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Nikon(ニコン)Fマウントの神レンズおすすめ12選 広角レンズから超望遠まで












Nikon(ニコン)レンズ Fマウントは、すでに新製品の主役がZマウントに移った今でも「神レンズ」がひしめく宝庫です。Fマウントレンズで風景・ポートレート・野鳥など、自分の撮りたい被写体に最適な一本を探している人も多いはず。この記事では、用途別に本当に使いやすい神レンズを厳選し、選び方の軸から具体的なおすすめまでじっくり紹介していきます。
この記事のサマリー

撮影ジャンル・ボディ・予算という3つの軸でニコンFマウント神レンズの選び方を整理します。

風景向けのニコンFマウント 広角レンズからポートレート・マクロ・野鳥撮影まで、用途別に代表的な神レンズを紹介します。

純正NIKKORだけでなく、シグマやタムロンなどサードパーティ製のコスパ抜群なニコンレンズ Fマウント対応モデルも取り上げます。

各レンズの焦点距離・明るさ・AF性能・重量を比較しながら、どんな人に向いているかを具体的にイメージできるように解説します。

最後に比較表とボディ別おすすめセットを提示し、「どれから買うか」までスムーズに決められるようにサポートします。
ニコンFマウント神レンズの選び方
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神レンズ選びはいきなり型番から入ると迷子になります。まずは「何を撮るか」「どのボディで使うか」「いくらまで出せるか」という3つの軸を整理しておくと、候補が一気に絞り込めます。ニコンFマウントは魅力的なモデルが多いぶん、ここを曖昧にしたままだと種類の多さに選びきれなくなってしまいます。
撮りたいジャンルから焦点距離を逆算する
最初に決めたいのは、メインで撮りたい被写体です。ざっくり撮影ジャンルごとに分けると次のような基準になります。
撮影ジャンル | 推奨焦点距離 | 理由 |
|---|---|---|
家族スナップ・日常 | 35〜50mm(標準域) | 自然な画角で扱いやすく、室内・屋外のどちらでも対応しやすい |
風景・星景 | 20mm前後(広角) | 広がりや奥行きを表現しやすく、星景でも明るい広角が定番 |
人物アップ(ポートレート) | 85〜105mm(中望遠) | ボケが綺麗で歪みが少なく、顔が自然で美しく写る |
野鳥・飛行機 | 300mm以上(望遠〜超望遠) | 遠距離の被写体を大きく捉えられ、高速被写体の撮影に必須 |
旅行スナップ中心であれば24-70mmの標準ズームが最も失敗が少なく、1本で広角から中望遠までカバーできます。ポートレートが主目的ならズームよりもF1.4クラスの中望遠単焦点を優先した方が、背景ボケの美しさで満足度が段違いになるはずです。
また、DX機(APS-C)を使っている場合は、焦点距離が1.5倍相当になる点も忘れずに。例えば50mm単焦点はフルサイズでは標準ですが、DX機では75mm相当の中望遠としてポートレートにちょうど良い画角になります。
ボディとの相性と予算バランスを考える
ニコンFマウントと一口に言っても、D750やD850のようなフルサイズ機と、D5600などのDX機ではベストなレンズが変わってきます。高画素ボディほどレンズの粗も見えやすくなるので、D850クラスなら神レンズ級の高性能モデルを合わせた方が持ち味を引き出しやすいでしょう。
一方、D750やD610などの2400万画素クラスなら、中古で手頃な単焦点でも十分に良い写りが得られます。ボディが10万円台なら、レンズに同程度かそれ以上の予算を割くと、システム全体の満足度はかなり高くなります。
Zマウント機にFTZでFマウントレンズを使う場合も、AF対応・非対応や手ブレ補正の挙動を事前にチェックしておくと安心です。「今のボディで快適に使えるか」「将来ボディを変えても活かせるか」という視点を持つと、長く付き合える一本に出会いやすくなります。
いまFマウントレンズを選ぶメリットとトレンド

