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【2026年版】Canon EF600mm F4L IS II USMレビュー|野鳥・スポーツでの実力と中古購入の注意点







Canon EF600mm F4L IS II USMは、600mmの超望遠と開放F4を両立したキヤノンEFマウントの単焦点レンズです。野鳥、野生動物、フィールドスポーツ、航空機など、離れた被写体を大きく写したい場面に向いています。前モデルより約27%軽量化されたものの、質量は3,920gあり、一脚や三脚、雲台を含めた運用が前提になる点には注意が必要です。現在は生産と新品販売が終了し、キヤノンの修理・メンテナンス受付も2025年7月末で終了しました。中古で選ぶ場合は、価格だけでなく、AFやISの動作、レンズ内部の状態、販売店保証まで確認しましょう。
この記事のサマリー

600mm F4を生かし、野鳥・野生動物・フィールドスポーツ・航空機などの遠距離撮影に対応

前モデルから約27%軽量化され、質量は3,920g

蛍石レンズ2枚を採用した12群16枚の光学系と、約4段分の光学式手ブレ補正を搭載

EXTENDER EF1.4×III装着時は840mm F5.6、EXTENDER EF2×III装着時は1200mm F8

生産、新品販売、メーカー修理が終了しているため、中古品の状態と保証内容の確認が必要
Canon EF600mm F4L IS II USMのレビュー要点
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Canon EF600mm F4L IS II USMを選ぶ際の主な判断軸は、固定600mmの画角が撮影場所に合うか、支持機材を含む機材一式を運べるかの2点です。被写体との距離が安定する場所では遠距離撮影に適しますが、近づいてくる被写体にはズーム操作で対応できません。用途別の適性を以下に整理しました。
おすすめな人
本レンズの焦点距離や明るさを生かしやすい撮影用途を紹介します。
該当する人 | 理由・注意点 |
|---|---|
野鳥や野生動物を遠距離から撮りたい人 | 600mmの焦点距離により、遠い止まり木や水辺にいる鳥を画面内へ大きく配置できます。最短撮影距離は4.5mで、前モデルより1m短くなりました。 |
フィールドスポーツや航空機を撮影したい人 | 撮影位置が固定され、被写体まで十分な距離がある場面に向き、開放F4を使えば曇天や夕方でもシャッタースピードとISO感度を調整しやすくなります。 |
EFレンズをEOS Rシリーズでも使いたい人 | 別売のマウントアダプター EF-EOS Rを介して使用できます。利用できる被写体検出やAF範囲はボディによって異なるため、組み合わせる機種の仕様も確認が必要です。 |
不向きな人
画角や重量の条件から、別の望遠レンズが適しているケースもあります。
該当する人 | 理由・代替案 |
|---|---|
旅行や日常撮影が中心の人 | 600mmは画角が狭く、建物、料理、人物の全身などを近距離から写す用途には向きません。最短撮影距離も4.5mあるため、室内ではピントを合わせられない場合があります。 |
徒歩移動や手持ち撮影が多い人 | レンズにカメラ、フード、一脚または三脚、雲台、ケースを加えると運搬負担が増えます。長距離を歩く場合は、より軽い望遠レンズも比較してください。 |
1本で近距離から遠距離まで撮りたい人 | 600mmの単焦点なので、被写体が近づいても画角を変更できません。EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMやEF200-400mm F4L IS USM エクステンダー1.4×などの望遠ズームが候補です。 |
要素別レビュー早見表
Canon EF600mm F4L IS II USMの光学設計、操作機能、重量、中古購入時の注意点を一覧にまとめました。各機能の詳しい使い方は、後のセクションで解説します。
要素 | 特徴 |
|---|---|
光学設計 | 蛍石レンズ2枚を採用した12群16枚の構成。色収差を抑え、細部の輪郭とコントラストを描写する設計 |
逆光時の描写 | SWCを採用し、強い光が入ったときに生じるフレアやゴーストを低減 |
AF・マニュアルフォーカス | リングUSM、フォーカスリミッター、AFストップボタンを搭載。ONE SHOT AFで合焦した後は、フォーカスリングでピント位置を調整可能 |
手ブレ補正 | 約4段分の光学式手ブレ補正を搭載。MODE 1は通常撮影、MODE 2は流し撮り、MODE 3は露光中に補正を行う方式 |
重量 | レンズ単体で3,920g。長時間の撮影では、一脚や三脚、対応する雲台を含めた準備が必要 |
最短撮影距離 | 4.5m。前モデルのEF600mm F4L IS USMから1m短縮 |
