
【2025年版】Canon EOS R6 Mark IIのレビュー比較まとめ
「フルサイズの全部入りが欲しいけれど、R5クラスの予算までは出せない」、そんな声に刺さるのがCanon EOS R6 Mark IIです。24.2MPセンサー、40コマ/秒連写、強力なR6 Mark IIの手ぶれ補正、フル幅4K60p動画と、今もトップクラスのバランスを誇ります。一方で2025年11月には上位モデルEOS R6 Mark IIIが登場し、価格や立ち位置にも変化が出てきました。この記事では国内外の実写レビューを総ざらいしつつ、「自分にとってR6 Mark IIがベストか」を判断できるよう、長所・弱点・競合との違いを徹底的に整理していきます。
この記事のサマリー

R6 Mark IIは「静止画も動画もやりたい」人向けのオールラウンダーで、スポーツ・子ども・ブライダル・Vlogまで幅広くこなせるハイブリッド機です。

R6 Mark IIの手ぶれ補正は最大8段分とされ、「クラス最高レベル」と評価されている一方で、実機レビューではおおむね4〜5段程度の効果と見る声が主流です。

AI被写体認識AFと40コマ/秒連写により、動体への食いつきは非常に良好。「ミニR3」と表現されるほどで、一瞬芸のようなシーンに強みがあります。

動画は4K60pフル幅・6K RAW出力に対応し、イベント撮影やYouTube運用にも十分。とはいえHDMIがマイクロ端子である点や動画AFの迷いなど、細かな不満も報告されています。

2025年にEOS R6 Mark IIIが登場し、R6 Mark IIは「一つ前の型」に。ただし価格が大きく下がり、コスパ重視なら今なお有力候補です。
EOS R6 Mark IIのレビュー要点:どんな人にはおすすめで、どんな人には不向きか

まずは EOS R6 Mark IIレビューの総まとめとして、「どんな人に向いているか」「どんな人には刺さりにくいか」を先に整理しておきましょう。スペックの羅列だけ見て迷子になるより、自分のスタイルに照らし合わせて向き・不向きを把握した方が判断は早くなります。
おすすめなのは「全部撮りたい」欲張りなハイブリッド派
R6 Mark IIが一番ハマるのは、静止画も動画も両方やりたい欲張り派です。24.2MPのフルサイズセンサーは解像もボケ量も十分で、ウェディングやポートレート、風景、スナップまでそつなくこなせます。Digital Camera Worldは「40fpsのスピードデーモンで、他のハイブリッド機をミンチにする」とまで評価し、このクラスで頭一つ抜けた総合力を強調しています。
動体撮影では40コマ/秒電子シャッターとAI被写体認識AFの組み合わせが強力で、サッカーのシュートモーションや子どものジャンプの瞬間など、人間の反応速度では追いきれないシーンもしっかり拾ってくれます。PetaPixelは「a7R Vより瞳認識そのものはわずかに劣るが、40fpsのおかげで総合的な歩留まりは非常に高い」とコメントしており、決定的瞬間狙いのカメラとして高く評価しています。
動画側も4K60pフル幅、6K RAW出力対応と本格派で、YouTubeやVlog、イベント撮影など「仕事半分・趣味半分」くらいのユーザーにはちょうどいいポジションです。いずれの実機レビューでも、R6 Mark IIは「アマチュア〜ハイアマに最適なハイブリッド」と紹介されることが多く、オールラウンダー性は一貫して高く評価されています。DPReviewは「2000〜2500ドル帯のフルサイズ機の中で際立つ存在で、スイスアーミーナイフのように幅広い用途に驚くほど便利」とまとめています。
不向きになりやすいのは超高画素派とガチ動画専業
一方でR6 Mark IIがベストではないケースもはっきりあります。まず、風景や商業撮影で「とにかく解像力が欲しい」という人には24.2MPでは物足りないでしょう。大判印刷や極端なトリミングを前提とするなら、R5や超高画素の他社ボディの方が向いています。R6 Mark IIは中〜高画素のバランス型であり、超高画素機の代わりになるカメラではありません。
もう一つは、動画専業クリエイターで「4K120pや7K RAWが必須」「フルサイズHDMIが絶対条件」という人たちです。PetaPixelも動画レビューの中で、マイクロHDMI端子や動画AFの迷いを弱点として挙げており、本気の映画制作や大型クライアントワークなら、より動画特化のボディや新しいEOS R6 Mark IIIの方が快適になる可能性があります。
また、RFマウントは2025年時点でもサードパーティAFレンズが他マウントほど豊富とは言えず、「最初からサードパーティ中心で組みたい」人にはやや窮屈です。RFマウントのWikipediaや各社のラインナップ一覧を見ても、AF対応のサードパーティRFレンズは比較的少数にとどまっており、基本は純正レンズ中心で組む前提になると考えた方が現実的でしょう。
