
Nikon ZRのファームウェア最新版 更新内容・変更履歴・アップデート方法
2026年3月17日公開のNikon ZRの最新ファームウェアは、「C:Ver.1.11」です(2026年9月現在)。グローブモード使用時のタッチ操作や、特定条件でシャッター速度が変わってしまう現象の修正が含まれます。この記事では、最新版の更新内容、公式に掲載されている全バージョンの変更履歴、現在のバージョン確認方法、公式手順に沿ったアップデート方法をまとめます。
この記事のサマリー

最新は2026年3月17日公開のC:Ver.1.11で、グローブモード時のタッチ誤動作などを修正しています

変更履歴は、公式ページにある全バージョン(C:Ver.1.11/1.10/1.01)を表で確認できます

いま入っているファームウェアは、セットアップメニューの「ファームウェアバージョン」から確認できます

ファームウェアは、パソコンからメモリーカードへ保存する方法のほか、SnapBridgeやNikon Imaging Cloudを利用して更新できます

更新時はNIKKOR レンズ(Zマウント)以外のレンズや、FTZ II/FTZ以外のマウントアダプターを装着しない、という公式の注意点があります
Nikon ZRの最新ファームウェアの内容

Nikon ZRの最新ファームウェアは「C:Ver.1.11」で、公開日は2026年3月17日です。ファームウェアは、ニコンのダウンロードセンターで案内されています。Ver.1.10で追加された機能はそのままに、操作系を中心とした不具合修正が盛り込まれています。
Ver.1.11で修正された内容として、公式には2点が挙げられています。ひとつは、[セットアップメニュー]→[タッチ操作]→[グローブモード]を[ON]にしているとき、画像モニターのタッチ操作が誤動作する現象の改善です。手袋を付けたままメニューやタッチ操作を行う撮影では、意図しない操作が起きにくくなる修正と言えます。
もうひとつは、[高周波フリッカー低減]をオンにした状態で、Sモード/Mモードからユーザーセッティングモードに遷移したのち、Sモード/Mモードに戻るとシャッター速度が変わってしまう現象の修正です。グローブモードや高周波フリッカー低減を使用している場合は、該当する不具合の修正内容を確認してください。
Nikon ZRの情報はこちらの記事でまとめています。
Nikon ZRのファームウェア変更履歴
Nikon ZRのファームウェアは、公式ページ上でカメラ本体用の「C」ファームウェアとして案内されています。ここでは、公式の配布ページに記載された変更履歴を、新しい順に表で整理しました。
バージョン | 公開日 | 主な変更(公式記載の要約) |
|---|---|---|
C:Ver.1.11 | 2026年3月17日 | グローブモードON時の画像モニターのタッチ操作誤動作を改善。高周波フリッカー低減ONのままS/M→ユーザーセッティング→S/Mに戻るとシャッター速度が変わる現象を修正。 |
C:Ver.1.10 | 2026年1月27日 | 1回の動画撮影で記録できる最長時間を、従来の125分から最長360分(6時間)へ延長。R3D NE 12-bit(R3D)時に輝度情報の高輝度側へ白とび目安の警告線を表示。AUTOでもR3D NE 12-bit設定可(撮影モードはM)。動画専用ファイル名設定の追加。タイムコードにLTC信号入力を追加。3D LUTのCUBE読み込みで表示可能ファイル数を最大50へ拡張、ドット始まりを非表示。電源ランプの節電表示を追加。Nikon Imaging Cloud接続時の説明文を一部変更(手順は変更なし)。USBストリーミング時に音声ノイズが入る場合がある現象を修正。 |
C:Ver.1.01 | ―(2025年10月24日発売時のバージョン) | Ver.1.10の変更履歴で更新元として記載されているバージョン。現行のVer.1.11もC:Ver.1.01~1.10を更新対象としている。 |
Ver.1.10は機能追加の規模が大きく、記録時間やタイムコード、ファイル名、LUT運用など、制作フローに直結する項目がまとまって更新されています。メーカー公式の告知としては、ニコンイメージングジャパンの製品情報に、連続録画時間の延長や有線タイムコード入力などの狙いが説明されています。
Nikon ZRの現在のファームウェアバージョン確認方法

