Sony α7S IIIに大型アップデートVer.5.00登場 縦動画UI、USB配信、Spot XL

Sony α7S IIIに大型アップデートVer.5.00登場 縦動画UI、USB配信、Spot XL

2026年2月3日、ソニーがα7S IIIの本体ソフトウェアVer.5.00を公開しました。縦位置・横位置で撮影情報の表示が最適化され、フォーカスエリアには新たにスポットXLとカスタム1~3が追加。さらにUSBストリーミング対応、動画の電子署名書き込みまで入ってきます。便利機能が多い一方、アップデート順序(古い版は3.01経由)や一部設定のリセットなど注意点もはっきりあります。本記事では、公式情報を軸に、どこが効くのかを現場目線で噛み砕きます。

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筆者
みんカメ編集部
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この記事のサマリー

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α7S IIIのVer.5.00が2026年2月3日に公開。縦横UI最適化、Spot XLとCustom 1~3、USBストリーミング、動画の電子署名対応まで一気に拡張。

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USBストリーミングの仕様と制限、Spot XL/Custom枠の具体操作、設定リセットなど注意点を整理。アップデート前のチェックリスト付き。

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4.00/3.00から続くワークフロー強化の流れを振り返り、配信と真正性が主戦場になる2026年のカメラ選びをα7S III目線で解説。

Sony α7S IIIはVer.5.00で何が増えた?まずは要点だけ

今回の核は3つあります。縦動画の運用、ピント合わせの“手触り”、そして配信・真正性です。

  • 縦位置・横位置で撮影情報レイアウトが自動最適化
  • フォーカスエリアにスポットXL、カスタム1~3、トラッキング用の派生が追加
  • USBストリーミング対応(PC会議・配信で直結)
  • 同時記録/リレー記録時、動画収録中に2枚分の残量が見える
  • メニュー拡大表示(地味に効く)
  • 動画の電子署名書き込み(有償ライセンス前提、提供条件あり)
  • 不具合修正と安定性改善(音声記録OFFでも音が入る可能性の改善など)

ここまでが公式に明記されている事実です。次章から、撮影者が得するポイントを分解します。

Spot XLとCustom 1~3:ピント合わせの「迷い」を減らすアップデート

Ver.5.00で追加されたフォーカスエリアは、単なる項目増ではありません。

  • スポットに「Spot: XL」が追加
  • カスタムが3枠(Custom 1~3)になり、形状・サイズを自分で作れる

さらに重要なのは操作。ヘルプガイドによると、Custom 1~3を選んだ状態で削除ボタン操作を起点に、前後ダイヤルやコントロールホイールで枠の縦横や全体サイズを調整でき、タッチ操作でも追い込めます。枠の位置移動も可能です。

みんなのカメラの編集部的に効く使い分けの例をまとめました。

カスタム枠

推奨形状

主な被写体・用途

具体的な撮影シーン例

狙い

Custom 1

縦長

人物の上半身

インタビュー、商品紹介、トーク動画

顔と上半身を安定して捉えやすく、フレーミングが崩れにくい

Custom 2

横長

テーブル俯瞰の手元

料理、工作、レビュー、開封動画

手元の動きを枠内に収めやすく、ピントの迷いが減る

Custom 3

やや大きめ

動く被写体(距離変化あり)

ステージ、スポーツ、イベント撮影

被写体が枠から外れにくく、追従の失敗を減らしやすい

従来は撮影中に枠を作り直す手間が出がちでしたが、3枠あるだけで迷いが減り、現場のテンポが上がります。これはスペック表に出ない効き方です。

USBストリーミング対応 α7S IIIが「4Kウェブカメラ」になる

Ver.5.00以降で使えるUSBストリーミングは、配信用途の人に刺さるアップデートです。ヘルプガイド上の要点は次のとおり。

  • メニューからUSBストリーミングを設定し、USBケーブルでPC等につなぐ
  • 出力解像度/フレームレートは、4K 30p/25p/15p/12.5p、フルHD 60p/50p/30p/25p、HD 720p 30p/25pなどを選択可能
  • USB 2.0接続だと、設定が4KやフルHDでも実出力が720pになる場合がある(帯域の注意)
  • USBストリーミング中は、ネットワーク機能(リモート撮影、FTP、スマホ連携、Bluetooth等)が使えない。ピクチャープロファイルも無効
  • 音声はPCM 48kHz/16bit/2ch。外部マイクはマイク端子推奨など実務的なヒントも明記