EOS R6 Mark IIの要素別レビュー早見表
要素 | 評価まとめ |
|---|---|
ボディデザインと操作性 | 深いグリップと直感的な操作が可能。静止画/動画の切り替えもスムーズ。 |
画質と色再現 | 24MPで十分な解像・高感度耐性。自然な色乗りが特徴。 |
手ぶれ補正と連写性能 | 実写4〜5段のIBISと最大40fps連写が強力。8段公称は条件次第。 |
AF性能 | 人物/動物/乗り物の追従精度が高いが、動物瞳AFと動画AFに迷いが残る場合あり。 |
動画性能 | フル幅4K60p+6K RAW対応が強み。マイクロHDMI端子と動画AFは弱点。 |
バッテリー・信頼性・FW更新 | 撮影枚数と安定性は優秀。FW更新も継続され長期運用向き。 |
基本情報のおさらい:発売状況と主要スペック

ここからはR6 Mark IIの基本情報を手早く整理していきます。発売時期やラインナップ上の立ち位置、カタログスペックで絶対に押さえておきたいポイントだけをざっくり把握しておくと、その後のR6 Mark IIレビューも頭に入りやすくなります。数値に埋もれず、「自分の使い方に関係するところはどこか」を意識して読み進めてみてください。
発売時期とラインナップ上のポジション
Canon EOS R6 Mark IIは2022年11月に登場したフルサイズミラーレスで、初代R6の後継にあたるモデルです。24.2MPの新センサーと高速連写、AIベースの被写体認識AFなど、上位機EOS R3で培われた技術を小型ボディに落とし込んだポジションで、「Canonの最速カメラ」とも表現されています。
2025年にはEOS R6 Mark IIIが発表され、R6シリーズは三世代目に突入しました。R6 IIIは32.5MPセンサーや7K60p RAW、4K120p、フルサイズHDMI、CFexpress+SDのデュアルスロットなど、動画面と連写バッファの強化が目立つアップグレードです。ボディ単体が429,000円(税込)で販売されており、R6 Mark IIの発売時価格から約4~5万円の上乗せになっています。
その結果R6 Mark IIは「一世代前のハイエンド・ハイブリッド」という立場になりましたが、同時に価格面ではぐっと手を伸ばしやすくなり、特に静止画メインのユーザーから見ると、いま最もコスパが良いフルサイズRF機の一つといってよい状況です。
主要スペックで絶対に押さえておきたいポイント
スペックの要点は「24.2MPフルサイズセンサー+DIGIC X」「メカ12コマ/秒・電子40コマ/秒連写」「フル幅4K60p動画+r6 mark2 手ぶれ補正(最大8段)」の3つが軸になります。解像度はプリントでも十分な24.2MPに抑えつつ、高速連写とAI被写体認識AFで動きものに強いのがR6 Mark IIの個性です。動画側も6Kオーバーサンプリング4K60pと6K RAW出力に対応しており、「写真メインだけど動画もちゃんと撮りたい」ハイブリッド用途にフィットする設計になっています。
項目 | 仕様 |
|---|---|
センサー | フルサイズCMOS 24.2メガピクセル |
画像処理 | DIGIC X |
連写性能 | メカ:最大12コマ/秒 電子:最大40コマ/秒 |
AF | Dual Pixel CMOS AF II(最大1053エリア・人物/動物/乗り物認識) |
r6 mark2 手ぶれ補正 | ボディ内5軸IBIS 最大8段(レンズ協調時) |
動画性能 | 4K60p 10bit 4:2:2(6Kオーバーサンプリング・フル幅)/FHD 180p/6K60p ProRes RAW外部出力対応 |
ファインダー | 0.5型 OLED 約369万ドット/最大約120fps |
モニター | 3.0型・約162万ドット バリアングル式 タッチパネル |
記録メディア | UHS-II対応SDカードスロット×2 |
発売・価格(海外) | 2022年11月発表/発売時ボディ$2,499 |
周辺スペックとしては、ボディ内5軸IBISによるr6 mark2 手ぶれ補正(最大8段)、UHS-II対応SDカードスロット×2、約369万ドット・最大120fps表示のEVF、3.0型バリアングル式タッチモニターといった構成です。発売時の海外ボディ価格は約2,499ドルでしたが、現在は各国で値下がりやキャッシュバックが進んでおり、英国ではキャッシュバック込み1,599ポンドというセール例も出てきています。
ボディデザインと操作性のレビュー:握りやすさとスイッチ配置