エクステンダー | EXTENDER EF1.4×II/III装着時は840mm F5.6、EXTENDER EF2×II/III装着時は1200mm F8。AFの可否や使用できる測距点はカメラ本体によって異なる |
中古購入 | キヤノンの修理・メンテナンス受付は2025年7月末で終了。AF、IS、絞り、付属品、販売店保証、ファームウェアを確認したい |
Canon EF600mm F4L IS II USMの基本情報
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ここでは、Canon EF600mm F4L IS II USMの発売時期、現在の販売状況、主要スペックを整理します。中古品を検討する場合は、仕様に加えてメーカーサポートの状況も確認してください。
発売状況とレンズの立ち位置
Canon EF600mm F4L IS II USMは2011年2月7日に発表され、2012年5月31日に発売されました。前モデルのEF600mm F4L IS USMを改良し、光学系、手ブレ補正、重量、最短撮影距離を見直した600mm F4です。
同じEFマウントには、後継のEF600mm F4L IS III USMがあります。また、EOS Rシリーズ向けには、RFマウントのRF600mm F4L IS USMが登場しました。
現在、本レンズは生産と新品販売が終了しており、購入先は中古市場が中心となります。キヤノンによる修理・メンテナンスの受付も2025年7月末で終了したため、販売店保証や独自の修理対応を確認してください。
主なスペック
焦点距離、重量、手ブレ補正など、購入前に確認したい仕様を以下にまとめました。
項目 | 仕様 |
|---|---|
マウント | キヤノンEFマウント |
焦点距離 | 600mm |
開放F値 | F4 |
最小絞り | F32 |
レンズ構成 | 12群16枚 |
特殊光学材料 | 蛍石レンズ2枚 |
絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
最短撮影距離 | 4.5m |
最大撮影倍率 | 0.15倍 |
手ブレ補正 | 約4段分、MODE 1・MODE 2・MODE 3 |
AF駆動方式 | リングUSM |
フィルター | 後部差し込み式ドロップイン52(WII)シリーズ |
最大径×長さ | 約168×448mm |
質量 | 約3,920g |
価格 | 新品販売終了(販売開始時の希望小売価格1,507,000円(税込)) |
※価格は、2026年7月23日時点で新品販売が終了しているため、キヤノン公式サイトに掲載されている販売開始時の希望小売価格です。
Canon EF600mm F4L IS II USMのデザインと操作性
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Canon EF600mm F4L IS II USMには、重量のある鏡筒を支える三脚座と、超望遠撮影でピント操作を補助する機能が備わっています。ここでは、設置や運搬の方法と、鏡筒上の主な操作部を解説します。
3,920gの重量と支持機材
前モデルのEF600mm F4L IS USMは5,360gでしたが、IS IIでは3,920gまで軽くなりました。差は約1,440gで、割合にすると約27%です。とはいえ、一般的な望遠ズームより重いため、長時間の撮影では一脚または三脚を使う構成が基本となります。
雲台へ載せる際は、カメラ本体ではなく、レンズに備わる三脚座を固定します。縦位置へ切り替えるときは、三脚座のロックを緩め、カメラとレンズを回転させる方式です。
ストラップはレンズ側の取り付け部へ装着してください。カメラ側だけに重量をかけず、レンズを支点にして運びます。
運搬時は専用ケースなどへ収納し、撮影場所では周囲の人や機材に接触しない広さを確保しましょう。さらに、雲台の耐荷重だけでなく、カメラとレンズを載せた状態で前後の重心を調整できるプレートかどうかも確認が必要です。
フォーカスリミッターとフォーカスプリセット
フォーカスリミッターは、AFがピントを探す距離をFULL、4.5m〜16m、16m〜∞の3段階から選ぶ機能です。遠距離を飛ぶ航空機や鳥を狙う場面で16m〜∞に設定すると、AFが近距離側まで移動する動作を抑えられます。
ただし、被写体が16mより近づく可能性がある場所では、FULLまたは4.5m〜16mへ切り替えてください。撮影距離に合わない範囲を選ぶと、被写体へピントが合いません。
フォーカスプリセットは、あらかじめ登録した距離へピント位置を戻す機能です。止まり木、ゴール付近、着陸地点などへピントを合わせて登録しておけば、再生リングを回して登録位置へ戻せます。
同じ場所へ繰り返し現れる被写体を撮るときに活用しやすくなります。登録方法と再生リングの操作は、撮影前に確認しましょう。