ここで大事なのは、USBストリーミングが「撮影の延長」ではなく「配信のモード」だということ。配信中に何が止まるかを理解しておけば、現場での事故は減らせます。

動画の電子署名書き込み 生成時代の“証明”がカメラ側に降りてきた

Ver.5.00は動画に「電子署名を書き込む」機能に対応しました。これはソニーの真正性カメラソリューションの一部で、利用には有償ライセンスが必要、かつ提供条件(報道機関向け先行、国・地域差)があると公式に明記されています。

この流れは唐突ではありません。ソニーは2025年10月30日の発表で、C2PA標準に準拠した“動画の真正性検証”をニュース業界向けに拡張し、対応機種を段階的に広げる方針を示しています。その中でα7S IIIは「2026年以降に対応予定」と整理されています。

つまりVer.5.00の電子署名対応は、そのロードマップがユーザーの手元に降りてきた瞬間、と見ていいでしょう。ただし、誰でもすぐ使える機能だと早合点しないのがポイント。Transfer & Tagging側の説明でも、デジタル署名は当初一部のニュース組織向けに提供し、他ユーザーへの提供は別途案内するとされています。

縦横UI、メニュー拡大、2枚残量表示 地味な改善ほど現場で効く

今回、撮影情報表示が縦横どちらにも対応し、メニュー拡大も入ります。 スペック競争では語られにくいですが、縦動画が当たり前になった今、UI最適化は“撮影のテンポ”に直結します。

また、同時記録やリレー記録中に2枚のメディア残量が見えるのは、長回しの現場で効きます。片方だけ満杯、気づいたらバックアップが回っていなかった、という事故の芽を減らせます。

過去の経緯:Ver.3.00/4.00でα7S IIIは何を積み上げてきたか

今回のVer.5.00だけを見ると“操作系アップデート”に見えますが、実はここ数年のアップデートでα7S IIIはかなり性格が変わっています。

バージョン(公開日)

主な追加・改善

影響が大きいユーザー/運用

Ver.4.00(2025-04-22)

LUTを当てた表示で撮れるログ撮影モード、クリップフラグ、ショットマークからの静止画自動生成、フォーカスブラケット、黄金分割グリッド、ネットワークストリーミング、転送しながら撮影継続など

ログ運用で撮って仕上げる人、撮影現場でのチェックや編集を速くしたい人、配信/送信を絡めたワークフローの人

Ver.3.00(2024-03-28)

Creators' App対応、Monitor & Control対応、ブリージング補正、DCI 4K/24.00p、C2PAフォーマット対応など

スマホ連携・現場モニタリングを強化したい人、映画系フレームレートを使う人、コンテンツ真正性に関心がある人

この積み上げの延長線上に、Ver.5.00のUSBストリーミングと動画署名が来た、と見ると腑に落ちます。

競合比較と市場動向 2026年の動画カメラは「配信」と「証明」へ

競合機(他社・同社含む)との比較で、いま注目すべき軸は画質だけではありません。

観点

何をチェックするか

具体的な確認ポイント

配信

USBでどこまで完結するか、配信中に何が制限されるか

USB接続だけで映像・音声が出せるか/出力解像度・フレームレートの選択肢/配信中に使えない機能(ネットワーク機能、画づくり設定など)があるか/長時間運用時の給電・発熱・安定性

運用

縦動画前提のUI、AFエリアのプリセット化

縦横で表示が見やすいか/縦位置撮影時の情報レイアウト/AFエリア(Spot XL、Custom 1~3など)の作りやすさと呼び出しやすさ/撮影中の操作ステップの少なさ

信頼

C2PAなど“来歴の証明”をどう扱うか

署名・真正性情報を記録できるか/検証の方法(どのツール・どのワークフローで確認するか)/利用条件(有償ライセンス、提供地域、対象ユーザーなど)/納品先が真正性情報を求めるか

特に真正性は、報道だけの話で終わらない可能性があります。偽動画・合成が一般化するほど、「本物であることを後から説明できる」価値は上がるからです。ソニー自身も生成AIによる改ざん・偽情報拡散の懸念を背景に、動画の真正性検証へ踏み込む姿勢を示しています。

編集部の結論まとめ

今すぐ上げるべき人

  • 縦動画案件が多い
  • USBで会議・配信に直結したい
  • AFエリアの使い分けを詰めて運用している
  • 同時記録/リレー記録で長回しすることが多い

様子見でもいい人

  • 直近に大事な撮影が控えていて、現状が安定している
  • ネットワーク系設定を作り込んでおり、リセット復旧の時間が取れない(ただしメモを取って計画的にやれば解決します)

α7S IIIは発売から年数が経っても現役率の高いカメラです。Ver.5.00は、その“現役”を2026年の現場に寄せる、筋の良いアップデートだと思います


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