スペックだけでは見えてこないのが「持ったときの気持ちよさ」と操作レスポンスです。R6 Mark IIはR6世代のデザインをベースにしつつ、静止画/動画の切り替えスイッチやAFジョイスティック周りがブラッシュアップされています。数値上のサイズ変更はわずかでも、実際の撮影テンポに大きく影響する部分なので、実機レビューの声を交えながらチェックしていきます。
握りやすいグリップとR3譲りの「ミニR3」感
グリップは初代R6同様かなり深く、フルサイズとしてはコンパクトながらもしっかりホールドできる形状です。大型の70-200mm F2.8クラスを付けても右手だけでかなり安定し、スポーツや動物撮影で長時間構えっぱなしの場面でも疲れにくい作りになっています。バッテリー込みの重量は約670gとされ、R5系より軽量に抑えられているのもポイントです。
PetaPixelは、R6 Mark IIを「基本的にミニR3」と表現し、AF性能だけでなく、ファインダーの見えやボタン配置も上位機の流れを汲んでいると評価しています。特にAFオンボタンとジョイスティックの位置関係は、スポーツ撮影で親指AFを多用するユーザーからの評判が良く、「構えたまま設定変更しやすい」という声が多く聞かれます。
競合機を見ると、ソニーα7 IVはやや軽量な一方で、グリップが細めで大口径レンズとのバランスに好みが出る印象です。ニコンZ6 IIはグリップが非常に厚く安心感が高い反面、全体としてやや重め。R6 Mark IIはその中間的なキャラクターで、「手持ちで振り回す」用途においてはもっともニュートラルなバランスと言えます。
静止画/動画スイッチとカスタマイズ性の実力
R6 Mark IIで地味に効いてくるのが、電源レバーと静止画/動画切り替えレバーまわりのレイアウト変更です。初代R6では電源スイッチが左肩にあり、動画撮影へはモードダイヤル側の操作で入る形でしたが、Mark IIでは電源スイッチがシャッターボタン後方(右手側)に移動し、左肩には静止画/動画専用のモードレバーが追加されました。これにより、同じシーンで「まず連写で静止画を押さえてから、すぐ動画モードに切り替える」といったハイブリッド運用がかなり快適になっています。
カスタムボタンの数も十分で、AF方式の切り替え、瞳AFオン/オフ、電子シャッター/メカシャッターの切り替えなど、よく触る機能はほぼすべてボタンに割り当て可能です。一度自分好みに追い込めば、メニューに潜る回数がぐっと減り、結果として撮影に集中しやすくなります。ファインダーの120fps表示をオンにすると若干バッテリー消費は増えますが、動体撮影では恩恵の方が大きいでしょう。
競合との比較では、ソニーα7 IVはカスタマイズ幅が非常に広い反面、メニュー階層の複雑さがネックと語られることが多く、ニコンZ6 IIも写真/動画セレクターを備えていますが、AFまわりの細かな設定変更ではメニュー操作が必要になる場面が残ります。R6 Mark IIは「静止画モードと動画モードで設定をきれいに分けられる」という意味で、ハイブリッド機としてのUIデザインがよく練られているという評価が目立ちます。
画質と色再現のレビュー:24.2MPセンサーの表現力
R6 Mark Ⅱの実機レビューでもっとも多く語られるのが「解像力よりもトータル画質の良さ」という点です。24.2MPという画素数自体は派手ではありませんが、ノイズ耐性やダイナミックレンジ、そして何よりCanonらしい色の出方が、ポートレートからスポーツまで幅広いジャンルで高い評価を受けています。海外レビューのコメントも交えて、そのあたりを整理していきます。
JPEGの発色とRAW耐性:Canonらしい「気持ちいい絵」
実機レビューでも「撮って出しの気持ちよさ」は強調されています。PetaPixelはR6 Mark IIの画質について「色は美しく、JPEGにはキヤノンらしいクリスプさがある」と述べ、特に人物撮影での肌色の出方を高く評価しています。色科学という言葉自体にはツッコミを入れつつも、「ファイルに文句の付けようがない」とまで書いているのが印象的です。
RAWに関してもLightroomやCapture Oneでの現像耐性は十分で、露出ミスを1〜2段程度なら難なくリカバーできます。24.2MPという解像度は、ポートレートやウェディング用途では仕上がりとデータ容量のバランスがよく、連写後のセレクトやバックアップも現実的な負荷に収まります。トリミング耐性という点ではR5や高画素ソニー機に劣るものの、SNS〜A3プリント程度であれば大きな不満は出ないでしょう。
