RICOH GR IIIとFUJIFILM X100VIを徹底比較!どっちを選ぶ?画角・画質・動画・携帯性の違い

RICOH GR IIIとFUJIFILM X100VIを徹底比較!どっちを選ぶ?画角・画質・動画・携帯性の違い

X100VI 日英2言語設定モデル
X100VI 日英2言語設定モデル
¥267,820
出品中の商品(25)
洗練された描写と軽快な携行性はそのままに、メニュー表示を日本語と英語で切り替えられるモデル。家族やチームで共有しても迷いにくく、旅行やイベントの現場でもスムーズに扱えます。すばやいAFと自然な階調、気持ちのよいダイヤル操作で、街スナップからポートレートまで気軽に美しく。歩き撮りでも手ブレに配慮した設計が安心。肌の色も風景の陰影も穏やかにまとまり、撮って出しの画づくりで共有までがスムーズ。日常から旅先まで、直感的な操作系でテンポよく撮影でき、思い出を気持ちよく残せます。多言語環境の現場でも迷いにくい仕様で、共有や引き継ぎが楽になるのも嬉しい。
GR IV(GR4)
GR IV(GR4)
¥244,040
出品中の商品(22)
GR IVは、日常を作品に変える“ポケットの相棒”。電源投入から素早く撮れて、広角単焦点ならではの抜けの良いパースと奥行きで、街のリズムや光の変化を生き生きと描きます。直感的な操作系やスナップフォーカスで決定的瞬間を逃さず、控えめなシャッター音と確かなグリップで気負わず撮れるのも魅力。薄暮や室内でも粘り、モノクロやフィルムライクな色も美しく表現。最短距離に強く“寄り”にも対応し、カメラ任せでもRAW現像での追い込みでも楽しい。風景や人物の肌も自然に再現。スナップ、旅、テーブルフォトまで軽快に楽しめる一台です。
GR III(GR3)
GR III(GR3)
¥188,190
出品中の商品(1)
携行性と写りのバランスに優れ、いつでも鞄から取り出して素早く構えられるスナップの定番。色の厚みと滑らかな階調が光の変化を丁寧につなぎ、逆光の路地や曇天の街でも雰囲気よくまとまります。堅実なAFと短いタイムラグでシャッターチャンスに強く、指先だけのシンプルな操作で迷わず撮影。静かな動作音は街中でも気兼ねがなく、被写体のリズムに寄り添ってテンポよくフレーミングできます。身軽な取り回しで日常の散歩や通勤の途中でもサッと構えられ、思い出の色もモノクロ表現も自然体で仕上がります。旅のスナップでも静かな存在感で、長く付き合える一台です。
X100VI
X100VI
出品待ち
洗練された描写と軽快な携行性を両立した一体型モデル。すばやいAFと迷いの少ない追従で、街角の出会いや家族の表情を逃さず捉えます。色のりは爽やかで、透明感のある階調が光を美しく整理。手ブレに配慮した設計で歩き撮りも安心。ダイヤル操作は気持ちよく、最短側の寄りにも強く、料理や小物の質感も丁寧。ファインダーと背面の切り替えもスムーズで構図づくりに集中できます。日常から旅先まで、軽やかな歩留まりで作品づくりを後押しします。肌の色も風景の陰影も穏やかにまとまり、撮って出しの仕上がりで共有までが速い。静かなシャッターで周囲に配慮しながら、余裕あるテンポで撮影を楽しめます。

RICOH GR III(通称GR3)とFUJIFILM X100VIは、どちらもAPS-Cセンサーのレンズ一体型として人気が高いカメラです。だからこそ「結局どっちが自分に合うか」が分かりづらいもの。この記事では、28mm相当でポケットに入るGR IIIと35mm相当でファインダーも動画も強いX100VIの特徴や違いを徹底解説。自分に合った1台がどっちなのかを分かるよう、丁寧に紹介します。

