました。LP-E6、LP-E6N、LP-E6NHを1個または2個装着できるほか、縦位置用のシャッターボタンや電子ダイヤルも備えています。グリップ単体の質量は約330gです。
縦位置を多用するポートレート撮影では、横位置に近い持ち方で操作しやすくなります。バッテリーを2個使えるため、撮影中の交換回数を抑えられる点も利点です。
中古でBG-E22を購入する場合は、電池室の接点、シャッターボタン、ダイヤルの動作を確認しましょう。本体と組み合わせると重量とサイズが増すため、撮影時間と持ち運びやすさを比べてください。
UHS-II対応のシングルSDスロット
Canon EOS Rのカードスロットは1基で、SD・SDHC・SDXCカードに対応しています。高速転送規格のUHS-IIも使用できますが、カード2枚への同時記録はできません。
個人撮影では、使用前にカードをカメラで初期化し、撮影後はパソコンや外部ストレージなど複数の保存先へデータをコピーしましょう。ただし、この方法では撮影中のカード故障に備えた二重保存は行えません。
そのため、結婚式や商用イベントなど撮り直しが難しい撮影では、デュアルスロット機を主機にするか、2台のカメラで撮影する構成も検討してください。
Canon EOS Rと発売当時の競合機を比較
Canon EOS Rが登場した2018年には、Sony α7 IIIとNikon Z6もフルサイズミラーレスカメラの主要機種として注目されていました。発売時期は近いものの、有効画素数、ボディ内手ブレ補正、連写条件、カードスロットの構成が異なります。
まずは、3機種の主な仕様を比較しましょう。
機種 | 有効画素数 | ボディ内手ブレ補正 | 連写速度 | 4K動画 | メディア |
|---|---|---|---|---|---|
約3030万画素 | なし | 最高約8.0コマ/秒、サーボAF時は最高約5.0コマ/秒 | 最大29.97p、約1.7倍の画角クロップ | SDシングルスロット(UHS-II対応) | |
約2420万画素 | センサーシフト式5軸補正 | Hi+時に最高約10コマ/秒(AF・AE追従) | 最大30p、30p撮影時は約1.2倍相当の画角 | SDデュアルスロット(スロット1のみUHS-II対応) | |
2450万画素 | センサーシフト式5軸補正 | 高速連続撮影で約5.5コマ/秒、拡張時は約12コマ/秒 | 最大30p | XQD/CFexpress Type Bシングルスロット |
※Nikon Z6の高速連続撮影(拡張)は、14bit RAW設定時に約9コマ/秒となります。また、CFexpress Type Bカードの使用には、ファームウェアVer.2.20以降が必要です。各機種では最高連写速度の測定条件が異なるため、AFの動作や記録形式も含めて確認してください。
Sony α7 III(ILCE-7M3)は連写とデュアルスロットを重視する人向け
Sony α7 IIIは、AF・AE追従で最高約10コマ/秒の連写に対応します。センサーシフト式の5軸手ブレ補正も備えており、レンズ内手ブレ補正を搭載していないレンズでもボディ側で補正可能です。
カードスロットは2基あり、同時記録、振り分け記録、容量を使い切った後に別のカードへ切り替えるリレー記録を選べます。ただし、UHS-IIに対応するのはスロット1のみなので、2枚を併用するときはカードごとの対応規格を確認しましょう。
4K動画は最大30pに対応し、30p撮影時はレンズ表記焦点距離の約1.2倍相当の画角になります。24pではフルサイズ領域を使って記録できるため、EOS Rより広角の構図を作りやすい点が違いです。
Nikon Z6は手ブレ補正と動画を重視する人向け
Nikon Z6は、2450万画素のフルサイズセンサーとセンサーシフト式の5軸手ブレ補正を搭載しています。4K動画は最大30pに対応しており、ボディ内手ブレ補正を備える点がEOS Rとの主な違いです。
連写は通常の高速連続撮影で約5.5コマ/秒、高速連続撮影(拡張)では約12コマ/秒となります。ただし、14bit RAWを選択すると拡張時でも約9コマ/秒です。最高値だけでなく、使用する記録形式も確認してください。
カードスロットは1基で、XQDカードとCFexpress Type Bカードに対応します。SDカードは装着できません。手持ちのメディアを流用できない場合は、カードの購入費用も見込んでおきましょう。
