
【2026年版】EF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USMのレビュー比較まとめ。野鳥・スポーツに最適







EF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USMは、100-400mmを1本でカバーできるLレンズの定番望遠ズーム。解像力の高さと4段分の手ブレ補正、そして扱いやすい回転ズームが強みです。一方でF4.5-5.6の明るさは夜間や屋内スポーツでは不利になりやすく、重量も気になるところです。この記事では複数メディアの実機レビューや撮影シーン別の実用性を踏まえ、向いている人・不向きな人・競合との選び分けまで紹介します。
この記事のサマリー

100-400mmで「寄り」と「引き」を素早く切り替えられ、構図づくりが圧倒的に楽

解像力はズームとして非常に高水準。一方、暗所は工夫が必要

4段分の手ブレ補正はMode 1/2/3を使い分けられ、流し撮りや不規則に動く被写体でも有効

最短撮影距離0.98m・最大撮影倍率0.31倍。近距離の小動物や花のディテールにも強い

得意ジャンルは野鳥やスポーツなど。焦点距離レンジとAF・ISが高性能
EF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USMのレビュー要点

EF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USMは、望遠ズームに求められる「解像」「AF」「手ブレ補正」「操作性」が高水準のレンズ。野鳥の撮影やスポーツシーンで失敗を減らしてくれます。反面、F値の暗さと重量は、撮影ジャンルによっては決定的なデメリットにもなりえます。
おすすめな人
EF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USMは、野鳥や飛行機、屋外スポーツを撮りつつ、状況に合わせて100mm側へ引いたカットも残したい人に相性が良いでしょう。例えば河川敷で鳥を追う際、急に被写体が近くへ飛んで来る場面もあります。単焦点だと画角が詰まりがちですが、100-400mmなら即座に引いてフレーミングを整えられます。また「三脚を立てにくい場所での手持ち撮影」が多い人にも向きます。運動会で遠景の選手を400mmで狙い、次の瞬間に100-200mmで全体の雰囲気を押さえるような撮り方でも、4段分の手ブレ補正と素直な回転ズームが効いてきます。
不向きな人
EF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USMは夕方以降の競技や屋内スポーツなど、シャッタースピード優先で常に明るさが欲しい人にはやや不向きです。400mmはF5.6なので、例えば体育館で1/1000秒を維持しようとするとISOが上がり、画質面でもAF面でも余裕がやや減ります。また「とにかく600mm以上が標準」という野鳥などの遠距離撮影中心の人にも不向きです。1.4倍テレコンで560mmまで伸ばせるものの、開放F8になり、ボディによってはAFの制約が出たり、曇天では露出の余裕が減ります。最初から600mmを確保したい場合は別系統の選択が合理的です。
要素別レビュー早見表
複数メディアでの実機レビューで評価が割れやすい要素を以下にまとめます。望遠ズームは「画質」だけでなく「追従性」「ブレ対策」「携行性」が結果に直結します。全体的に見て特徴をつかむと、迷わないでしょう。
要素 | 評価一言まとめ |
|---|---|
解像力 | ズームとして非常に高水準。特に中望遠〜望遠域が強い |
ボケ味 | 9枚羽根で素直。望遠圧縮と相性が良いが超大口径ほどの分離はない |
AF速度・追従 | リングUSMで俊敏。動体にも実戦的 |
手ブレ補正 | 4段分+Mode 3が便利。流し撮りや不規則な動きで差が出る |
逆光耐性 | コーティングが強く、フレア・ゴーストを抑えやすい |
近接性能 | 最短0.98m・0.31倍で「望遠なのに寄れる」 |
重量バランス | 軽くはないが重心が安定。三脚座を外す運用も現実的 |
コスト感 | 中古含めると魅力的だが、暗所用途が多いと別レンズが必要になり得る |
EF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USMの基本情報