みんカメ編集部
筆者
みんカメ編集部
みんなのカメラ編集部によるカメラに関する最新情報・レビューなどを毎日配信しています!ためになるプロのテクニックもご紹介。

この記事のサマリー

チェックアイコン

携帯性を最優先したい人には重量約257gのRICOH GR IIIがおすすめ

チェックアイコン

ファインダーで構図を追い込みたい、手ブレ補正や高画素を活かしたいなら、FUJIFILM X100VIが有利

チェックアイコン

画角は28mm相当(GR III)と35mm相当(X100VI)と違いがある。自分の好みをよく考えると良い

チェックアイコン

動画はX100VIが6.2K/4Kまで対応。GR IIIはフルHDのみなので動画重視の人は要注意

チェックアイコン

GR IIIは販売終了品なので中古や在庫中心。一方X100VIは高価格・在庫状況に注意して選びたい

目次

RICOH GR IIIとFUJIFILM X100VIはどちらを選ぶべきか

RICOH GR IIIとFUJIFILM X100VIはどちらを選ぶべきか

RICOH GR III(通称GR3)とFUJIFILM X100VIをどちらにしようか迷っているのであれば、サイズや機能といった部分を比較するのがおすすめです。ポケットサイズの機動力で「撮る回数」を増やしたいならRICOH GR III、ファインダー撮影や強力な手ブレ補正、静止画だけでなく動画も含めて幅広く楽しみたいなら FUJIFILM X100VIが向きます。

なお、2026年時点ではRICOH GR IIIの後継としてのRICOH GR IVが登場しており、RICOH公式ではGR III通常モデルは販売終了となっています。新品購入を前提にする場合は、GR IVもあわせて検討するとよいでしょう。

2機材の立ち位置:スナップ特化のGR III、全部入り寄りのX100VI

RICOH GR IIIは必要十分な操作系と28mm相当の広角で、街や旅のスナップを素早く残す思想が強いカメラです。ファインダーを省いて小型軽量を突き詰め、撮影の初動が早いのが魅力になっています。

なお、より詳しいGR IIIの情報を知りたい人には、以下の記事もおすすめです。

一方FUJIFILM X100VIは、35mm相当の扱いやすい画角に加え、ハイブリッドビューファインダー(OVF/EVF切替)や5軸手ブレ補正などを詰め込み、撮影そのものを豊かにする方向です。

FUJIFILM X100VIの詳しいスペックや情報については、以下の記事でも紹介しています。

RICOH GR IIIとFUJIFILM X100VIの比較早見表

項目

RICOH GR III

FUJIFILM X100VI

比較ポイント

画角

28mm相当で空気感まで入りやすい

35mm相当で自然な整理がしやすい

GR IIIは広く写しやすく、X100VIは主題を整理して切り取りやすい

画素数

扱いやすい画素数で負担が少ない

高画素でトリミングに余裕が出やすい

X100VIはプリントや切り出し重視、GR IIIは日常スナップの軽快さ重視

手ブレ補正

3軸・4段で静止画スナップ向き

5軸・最大6.0段で夜や動画に強い

暗所や動画まで考えるならX100VI

ファインダー

非搭載で背面モニター中心

OVF/EVFのハイブリッドを搭載

GR IIIは素早く撮るスタイル、X100VIはファインダーで構図を追い込む撮影向き

動画

フルHD中心で静止画寄り

6.2K/4Kまで対応し表現の幅が広い

動画も重視するならX100VI

携帯性

約257gでポケットにも入れやすい

小型だが約521gでやや重い

毎日持ち歩くならGR III

公式オンライン販売状況(2026年5月13日現在)

販売終了(価格:133,750円(税込))

在庫なし(価格:281,600円(税込))

GR IIIは販売終了品のため、流通在庫や中古中心。X100VIは購入タイミングが重要

おすすめの人

軽さ最優先でスナップを増やしたい

画作り・ファインダー・動画も楽しみたい

GR IIIは持ち出し頻度重視、X100VIは撮影体験や仕上がり重視の人におすすめ

選び方の軸:画角・撮影テンポ・アウトプット

RICOH GR IIIとFUJIFILM X100VIの大きな違いの一つ目は、「画角」です。RICOH GR IIIの28mm相当は背景も一緒に取り込みやすく、被写体に寄って臨場感を作る撮り方が得意です。一方FUJIFILM X100VI 35mm相当はフレーミングが決まりやすく、被写体と背景のバランスを整えやすい傾向があります。