Zマウント全盛の今、あえてニコンレンズ Fマウントを買う意味はあるのか?と気になる方も多いはずです。結論から言うと、神レンズ級の写りをコスパ良く手に入れたい人ほど、いまのタイミングは狙い目です。中古市場が成熟し、名玉の相場感が見えてきたことで、予算に応じてかなり戦略的な選び方ができるようになりました。
中古市場で神レンズが手の届く存在に
Fマウント用の新レンズは近年ほとんど追加されておらず、開発の主軸はZマウントに移っています。その一方で、Zマウント移行組が機材整理を進めた結果、神レンズと呼ばれる名玉が中古市場に多く流れています。AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRや105mm f/1.4Eなど、登場当初は高価だったレンズも、中古では新品発売時より価格が下がった個体が見つかるようになりました。
もちろんプレミアがついて逆に値上がりしているモデルもありますが、全体としては選択肢が豊富で、予算に応じて「ちょっと背伸びした神レンズ」を狙いやすい状況と言えます。
多くのAF-SやAF-PレンズはマウントアダプターFTZ経由でZシリーズ機でもオートフォーカスや測光が利用できるため、今はFマウント一眼レフ、将来はZに移行という長期プランを立てている方にとっても、レンズ資産を活かしやすいのがFマウント神レンズの魅力です。
用途特化型レンズで表現の幅を一気に広げる
キットズームだけで撮っていると、どうしても写真の雰囲気が似てきます。そこで一歩踏み込んだ表現を狙うなら、「広角」「中望遠」「マクロ」「超望遠」といった用途特化型のニコンFマウントレンズのおすすめモデルを足していくのが近道です。
例えば風景が好きなら14-24mmクラスの超広角ズーム、人物重視なら85mmや105mmのF1.4単焦点、テーブルフォトが多いなら90〜105mm前後のマクロレンズが候補になります。それぞれのジャンルで神レンズと呼ばれる一本を手に入れると、「このレンズで撮りたいから出かけたくなる」という好循環が生まれます。
ここからは、そうした用途別に「これは外せない」と感じるFマウント神レンズを、メーカーごとに具体的に見ていきましょう。
Nikon(ニコン)Fマウントの神レンズ比較 早見表
レンズ名 | 一言サマリ |
|---|---|
AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED | ニコンF広角の代名詞。風景・星景の「まずこれ」な一本 |
TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2 | 純正級描写+VC付きでコスパ抜群の超広角ズーム |
AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED | 軽くて明るい広角単。星と日常スナップを両立しやすい定番 |
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR | 仕事から旅行まで全部任せられるプロ定番標準ズーム |
AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G | 価格以上の写りが魅力の「はじめての単焦点」筆頭候補 |
SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art | 開放からキレ味抜群。スナップ用ハイパフォーマンス標準 |
AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G | 柔らかいボケと自然な立体感が持ち味のポートレート王道 |
AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED | 「背景を溶かす」ための勝負レンズ。立体感重視の一本 |
AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED | マクロも中望遠も一本でこなす万能マクロの定番 |
TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO VC USD | 等倍マクロ入門の鉄板。VC付きで手持ちマクロがしやすい |
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR | スポーツ・ステージ撮影の主力。中望遠ズームの完成形 |
AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR | 野鳥・航空機デビュー向けの超望遠ズーム「神コスパ」候補 |
AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED|風景・星景の神広角ズーム

ニコンFマウント 広角レンズの代名詞と言えば、このAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDです。フルサイズで14mmスタートという圧倒的な画角と、開放F2.8通しの明るさを持ちながら、ズーム全域でキレのある描写を実現した一本。風景・星景・建築と、広角が絡む撮影ならとりあえずこれを基準に考えて良いレベルです。
項目 | 内容 |
|---|---|
製品名 | AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED |
発売日 | 2007年11月30日 |
対応センサーサイズ | フルサイズ(ニコンFX)対応/APS-C(DX)でも使用可 |
焦点距離 / 開放F値 | 14-24mm / F2.8 |
35mm判換算 | FX:14-24mm相当/DX:21-36mm相当(換算1.5倍) |
手ブレ補正 | なし |
最短撮影距離 / 最大倍率 | 約0.28m/約0.15倍 |
フィルター径 | 前面ねじ込み式フィルター不可(後部ゼラチンフィルター対応) |
重量 | 約970g |
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ダイナミックな画角と高い解像力
14mm側では肉眼ではとても入りきらないスケールの風景を、一枚の写真の中に無理なく収められます。山岳撮影で手前に岩や草花を入れ、奥に稜線を配置すると、遠近感のあるダイナミックな構図が簡単に作れます。
解像力は開放から非常に高く、画面の中心だけでなく周辺まで細部がしっかり描写されます。高画素機のD850で使っても解像がモヤっとしないので、「レンズがボディに負けている」と感じる場面がほとんどありません。
逆光にも強く、太陽をフレームに入れた状態で撮ってもフレアやゴーストが比較的出にくい設計です。ドラマチックな夕景を安心して狙っていけるのは、風景用の神レンズとして大きなポイントでしょう。
扱いやすさと弱点を把握したうえで選ぶ
出目金フロントのため、一般的なねじ込み式フィルターが使えない点は、このレンズの分かりやすい弱点です。減光フィルターを使った長秒露光や、角型フィルターを使った本格風景撮影をしたい場合は、専用ホルダーを導入する必要があります。
重量も約1kgとそれなりにずっしり来るので、登山や長時間の街歩きではストラップとカメラバッグのバランスも意識したいところです。とはいえ14mmから24mmまでをカバーする画角の自由度を考えると、この重さを許せる人は多いはずです。
最強のニコンFマウント 広角レンズが欲しい・風景と星景を本気でやってみたいという方にとっては、今でも十分に投資する価値がある一本と言えるでしょう。
TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2|コスパ重視の超広角ズーム