EF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USMは、EFマウントの望遠ズームとして2014年に登場し、2026年でも中古市場で定番として流通し続けています。回転ズーム化、4段分の手ブレ補正、最短撮影距離の短縮など「初代の不満点」を丁寧に潰した設計が、今も評価される理由になっています。
発売状況と押さえるべき特徴
発表は2014年11月、発売は同年12月で、EFレンズの中でも完成度の高い“第2世代”に属します。望遠域での解像を支えるフローライト(蛍石)1枚とスーパーUD1枚、ASC(Air Sphere Coating)、前後玉のフッ素コートなど、当時の上位技術が惜しみなく投入されました。運用面では、最短撮影距離0.98mと0.31倍の撮影倍率が大きな武器です。野鳥で「もう少し寄りたい」、旅先で「小さな被写体を大きく写したい」といった場面で、望遠ズームなのに寄れることが撮れ高に直結します。
後継機種との比較(RF時代の選び分け)
ミラーレスEOS Rシステムには、実質的な後継としてRF 100-500mm F4.5-7.1L IS USMが存在します。500mmまで伸びる一方でテレ端はF7.1になり、暗所性能という意味では一長一短です。一方、EF 100-400mm Mark IIはアダプター経由でEOS Rでも使え、400mm F5.6を確保できます。すでにEFボディやEFを持っている、あるいは400mmまでの運用が中心なら選びやすいレンズといえるでしょう。
主なスペック要点
レンズはイメージだけではなく数値で把握しておくと、持ち出し頻度やテレコン運用の判断がしやすくなります。
項目 | 値 |
|---|---|
マウント | キヤノンEF |
焦点距離 | 100-400mm |
開放F値 | F4.5-5.6 |
レンズ構成 | 16群21枚(フローライト1、スーパーUD1) |
絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
最短撮影距離 | 0.98m |
最大撮影倍率 | 0.31倍 |
手ブレ補正 | 4段分、Mode 1/2/3 |
フィルター径 | 77mm |
質量 | 約1,570g(リング込み約1,640g) |
防塵防滴 | 対応(Lレンズ相当) |
EF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USMのデザインと操作性のレビュー
望遠ズームは、画質以前に「構えた瞬間に操作が迷わないか」が結果を左右します。本レンズは回転ズーム化とトルク調整リング、着脱式三脚座など、長時間の手持ちや移動撮影を前提に煮詰められています。
回転ズーム+トルク調整が“歩き撮り”に効く
EF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USMは初代の押し引きズームから回転ズームになったことで、意図しない伸縮や吸塵の不安が減っています。そのため、一般的なズームレンズと同じ感覚で扱えるでしょう。例えば散策しながら野鳥を探す際には片手でカメラを支えたままズームリングを回せるかどうかが重要で、回転ズームはここでストレスが出づらくなります。トルク調整リングも実用的で、運動会のように「遠→近→遠」を頻繁に繰り返す場面では軽め、三脚で飛行機を流す場面では重め、と使い分けられます。The-Digital-Pictureも操作系の完成度を高く評価しており、撮影のテンポを崩しにくい点が長所です。
三脚座の着脱と、重さとの付き合い方
約1.6kg級の望遠ズームを持っているため、重さには課題が残ります。ただし重心が安定しやすいため、手持ちでの追従撮影でも「前玉が暴れる」ことは多くないタイプです。実際、野鳥で上に振る、スポーツで左右に振る、といった動きでも、慣れるとブレの収束が読みやすくなります。着脱式の三脚座は、手持ち中心の日は外して少しでも荷物を減らし、三脚や一脚の日は確実に装着してカメラ側の負担を減らす、という使い方が良いでしょう。例えば2時間のサッカー撮影なら一脚、半日の探鳥散歩なら手持ち+三脚座なしで取り回し優先、と判断基準を作るのがおすすめです。
EF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USMの画質レビュー