次にポイントとなるのが、「撮影テンポ」です。GR IIIは小型軽量で取り出しやすく、28mm相当の広角で状況を素早く収めやすいカメラです。スナップ距離(あらかじめピント位置を固定しておく機能・撮り方のこと)も使えるため、見つけた瞬間に撮るテンポを作りやすいです。X100VIはファインダーやダイヤル、フィルムシミュレーションを使いながら、構図や色を整えて撮る楽しさがあります。

最後に、「撮った後にどう使うか」を決めると選びやすくなります。SNS共有や日常スナップ中心で、軽快に持ち歩いて撮る回数を増やしたいならRICOH GR IIIのシンプルさが活きやすいといえます。一方、トリミングやプリント、動画まで重視するなら約4020万画素・6.2K動画対応のFUJIFILM X100VIが向きます。

RICOH GR IIIとFUJIFILM X100VIの主要スペック比較

スペックを見ると、X100VIとGR IIIはかなり方向性が違うことが分かります。GR IIIは小型軽量とスナップ性能を優先した“持ち歩き特化”の思想なのに対し、X100VIは高画素・ファインダー・強力な手ブレ補正・動画性能まで詰め込んだ“多機能寄り”になっています。

ただし、実際には高画素が活きるか、ファインダーを使いたいか、動画をどこまで重視するかによって、「便利な機能」にも「使わない機能」にも変わります。そのため、自分の撮影スタイルを考えてから選ぶのが良いでしょう。

項目

RICOH GR III

FUJIFILM X100VI

発売年

2019年

2024年

センサー

APS-C

APS-C(X-Trans CMOS 5 HR)

有効画素数

約2424万画素

約4020万画素

レンズ(焦点距離/開放F値)

18.3mm F2.8(35mm判換算 約28mm相当)

23mm F2(35mm判換算 約35mm相当)

手ブレ補正

3軸・4段

5軸・最大6.0段

内蔵NDフィルター

あり(2EV)

あり(4段)

ファインダー

なし

OVF/EVF(EVF約369万ドット)

背面モニター

タッチ対応

チルト式タッチ対応(約162万ドット)

連写(メカ)

最大 約4コマ/秒

最大 約11コマ/秒

連写(電子)

記載なし

最大 約20コマ/秒(1.29倍クロップ)

動画

フルHD(1920×1080)60p/30p/24p

最大 6.2K/30p、4K/60p、フルHD/240p

サイズ(幅×高×奥行)

約109.4×61.9×33.2mm

約128.0×74.8×55.3mm

質量(電池・メモリーカード含む)

約257g

約521g

バッテリー

DB-110

NP-W126S

撮影可能枚数

約200枚

EVF 約310枚 / OVF 約450枚

記録メディア

SDカード(UHS-I)+内蔵メモリー約2GB

SDカード(UHS-I)

スペック表でチェックしたい部分:画素数・ファインダー・動画

約2424万画素のGR IIIは、日常の共有や一般的なプリントでは十分な画質を確保しつつ、データ容量を抑えやすいのが特徴です。小型軽量ボディとの組み合わせで、撮影から保存まで気軽に使えるでしょう。一方で、後から大きくトリミングする用途では余裕は小さめです。

X100VIの約4020万画素は、後からの切り出しやプリント、作品づくり寄りの使い方で強みが出やすくなります。さらにOVF/EVFファインダーや6.2K/4K動画、強力な手ブレ補正も搭載しており、「撮る体験」そのものを重視した構成です。その反面、RAW現像やバックアップではデータ容量の大きさが負担になりやすい側面もあります。

また内蔵NDフィルター(光の量を減らせるカメラ内蔵フィルター)は両機とも搭載していますが、日中の開放撮影や動画のシャッター速度調整では、4段NDを備えるX100VIの方が自由度は高めです。

重量差は約264g:撮影機会がどのぐらい変わるか

2台の重量差は約264gです。約257gのGR IIIは持ち運びやすく、撮影機会そのものを増やしやすいサイズ感になっています。一方、約521gのX100VIはやや持ち運びに負担がかかります。ただしファインダーやダイヤル操作を含めた“撮影する時間”の満足感は高くなりやすいでしょう。