純正14-24mmは憧れるけれど予算的に厳しい、という人に強く推したいのがタムロンのSP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2です。F2.8通し・手ブレ補正付き・ニコンFマウント対応という条件を満たしながら、中古ならかなり手頃な価格で手に入るコスパの塊のような超広角ズームです。
項目 | 内容 |
|---|---|
製品名 | TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2(Model A041) |
発売日 | 2018年10月12日(キヤノン/ニコン用) |
対応センサーサイズ | フルサイズ(35mm判)対応(Di)/APS-C機でも使用可 |
焦点距離 / 開放F値 | 15-30mm / F2.8 |
35mm判換算 | フルサイズ:15-30mm相当/ニコンDX:22.5-45mm相当 |
手ブレ補正 | 搭載(VC、CIPA約4.5段相当) |
最短撮影距離 / 最大倍率 | 約0.28m/約0.20倍前後 |
フィルター径 | 前面ねじ込み式フィルター不可(出目金前玉、角型ホルダー運用) |
重量 | 約1,100g |
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純正に迫る描写と強力な手ブレ補正
描写は非常に優秀で、特に15〜24mmあたりの解像感は純正14-24mmと比較しても遜色ありません。風景撮影で細かな木々の葉や岩の質感を拡大して確認しても、シャープさは十分合格ラインに達しています。
さらにタムロンらしく手ブレ補正(VC)がしっかり効くので、夜の街スナップや室内撮影でも心強い存在です。超広角はそもそも手ブレに強い画角ですが、通常より遅めのシャッタースピードでも歩留まりを稼ぎやすいのは大きなメリットです。
AFも静かでスムーズに動作し、風景だけでなくウェディングやイベント撮影にも使いやすい印象です。純正にこだわらないなら、超広角の神レンズ候補として真っ先に検討する価値があります。
運用面で気をつけたいポイント
一方で、こちらも出目金フロントのため、フィルター運用は基本的に専用ホルダー前提になります。NDやハーフNDを多用する本格風景派は、レンズ本体だけでなく周辺機材のコストも含めて検討しておきましょう。
重量は約1.1kgと純正14-24mmよりやや重く、長時間の手持ち撮影ではそれなりに体力が必要です。三脚を併用できる撮影スタイルなら問題になりにくいですが、「超広角を軽快に振り回したい」というニーズとは少し相性が悪いかもしれません。
それでも、F2.8通し・手ブレ補正付き・高い解像力という三拍子がそろったレンズがこの価格帯で手に入るのは、Fマウントならではの恩恵です。コスパを重視する風景・星景好きには強くおすすめできる一本です。
AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED|軽量広角単焦点の定番

超広角ズームよりも軽快さを重視したい人には、AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDがぴったりです。コンパクトなボディにF1.8の明るさを備えた広角単焦点で、風景・星空・室内スナップと幅広く使える万能レンズ。ニコンFマウントで「使い倒せる広角単焦点」を一本選べと言われたら、このレンズを挙げる人も多いでしょう。
項目 | 内容 |
|---|---|
製品名 | AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED |
発売日 | 2014年9月25日 |
対応センサーサイズ | フルサイズ(ニコンFX)対応/APS-C(DX)でも使用可 |
焦点距離 / 開放F値 | 20mm / F1.8 |
35mm判換算 | FX:20mm相当/DX:30mm相当 |
手ブレ補正 | なし |
最短撮影距離 / 最大倍率 | 約0.20m/約0.23倍 |
フィルター径 | 77mm |
重量 | 約355g |
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星景からスナップまでカバーする明るさと画角
20mmという焦点距離は、広角としては使いやすい部類に入ります。極端なパースがつきすぎず、それでいて十分な広がりを感じさせてくれるため、風景でも街撮りでも違和感なく馴染みます。
F1.8の明るさを活かせば、星空撮影でもシャッタースピードを短めに抑えて星を点像のまま写しやすくなります。開放から周辺までまずまずシャープで、少し絞れば星景用途でも安心して使えるレベルです。
室内スナップでは、高感度をあまり上げずに自然な明るさで撮れる点が嬉しいところ。手ブレ補正は搭載していませんが、被写体ブレを防ぐ意味でも明るいレンズはやはり有利です。
軽さゆえの「持ち出しやすさ」が最大の武器
重量は約355gと非常に軽く、D750クラスのボディと組み合わせても気軽に持ち出せます。大きく重いズームレンズはどうしても「今日はやめておこう」となりがちですが、このレンズなら常にカメラバッグに入れておけるはずです。
フィルター径も77mmと扱いやすく、PLフィルターやNDフィルターを流用しやすいのも実用面でのメリットです。角型フィルターシステムより気軽に運用できるので、風景入門者にも優しい仕様と言えるでしょう。
広角単焦点を一本追加したい、星空と日常スナップを両立させたいと考えているなら、この20mm f/1.8GはFマウントの中でもかなりバランスの良い神レンズ候補です。
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR|仕事にも遊びにも一本勝負