競合と比べると、ソニーα7 IVは33MPの解像力でトリミングに強く、微細なディテール表現に優れます。一方でCanonの色味が好きなユーザーからは、R6 Mark IIの方が肌色や空のグラデーションが「素直で扱いやすい」との声も多く、ここは完全に好みの世界です。ニコンZ6 IIはよりフラットで後処理前提の絵作りという印象で、RAW現像を前提にするならこちらも有力候補になります。
高感度ノイズとダイナミックレンジの実力
高感度性能については、R6 Mark IIはISO6400〜12800あたりまで常用範囲と言ってよく、暗所のスポーツや屋内イベントでもシャッター速度を稼ぎつつ破綻の少ない画を得やすい印象です。ベンチマークスコアよりも、実機レビューでは「夜のストリートスナップでも十分使える」「暗い教会での挙式撮影で助かった」という声が多く、実戦に強いカメラという評価が定着しています。
ダイナミックレンジも24.2MP機としては優秀で、逆光でのポートレートや、空と地上のコントラストが激しい風景撮影でも、RAWからのハイライト・シャドウ回復がしやすい特性です。もっとも、絶対値としてはソニーやニコンの最新センサーに一歩譲る場面もあり、「限界まで持ち上げるとソニー機の方が粘る」という実写比較も見られます。それでも通常の現場で問題になるケースは少なく、総合的には「高感度とDRのバランスがよいセンサー」と考えてよいでしょう。
超高画素志向のユーザーが画質だけを追うなら、R5やソニーa7R系の方が理にかなっています。R6 Mark IIは画素数の暴力ではなく、「歩留まりの高さ」と「色とノイズのバランス」で勝負するタイプであり、そこに価値を感じるかどうかが選択の分かれ目になります。
手ぶれ補正と連写性能のレビュー:8段IBISと40コマ/秒の実力

R6 Mark IIのハード面で最も派手なのが、ボディ内手ぶれ補正と40コマ/秒連写です。R6 Mark IIの手ぶれ補正はスペック上「最大8段分」と謳われ、Digital Camera Worldも「IBISはクラス最高」と断言するほど。そこにAI被写体認識AFと組み合わさることで、手持ち撮影の限界が一段引き上げられています。一方で、「8段は盛り気味では?」という冷静な声も出ており、リアルな印象値を整理してみましょう。
R6 Mark IIの手ぶれ補正は本当に8段効くのか
手ぶれ補正の公称値は「最大8.0段」で、対応レンズ使用時にボディ内5軸IBISとレンズ内ISを協調させたときの理論値です。Digital Camera Worldはレビューの中で「IBIS is class-leading(クラスを代表するレベル)」と表現し、静止画・動画ともに手ブレに対して非常に強いカメラと評しています。
数値と実写のギャップについては、複数のレビューがほぼ同じ温度感です。Digital Camera WorldはIBISを「クラスを代表するレベル」としつつ最大8段と紹介し、Amateur Photographerは24-105mm F4L使用時に「1秒付近のシャッター速度でも安定してシャープな結果が得られた」とコメントしています。一方でTechRadar系のレビューでは「メーカー公称の8段が常に再現されるわけではなく、三脚の完全な代わりになるとは言い難い」とも指摘されており、現実的には広角〜標準で5〜6段分程度の効きと見るのが妥当でしょう。
競合比較では、ソニーα7 IVやニコンZ6 IIのボディ内補正も優秀ですが、「歩き撮り動画」や「スローシャッターのスナップ」での粘りはR6 Mark IIが一歩リードしているという評価が目立ちます。Panasonic S5 IIは動画の電子補正を組み合わせることで歩き撮りに強い一方、静止画での手持ちスローシャッター耐性はほぼ互角〜ややR6 II有利と見るレビューもあり、IBISに関してはR6 Mark IIは未だにトップクラスといえるでしょう。
40コマ/秒連写とRAWバーストの使いどころ
連写性能は電子シャッターで最大40コマ/秒と、ミドルクラスとしては異常なレベルです。Digital Camera Worldは「Canonの最速カメラ」であり「40fpsのスピードデーモン」と表現し、PetaPixelも「a7R Vの10fpsに対して、R6 Mark IIは4倍のコマ数を叩き出す」と比較しています。
実写上は、サッカーやバスケットボール、ダンスなどの動きの速い被写体で「当たりカットを引きやすくなる」のが最大のメリットです。特にRAWバーストモードでは、30コマ/秒で0.5秒分のプリキャプチャが可能で、「押そうと思った瞬間の少し前」までさかのぼって保存できるため、シャッターチャンスに弱い人ほど恩恵があります。
一方で、40コマ/秒を常用すると膨大なデータ量とセレクト地獄が待っています。スポーツ以外の場面では12〜20コマ/秒程度に抑え、ここぞという場面だけ40コマ/秒+プリ撮影を使うのが現実的です。なお、競合のソニーα7 IVは10コマ/秒、ニコンZ6 IIは14コマ/秒と、秒間の「物量」ではR6 Mark IIにかなり差をつけられているのが実情です。