撮影回数を重視するならGR III、1回ごとの撮影体験や仕上がりを重視するならX100VI、という考え方もできるでしょう。

画角とレンズの比較:28mm相当のGR III、35mm相当のX100VI

画角とレンズの比較:28mm相当のGR III、35mm相当のX100VI

via:DPReview(GR III/作例)

レンズ一体型のカメラは、画角が大切なポイントになります。GR IIIは28mm相当の広角で背景や空気感も含めて写し込みやすい一方、被写体を大きく見せるには距離の詰め方が重要です。X100VIは35mm相当で、主題と背景の整理がしやすい傾向があります。

項目

RICOH GR III

FUJIFILM X100VI

ポイント

ベース画角

28mm相当

35mm相当

GR IIIは広く空気感まで入れやすく、X100VIは主題を整理して切り取りやすい画角

画角変更

クロップ機能

デジタルテレコン(クロップ)

高画素なX100VIの方が余裕が出やすい

トリミング耐性

余裕は小さめ傾向

高画素のぶん余裕が出やすい

切り出しが多い人ほどX100VIが有利

GR IIIのクロップ機能も、X100VIのデジタルテレコンも、画像を切り出して望遠寄りの画角に見せる機能です。いずれもクロップで画角を変えられますが、クロップは「写る範囲」を狭める機能で、レンズの光学的な遠近感やボケ量が変わるわけではありません。とくにボケ表現を狙って画角を変えたい場合は、クロップよりも撮影距離や絞りの考え方が重要になります。

ストリートの距離感:同じ場所でも立ち位置が変わる

28mm相当のGR IIIは、歩道の幅や看板の密度、人物の周囲の状況まで写し込みやすく、街の情報量を残すのが得意です。たとえば商店街で「人+店の雰囲気」を同時に入れたい場面では、GR IIIの方がフレームに収めやすいでしょう。

35mm相当のX100VIは、余計な要素を削りやすく、主題を整理したスナップに寄せやすい画角です。カフェの席から窓際の人物を狙う、旅先で看板と人物を切り分ける、といった場面ではX100VIが扱いやすいと感じる人もいます。

明るさと表現:F2.8のGR III、F2のX100VI

開放F値はGR IIIがF2.8、X100VIがF2です。暗所ではX100VIの方がシャッター速度(光を取り込む時間)やISO感度(明るさを補う設定)の自由度が増えやすく、さらに4段NDフィルターも内蔵するため、日中の開放撮影や動画でも露出を整えやすくなっています。

一方で、GR IIIのF2.8は被写界深度(ピントが合って見える範囲のこと)を深めに保ちやすく、街スナップでピントを合わせやすい傾向があります。背景を大きくぼかすより、「空気感ごと残す」撮り方と相性が良いでしょう。

画質・色作りの比較:軽快に残すGR IIIか、高画素で作り込むX100VIか

画質はセンサーとレンズだけでは決まらず、JPEGの色作りや現像耐性、撮影後のワークフローにも左右されます。GR IIIは軽快さと素直な画作りで撮影時の判断がしやすく、X100VIは高画素を活かした使い方がしやすくなります。

項目

RICOH GR III

FUJIFILM X100VI

ポイント

トリミング前提

余裕は小さめ

余裕が出やすい

後から大きく切り出すならX100VI、撮影時に構図を決め切るならGR IIIが扱いやすい

撮って出しJPEG

シンプルにまとめやすい

色作りの選択肢が豊富

GR IIIは自然に残しやすく、X100VIはフィルムシミュレーションで雰囲気を作り込みやすい

保存・編集のしやすさ

比較的軽快

データが重くなりやすい

PC作業や保存容量を抑えたいならGR III、編集前提ならX100VI

約2424万画素のGR III:日常スナップで扱いやすい軽快さ

GR IIIの約2424万画素は、SNS共有や一般的なプリントでは不足を感じにくく、データ容量も比較的抑えやすいのが特徴です。撮った後の整理や保存が重くなりにくいため、日常的に枚数を撮るスナップ用途と相性が良いでしょう。

一方で後から大きくトリミングする前提では、X100VIほどの余裕はありません。GR IIIは「撮影時に構図を決めて、その場の瞬間を軽快に残す」といった使い方に向いたカメラです。

