
Canon EOS C50/EOS C80に新ファーム公開。USB外部制御とSRT自動再接続に対応


キヤノンがCinema EOS『EOS C50』『EOS C80』向けのファームウェアを公開しました。EOS C50はVersion 1.0.4.1、EOS C80はVersion 1.0.6.1で、いずれも現場運用に関わる改善を含みます。ダウンロード時は、使用しているOSに合わせてWindows版またはmacOS版のページを選びます。
この記事のサマリー

EOS C50にファームウェアVersion 1.0.4.1が公開。デジタルズームや外部制御など機能追加が多い

EOS C50はSRT切断時の自動再接続、再生時のView Assist変更、CVプロトコル拡張など運用面を底上げ

EOS C50は対象バージョンが1.0.0.1〜1.0.3.1で、更新後のダウングレード不可。設定リセットにも注意

EOS C80もVersion 1.0.6.1が公開。USB外部制御、SRT切断時の自動再接続、水準器表示の変更に関する修正などが含まれる
公式が案内した更新の要点(C50 1.0.4.1/C80 1.0.6.1)

今回のトピックは、Cinema EOSの2機種に対するファームウェア更新です。EOS C50は「Version 1.0.4.1」が配布され、変更点が具体的に列挙されています。一方のEOS C80も「Version 1.0.6.1」の更新ページが用意されています。
まず押さえておきたいのは、EOS C50の更新が「機能追加」と「不具合修正・安定性向上」を同時に含む点です。USB経由で外部機器から操作できる範囲が明示されており、ライブや配信、マルチカメラの現場で効きやすいアップデートになっています。EOS C80もVersion 1.0.6.1が公開。USB外部制御、SRT切断時の自動再接続、水準器表示の変更、FTP接続やスマートフォンUSB認識に関する修正などが含まれます。
EOS C50 Version 1.0.4.1:現場運用を広げる機能追加
EOS C50のVersion 1.0.4.1は、撮影そのものの画作りだけでなく、「オペレーションのしやすさ」を押し上げる項目が目立ちます。とくに外部制御、ストリーミング、再生時の補助表示など、ワークフローの途中で困りがちな部分に手が入っています。
デジタルズームが“滑らかに入って滑らかに抜ける”
デジタルズーム速度に「イーズイン/イーズアウト」が追加され、設定を入にすると、ズーム開始と終了の変化を滑らかにできると案内されています。たとえばスピーチ撮影で、わずかな寄り引きを入れたい場面でも、急な速度変化による見え方の違和感を抑えやすくなります。
デジタルズームは光学ズームと違い、解像感やノイズの出方が条件で変わるため、画質を優先する場合は使いどころの見極めが必要です。それでも動きの“つながり”を整えられる恩恵は、編集でカットをつなぐ際にも効いてきます。
USB外部制御に対応:記録・AF・露出操作まで
電源スイッチがVIDEOで、かつカメラモード時に、USB接続した外部機器から操作できる項目が追加されました。具体的には、記録開始/停止、ワンショットAF、マニュアルフォーカス調整、アイリス、シャッタースピード、ISO感度が対象です。
ジンバル運用やリグ搭載でボディに手が届きにくい構成、離れた位置からスタートを切りたい配信現場などで、操作導線を組みやすくなるでしょう。どの外部機器・アプリが対応するかは機器側にも依存するため、導入済みのシステムと組み合わせて確認するのが安全です。
EOS C50 Version 1.0.4.1:ストリーミング/色管理/互換性の改善
今回のEOS C50アップデートは、撮影時の操作だけでなく、配信・再生確認・メタデータ・レンズ補正の扱いまで幅広く更新されています。そのほか、一部CFexpressカードとのフォーマット互換性変更、Slow&Fastモーション時の電子ISメタ情報に関する不具合修正、スマートフォンUSB接続時の認識不具合修正、動作安定性向上も含まれています。
SRT切断時の自動再接続と、再生時View Assist
SRTプロトコルでストリーミング中に接続が切れた場合、SRTの「切断時再接続時間」で設定した時間の間、自動で再接続を試行するようになりました。電波状況やネットワーク混雑で瞬断が起きやすい環境では、復帰操作の負担を減らせる可能性があります。
また、再生時にView Assist(ログ撮影などを見やすくする補助表示)を適用・変更できるようになりました。撮影後にその場で素材チェックする運用では、波形やモニター環境が十分でなくても判断しやすくなる場面がありそうです。
CVプロトコル、OpenLensIO相当モデル、Look File反映
CVプロトコルでは、送信方式にブロードキャストとマルチキャスト(同一セグメント内)が追加されました。外部システムと連携して複数台を扱う現場では、通信設定の自由度が上がる可能性があります。また、歪曲モデルとしてOpenLensIO相当のモデルを選べるようになり、Look File登録時にはLook File内の記述を参照してCustom Picture設定へ反映できるようになりました。
アップデート前に注意したいこと(対象Ver/戻せない/設定リセット)
機能追加が多いアップデートほど、適用条件と注意点の確認が重要です。EOS C50では対象バージョンが明確に指定され、更新後は前のバージョンへ戻せないことも案内されています。運用中の案件がある場合は、更新タイミングも含めて段取りを組みたいところです。
EOS C50のVersion 1.0.4.1は、Version 1.0.0.1〜1.0.3.1のカメラが対象で、すでに1.0.4.1ならアップデート不要とされています。加えて、一度アップデートを行うと以前のVersionへ戻せません。旧ファームウェアの製品に新しい設定データを読み込むと、本体動作に影響する可能性があるとも注意されています。
更新作業には512MB以上のSD/SDHC/SDXCメモリーカードが必要で、フル充電のバッテリーまたは専用ACアダプタキットの使用が前提です。また、アップデートを行うとメニュー設定やカスタムピクチャーがリセットされるため、事前に別のSDカードへ設定保存しておく流れが推奨されています。
EOS C80 Version 1.0.6.1:USB外部制御とSRT再接続に対応
EOS C80のVersion 1.0.6.1では、電源スイッチが[CAMERA]でカメラモード時に、USB接続した外部機器から記録開始/停止、ワンショットAF、マニュアルフォーカス調整、アイリス、シャッタースピード、ISO感度を操作できるようになりました。
あわせて、水平時の水準器表示色変更、SRTストリーミング切断時の自動再接続、FTPサーバー接続やスマートフォンUSB認識に関する不具合修正、動作安定性向上も案内されています。」
Canon EOS C50・C80ファームウェア更新の最新情報まとめ
キヤノンはEOS C50にファームウェアVersion 1.0.4.1(Windows)を公開し、USB外部制御、SRT切断時の自動再接続、再生時View Assist、CVプロトコル拡張など幅広い改善を案内しています。EOS C50は対象バージョンが1.0.0.1〜1.0.3.1で、更新後は以前のVersionに戻せない点と、設定リセットの注意が重要です。EOS C80もVersion 1.0.6.1が公式に掲載されているため、運用中の方は更新条件と変更点を押さえたうえで適用を検討すると安心です。
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