AF性能のレビュー:被写体認識の精度と弱点

R6 Mark IIのAFはDual Pixel CMOS AF II+ディープラーニングベースの被写体認識を組み合わせたもので、人・動物・乗り物まで幅広いターゲットを自動追尾できます。海外レビューでは「AF AIモードが驚異的」と絶賛される一方で、「完璧ではない」「たまに変なものを掴む」といった声もあり、万能ではないこともわかります。実写レビューのニュアンスを整理しつつ、他社との違いも見ていきましょう。
被写体認識AFの強み:動体に対する安心感
Digital Camera WorldはR6 Mark IIのAFについて、「AI AFモードは驚くべき性能」であり、人物・動物・車・飛行機などの認識が非常に賢いと評価しています。PetaPixelも、「被写体検出はソニーa7R Vほど目にシビアではないが、総合的にはニコンや富士を大きく上回る」とし、特にスポーツ・イベント・動物撮影での安心感を高く評価しています。
実写例では、サッカーの試合で選手の頭部や胴体を追い続け、密集した場面でもフォーカスを外しにくいというレビューが多く見られます。飛行機や鉄道、モータースポーツでも乗り物認識が有効に働き、AFエリアを細かく動かさなくてもカメラ側が「撮ってほしいもの」を理解してくれる感覚が得られます。オートAFに任せていれば大丈夫、と思える安心感はR6 Mark IIの大きな魅力です。
競合のソニーα7 IVは被写体認識こそ優秀なものの、世代的にやや古く、a7R Vなど最新世代と比べると追従性能で差が出る場面もあります。ニコンZ6 IIもファームアップで大きく改善しましたが、被写体認識の対応範囲や認識スピードの面ではR6 Mark IIに一歩譲るという評価が一般的です。
弱点:動物の瞳AFとごく稀な迷い方
とはいえ、R6 Mark IIのAFが完璧かというとそうではありません。PetaPixelのレビューでは、動物や鳥の撮影で「目よりも身体全体を認識することが多く、瞳AFのフィードバックが分かりづらい」と指摘されています。実際には目に合っていてもフレーム表示がボディに出るケースがあり、UI側の改善余地もあるようです。
また、Digital Camera Worldもデメリットとして「AFが常に完璧なわけではない」と記載しており、「まれに背景のラインやコントラストの強い部分に引っ張られる」とコメントしています。特に動画AFでは、被写体が画面から一瞬外れた際に奥の縦線や横線にピントを持っていかれる現象が報告されており、重要なワンカットではフォーカスガイドやマニュアルフォーカスを併用した方が安全です。
競合と比べると、静止画でのトラッキングはソニーa7 IVとほぼ互角〜ややR6 Mark II有利という意見が多い一方で、動画AFはソニー機の方が安定というレビューもあります。ニコンZ6 IIはファームウェアアップデートにより動体AFがかなり改善しましたが、「AIベースの被写体認識の賢さ」という意味ではR6 Mark IIが一歩先行している印象です。
動画性能のレビュー:4K60pとハイブリッド運用のリアル
R6 Mark IIはスペック上、4K60pフル幅・6K RAW出力・フルHD180pスローモーションなど、動画機としてもかなり本格的です。ただし、実写レビューを追うと「ほぼ完璧だが、細かいところが惜しい」という声も多く、万能の映画機というよりは静止画寄りハイブリッド機に振ったキャラクターが見えてきます。複数の実機レビューの評価を元に、動画面の強みと弱点を整理していきます。
4K60pフル幅と6K RAW出力はどこまで使えるか
R6 Mark IIの動画で一番大きなポイントは、4K60pがセンサー全幅からのオーバーサンプリングであることです。初代R6では4K60pにクロップが入っていましたが、Mark IIではそれが解消され、広角側を活かしたまま滑らかな60p映像を撮影できるようになりました。PetaPixelはこれを「ビデオグラファーには非常に助かる変更」と評価しています。
さらに、対応するAtomosレコーダーを使えば6K ProRes RAW出力が可能で、Super35の3.7K RAWにも対応します。これにより、カラーグレーディング前提のシネマライクなワークフローにも組み込みやすくなりました。オーバーヒート耐性についても、4K60pで公称40分程度の撮影時間に対し、実写テストでは1時間前後撮影できたと報告するレビューもあり、熱に関しては初代R5/R6世代よりかなり改善している印象です。