AFストップボタンとパワーフォーカス
鏡筒前方のAFストップボタンを押すと、AIサーボAF(動く被写体にピントを合わせ続けるAF)の作動中でもAFを一時停止できます。追従中の被写体の手前を別の鳥や選手が横切ったときに、ピント位置を保つための機能です。
なお、AFストップボタンへ割り当てられる動作は、カメラ本体のカスタム設定によって異なります。使用するボディの対応内容も確認してください。
パワーフォーカス(PF)は、再生リングを操作し、一定速度でピント位置を移動させる機能です。主に動画撮影のピント送りを想定しており、リングを回す角度によって移動速度を2段階から選べます。
ただし、利用できる操作や動作はカメラとの組み合わせによって変わります。600mmでは小さなピント移動も画面上で大きく見えるため、本番前に移動速度と操作感を試してください。
Canon EF600mm F4L IS II USMの画質評価
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画質を判断する際は、解像力だけでなく、色収差、逆光時のコントラスト、背景の整理、大気の状態まで見る必要があります。ここでは、本レンズの光学設計と超望遠撮影特有の注意点を整理します。
解像力と色収差
レンズ構成は12群16枚で、蛍石レンズを2枚採用しています。蛍石は、ピント位置の前後に色が付いて見える軸上色収差を抑えるために使われる光学材料です。
白い羽毛の輪郭、ユニフォームの白線、航空機と空の境界など、明暗差の大きい部分で色にじみを抑える設計です。遠距離の鳥や機体についても、細かな模様や輪郭の描写を重視した構成となっています。
開放F4では背景を大きくぼかせますが、600mmでは被写界深度(ピントが合って見える前後の範囲)が浅くなります。鳥の目ではなく羽や手前の枝にピントが合うと顔の輪郭がぼやけるため、合焦位置を確認してください。
逆光時の描写とコーティング
本レンズはSWC(Subwavelength Structure Coating)を採用しています。斜めから入る光によって画面が白っぽくなるフレアや、光源の反射像が写り込むゴーストを抑えるためのコーティングです。
さらに、最前面と最後面のレンズにはフッ素コーティングが施されています。水分や油分などの汚れが付着しにくく、清掃しやすい仕様です。
ただし、強い光源によるコントラスト低下を完全に防げるわけではありません。朝夕の逆光や競技場の照明が画面付近へ入る場面では付属フードを装着し、光源の位置を見ながら撮影場所を調整してください。
ボケと背景の整理
600mm F4は、被写体と背景の距離を確保できる場所で、大きな背景ボケを作れます。野鳥や選手を背景から分離し、被写体へ視線を集めたい撮影に向く描写です。
また、600mmは画角が狭いため、撮影位置を少し移動するだけでも背景に入る枝、看板、照明の位置が変わります。絞り値だけで背景をぼかそうとせず、被写体の後方に目立つ物が入らない位置を探してください。
遠距離撮影では大気の揺らぎに注意
遠距離撮影の細部描写は、レンズ性能だけでなく、大気の揺らぎや霞にも左右される点に注意が必要です。特に、日中の地面付近、滑走路、水面の上では空気の層が揺れ、羽毛や機体の輪郭がぼやける場合があります。
この現象は、ピント調整や手ブレ補正では解消できません。被写体までの距離を短くする、地面の温度が上がる前の時間帯を選ぶといった対応が必要です。
Canon EF600mm F4L IS II USMの手ブレ補正
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このレンズのISは、撮影方法によって補正の動作を切り替えられます。ここでは、3つのモードの違いと、三脚や一脚を使用する際の注意点を解説します。
約4段分の補正と3つのISモード
光学式手ブレ補正は約4段分で、MODE 1、MODE 2、MODE 3から選択できます。用途別の違いは次の通りです。
ISモード | 主な用途 | 補正方法 |
|---|---|---|
MODE 1 | 静止した被写体 | 上下・左右を含むすべての方向の揺れを補正 |
MODE 2 | 流し撮り | カメラを振る方向を判別し、その方向と直交する揺れを補正 |
MODE 3 | 不規則に動く被写体 | シャッターボタンを全押しした露光中に補正を実行 |
MODE 1とMODE 2では、シャッターボタンを半押しするとファインダー像が安定します。MODE 3は半押し中に補正量を計算し、全押し後に作動を始めるため、追従中のファインダー像を動かしたまま被写体を追う方式です。
ISで補正できる揺れとできない動き
ISが補正するのは、撮影者や機材の揺れによって生じる手ブレです。鳥の羽ばたき、走る選手、移動する航空機など、被写体そのものの動きは止められません。