Canon EOS RとRFフルサイズ4機種を比較
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2026年にCanon EOS Rを中古で購入する場合は、同じRFマウントを採用するEOS RP、EOS R6、EOS R8、EOS R6 Mark IIも比較対象です。EOS RPとEOS R6はメーカー販売を終了しており、中古品が主な購入先となります。EOS R8とEOS R6 Mark IIは現行ラインアップです。
各機種では、重量、ボディ内手ブレ補正、連写速度、動画仕様、カードスロットの構成が異なります。まずは主な仕様を確認しましょう。
機種 | 有効画素数 | 重量 | ボディ内手ブレ補正 | 連写速度 | 主な動画仕様 | メディア |
|---|---|---|---|---|---|---|
約3030万画素 | 約660g | なし | 最高約8.0コマ/秒、サーボAF時は最高約5.0コマ/秒 | 4K最大29.97p、約1.7倍の画角クロップ | SDシングルスロット(UHS-II対応) | |
約2620万画素 | 約485g | なし | 最高約5.0コマ/秒、サーボAF時は最高約4.0コマ/秒 | 4K最大23.98p/25.00p、4K撮影時はコントラストAF | SDシングルスロット(UHS-II対応) | |
約2010万画素 | 約680g | あり | 最高約12コマ/秒(メカ/電子先幕)、最高約20コマ/秒(電子) | 4K最大59.94p | SDデュアルスロット(両スロットUHS-II対応) | |
約2420万画素 | 約461g | なし | 最高約6.0コマ/秒(電子先幕)、最高約40コマ/秒(電子) | 4K最大59.94p | SDシングルスロット(UHS-II対応) | |
約2420万画素 | 約670g | あり | 最高約12コマ/秒(メカ/電子先幕)、最高約40コマ/秒(電子) | 4K最大59.94p | SDデュアルスロット(両スロットUHS-II対応) |
※重量はバッテリーとメモリーカードを含む数値です。連写速度は、使用レンズ、シャッター方式、バッテリー残量、撮影設定などによって低下する場合があります。
Canon EOS RPは軽さと購入費用を重視する人向け
Canon EOS RPは、バッテリーとカードを含めて約485gです。EOS Rより約175g軽く、旅行や家族写真など、長時間カメラを持ち歩く用途に向きます。
有効約2620万画素のセンサーとバリアングル式タッチモニターを備えています。別売りのマウントアダプターを介せば、EFレンズとEF-Sレンズも使用可能です。
連写はワンショットAF時に最高約5.0コマ/秒、サーボAF時では最高約4.0コマ/秒にとどまります。4K撮影時のAFもコントラスト方式へ切り替わるため、動体や動画より携行性を優先する人向けです。
Canon EOS R6は中古で動体や手持ち撮影を重視する人向け
Canon EOS R6は、有効約2010万画素のセンサーとボディ内手ブレ補正を搭載しています。EOS Rより画素数は少ないものの、動く被写体や手持ち撮影では比較しやすい選択肢です。
UHS-II対応SDカードのデュアルスロットを備え、2枚のカードへの同時記録が可能です。スポーツや野鳥に加え、結婚式やイベントなど撮り直しが難しい撮影でも候補になります。
連写はメカシャッターと電子先幕で最高約12コマ/秒、電子シャッターでは最高約20コマ/秒に対応します。中古価格がEOS Rに近い場合は、本体の状態や販売店の保証期間も含めて比べましょう。
Canon EOS R8は軽さと被写体検出AFを重視する人向け
Canon EOS R8は、有効約2420万画素のフルサイズセンサーを搭載し、バッテリーとカードを含めて約461gです。人物に加えて、動物や乗り物などを検出するAFも備えています。
電子シャッターでは、AF・AE追従で最高約40コマ/秒の連写が可能です。4K動画も最大59.94pで記録できるため、家族写真、旅行、ペット、乗り物を1台で撮影したい人に適した構成となっています。
ただし、ボディ内手ブレ補正とデュアルカードスロットは搭載していません。手持ち撮影ではIS搭載レンズを利用し、撮影データは1枚のSDカードへ記録します。
Canon EOS R6 Mark IIは手ブレ補正とデュアルスロットを重視する人向け
