EF800mm F5.6L IS USM

描写は素直で、クッキリとしたピント面が遠距離の被写体を確実に捉え、締まりあるコントラストが空気感まで引き寄せる。ボケは穏やかに背景を溶かし、控えめな色乗りが被写体の質感を過度に飾らず、周辺までの均質性も良好に保たれる。逆光に回り込む場面でもハイライトが暴れにくく、フレアの出方が素直で、トーンの整理がしやすく、色のにじみも抑えやすい。AFは静かで迷いにくく、動きものへの追従も安定、ファインダーでの構図変更にも過敏すぎない応答で合わせやすい。遠景のディテールから野生動物や航空機まで対応し、手持ち撮影でも画づくりを支え、三脚使用もバランスが取りやすい。