約4020万画素のX100VI:切り出し・プリント・編集の自由度

X100VIの約4020万画素は、撮り直しが難しい旅やイベントで「少し引き気味に撮って後で整える」人に向いています。35mm相当固定でも後で縦位置に切り出す、SNS用に正方形へ整える、といった編集でも余裕が残りやすいでしょう。

ただし高画素はデータが重くなり、連写後の整理、RAW現像のプレビュー、保存容量やバックアップの負担も増えます。作品作りには強い一方、軽快さではGR IIIに分があります。

JPEGの色作り:GR IIIのシンプルさ、X100VIの作り込み

GR IIIはJPEGの画作り(イメージコントロール)で好みに寄せられますが、基本的には構図や距離感で写真を作る楽しさが強いカメラです。撮影テンポを優先しながら、街の空気感を自然に残したい人に合いやすいでしょう。

X100VIはフィルムシミュレーションを搭載しており、撮って出しJPEGでも雰囲気を作り込みやすいカメラです。RAW現像に頼らなくても、撮影時の設定だけで色やトーンを整えやすいのが特長です。

手ブレ補正と低照度の比較:GR IIIの軽快さか、X100VIの暗所対応力か

手ブレ補正と低照度の比較:GR IIIの軽快さか、X100VIの暗所対応力か

via: DPReview(X100VI/作例)

暗所での歩留まりは、センサー性能だけでなく手ブレ補正と撮影姿勢が影響します。GR IIIは3軸・4段、X100VIは5軸・最大6.0段と、補正性能には差があります。夜景や室内を手持ちで撮る比率が高い人は、この違いを良く抑えておきましょう。

項目

RICOH GR III

FUJIFILM X100VI

ポイント

日中に開放付近で撮りたい

2EVのNDフィルターを内蔵

4段NDフィルターを内蔵

どちらも明るい場所で開放付近を使いやすいが、X100VIの方が光量を抑える余裕がある

夜の手持ちスナップ

4段補正で静止画スナップを支えやすい

6.0段の補正が活きやすい

「もう一段粘りたい」場面ではX100VIが有利

動画でシャッター速度を抑えたい

動画はフルHD中心

ND+強力な手ブレ補正の組み合わせが有利

動画を重視する人はX100VIがおすすめ

補正段数の差:数値より“撮れる場面”で考える

GR IIIの4段補正は、日常のスナップや明るさがある街中では十分に役立ちます。約28mm相当の広角は手ブレが目立ちにくい面もあり、軽快に歩きながら撮るスタイルと相性が良いでしょう。

一方、X100VIの6.0段補正は、手持ち撮影の限界に近づくほど効いてきます。屋台の灯りだけの路地や、室内の雰囲気を残したい場面ではシャッター速度を無理に上げずに済む可能性が高まり、ISOを抑えやすくなります。

ただし、被写体が動く場合はシャッター速度が必要になるため、手ブレ補正だけですべてが上手くいくわけではありません。暗所で何を止めたいのか、自分の手ブレなのか被写体ブレなのかを分けて考えると、GR IIIやX100VIに求める性能も変わってきます。

たとえば夜景や室内を手持ちで止めたいなら、X100VIの強力な手ブレ補正が活きやすくなります。一方、人や乗り物など動く被写体を止めたい場合は、GR IIIでもX100VIでも、結局はシャッター速度を上げやすい明るさや高感度耐性が重要になります。

低照度が重要になるシーン:旅行の夜、室内、近距離

GR IIIは軽さが武器で、夜の旅行や街歩きでも気軽に持ち出しやすいカメラです。広角寄りの28mm相当はブレが目立ちにくい側面もあるため、撮影姿勢や呼吸を意識すれば、手持ちでも十分に楽しめます。

X100VIはボディが大きいぶんホールドしやすく、5軸・最大6.0段の補正と組み合わせて安定させやすいでしょう。暗い室内や夜のスナップを高画質で残したい人には、X100VIの方が安心感があります。

軽快に夜スナップを楽しむならGR III、暗所での歩留まりや動画まで重視するならX100VI、と考えると良いでしょう。

AF・スナップのしやすさの比較:GR IIIのスナップ距離か、X100VIの被写体検出AFか

AF性能は「速いか遅いか」だけでなく、撮影スタイルに合うかが重要です。GR IIIは、あらかじめピント距離を決めておけば、AFが迷う時間を減らしてすぐ撮れるのが強みです。街角で人の動きや光を見つけた瞬間にシャッターを切るようなスナップに向きます。

