内海

内海は錦江湾に面した静かな入り江で、桜島や大隅半島の稜線を背景に、漁船や防波堤が並ぶ“暮らしの海”が撮れる場所です。朝は柔らかな光に染まる港と作業する漁師、昼は青い海と白い波頭、夕方はシルエットになった船とオレンジの空が主役。広角で湾全体と空を大きく入れ、望遠で係留ロープやブイを切り取れば、鹿児島の日常がそのまま写真に宿ります。雨の日は濡れた岸壁と街灯の反射を少しアンダー気味に押さえると、しっとりとした港町の表情に。長秒露光で水面を滑らかにすると、穏やかな時間が強調されます。潮と風の匂いまで写すつもりで、構図をゆっくり探したい海辺です。