Canon EOS C50初期レビュー公開 操作系はEOS R寄り、音声はXLRハンドルが強い

Canon EOS C50初期レビュー公開 操作系はEOS R寄り、音声はXLRハンドルが強い

スペック表を眺めて「すごいな」で終わるカメラと、触った瞬間に「これ、現場で助かるやつだ」と分かるカメラがある。Canon Rumorsの初期レビューで描かれていたEOS C50は、後者の匂いが濃い。もちろんEOS C50は、キヤノン公式が“新開発7KフルサイズCMOS”と明言し、3:2のオープンゲート、7K/60pのCinema RAW Light、4K/120pまで押さえた野心作だ。しかもNetflixの要件を満たし、承認済みともされる。ただ、記事の熱量が爆発しているのは、そこじゃない。筆者が「これだけで追加1000ドルの価値」と言い切った、着脱式のXLRトップハンドル、つまり音と運用の話を深掘ります。

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みんカメ編集部
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この記事のサマリー

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EOS C50第一印象は“画質より運用”。XLRハンドルが主役級の完成度。

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7Kオープンゲートで縦横納品に強い。だが電池はシビア、計画必須。

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FX3/FX30やS5IIXとも別の勝ち筋。C50は「最初から仕事仕様」で迫る。

EOS C50は何が“新しい”?公式スペックを短く整理

まず事実から。キヤノン米国公式の説明では、EOS C50は新開発の7KフルサイズCMOSセンサーを搭載し、3:2のオープンゲート記録にも対応。縦動画・横動画・アナモフィック運用を1台でさばけるのが売り。 デスキューズ倍率(2.0x/1.8x/1.5x/1.3xなど)も用意され、アナモフィックを“現場で成立させる”方向に寄せています。

記録面では、7K/60pのCinema RAW Light、4K/120p、さらに10-bit 4:2:2のXF-AVC、MP4系のXF-AVC S / XF-HEVC Sといった実務寄りの選択肢が並ぶ。 Dual Base ISOも公式に強調され、Canon Log 2時のベースISOは800と6400。そして地味に“強い”のが、Netflix要件を満たし承認済みと明記されている点。制作案件で「このカメラでOK?」の確認コストが下がるのは、スペック以上に効きます。

第一印象で分かる設計意図。「R系の体験」をシネマに持ち込んだ

Canon Rumors筆者が最初に褒めるのは、握ったときの気持ちよさです。グリップはR5より太いが、排気ファンのスペースが結果的に“指の居場所”を作り、しっかり握れるという。 ボタン配置もR5/R6に寄せ、C50とEOS R系を併用する撮影で、オペレーターの切り替え負担が減る──この視点は、スペック表には出てこない“買う理由”になる。

また、Photo–Off–Videoの3段スイッチを評価しつつ、R5 CよりOffに入れやすい印象、といった細部にも触れています。現場での事故って、こういう「半段ズレた」「切り替えで迷った」から始まります。ここを潰しに来ているのが、EOS C50の匂い。

主役はXLRハンドル。“音声の格”が一段上がる

EOS C50の着脱式ハンドルは、公式も「フルサイズXLR×2、スタートストップ、ズームロッカー」を明記しています。 Canon Rumorsの筆者はこれを、2011年のXA10に通じる“家庭用を業務へ引き上げたパーツ”として語り、握り心地、2chのフルサイズXLR、ファンタム電源、実用的な音声パネル、取り付け剛性まで、ほぼベタ褒めです。

しかも、ただ付いてるだけじゃない。スプリング付きのネジ2本で固定され、装着後の一体感が高いという話は、ジンバル/手持ち/車載で“鳴く・緩む”に悩んだ人ほど刺さります。

一方で不満も正直です。

  • XLR部にステレオマイクが無い(C100にはあった)
  • 接点保護用カバーが付属しない(FX3にはあったはず、と筆者は述べる)