フルサイズの標準ズームで「外せない一本」は何かと聞かれたら、多くのニコンユーザーがAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRと答えるでしょう。24mmの広角から70mmの中望遠までをF2.8通しでカバーし、さらに手ブレ補正まで搭載したプロ御用達の定番レンズです。
項目 | 内容 |
|---|---|
製品名 | AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR |
発売日 | 2015年10月22日 |
対応センサーサイズ | フルサイズ(ニコンFX)対応/APS-C(DX)でも使用可 |
焦点距離 / 開放F値 | 24-70mm / F2.8 |
35mm判換算 | FX:24-70mm相当/DX:36-105mm相当 |
手ブレ補正 | 搭載(VR、CIPA約4段相当) |
最短撮影距離 / 最大倍率 | 約0.38m/約0.28倍 |
フィルター径 | 82mm |
重量 | 約1,070g |
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どんなシーンでも破綻しない万能さ
24mm側では風景や集合写真、70mm側ではポートレートやディテール撮影と、これ一本でほとんどの撮影シーンをカバーできます。画質はズーム全域で安定しており、開放から十分な解像力を持ちながらボケも自然です。
AFは速く正確で、動きのある被写体でも迷いにくい印象です。ブライダルやイベント撮影の現場で酷使されていることからも、その信頼性の高さがうかがえます。仕事とプライベートを一台のカメラで両立させたい人にとって、これほど心強い標準ズームはなかなかありません。
手ブレ補正の効きも優秀で、暗所や室内での手持ち撮影でも歩留まりを大きく改善してくれます。F2.8の明るさと組み合わさることで、夜の街スナップでもISOを無理に上げずに済む場面が増えます。
重量と価格に見合う価値があるかで判断する
一方で、重量約1kgというスペックは決してライトユーザー向けとは言えません。毎日の散歩に持ち出すというよりは、「撮るぞ」と決めた日に腰を据えて使うタイプのレンズです。新品時にはプロ向けの高価な標準ズームとして位置づけられてきたこともあり、導入するかどうかは撮影頻度や用途と相談しながら判断したいところです。
もしそこまでヘビーな撮影スタイルではないなら、F4通しの24-120mmや24-85mmのような軽量ズームと、明るい単焦点の組み合わせの方が幸せになれる可能性もあります。自分の撮影頻度やスタイルと照らし合わせて判断しましょう。
とはいえ「ニコンFマウントの標準ズームでベストを一つ挙げろ」と言われたら、編集部としてもこの24-70mm f/2.8E VRを推さないわけにはいきません。それほど完成度の高い一本です。
AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G|初めての単焦点に最適な神コスパ

初心者向けにニコンFマウントレンズのおすすめを一本だけ教えてと言われたら、真っ先に挙げたいのがAF-S NIKKOR 50mm f/1.8Gです。新品・中古とも比較的手頃な価格帯にありながら、写りは立派に“神コスパ”。単焦点の楽しさと明るいレンズならではの表現力を、気軽に味わわせてくれる存在です。
項目 | 内容 |
|---|---|
製品名 | AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G |
発売日 | 2011年6月2日 |
対応センサーサイズ | フルサイズ(ニコンFX)対応/APS-C(DX)でも使用可 |
焦点距離 / 開放F値 | 50mm / F1.8 |
35mm判換算 | FX:50mm相当/DX:75mm相当 |
手ブレ補正 | なし |
最短撮影距離 / 最大倍率 | 約0.45m/約0.15倍 |
フィルター径 | 58mm |
重量 | 約185g |
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軽くて明るく、場面を選ばない標準レンズ
フルサイズでは標準、DX機では中望遠として使える50mmは、スナップ・ポートレート・テーブルフォトと活躍の場が非常に広い焦点距離です。F1.8の明るさがあるおかげで、室内でもISOを抑えつつシャッタースピードを稼げます。
描写は開放から柔らかめで、F2.8〜4まで絞ると一気にシャープさが増すタイプ。ポートレートでは少し絞って顔にキレを出しつつ、背景は程よくボケてくれるので使い勝手が良いです。
重量はわずか185gしかなく、どんなボディに付けてもバランスが良好です。大柄なズームから付け替えた瞬間、カメラってこんなに軽かったっけと感じるはずです。
単焦点入門として最適な一本
ズームレンズに慣れていると、最初は「画角が固定されるのが不安」と感じるかもしれません。しかし、50mm単焦点で撮っていると、自分の足で前後しながら構図を探す習慣が身につきます。
その過程で「自分が好きな距離感」「よく使う画角」が見えてくるので、次にどんなレンズを増やすべきかが自然と分かってきます。いわば、レンズ選びの「基準値」を教えてくれる存在と言えるでしょう。
予算に余裕があれば1.4GやシグマArtシリーズも選択肢ですが、最初の一本としては50mm f/1.8Gの気軽さと写りのバランスが抜群です。
SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art|表現力重視のハイパフォーマンス標準

