光を受けても白飛びしにくく、建築の面と線を落ち着いたトーンで管理でき、ガラスや金属の反射も扱いやすい。解像はきめ細かく、端正なコントラストが細部の素材感を拾い、ファサードのリズムやパターンを正確に伝える。色乗りは自然で、青空や石材のニュアンスが誇張なく繋がり、カラーバランスの調整も最小限で済む。ボケは柔らかい移ろいで、前景のフレーム入れも画のヌケが良く、広がりの中に奥行きを確かに作れる。MFリングは滑らかなトルクで微妙な距離合わせが決まり、端の精度も安定し、三脚でも手持ちでも構図の追い込みが楽しい