この2点は「惜しい」ではあるが、逆に言えば、ここが埋まればかなり完成形に近い。

ズームロッカーは“レンズ待ち”。今は旨味が薄いという現実

C50のフロントズームロッカーについて筆者は辛口です。理由は単純で、いまのRFには“真のパワーズーム”が少ないから。外付けPZユニットが必要な大口径Zレンズを例に挙げ、重量的にもロッカーで快適に回せる未来が見えにくいとする。 ここは今後、キヤノンが小型の内蔵PZレンズをどれだけ増やすかで、評価がひっくり返る領域だろう。

画質は“想定どおり良い”。だから争点は運用に寄る

Canon Rumorsの筆者は、4K/24pをXF-AVC S 422 10-bitで撮り、結果に満足している。 ただし彼が言いたいのは「画が良い」よりも、「2026年の差は使い勝手で出る」という話だ。メニューの癖、ボタンの導線、エルゴ、そして何より撮影を止めない運用。この方向性は、公式が推す“オープンゲートで後からリフレーム”という思想とも噛み合う。撮って、回して、すぐ渡す。縦も横も一回で作る。現代の案件は、そういう速度を求めてくる。

電源は要注意。LP-E6P採用でも「3時間=2本じゃ足りない」

EOS C50はLP-E6P採用で、キヤノン既存ユーザーが移行しやすい利点がある。 しかし筆者の実運用では、回しっぱなしの3時間撮影でLP-E6P×2が足りず、もう1本欲しかったという。待機時の消費が大きい点も含め、ここは購入後に効いてきます。

さらに旧バッテリーLP-E6NHを使うと、カメラ側が「レンズマウントへの給電を絞る」と主張し、筆者のテストではEF24-70mmでAFが動かなかった。MFではフォーカス・バイ・ワイヤは動いた、という“嫌な挙動”が書かれています。 EOS C50を仕事機として入れるなら、バッテリーは最初から“余らせる”前提で考えたほうが安全です。

競合との見え方:FX3/FX30・S5IIX・C70と何が違うか

FX3/FX30・S5IIX・C70の違いをまとめました。

機種

ポイント

ソニー FX3

“持ち出せるシネマ”の代表格。公式仕様で本体+バッテリー+カード込み約715g。音声を本気でやるならXLRハンドルユニット(XLR-H1)で2系統フルサイズXLR+48Vファンタム+ステレオミニ入力。C50は「ハンドル込みで最初から仕事仕様」として正面からぶつけてきた、と読める。

パナソニック LUMIX S5IIX

外部USB-SSD収録やProResを軸に“ポスプロ効率”で勝負。公式にSSD収録やProRes 422 HQの記載があり、編集導線を短くしたい人に強い選択肢。

キヤノン EOS C70

Super 35のDGOセンサー、内蔵ND、mini XLRなど、現場の“詰め合わせ”が魅力として公式に打ち出されている。

EOS C50は誰に刺さる?(用途別の現実解)

キヤノンの公式ページは、短編映画・ドキュメンタリー、イベント/ウェディング、会議・配信、Webコンテンツといった用途を明確に想定しています。 ここにCanon Rumorsの所感を足すと、EOS C50が刺さるのはたとえばこういう人です。

  • ワンオペ〜小規模クルーで、画も音も一人で責任を持ちたい
  • 縦横納品が混在し、後からのリフレームが常態化している
  • 音声を「別体録り」ではなく、カメラ側でまず破綻なく押さえたい
  • 逆に、長回し案件が多い人は、最初から電源計画(バッテリー数・給電)が必須

まとめ

Canon Rumorsの初期レビューが伝えたEOS C50の本質は、「7K」より「運用の気持ちよさ」だ。握り、ボタン導線、そして着脱式XLRハンドルの完成度。ここは間違いなく武器になる。 一方で電源はシビア。3時間の回しっぱなしでLP-E6P×2では足りない、という話は、購入後のリアルな落とし穴になります。

EOS C50は“現場の道具”として魅力的だが、導入するなら「音声の強さ」と「電源の現実」をセットで持っていきましょう。


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