ただし、動画に特化したPanasonic S5 IIや上位のR6 Mark IIIと比べると、内部記録フォーマットのバリエーションや4K120pなどで差が出てきます。映画制作の現場や、スローモーションを多用する映像クリエイターなら、より動画寄りのボディを優先した方が長期的には幸せになりやすいでしょう。
動画AF・端子類・r6 mark2 手ぶれ補正の動画面
動画AFについては、静止画ほどの盤石さはないというのが多くの実写レビューで共通する評価です。PetaPixelは「スタジオ撮影のように被写体があまり動かない状況では問題ないが、動きが激しい場面では背景の線に引っ張られやすい」と指摘し、動画撮影ではAFの設定を詰めるか、状況によってマニュアルフォーカスを併用することを推奨しています。
端子類では、マイク・ヘッドホン端子を備え、マルチファンクションシューによるデジタル音声入力にも対応している一方、HDMIがフルサイズではなくマイクロHDMIなのは明確な弱点です。シリアスな動画ユーザーはフルサイズHDMIを好む傾向があり、外部レコーダー運用ではケーブル抜けや破損リスクに注意が必要です。
r6 mark2 手ぶれ補正は動画でも十分強力で、手持ち歩き撮影では「ヌルッ」とした揺れの少ない映像を得やすくなっています。ただし、超広角レンズ+電子IS強で歩き撮りすると「ゆらゆら」としたワープ感が出ることもあり、自然な揺れを残すか、ジンバルを併用するかの選択が必要です。Panasonic S5 IIのアクティブISのような「ジンバル級の補正」と比べると、R6 Mark IIはやや控えめな味付けですが、その分不自然な補正感は少なめです。
バッテリー・信頼性・ファームウェアのレビュー:長く使える一台か

カメラを数年単位で使い倒すなら、バッテリー持ちや信頼性、ファームウェア更新の継続性は非常に重要です。R6 Mark IIはLP-E6系バッテリーを採用しつつ、世代が進むごとにバッテリーライフや安定性が改善されてきました。2025年には大型のファームウェア1.6.0もリリースされており、AFや安定性のアップデートが続いているのも安心材料です。
バッテリー持ちと実戦での体感値
公式スペックでは、R6 Mark IIのバッテリーライフはCIPA基準で背面モニター使用時約580枚(LP-E6NH使用時)とされており、EVF主体の撮影でもおおむね400枚台という目安です。実際のレビューでも「ミラーレスとしては優秀」「1試合のスポーツや1ステージのライブならバッテリー1〜2本で十分」という声が多く、極端にバッテリーが弱いカメラではありません。
実戦では、スポーツ撮影で連写を多用しても1試合ならバッテリー1本でギリギリ乗り切れる、という声が多く、ウェディング撮影やイベント撮影では2本体制が安心ラインという印象です。静止画メインの旅行などでは、1日1〜2本あれば十分というユーザー報告が目立ちます。LP-E6NH/LP-E6N/LP-E6に対応しているため、他のEOSボディと共用できるのも長期運用では大きなメリットです。
競合を見ると、ソニーα7 IVは省電力性に優れバッテリー持ちではやや優位、ニコンZ6 IIも世代が進むごとに改善しており、実写で大きな差を感じることは少ないという印象です。どの機種も予備バッテリー1〜2本は結局必要になるので、「手持ちのシステムとの互換性」で最終判断してしまって構わないでしょう。
ファームウェア1.6.0で強化されたポイント
Canon USAのアドバイザリーによると、2025年公開のファームウェア1.6.0では、セキュリティ機能の強化に加え、ネット接続によるファーム更新、画像保護とレーティングの同時付与などワークフロー面の改善が行われました。さらに、対応レンズ使用時のズーミング中AF追従性能向上や、フラッシュ装着時の露出シミュレーションON対応、Bluetooth通信や連写中のErr70対策、EFレンズ使用時の手ブレ補正停止問題の修正など、多数のバグ修正・安定性向上が含まれています。
特にAF追従と露出シミュレーション周りの改善は、スポーツ・イベント撮影やストロボワークを多用するユーザーにとってありがたいアップデートです。海外コミュニティでは「露出シミュレーション周りはまだ挙動が微妙」といった声も残っていますが、少なくともメーカー側が継続的に改善していることは大きな安心材料と言えます。
R6 Mark IIはすでに後継機が出ているとはいえ、ファームウェア1.6.0の内容を見る限り、まだサポートは続いていくと考えるのが自然です。長く使う前提でボディを選びたい人にとって、「発売から数年経っても機能が伸びている」という事実は、スペック表以上に大きな価値になります。
価格動向と買い時のレビュー:R6 Mark III登場後の今どう選ぶ?