純正だけでなく、サードパーティ製のニコンレンズ Fマウント対応モデルにも神レンズは存在します。その代表格がSIGMA 35mm F1.4 DG HSM Artです。登場時から「純正を超える」と話題になった一本で、今でも35mm大口径のベンチマーク的な存在です。
項目 | 内容 |
|---|---|
製品名 | SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art |
発売日 | 2013年1月18日 |
対応センサーサイズ | フルサイズ(35mm判)対応(DG)/APS-C機でも使用可 |
焦点距離 / 開放F値 | 35mm / F1.4 |
35mm判換算 | フルサイズ:35mm相当/ニコンDX:52.5mm相当 |
手ブレ補正 | なし(光学式手ブレ補正は非搭載) |
最短撮影距離 / 最大倍率 | 約0.30m/約0.19倍前後 |
フィルター径 | 67mm |
重量 | 約665g |
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開放からビシッと決まる解像力
このレンズの特徴は、とにかく開放からシャープなこと。F1.4で撮っても被写体の輪郭がしっかり立ち上がり、細かなディテールまで十分な解像感が得られます。
その一方で、ボケは硬すぎず程よく滑らかで、前ボケ・後ボケとも素直な描写です。背景を整理しつつも、環境の雰囲気は残したいストリートスナップには最適なキャラクターと言えます。
コントラストと発色も自然で、ニュートラルな色再現を好む人にはぴったりです。RAW前提で後処理を追い込みたいタイプのフォトグラファーからも高い支持を集めています。
重量とAFの個体差への向き合い方
難点はやや重量級なことと、個体によってAFのピント精度に癖が出る場合があることです。ボディ側のAF微調整機能や、シグマUSBドックでの調整が前提になるケースもあります。
とはいえ、一度きちんと合わせてしまえば、その後は「撮れば写る」頼もしい相棒になります。F1.4の被写界深度でビシッとピントが来たときの快感は、一度味わうと病みつきになるでしょう。
標準域でとにかく画質を妥協したくない人、純正にはない攻めた描写を体験したい人にとって、SIGMA 35mm F1.4 ArtはFマウントでも屈指の神レンズ候補です。
AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G|人物撮影の王道ポートレートレンズ

ポートレート専用の神レンズを一本選ぶなら、AF-S NIKKOR 85mm f/1.4Gは外せません。F1.4の大きなボケと、ほどよい圧縮効果のある画角が組み合わさり、人物を主役として際立たせることに特化した一本です。
項目 | 内容 |
|---|---|
製品名 | AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G |
発売日 | 2010年9月2日 |
対応センサーサイズ | フルサイズ(ニコンFX)対応/APS-C(DX)でも使用可 |
焦点距離 / 開放F値 | 85mm / F1.4 |
35mm判換算 | FX:85mm相当/DX:約127.5mm相当 |
手ブレ補正 | なし |
最短撮影距離 / 最大倍率 | 約0.85m/約0.11〜0.12倍 |
フィルター径 | 77mm |
重量 | 約595g |
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とろけるボケと自然な立体感
85mmという焦点距離は、顔のパースが崩れにくく、背景も大きくぼかしやすい絶妙な立ち位置にあります。開放F1.4で撮ると、ピント面はしっかり描写しつつ、その手前と奥がとろけるようにぼけてくれます。
このレンズのボケはクセが少なく、玉ボケの形も素直で、背景に木漏れ日やイルミネーションがあるシーンで非常に綺麗に仕上がります。肌の描写も柔らかく、ポートレートにぴったりのキャラクターです。
絞れば十分なシャープさも得られるため、ポートレートだけでなくディテールカットやテーブルフォトにも応用できます。とはいえ、このレンズを手にしたら、まず人物撮影を楽しんで欲しいところです。
浅い被写界深度との付き合い方
開放F1.4では被写界深度が極端に浅く、少しの前後ブレでもピントが外れてしまいます。特に近距離での撮影では、瞳に合わせたつもりがまつ毛にピントが来る、といったことも起きがちです。
そのため、最初はF2〜2.8あたりから慣れていき、被写体との距離や構図に応じて絞りを変えていくと失敗が減ります。瞳AF付きのZ機+FTZで使うと、システム全体としての歩留まりはかなり改善します。
「人を綺麗に撮りたい」という思いに真正面から答えてくれるレンズなので、家族写真やポートレート撮影が好きな方にこそ、ぜひ一度試して欲しい神レンズです。
AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED|立体感あふれるボケ描写

