余計な表示に邪魔されない静かなファインダーと、手でピントを合わせる行為そのものが絵作りになる一台。締まりのあるコントラストと豊かな階調で、光の向きを探す楽しさが増します。道具と技術が近づく感覚は、ポートレートでも街角でも潔い。丈夫なボディは長く使い込むほど味が出て、撮る時間そのものが豊かな体験に変わります。静かなシャッターフィールは被写体との距離を保ちやすく、構図や立ち位置を自分の足で詰める習慣が自然と身につきます。一枚一枚と向き合うプロセスが、結果の説得力に直結。記念写真も記録も、潔い画づくりで後から見返す楽しみが増えます。