被写体を静止して見えるように写す場合は、移動速度に応じたシャッタースピードを選んでください。背景を流す撮影では、MODE 2またはMODE 3を使用します。
三脚へ取り付けた状態でもISは利用可能です。ただし、三脚の種類や撮影条件によっては、OFFのほうが適することもあります。
一脚では、撮影環境によって補正量が下がる場合があります。バルブ撮影ではISが正常に作動しない可能性があるため、手ブレ補正スイッチをOFFにしてください。
Canon EF600mm F4L IS II USMのAF性能
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Via: Ari Hazeghi Photography 作例
このレンズのAF操作は、レンズ側の機能だけでなく、カメラ本体の測距点やサーボAF設定にも左右されます。中古品では、AFの動作とあわせてファームウェアのバージョンも確認してください。
リング型USMとフルタイムマニュアルフォーカス
AF駆動にはリング型USMを採用しています。カメラのAFモードがONE SHOT AFの場合は、合焦後にシャッターボタンを半押ししたままフォーカスリングを回し、手動でピント位置を調整できます。
この操作を利用できるのは、ONE SHOT AFで合焦した後に限られます。AIサーボAFを含むすべてのAFモードで、同じ方法が使えるわけではありません。
AF速度や追従性能は、カメラ本体のAFセンサー、測距点、被写体検出、サーボAF設定にも左右されます。EOS一眼レフとEOS RシリーズではAF方式が異なるため、使用するボディの仕様も確認してください。
中古購入時はファームウェアVersion 1.1.1を確認
キヤノンは2012年8月、ファームウェアVersion 1.1.1を公開しました。細かなピント合わせへの応答性と、不規則に動く被写体をAIサーボAFで追う際の追従性を改善した更新です。
シリアル番号の先頭3桁が880〜910の個体には、旧バージョンのVersion 1.0.0が残っている可能性があります。それ以外の番号は、このファームウェア更新の対象外です。
本レンズの最新ファームウェアはVersion 1.1.1ですが、カメラ本体からは更新できません。さらに、キヤノンの修理・メンテナンス受付も終了しています。対象となる中古品を選ぶ際は、更新状況を販売店へ確認してください。
Canon EF600mm F4L IS II USMのエクステンダー運用
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Canon EF600mm F4L IS II USMは、別売のEXTENDER EF1.4×II/IIIとEXTENDER EF2×II/IIIに対応しています。焦点距離を伸ばせる反面、開放F値が暗くなり、AF速度や使用できる測距点にも制限が加わります。装着前に、使用するカメラ本体の対応状況を確認してください。
EXTENDER EF1.4×IIIで840mm F5.6
EXTENDER EF1.4×IIIを装着すると、焦点距離は840mm、開放F値はF5.6、最大撮影倍率は0.21倍となります。EF1.4×IIとEF1.4×IIIのどちらもAF撮影に対応しますが、エクステンダー装着時は制御上AF速度が遅くなる仕様です。
840mmでは600mmより画角が狭くなり、飛んでいる鳥や航空機をファインダー内へ捉え続ける操作が難しくなります。被写体が現れる方向を把握し、撮影距離に合わせてフォーカスリミッターを設定してください。
また、開放F値はF4からF5.6となり、レンズ単体より1段暗くなります。光量が少ない場面では、被写体の動きに合わせてシャッタースピードとISO感度を調整しましょう。
EXTENDER EF2×IIIで1200mm F8
EXTENDER EF2×IIIを装着すると、焦点距離は1200mm、開放F値はF8、最大撮影倍率は0.30倍です。レンズの取扱説明書ではMFが基本とされ、発売当時の一部EOS一眼レフのみ中央測距点でAF撮影に対応します。
その後に発売されたEOS一眼レフやEOS Rシリーズでは、F8時に利用できる測距点やAF範囲が機種ごとに異なります。AFを使用する場合は、カメラ本体の取扱説明書も確認してください。
開放F値が2段暗くなるため、光量が少ない撮影ではシャッタースピードとISO感度の調整が必要です。近づけない水鳥や、撮影位置が制限された航空機など、600mmでは焦点距離が足りない場面で候補となります。
Canon EOS一眼レフとEOS Rシリーズでの運用
Canon EF600mm F4L IS II USMは、EFマウントのEOS一眼レフへ直接装着できます。また、別売のマウントアダプターを介せば、EOS Rシリーズでも使用可能です。ここでは、装着方法とボディ機能の違いを紹介します。
EF一眼レフで使う場合