X100VIは、人物や動物、乗り物などをカメラ側が認識して追いやすいのが強みです。家族写真やイベント、動きのある被写体をファインダーで追いながら撮りたい場面では、X100VIの方が扱いやすいでしょう。

項目

RICOH GR III

FUJIFILM X100VI

ポイント

ファインダー

背面中心

OVF/EVFで構えやすい

背面で素早く撮るならGR III、構える撮り方が多いならX100VIが安定します

スナップ的機能

距離固定の思想と相性が良い

設定の幅が広い

“考える前に撮る”ならGR III、見え方を整えて撮るならX100VIが向きます

X100VIはファインダーやダイヤル操作が充実しているぶん、撮る前に整える工程が増えるケースもあります。ただしその工程が楽しいと感じる人にとっては、メリットとなることもあるでしょう。

GR IIIのスナップ距離:AFに頼らず撮影できることも

GR IIIの魅力は、AFに頼らず撮る選択肢が用意されている点です。スナップ距離(あらかじめピント位置を決めて撮る機能)を使うと、ピント合わせを待つ時間が減り、歩きながらでもテンポよく撮りやすくなります。

また、GR IIIは電源オンから約0.8秒で起動します。撮影の“初動”が速いと、カメラを取り出す心理的ハードルが下がり、結果として撮影回数が増えることがあります。

X100VIの被写体検出AF:追いかける撮影に向く傾向

X100VIは被写体検出AFを含むAF機能を備え、人物だけでなく動きものを撮る場面で助けになる可能性があります。設定項目が多いので、慣れないうちは「人物優先で、あとは通常AF」といった使い方をするのも一考です。

なお実際のAF精度や追従のしやすさは、被写体の速さ、暗さ、背景との見分けやすさで変わります。たとえば明るい昼間の人物は追いやすい一方、夜の街で黒い服の人物を追うような場面では、AFが迷いやすくなることがあります。

動画機能の比較:写真中心のGR IIIか、動画まで視野に入るX100VIか

動画機能の比較:写真中心のGR IIIか、動画まで視野に入るX100VIか

via:TechRadar(GR III/作例)

GR IIIとX100VIは動画機能にはっきりと違いがあります。GR IIIの動画はフルHD(1920×1080)60p/30p/24pまでなので、動画は記録用と割り切ると使いやすいでしょう。

X100VIは6.2K/30p、4K/60p、フルHDハイスピード240fpsに対応しており、動画性能では大きく有利です。ただし、6.2Kや4K/60pではクロップが入る条件があるため、広さを保ったまま撮りたい場合は記録設定も確認しておきましょう。

項目

RICOH GR III

FUJIFILM X100VI

ポイント

最大記録

フルHD/60p

6.2K/30p

GR IIIは記録用動画向き、X100VIは高解像でしっかり残したい人向き

4K

非対応

4K/60p

4Kで動画を残したいならX100VIが有利

スローモーション

記載なし

フルHD/240p

動きのある場面を印象的に見せたいならX100VI

家族イベントや旅の記録でも、4Kで残したい、切り出しで静止画としても使いたい、という人にはX100VIがおすすめです。

手ブレ補正とND:強力な補正とND内蔵で動画を安定させやすいX100VI

GR IIIは動画がフルHD中心のため、動画を本格的に撮りたい人には物足りない場面があります。その分機能を静止画に絞って考えやすく、動画設定に悩まず写真に集中したい人には使いやすいでしょう。

X100VIは強力な手ブレ補正に加えてNDフィルターも内蔵しているため、手持ち動画でも露出や動きの見え方を整えやすいカメラです。写真だけでなく、動画もきれいに残したい人には大きな強みになります。

動画を撮るなら確認したい保存容量と編集環境

GR IIIはフルHD中心のため動画データは比較的軽くまとめやすい一方、後で本格編集したくなったときに物足りなさが出るかもしれません。将来的に動画も残したくなるかどうかは、一度考えておいた方が良いでしょう。

X100VIは高解像度の動画も扱えるぶんPCやストレージの余裕が必要になり、運用コストが増えるケースもあります。動画性能を活かすなら、撮った後の編集や保管まで含めて考えておきたいところです。