同じポートレート向けでも、もっとインパクトのあるボケと圧縮感が欲しい人にはAF-S NIKKOR 105mm f/1.4E EDがあります。105mmという少し長めの画角とF1.4の組み合わせは、被写体を浮き上がらせる力が非常に強く、一度ハマると抜け出せない危険なレンズです。
項目 | 内容 |
|---|---|
製品名 | AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED |
発売日 | 2016年8月26日 |
対応センサーサイズ | フルサイズ(ニコンFX)対応/APS-C(DX)でも使用可 |
焦点距離 / 開放F値 | 105mm / F1.4 |
35mm判換算 | FX:105mm相当/DX:約157.5mm相当 |
手ブレ補正 | なし |
最短撮影距離 / 最大倍率 | 約1.0m/約0.13倍 |
フィルター径 | 82mm |
重量 | 約985g |
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背景を溶かし込む圧倒的なボケ量
F1.4の開放で人物を上半身くらいの距離感で撮ると、背景はほとんど絵の具で塗りつぶしたように溶けます。その中でもピントが合った瞳や髪の毛のディテールはしっかり残り、立体感のある印象的な一枚になります。
この「前後の空気感まで写るような立体感」は、105mm f/1.4E特有の魅力です。量産型の写りではなく、「これで撮ったと分かる」キャラクターを求める人にはたまらないはずです。
開放から十分な解像力を持ちつつも、ボケに嫌なクセが少ないため、ハイライトが煩くなりがちなシーンでも使いやすいのがポイントです。
サイズ・価格ともに「覚悟の一本」
一方で、レンズ自体はかなり大柄で重量も約985gと、85mm f/1.4Gより一段ヘビーです。撮影に出るときは「今日はこのレンズを中心に撮る」と決めて持ち出すような感覚になります。
価格も発売当初からハイエンドクラスに位置づけられており、決して気軽に買えるレンズではありません。それでも、実際に使ってみると別格だと納得させられる写りを見せてくれます。
ポートレート撮影に本気で取り組みたい人、作品撮り用に勝負レンズを一本用意したい人にとって、105mm f/1.4EはFマウントの到達点の一つと言って良いでしょう。
AF-S Micro NIKKOR 105mm f/2.8G VR|マクロと中望遠を一本で楽しむ

被写体にぐっと寄って撮る楽しさを教えてくれるのが、AF-S Micro NIKKOR 105mm f/2.8G VRです。等倍マクロ対応の105mmというスペックは、花・テーブルフォト・小物撮影から、少し離れたポートレートまで幅広くこなせる万能さがあります。
項目 | 内容 |
|---|---|
製品名 | AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED |
発売日 | 2006年3月24日 |
対応センサーサイズ | フルサイズ(ニコンFX)対応/APS-C(DX)でも使用可 |
焦点距離 / 開放F値 | 105mm / F2.8(等倍マクロ対応) |
35mm判換算 | FX:105mm相当/DX:約157.5mm相当 |
手ブレ補正 | 搭載(VR II、マクロ域では効果やや低下) |
最短撮影距離 / 最大倍率 | 約0.314m/1.0倍(等倍) |
フィルター径 | 62mm |
重量 | 約720g |
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シャープなマクロ描写と自然なボケ
マクロ域では細かな質感描写が重要になりますが、このレンズは絞り開放から十分シャープで、少し絞ればプロダクト撮影にも使えるレベルの解像力になります。
花びらの繊細なグラデーションや、料理のソースのテカりなどをしっかり描きつつ、背景は柔らかくボケてくれるので、被写体が気持ちよく浮かび上がります。VR(手ブレ補正)のおかげで、三脚が使えない状況でも安心して寄れるのも魅力です。
ワーキングディスタンスが長めなので、昆虫など逃げやすい被写体にも適しています。望遠マクロとしてのバランスが良く、マクロ初挑戦の一本としてもおすすめできます。
中望遠としての使い道も広い
105mm F2.8というスペックは、ポートレート用レンズとしても十分に実用的です。F2.8開放でも背景はしっかりボケるので、屋外でのハーフバストショットなどなら、美しいボケを活かした写真が撮れます。
マクロレンズはAFがややゆっくりなモデルも多いですが、この105mmはAFも比較的スムーズで、日常スナップやちょっとしたイベント撮影にも対応できます。ピントリングのトルクも適度で、マニュアルで追い込みたい時にも扱いやすいです。
「マクロもポートレートも気になる」「一本でいろいろ遊びたい」という欲張りなニーズに、非常に良い形で応えてくれるFマウントの神レンズです。
TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO VC USD|タムキューの現代版神マクロ