Canon EOS R6 Mark IIは、有効約2420万画素のセンサー、ボディ内手ブレ補正、UHS-II対応SDカードのデュアルスロットを搭載しています。静止画と動画の両方を撮り、撮影中のデータを2枚のカードへ同時記録したい人向けの構成です。
連写はメカシャッターと電子先幕で最高約12コマ/秒、電子シャッターでは最高約40コマ/秒に対応します。人物・動物・乗り物を検出するAFも備え、4K動画は最大59.94pで記録可能です。
EOS Rと比べると、手ブレ補正、連写、被写体検出AF、動画、カード構成が更新されています。約3030万画素を優先して中古のEOS Rを選ぶか、撮影機能の多いEOS R6 Mark IIを選ぶか、予算と用途を照らして比べましょう。
Canon EOS Rを中古で購入するときの確認項目
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Canon EOS Rはメーカー生産終了品のため、価格だけでなく本体の状態や付属品、販売店の保証内容も確認しましょう。店頭で試せる場合は、レンズとSDカードを装着し、撮影から画像再生まで一連の操作を行うと状態を判断しやすくなります。
確認項目 | 確認する内容 |
|---|---|
外装 | 大きなへこみ、落下跡、塗装の剥がれ、ネジの傷がないかを見る |
センサーと撮影画像 | 明るい無地の面を絞って撮影し、画像を拡大して黒い点や不自然なムラがないか確認する |
モニター | 開閉と回転が滑らかに行えるか、表示の乱れやタッチ操作の不具合がないかを試す |
EVF | 表示のちらつき、色むら、黒い点がないかをファインダー内で確認する |
ボタンとダイヤル | M-Fnバー、MODEボタン、各ダイヤル、シャッターボタンが正しく反応するか操作する |
AFとシャッター | 静止した被写体へピントが合うか、撮影時に不自然な音や動作停止がないかを試す |
SDカードスロット | SDカードへ画像を記録できるか、撮影した画像を正常に再生できるか確認する |
接続端子 | USB Type-C、HDMI、マイク、ヘッドホン端子に変形やぐらつきがないかを見る |
レンズマウント | 変形や大きな傷がなく、レンズ装着時に異常ながたつきがないかを調べる |
バッテリー | 劣化度をカメラのメニューで確認し、充電後に正常に使用できるかを見る |
付属品 | バッテリー、充電器、ボディキャップ、ストラップ、端子カバーなどの有無を確認する |
ファームウェア | カメラに表示されるバージョンを、キヤノン公式サイトの最新版と照合する |
シャッター回数 | 販売店が数値を掲載している場合は、使用状況を知るための目安として確認する |
中古保証 | 初期不良保証と中古保証の期間、返品条件、保証対象外となる故障を調べる |
明るい無地の面を撮影する方法では、センサー上のゴミや画像に写る点を見つけられます。ただし、センサーの傷や内部の状態をすべて判断できるわけではありません。気になる点がある場合は、自分でセンサーへ触れず、販売店の点検内容を確認しましょう。
キヤノンが案内するCanon EOS Rの修理対応期間は2029年11月末までです。ただし、部品の在庫や故障箇所によっては、期間内でも修理できない場合があります。そのため、購入時はメーカーの修理期間に加えて、販売店の保証期間と対象範囲も確認してください。
Canon EOS Rレビュー比較まとめ
Canon EOS Rは、有効約3030万画素のフルサイズセンサー、デュアルピクセルCMOS AF、約369万ドットのEVF、バリアングル式タッチモニターを備えたRFマウント初代機です。ポートレート、家族写真、旅行、商品撮影など、静止画を中心に撮る用途に適しています。ただし、ボディ内手ブレ補正はなく、4K動画では約1.7倍の画角クロップが発生します。SDカードスロットも1基のみです。軽さを優先するならEOS RPまたはEOS R8、動体撮影とボディ内手ブレ補正、デュアルスロットを求めるならEOS R6またはEOS R6 Mark IIも比較しましょう。中古のEOS Rを購入するときは、本体やセンサーの状態、手持ちレンズとの組み合わせ、販売店の保証、2029年11月までの修理対応期間を確認してください。EFレンズを引き続き使いながら、静止画を中心に撮影したい人は検討しやすいモデルです。
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