近接でも緻密なピント面と落ち着きあるコントラストが頼もしく、被写体の微細な質感をコクのある描写でしっとり拾います。ボケはなめらかで色乗りは濃すぎないため背景が主張しすぎず、昆虫や花の立体感を自然に丁寧に浮かび上がらせます。逆光気味でもフレアを抑えやすく、透明感を損ねずにハイライトをまとめられるので、葉脈や水滴の輝きも清潔に再現。AFは静かで被写体への追従も安定、MFリングは粘りのある操作感で前後を詰めやすく、近接域の作業をしっかり支えます。動画でもフォーカスブリージングは控えめで、距離を取りやすい画づくりができ、影を避けつつ落ち着いた運用に貢献します。