マクロレンズと言えばタムロン90mm、通称「タムキュー」を思い浮かべる方も多いでしょう。SP 90mm F/2.8 Di MACRO VC USDは、その伝統を受け継ぎつつ、手ブレ補正や防滴構造など現代的な機能を備えた一本です。
項目 | 内容 |
|---|---|
製品名 | TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017) |
発売日 | 2016年2月25日 |
対応センサーサイズ | フルサイズ(35mm判)対応(Di)/APS-C機でも使用可 |
焦点距離 / 開放F値 | 90mm / F2.8(等倍マクロ) |
35mm判換算 | フルサイズ:90mm相当/ニコンDX:135mm相当 |
手ブレ補正 | 搭載(VC、シフトブレ対応、CIPA約3.5段) |
最短撮影距離 / 最大倍率 | 0.30m/1.0倍(等倍) |
フィルター径 | 62mm |
重量 | 約600g(ニコンF用) |
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高い解像力と柔らかなボケの両立
描写は非常にシャープで、等倍付近でも被写体の細部までしっかり描き出します。それでいてボケは柔らかく、背景がうるさくなりにくいのがタムキューらしい特徴です。
手ブレ補正(VC)が効くため、三脚なしでのクローズアップ撮影でも歩留まりを確保しやすくなっています。花や雑貨の撮影では、構図を微調整しながら手持ちで撮れるので、撮影のテンポが良くなります。
純正105mmマイクロとの比較では、焦点距離が少し短いぶんワーキングディスタンスはやや詰まりますが、その分コンパクトで扱いやすい印象です。価格も手頃で、初めてのマクロにも向いています。
コスパの高い「遊べる一本」
中古市場では純正マクロより安価なことが多く、画質とのバランスを考えると非常にコストパフォーマンスが高いレンズです。防滴構造のおかげで、花の撮影中に多少水滴がかかっても安心して続行できます。
マクロ撮影に興味があるものの、純正レンズにいきなり大きな予算を投じるのは不安、という方にとってはベストな入り口になるでしょう。Fマウント対応のタムロンレンズの中でも、完成度の高い一本です。
マクロ専用としてだけでなく、中望遠的なスナップやポートレートにも使えるため、「一本で遊び尽くせる神レンズ」を求める人にもマッチします。
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR|スポーツ・ステージ撮影の主力

スポーツ・ステージ・運動会など、動きものを本気で撮りたいなら、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VRは心強い相棒になります。いわゆる「大三元」の中望遠側を担うレンズで、F2.8通し・高速AF・強力な手ブレ補正と、動体撮影に必要な要素が揃った一本です。
項目 | 内容 |
|---|---|
製品名 | AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR |
発売日 | 2016年11月11日 |
対応センサーサイズ | フルサイズ(ニコンFX)対応/APS-C(DX)でも使用可 |
焦点距離 / 開放F値 | 70-200mm / F2.8 |
35mm判換算 | FX:70-200mm相当/DX:105-300mm相当 |
手ブレ補正 | 搭載(VR、SPORTモード含む、CIPA約4段) |
最短撮影距離 / 最大倍率 | 約1.1m/約0.21倍 |
フィルター径 | 77mm |
重量 | 約1,430g |
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高速AFと安定した描写
AFは非常に速く、被写体をしっかりとらえ続けてくれます。サッカーやバスケットボールのような不規則な動きでも、連写中にピントが抜けにくい印象です。
描写は開放からシャープで、ボケも滑らか。被写体と背景の距離が十分に取れるシーンでは、F2.8でもかなり大きなボケを得られます。ステージ撮影などで背景を整理しながら主役を浮き立たせたい場面に向いています。
VR(手ブレ補正)の効きも良く、望遠側でも通常より遅めのシャッタースピードで撮影しやすくなります。暗めの室内スポーツでもISOを抑えやすく、画質面での余裕が生まれます。
機材としての「本気度」を高めてくれる存在
重量は約1.4kgと決して軽くはありませんが、そのぶん作りは非常に頑丈です。防塵防滴構造も整っているため、多少の雨なら気にせず撮影を続けられます。
価格もそれなりですが、70-200mm F2.8クラスのレンズは多くのメーカーでプロ用機材として位置づけられている定番の焦点域です。長く使う前提なら、導入コストに見合うリターンを得やすいクラスのレンズと言えるでしょう。
子どものスポ少からライブハウスのステージまで、これ一本で攻めたいという人にとって、Fマウントの中で最有力の神レンズと言って良いでしょう。
AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR|野鳥・航空ファンに人気の超望遠ズーム