携帯性・バッテリー・日常運用の比較:GR IIIの持ち出しやすさか、X100VIの安心感か

普段使い用のカメラは、持ち運びやすさも重要なポイントです。GR IIIはポケット運用を前提にできるサイズで、撮影機会を増やしやすい設計です。X100VIは十分コンパクトですが、500gを超えるため携帯方法(バッグ、ストラップ)の影響が出やすくなります。

項目

RICOH GR III

FUJIFILM X100VI

ポイント

サイズ・重量

約109.4×61.9×33.2mm/約257g

約128.0×74.8×55.3mm/約521g

GR IIIは薄く小さく、ポケットや小型バッグに入れやすい

撮影可能枚数

約200枚

EVF 約310枚 / OVF 約450枚

長時間外出ならX100VIが安心、GR IIIは予備電池前提になりやすい

ファインダー

なし(背面モニター中心)

OVF/EVF搭載

素早く背面で撮るならGR III、構えて撮るならX100VIが向く

チルトモニター

非搭載

搭載

ローアングルや角度を変えた撮影はX100VIがしやすい

内蔵メモリー

約2GB

なし

GR IIIはカードを忘れたときの保険になる

ファインダー運用

背面中心

OVFで撮影枚数を伸ばしやすい

いずれも液晶を多用すると消費が増える傾向がある

撮影可能枚数はGR IIIは200枚前後の想定なので、旅行など長時間の撮影だと心許ないと感じる人もいるでしょう。一方X100VIはEVF 約310枚 / OVF 約450枚と多めで、旅行やイベントの大量撮影にも向きます。

ただし、どちらも液晶確認が増えると消費が増える傾向があります。撮影後のチェックをこまめに行いたい場合などは、予備のバッテリーを準備しておきましょう。

サイズと重量:使い方と持ち歩き方で考える

寸法と重量は、GR IIIが約109.4×61.9×33.2mm・約257g、X100VIが約128.0×74.8×55.3mm・約521gです。GR IIIは厚みが薄く、上着や小型バッグの隙間にも入りやすいのが強みになります。

X100VIはグリップ感や操作ダイヤルの充実と引き換えに、どうしても存在感が出ます。日常使いにはGR III、本格的に撮影したい日はX100VI、と考えると良いでしょう。

内蔵メモリー、ファインダー、チルト:撮影スタイルによって優先順位が変わる

GR IIIは内蔵メモリー(約2GB)があるため、カードを忘れたときの保険にもなります。容量は大きくないのであくまで非常用ですが、助かるケースもあるでしょう。

一方X100VIはチルト式モニターとファインダーの組み合わせで、目線の高さだけでなくローアングルでも姿勢が作りやすい特徴があります。街で視線を変えて撮りたい人ほど、チルトの価値が出やすいでしょう。

用途別の選び方:日常スナップのGR IIIか、写真・動画を幅広く楽しむX100VIか

用途別の選び方:日常スナップのGR IIIか、写真・動画を幅広く楽しむX100VIか

via: DPReview(X100VI/作例)

X100VIとGR IIIは、どちらも「写りが良い」だけでは決め切れないほど方向性が違うカメラです。撮影の比率(静止画か動画か)、持ち出し頻度、そして画角の好みを考えると、自分に合った1台が選べるでしょう。

項目

おすすめ

理由

毎日の街スナップを増やしたい

RICOH GR III

コンパクトで日々持ち歩きやすい。28mm相当は街の情報量も残せる

旅行で写真を“作品寄り”に残したい

FUJIFILM X100VI

高画素とファインダー、強力な手ブレ補正で、撮影と仕上げの自由度が上がりやすい

家族行事や動きものも撮りたい

FUJIFILM X100VI

被写体検出AFなどAF機能の助けが期待でき、連写性能も余裕がある

夜の街や室内の雰囲気を手持ちで残したい

FUJIFILM X100VI

5軸・最大6.0段の手ブレ補正とF2の組み合わせで有利

動画もきちんと残したい

FUJIFILM X100VI

6.2K/4K対応で、“作品”として成立させやすい

静止画だけに集中したい

RICOH GR III

撮影の初動も軽くシンプル

画角の好みにも妥協しない

GR IIIとX100VIはレンズ交換ができないコンパクトカメラだからこそ、画角も重要なポイントになります。街の空気感ごと広く写し込みたい人には、28mm相当のGR IIIが合いやすいでしょう。一方、主題を整理しながらフレーミングしやすい35mm相当が好きな人には、X100VIが向いています。