EFマウントのEOS一眼レフには、マウントアダプターを使わず直接装着できます。フォーカスリミッターやフォーカスプリセットなどのレンズ側機能と、ボディのAF設定を組み合わせて使用します。
光学ファインダーでは、電子表示を介さず被写体の動きを確認できます。ただし、測距点の配置や被写体追従機能はカメラによって異なります。
動く鳥や選手を撮影する場合は、利用できる測距点とAIサーボAFの設定を撮影前に確認しましょう。エクステンダー装着時のAF条件については、前のセクションとカメラの取扱説明書を参照してください。
EOS Rシリーズで使う場合
EOS Rシリーズでは、別売のマウントアダプター EF-EOS Rを介して本レンズを装着します。対応するカメラでは、本レンズのAFやISに加え、ボディ側の被写体検出も利用可能です。
ただし、検出できる対象、AF範囲、連写速度は機種によって異なります。使用するボディの対応内容も確認してください。
マウントアダプターを加えると、レンズ後端からカメラまでの全長と重量が増加します。雲台へ固定する位置は変わらず、レンズに備わる三脚座です。
本レンズのドロップイン52(WII)シリーズのフィルターは、EOS Rシリーズでも引き続き使用できます。RF600mm F4L IS USMへ変更する場合はEF用エクステンダーを流用できないため、RF用を別途用意する必要があります。
中古購入前に確認したい項目
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キヤノンによる修理・メンテナンスの受付が終了しているため、中古品では購入前の動作確認と販売店保証が重要です。外観だけでなく、AF、IS、操作部、付属品まで確認してください。
確認項目 | 確認する内容 |
|---|---|
AF | フォーカスリミッターをFULLに切り替え、近距離側から遠距離側までピントを往復させます。明らかな引っ掛かり、途中停止、エラー表示がないかを見てください。 |
手ブレ補正(IS) | MODE 1、MODE 2、MODE 3へ順番に切り替えて動作を試します。通常の作動音とは異なる大きな音や、ファインダー像の不自然な跳ねがないかも確認が必要です。 |
絞り・操作部 | 絞り値を変えて複数枚撮影し、エラーや絞り動作の異常がないかを確認します。フォーカスプリセット、AFストップボタン、フォーカスリミッター、IS関連の各スイッチも操作してください。 |
レンズ内部 | 前玉と後玉の大きな傷、内部のカビや曇りを確認します。少量のほこりが撮影画像へ影響するとは限りませんが、カビや曇りは購入判断に関わる項目です。 |
三脚座・一脚座 | 三脚座が滑らかに回転し、任意の位置で固定できるかを確認します。一脚座の取り付け部、固定ネジ、ストラップ取り付け部の緩みも見ておきましょう。 |
付属品 | ドロップインゼラチンフィルターホルダー52(WII)、レンズキャップ、ダストキャップ、レンズワイドストラップB、一脚座、レンズフードET-160(WII)、レンズケース600Bの有無を照合します。欠品がある場合は、代替品を入手できるかも調べてください。 |
ファームウェア | Version 1.1.1へ更新済みか販売店へ問い合わせてください。シリアル番号の先頭3桁が880〜910の個体は、旧バージョンが残っている可能性のある対象です。 |
販売店保証 | 保証期間に加え、AF、IS、絞り、電子部品が対象に含まれるかを確認します。販売店独自の修理対応や返品条件も重要です。 |
試写できる場合の確認方法
試写では、最短撮影距離4.5mより余裕を取り、細かな文字や模様のある平面を正面から撮影します。三脚へ固定したうえで、開放F4のAF撮影とMF撮影を複数回行い、合焦位置の再現性や画面左右の描写を確認してください。
左右の描写に大きな差が出た場合は、カメラと被写体面が平行になっているかを見直し、撮影距離や場所を変えて再試写します。屋外では大気の揺らぎが結果へ影響するため、熱を持った地面や水面越しの遠距離撮影は避けてください。
条件を変えても差が残る場合は、購入前に販売店へ相談しましょう。一度の撮影だけでは、レンズの状態と撮影条件の影響を区別できません。
Canon EF600mm F4L IS II USMと同じEFマウントの後継・代替レンズを比較
ここでは、Canon EF600mm F4L IS II USMの直接的な後継モデルと、用途が近いEFマウントレンズを比較します。いずれもカメラシステムを変更せずに選べる候補です。
機種 | 焦点距離・開放F値 | 質量 | 最短撮影距離 | 手ブレ補正 | 選ぶ際のポイント |
|---|---|---|---|---|---|
600mm F4 | 3,920g | 4.5m | 約4段分 | 600mm F4を中古で導入したい人向け。メーカー修理は終了済み | |
600mm F4 | 約3,050g | 4.2m | 約5段分 | 焦点距離と明るさを変えず、重量を約870g抑えられる後継モデル | |