via:DPReview(作例)
EF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USMの画質面の魅力は「ズームなのに妥協が少ない」ことに尽きます。100mm側から400mmまで高い解像を保ち、色収差や逆光耐性もよく抑えられているため、野鳥の羽毛や競技者の表情を粘り強く描写してくれます。
解像力は400mmでも崩れにくい。F8が一つの目安
テレ端の400mmは望遠ズームの鬼門ですが、本レンズは開放F5.6から中心部の解像が高く、少し絞ると周辺まで整ってきます。例えば枝に止まる小鳥を画面中央に置く撮り方なら開放でも十分戦え、羽の細い線や瞳の立体感が出やすいでしょう。さらに「画面の端に被写体が入る」飛翔シーンや、風景の圧縮効果を狙う場面ではF8付近が使いやすい印象です。ズーム全域でのシャープさについてはDigital Camera Worldも高評価で、ズームとしての期待値を上回りやすいタイプと言えます。
色収差・歪曲・逆光耐性の“トータルの破綻の少なさ”
望遠は高コントラストな輪郭で色ズレが出やすいものの、本レンズは長焦点側の色収差が控えめで、現像で追い込む際の手間が減ります。色収差の傾向についてはLenstipの実機テストでも、望遠域での抑え込みが良いとされています。逆光耐性も強みで、朝夕の斜光で鳥の輪郭を狙う、スタジアム照明が画面に入る、といった条件でもフレアが暴れにくい印象です。例えば水面反射が強い場所で白い鳥を撮る場合や、金属質な機体を撮る場合など、「強いハイライトがある」状況ほど差が出ます。
EF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USMのAF性能と手ブレ補正のレビュー
動体を撮る人にとって、AFと手ブレ補正は画質以上に歩留まりを左右します。本レンズはリングUSMの俊敏さに加え、状況に合わせて選べるIS Mode 1/2/3が実戦的で、撮影スタイルに合わせた最適化がしやすい構成です。
AFは“合うまでが速い”だけでなく“迷いにくい”
リングUSMは静粛で、合焦までのテンポが良いのが特徴です。例えば飛翔する鳥で背景が抜けたり木の枝が交差したりすると、AFが行き来してチャンスを逃しがちですが、本レンズは迷いが少なく再捕捉までが早いといえます。またフォーカスリミッター(3m-∞/FULL)は、野鳥や航空機の撮影で効きます。遠距離の被写体が中心なら3m-∞にしておくと、近接側へ大きく外れた際の探し直しが短くなり、連続カットの成功率が上がるでしょう。DPReviewの実機レビューでもAFや安定性の改良点に触れられています。初代からの進化を体感しやすいといえるでしょう。
IS Mode 3は“追い続けたい被写体”で便利
Mode 3の価値は、「追従中の見え方」と「補正が効くタイミング」を分けている点です。Mode 1/2はファインダー像を常に安定させる方向ですが、動きが読めない被写体だと像が固定されすぎてパンが遅れたり、追うリズムが崩れることがあります。Mode 3は追いかけている最中は自然な見え方を残し、シャッターを切る瞬間にだけ強く補正が入る設計。結果として、飛翔する小鳥や急に方向転換するスポーツでも、狙い続けやすくブレだけを減らしやすいのが強みです。
EF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USMの近接性能とテレコン運用レビュー

100-400mmクラスは「遠くを撮る」だけのレンズと思われがちですが、本レンズは寄れることで表現の幅が大きく広がります。さらに1.4倍テレコンを前提にしたシステム作りも現実的で、撮影地や被写体に合わせた伸縮ができます。
最短0.98m・0.31倍が“望遠スナップ”を成立させる
最短撮影距離0.98mは、枝に近い位置に止まった野鳥を大きく写す、花に止まる昆虫のディテールを狙う、といった場面で効きます。例えば旅先の動物園でも、金網越しに寄って撮れる距離があると、背景を整理して作品にしやすくなります。また、400mmで近接すると背景が大きくボケるので、被写体の存在感を出しやすいでしょう。小物を撮る一般的なマクロほどの倍率ではないものの、「望遠で寄って背景を消す」という手法が取りやすく、一本で表現の幅を稼げます。
1.4倍テレコンは実用、2倍は条件付きと割り切る
より遠い被写体に対しては、Extender EF1.4x IIIで560mm相当(開放F8)に伸ばす方法がおすすめです。例えば干潟で遠いシギ・チドリを狙う、湖面のカモを大きく写す、といった場面で「あと少し」が届きます。ただしF8になるため、ボディ側のAF対応が重要です。EOS 7D Mark IIのようにF8 AFに強い世代なら運用しやすい一方、古いボディだと制約が出るケースもあります。2倍テレコンは800mm相当(F11)となり、AFやシャッタースピードの確保が厳しくなるので、強い光がある条件での非常手段として考えるのが無難です。
EF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USMの実写で分かる得意ジャンルのレビュー
このレンズは「万能」を名乗れるタイプではありませんが、得意な場所では驚くほど強い一本です。特に野鳥と日中スポーツは、焦点距離レンジとAF・ISの設計思想が噛み合い、撮影の成功率を上げてくれます。
野鳥:距離が変わる被写体ほど100-400mmの価値が出る
野鳥撮影は、同じ個体でも距離が目まぐるしく変わります。例えば堤防で止まり木から飛び立つ瞬間は400mm、こちらに寄って来たら200mm、群れの雰囲気を入れるなら100mm、と変化が大きく、ズームの柔軟性がそのまま作品数につながります。さらに寄れるので、近距離での“顔アップ”も狙えます。小鳥が枝に近い位置で止まったとき、最短撮影距離が長いレンズだとピントが合わず瞬間をとらえられなくなりますが、本レンズはそのリスクが少ないといえるでしょう。
スポーツ・旅:日中の機動力と、悪天候耐性の安心感
屋外スポーツでは、ゴール前の選手を引き寄せて撮る、ベンチ全体のドラマを100-200mmで押さえる、といった撮り分けができます。特に競技者との距離が一定でないサッカーやラグビーでは、単焦点よりも撮れる絵の幅が広がりやすいでしょう。旅用途では、防塵防滴とフッ素コートが“続けて使える安心感”につながります。例えば海辺で潮風を受ける、砂埃が舞う場所を歩く、雨が降ったり止んだりする高原で撮る、といった状況でも、レンズの扱いが神経質になりにくいのは大きな利点です。
EF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USMと競合機の比較