野鳥や飛行機の撮影に挑戦したい人にとって、AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRは非常に頼もしい一本です。200〜500mmの超望遠域をF5.6通しでカバーしつつ、価格は同クラスの単焦点に比べるとぐっと抑えめ。野鳥入門の定番レンズとして多くのユーザーに支持されています。
項目 | 内容 |
|---|---|
製品名 | AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR |
発売日 | 2015年9月17日 |
対応センサーサイズ | フルサイズ(ニコンFX)対応/APS-C(DX)でも使用可 |
焦点距離 / 開放F値 | 200-500mm / F5.6(通し) |
35mm判換算 | FX:200-500mm相当/DX:300-750mm相当 |
手ブレ補正 | 搭載(VR、SPORTモード含む) |
最短撮影距離 / 最大倍率 | 約2.2m/約0.22倍 |
フィルター径 | 95mm |
重量 | 約2,300g |
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500mmまでを一本でカバーする利便性
200mmから500mmまでを一気にカバーできるため、被写体との距離が変化しやすい野鳥撮影でも、レンズ交換なしで柔軟に対応できます。テレ端の500mmはDX機では750mm相当となり、かなり遠くの被写体にも手が届くようになります。
F5.6通しというスペックのおかげで、露出計算がシンプルになるのも地味に便利なポイントです。ズームを動かしても明るさが変わらないので、シャッタースピードとISOの管理に集中できます。
描写は価格を考えると優秀で、500mm側でも少し絞れば十分シャープな画質が得られます。野鳥撮影の世界に足を踏み入れるには、非常にバランスの良い選択肢と言えるでしょう。
重量とAF速度のバランス感覚
重量は約2.3kgとかなり重く、長時間の手持ち撮影は体力勝負になります。三脚や一脚を併用する前提で運用すると、負担がだいぶ軽くなります。
AF速度はプロ用の単焦点に比べると一歩譲りますが、静止している被写体や比較的動きの読めるシーンなら問題なく対応できます。飛びものを本気で追いかけたい場合は、上位の単焦点との住み分けを考えたいところです。
とはいえ、まずは超望遠の世界を体験してみたいという人にとって、価格と性能のバランスが取れた神コスパレンズであることは間違いありません。
ニコンFマウントの神レンズ比較表とボディ別おすすめ組み合わせ
ここまで挙げてきた神レンズたちを、焦点距離と用途でざっくり整理してみましょう。どれも魅力的ですが、一度に揃える必要はありません。自分のボディと撮影ジャンルに合わせて、優先順位を付けながら段階的に揃えていくのがおすすめです。
レンズ名 | 焦点距離 | 開放F値 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
AF-S 14-24mm f/2.8G | 14–24mm | F2.8 | 風景・星景・建築 |
TAMRON 15-30mm G2 | 15–30mm | F2.8 | 風景・星景・夜景 |
AF-S 20mm f/1.8G | 20mm | F1.8 | 星景・スナップ |
AF-S 24-70mm f/2.8E | 24–70mm | F2.8 | オールラウンド |
AF-S 50mm f/1.8G | 50mm | F1.8 | 日常・ポートレート |
SIGMA 35mm F1.4 Art | 35mm | F1.4 | スナップ・環境ポートレート |
AF-S 85mm f/1.4G | 85mm | F1.4 | ポートレート |
AF-S 105mm f/1.4E | 105mm | F1.4 | ハイエンドポートレート |
Micro 105mm f/2.8G | 105mm | F2.8 | マクロ・中望遠 |
TAMRON 90mm MACRO | 90mm | F2.8 | マクロ全般 |
AF-S 70-200mm f/2.8E | 70–200mm | F2.8 | スポーツ・ステージ |
AF-S 200-500mm f/5.6E | 200–500mm | F5.6 | 野鳥・航空機 |
撮影ジャンル別の優先順位を決める

風景メインなら、まずは20mm f/1.8Gか14-24mm f/2.8Gのどちらかを軸に据え、余裕があれば標準域として24-70mm f/2.8Eを追加する流れが王道です。星景を狙うなら、明るさで20mm f/1.8Gを優先しても良いでしょう。
人物中心なら、50mm f/1.8G+85mm f/1.4Gの組み合わせが非常に扱いやすく、室内・屋外ともに対応できます。よりボケ量を求めるなら、85mmの代わりに105mm f/1.4Eを投入すると、一気に描写の世界が変わります。
マクロや物撮りが多い人は、Micro 105mm f/2.8Gかタムロン90mmマクロのどちらかを一本持っておくと、作品の幅がぐっと広がります。野鳥や航空機まで視野に入れるなら、最終的に200-500mm f/5.6Eを追加するイメージです。
ボディとの相性を踏まえたセット例
D750クラスのフルサイズ機なら、「AF-S 50mm f/1.8G+20mm f/1.8G」で軽快な2本体制にするか、「24-70mm f/2.8E一本勝負」で万能さを取るかが分かれ目になります。どちらも非常にバランスの良い組み合わせです。
D500やD7500などのDX機では、50mm f/1.8Gが中望遠ポートレートとして活躍するので、標準域をズームの17-50mmクラスに任せつつ、望遠側に70-200mm f/2.8Eを足していくイメージです。スポーツや動物園撮影をよくする人には特におすすめできます。
Zシリーズに移行予定があるなら、FTZ経由で快適に使えるAF-S系レンズを優先して選ぶと安心です。ここまで紹介した神レンズの多くは、その条件を満たしているので、将来のボディ変更を前提にしても投資しやすいラインナップと言えるでしょう。
ニコンFマウント神レンズのまとめ
ニコンFマウントには、今なお色あせない神レンズが数多く存在します。広角・標準・中望遠・マクロ・超望遠と用途ごとに一本ずつ押さえていくと、自分の撮影スタイルがはっきり見えてきて、写真の仕上がりもぐっと変わってくるはずです。まずは「撮りたい被写体」と「今のボディ」を起点に、この記事で気になったレンズを一つ選んでみてください。
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