500mm F4 | 約3,190g | 3.7m | 約4段分 | 600mmより広い画角を確保でき、1.4倍エクステンダーで700mm F5.6にも対応 | |
200-400mm F4/280-560mm F5.6 | 約3,620g | 2.0m | 約4段分 | ズームと内蔵1.4倍エクステンダーにより、被写体との距離変化へ対応 | |
100-400mm F4.5-5.6 | 約1,570g | 0.98m | 約4段分 | 移動を伴う撮影や、近距離から遠距離まで1本で撮りたい人向け |
EF600mm F4L IS III USM:600mm F4のまま重量を抑えたい人向け
EF600mm F4L IS III USMは、IS IIの直接的な後継モデルです。焦点距離と開放F値を変えず、軽量化と補正段数の増加を求める人に向きます。
III型ではASCを採用し、遮熱性を備えた白色塗料やマニュアルフォーカススピードスイッチも追加されました。IS IIとは、重量だけでなく操作系や光学設計にも違いがあります。
新品販売は終了しており、購入先は中古市場が中心です。IS IIとの価格差に加え、外観、動作、付属品、販売店保証も比較してください。
EF500mm F4L IS II USM:広めの画角と軽さを重視する選択肢
EF500mm F4L IS II USMは、600mmより一回り広い範囲を写せます。飛翔する鳥や移動する選手を追う場面で、画面内に余白を残しやすい点が特徴です。
EXTENDER EF1.4×IIIを装着すれば、700mm F5.6として使用可能です。500mmと700mmを使い分けたい場合は、エクステンダー装着時のAF制限も確認してください。
EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー1.4×:撮影距離が変化する場面向け
EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー1.4×は、200〜400mmを開放F4でカバーする望遠ズームです。内蔵エクステンダーを切り替えると、280〜560mm F5.6へ変更できます。
フィールドスポーツでは、近づいてきた選手を200mm側で捉え、反対側の選手を400mm側または560mmで撮影できます。航空機や野鳥についても、広い画角で被写体を探してから望遠側へ調整できるため、距離が変化する場面に向く構成です。
ただし、内蔵エクステンダー使用時の最長焦点距離は560mmで、開放F値もF5.6となります。600mm F4と同じ画角や明るさではなく、ズーム範囲を優先したい人向けの候補です。
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM:移動量と画角変更を重視する選択肢
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMは、100〜400mmをカバーする望遠ズームです。徒歩で撮影場所を移動する野鳥、航空機、屋外スポーツに適しています。
最短撮影距離は0.98m、最大撮影倍率は0.31倍で、近くの動物や花、機材の細部も撮影できます。100mm側では、競技全体や周囲の風景を含む構図も選択可能です。
ただし、400mm側の開放F値はF5.6で、焦点距離も600mmには届きません。遠くの小さな被写体を大きく写す用途や、光量が少ない時間帯では600mm F4と撮影条件が異なります。
Canon EF600mm F4L IS II USMのレビュー比較まとめ
Canon EF600mm F4L IS II USMは、600mm F4の画角と明るさを備え、遠距離の野鳥、フィールドスポーツ、航空機を大きく写したい人に向く超望遠単焦点レンズです。蛍石レンズ2枚を採用した光学系に加え、約4段分の手ブレ補正、3つのISモード、フォーカスリミッター、エクステンダー対応など、撮影状況に応じて使い分けられる機能を備えています。前モデルより軽くなったものの、質量は3,920gあるため、一脚や三脚、対応する雲台を含めた準備が必要です。現在は生産と新品販売が終了し、キヤノンによる修理・メンテナンスの受付も2025年7月末で終了しています。中古品を選ぶ際は、AFやISの動作、ファームウェア、レンズ内部、付属品、販売店保証を確認してください。同じEFマウントでは、EF600mm F4L IS III USM、EF500mm F4L IS II USM、EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー1.4×、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMが比較候補です。
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