2025年現在、R6 Mark IIを語るうえで外せないのが「値下がり」と「R6 Mark IIIの存在」です。新型登場によって一世代前になったとはいえ、R6 Mark IIの性能が急に下がるわけではありません。むしろ、価格と性能のバランスでは今が一番おいしいタイミングと言ってもよく、予算と用途に応じた「買い時」の見極めが重要になってきます。
海外価格の下落と国内相場の傾向
Digital Camera Worldは2025年の最新記事で、「R6 IIの価格が信じられないほど下がっている」とも報道しています。北米では新品ボディが2,000ドル前後まで落ちている事例があり、Canon公式ストアの整備品(リファービッシュ)では1,800ドル弱まで下がったセールも確認されています。発売当初の2,499ドルと比べると大きく値ごろ感が出てきており、「このクラスのフルサイズとしては手が届きやすい」という評価が増えています。国内でも同様な傾向が出ることが見込まれます。
R6 Mark IIIとの価格差と「どちらを選ぶか」
R6 Mark IIIは32.5MPセンサー、7K60p RAW、4K120p、CFexpress+SDのデュアルスロットなど、特に動画と連写バッファ面の強化が目立つモデルです。
静止画メインの場合、24.2MPから32.5MPへの画素数アップがどこまで必要かは人によって判断が分かれます。A1サイズ以上のプリントや極端なトリミングを頻繁に行うのであればR6 IIIに軍配が上がりますが、ウェディングや家族写真、SNS中心であればR6 IIでも過不足ありません。その場合、浮いた予算を明るい単焦点や望遠ズームに回した方が、体感の画質向上はむしろ大きいはずです。
動画メインで、4K120pや7K RAW、フルサイズHDMIがどうしても欲しい場合はR6 III一択に近いですが、「4K60pが撮れて、ほどほどにグレーディングできれば十分」というクリエイターならR6 IIでコストを抑える選択も十分合理的です。ざっくり言えば、静止画・動画ともに「職業レベルで突き詰める」ならR6 III、「高性能なハイブリッドをできるだけ安く欲しい」ならR6 II、という住み分けが現実的でしょう。
Canon EOS R6 Mark IIの作例



競合比較:α7 IV・Z6 II・LUMIX S5 IIとの違い
R6 Mark IIを検討するとき、多くの人が同時に悩むのがソニーα7 IV、ニコンZ6 II、Panasonic LUMIX S5 IIあたりの競合機です。ここでは細かいスペック比較表を作る代わりに、「何を重視する人ならどのボディが合っているか」という視点で違いを整理してみます。どれも優秀なカメラなので、最終的には「自分の現場」でのハマり方が決め手になるはずです。
機種 | 一言サマリ |
|---|---|
EOS R6 Mark II | 動体AFと40fps連写に強い、静止画・動画どちらもこなすハイブリッド万能機。 |
Sony α7 IV | 33MPの解像度と豊富な動画プロファイルを備えた、高画素寄りのオールラウンダー。 |
Nikon Z6 II | 24MPの堅実な画質と良好な操作性、価格も抑えめのバランス重視フルサイズ機。 |
LUMIX S5 II | 動画機能とアクティブISに振った、動画比重が高いクリエイター向けハイブリッド機。 |
ソニーα7 IVとの比較:センサーと動画機能の世界観の違い
ソニーα7 IVは33MPセンサーと豊富なレンズ群、完成度の高い動画機能が魅力のオールラウンダーです。4K60pにはSuper35(1.5倍)クロップが入る一方で、10bit 4:2:2記録やS-Cinetoneなど、動画向けのピクチャープロファイルが充実しています。連写は10コマ/秒とR6 Mark IIの40コマ/秒には及びませんが、風景やポートレート主体なら必要十分と感じる人も多いでしょう。