RICOH GR IIIとFUJIFILM X100VIの比較まとめ

GR IIIは約257gの携帯性で撮影回数を増やしやすく、28mm相当の画角で街の空気感まで軽快に残しやすいカメラです。一方で、ファインダー非搭載や動画性能の控えめさ、28mm相当固定の画角が合わないと物足りなく感じる可能性があります。

X100VIは高画素・強力な手ブレ補正・ファインダー・現代的な動画規格がまとまり、写真も動画も作って撮る人に向きます。ただし約521gとGR IIIより重く、機能を使い切らないと割高に感じる場合もあります。普段の被写体と持ち出し方を先に決めてから選ぶと、失敗しにくいでしょう。


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X100VI 日英2言語設定モデル
X100VI 日英2言語設定モデル
¥267,820
出品中の商品(25)
洗練された描写と軽快な携行性はそのままに、メニュー表示を日本語と英語で切り替えられるモデル。家族やチームで共有しても迷いにくく、旅行やイベントの現場でもスムーズに扱えます。すばやいAFと自然な階調、気持ちのよいダイヤル操作で、街スナップからポートレートまで気軽に美しく。歩き撮りでも手ブレに配慮した設計が安心。肌の色も風景の陰影も穏やかにまとまり、撮って出しの画づくりで共有までがスムーズ。日常から旅先まで、直感的な操作系でテンポよく撮影でき、思い出を気持ちよく残せます。多言語環境の現場でも迷いにくい仕様で、共有や引き継ぎが楽になるのも嬉しい。
GR IV(GR4)
GR IV(GR4)
¥244,040
出品中の商品(22)
GR IVは、日常を作品に変える“ポケットの相棒”。電源投入から素早く撮れて、広角単焦点ならではの抜けの良いパースと奥行きで、街のリズムや光の変化を生き生きと描きます。直感的な操作系やスナップフォーカスで決定的瞬間を逃さず、控えめなシャッター音と確かなグリップで気負わず撮れるのも魅力。薄暮や室内でも粘り、モノクロやフィルムライクな色も美しく表現。最短距離に強く“寄り”にも対応し、カメラ任せでもRAW現像での追い込みでも楽しい。風景や人物の肌も自然に再現。スナップ、旅、テーブルフォトまで軽快に楽しめる一台です。
GR III(GR3)
GR III(GR3)
¥188,190
出品中の商品(1)
携行性と写りのバランスに優れ、いつでも鞄から取り出して素早く構えられるスナップの定番。色の厚みと滑らかな階調が光の変化を丁寧につなぎ、逆光の路地や曇天の街でも雰囲気よくまとまります。堅実なAFと短いタイムラグでシャッターチャンスに強く、指先だけのシンプルな操作で迷わず撮影。静かな動作音は街中でも気兼ねがなく、被写体のリズムに寄り添ってテンポよくフレーミングできます。身軽な取り回しで日常の散歩や通勤の途中でもサッと構えられ、思い出の色もモノクロ表現も自然体で仕上がります。旅のスナップでも静かな存在感で、長く付き合える一台です。
X100VI
X100VI
出品待ち
洗練された描写と軽快な携行性を両立した一体型モデル。すばやいAFと迷いの少ない追従で、街角の出会いや家族の表情を逃さず捉えます。色のりは爽やかで、透明感のある階調が光を美しく整理。手ブレに配慮した設計で歩き撮りも安心。ダイヤル操作は気持ちよく、最短側の寄りにも強く、料理や小物の質感も丁寧。ファインダーと背面の切り替えもスムーズで構図づくりに集中できます。日常から旅先まで、軽やかな歩留まりで作品づくりを後押しします。肌の色も風景の陰影も穏やかにまとまり、撮って出しの仕上がりで共有までが速い。静かなシャッターで周囲に配慮しながら、余裕あるテンポで撮影を楽しめます。

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