望遠ズームは「何mmまで必要か」「暗所がどれだけ多いか」「システムがEFかRFか」で最適解が変わります。ここで競合との立ち位置を比較して紹介します。
機種 | 立ち位置 |
|---|---|
画質・操作性・ISの総合完成度で選ぶ“EF定番” | |
RFの最新本命。軽さと500mm、ただしテレ端F7.1 | |
600mmをコスト効率よく。届くけど大きい | |
軽め・安めの代替案。画質とAFは用途次第 |
RF 100-500mm:最新ボディの恩恵を最大化したい人向け
EOS Rシステムを主力にしていて、できるだけ軽く、500mmまで一本で済ませたいならRF 100-500mmが合理的です。手ブレ補正はレンズ単体でも強力で、ボディ側補正と協調できる組み合わせでは歩留まりが上がりやすく、長時間の手持ちでも疲労が抑えられます。注意点はテレ端F7.1で、夕方の野鳥や曇天のスポーツではISOが上がりやすいことです。明るさを優先するならEF 100-400mm Mark IIの400mm F5.6が効く場面もあり、撮影時間帯が選び分けの軸になります。
TAMRON 150-600mm:遠さ優先。運用の作法が変わる
600mmが最初から欲しい人には、150-600mm系が良いでしょう。特に遠距離の野鳥や飛行機の撮影では「あと200mmの差」が構図の自由度を左右します。例えば湖の対岸や干潟の沖合など、寄れない環境ほどアドバンテージが大きくなります。一方でサイズと重量が増え、三脚・一脚前提になりやすい側面もあります。画質面でもEF 100-400mm Mark IIのほうが整い方が良いという評価は多く、Dustin Abbottも比較の文脈でキヤノン側の画質優位に触れています。到達距離と運用負荷、どちらを優先するかで結論が変わるでしょう。
Sigma 100-400mm:価格と軽さ重視なら候補。ただし動体は見極めが必要
予算を抑えつつ100-400mmを使いたい場合、Sigma 100-400mmは魅力的です。旅行で望遠域を保険として持つ、風景の圧縮やスナップ中心で使う、といった用途ならこちらに軍配が上がるでしょう。軽量寄りの設計は、持ち出し頻度という意味で大きな価値になります。ただし開放F値がF5-6.3で暗く、AF追従や画質の粘りは、EF 100-400mm Mark IIのほうが有利になりやすい領域です。野鳥の飛翔やスポーツなど、なるべく失敗せずに撮影したいシーンが多いなら、初期投資が上がってもキヤノンLを選ぶ意味は残ります。
EF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USMのレビューまとめ
EF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USMは、望遠ズームに必要な解像力・AF・手ブレ補正・操作性を高水準でまとめた“王道の完成形”で、野鳥や日中スポーツの歩留まりを着実に押し上げます。弱点はF4.5-5.6ゆえの暗所耐性と重量で、夕方以降や屋内中心なら70-200mm F2.8系など別解が必要になるでしょう。EFシステムを継続する人、あるいはEOS Rでも400mm F5.6を活かしたい人にとって、2026年でも選ぶ理由がはっきりある一本です。
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