R6 Mark II側の優位点は、4K60pがフル幅で撮れることと、r6 mark2 手ぶれ補正と40コマ/秒連写による動体向けの強さです。AFに関しても、被写体認識の賢さという意味ではR6 IIとα7 IVはいい勝負ですが、動物や乗り物まで含めたトラッキングと連写を組み合わせた「歩留まりの高さ」ではR6 IIに軍配が上がる場面が多い印象です。一方でレンズラインナップとサードパーティの豊富さはα7 IVが圧倒しており、「レンズ沼を楽しみたい」人にとってはソニーシステムの方が自由度が高いのも事実です。
まとめると、動体重視+Canonの色味やUIが好きならR6 Mark II、静止画高画素+動画プロファイル+レンズ選びの自由度を重視するならα7 IV、という住み分けが分かりやすいでしょう。
ニコンZ6 II・LUMIX S5 IIとの比較:価格と動画特化のバランス
ニコンZ6 IIは24.5MPセンサーと14コマ/秒連写、4K60p(DXクロップ)など、スペック上はR6 Mark IIと近いレンジに位置するハイブリッド機です。デュアルプロセッサーとCFexpress+SDのデュアルスロットを備え、特にRAW連写時のバッファ耐性や大容量データの書き込み速度では有利な場面もあります。一方で、被写体認識AFの範囲や賢さではR6 Mark IIの方が一歩リードしているという評価が多く、特にスポーツや動物撮影ではCanon側に分があります。
Panasonic LUMIX S5 IIは24MPセンサー+位相差AF+6Kオーバーサンプリング動画+豊富なログ収録と、動画側の機能が非常に充実しています。動画クリエイターの間では「ジンバル級」と評されるアクティブISやファンレスながらの強力な放熱設計など、映像制作を強く意識した機能が目立ちます。その代わり、静止画AFの追従性や連写速度はR6 Mark IIに一歩譲る場面もあり、「動画7:静止画3」くらいの比重で使う人に向いたボディと言えるでしょう。
価格面では、Z6 IIとS5 IIはいずれもR6 Mark IIよりやや安く買えることが多く、「できるだけ予算を抑えたいがフルサイズが欲しい」という人には魅力的な選択肢です。ただし、AFの安心感やr6 mark2 手ぶれ補正、40コマ/秒連写といったR6 IIならではの強みを考えると、「アクション寄りの被写体が多いなら多少高くてもR6 IIを選ぶ価値がある」と感じる場面は少なくありません。
Canon EOS R6 Mark IIのレビューまとめ
R6 Mark IIは、24.2MPフルサイズセンサー、手ぶれ補正、40コマ/秒連写、4K60pフル幅動画という組み合わせで、静止画・動画どちらにも本気で取り組みたいユーザーに向いたハイブリッドカメラです。EOS R6 Mark IIIが登場した今でも、価格のこなれ方と性能のバランスを考えると、多くの人にとって「一番現実的で、後悔しにくいフルサイズCanonボディ」の一つと言えるでしょう。スポーツや家族写真、ブライダル、YouTube撮影まで一本でこなしたいなら、まずR6 Mark IIを基準に、R6 IIIや他社機との比較を進めてみてください。最終的には、記事中で紹介した自分の用途別チェックポイントと予算感を照らし合わせながら、「いまの自分にとって一番シャッターを押したくなる一台」を選んでいきましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
撮影テクから最新ギア情報まで、“次のステップ”を後押しするネタをみんなのカメラSNS公式アカウント(X / Threads / Instagram / TikTok / YouTube )で毎日発信中。
あなたの作品がタイムラインに流れる日を、編集部一同楽しみにしています📷✨
みんなのカメラのアプリでは、最新のリーク情報や人気商品の予約・在庫情報をプッシュ通知でお届け!無料ダウンロードはこちら!