更新の前に、まずZR本体に入っている「いまのバージョン」を確認します。表示形式は「C:Ver.1.10」「C:Ver.1.11」のように、Cファームウェアとして表示されるため、最新の公開バージョンと見比べやすいのがポイントです。確認方法は次のとおりです。
カメラの電源をONにしたら、メニューアクセスボタンを長押しして、[セットアップメニュー]の[ファームウェアバージョン]を選択します。画面にファームウェアバージョンが表示されるので、C:Verの数字を確認してください。確認が済んだら電源をOFFにします。例えば「C:Ver.1.10」と表示されていれば、最新版のひとつ前のバージョンです。すでに「C:Ver.1.11」であれば、更新の必要はありません。
Nikon ZRのファームウェアは更新した方がいい?
C:Ver.1.11は、特定の条件で発生する2件の不具合を修正するアップデートです。Ver.1.01〜1.10のどのバージョンからでも直接更新でき、Ver.1.01から更新する場合は、Ver.1.10で追加された機能もあわせて反映されます。変更内容と自分の使い方を照らし合わせて、更新するかを判断しましょう。
最新版への更新を優先したい人
グローブモードや高周波フリッカー低減を使う人は、Ver.1.11の修正内容が直接関係します。Ver.1.11では、グローブモードをONにしているときに画像モニターのタッチ操作が誤動作する現象と、高周波フリッカー低減をオンにした状態でS/Mモードからユーザーセッティングモードに切り替えて戻ると、シャッター速度が変わってしまう現象が修正されています。
また、まだC:Ver.1.01のまま使っている場合は、Ver.1.10で追加された機能もまとめて反映されます。1回の動画撮影で記録できる最長時間の延長や、タイムコードの「LTC信号入力」への対応、「動画専用ファイル名設定」の追加などが含まれ、長時間の収録やマルチカメラでの撮影を行う人に関係する機能が多く含まれています。
更新を急がなくてもよい場合
すでにC:Ver.1.11であれば、更新の必要はありません。また、Ver.1.11の変更内容は、グローブモードと高周波フリッカー低減に関する2件の不具合修正のみです。C:Ver.1.10を使っていて、これらの機能を使っていない場合は、変更内容を確認したうえで更新するタイミングを判断してください。
なお、ニコンは2026年9月8日にZR用ファームウェアVer.2.00の開発を発表しており、2026年内の提供開始を予定しています。H.265でのLog3G10/REDWideGamutRGB対応や、R3D NE撮影時のフォーカスピーキング表示などが追加される予定です。Ver.1.11の修正内容に該当しない場合は、Ver.2.00の公開後に内容を確認し、そのタイミングで更新を検討するのも一つの方法です。
ZR ボディのファームウェアのアップデート方法

Nikon ZRのファームウェアは、パソコンでダウンロードしたファイルをメモリーカードに保存して更新する方法のほか、スマートフォンアプリ「SnapBridge」や、クラウドサービス「Nikon Imaging Cloud」を利用して更新する方法が公式に案内されています。ここでは、それぞれの方法を順に解説します。
パソコンとメモリーカードでファームウェア更新する場合に必要なもの
パソコンでファームウェアをダウンロードして更新する場合は、カードリーダーとパソコンを使って更新ファイルをメモリーカードへコピーし、カメラ側で更新を実行します。必要なものは、以下のとおりです。
- カメラ本体
- カメラでフォーマットしたメモリーカード
- カードリーダー
- パソコン
パソコンとメモリーカードでファームウェア更新する手順
パソコンとメモリーカードを使ったファームウェア更新の流れは、以下のとおりです。ファイルのダウンロードから更新後のバージョン確認まで、順番に進めてください。
手順 | やること |
|---|---|
1. ファイル入手 | ZR__0111.binをパソコンにダウンロードする |
2. カード準備 | カメラでフォーマットしたメモリーカードを用意する |
3. コピー | カードのルートディレクトリにZR__0111.binをコピーする |
4. 実行 | カードをカメラに挿入し、セットアップメニューのファームウェアバージョンから更新する |
5. 終了処理 | 完了メッセージ後に電源をOFF、カードを取り出す |
6. 確認 | 更新後のC:Verが1.11になっているか確認する |
パソコンとメモリーカードで更新する場合の注意点
更新ファイル「ZR__0111.bin」は、必ずメモリーカードのルートディレクトリ(一番上の階層)にコピーしてください。フォルダを作ってその中に入れると、カメラがファームウェアを認識できません。
また、カードはカメラでフォーマットしたものを使います。更新中はメモリーカードを抜かず、完了のメッセージが表示されてから電源をOFFにしてカードを取り出しましょう。
SnapBridgeを利用して更新する方法
SnapBridgeアプリでカメラとスマートフォンをペアリング済みの場合、カメラの新しいファームウェアが公開されるとアプリにお知らせが表示されます。お知らせから、スマートフォン経由でファームウェアをカメラ内のメモリーカードに転送できるため、パソコンやカードリーダーを使わずに更新を進められます。
転送後のバージョンアップの手順は、SnapBridgeアプリのヘルプで案内されています。なお、アプリにお知らせが表示されるタイミングは、ニコンダウンロードセンターでの公開タイミングと異なる場合があります。
Nikon Imaging Cloudを利用して更新する方法
カメラをNikon Imaging Cloudに接続している場合は、インターネット経由でファームウェアをカメラに直接ダウンロードして更新できます。新しいファームウェアがある場合は、メニュー画面のセットアップメニュータブと[ファームウェアバージョン]に通知マークが表示されます。
[セットアップメニュー]→[ファームウェアバージョン]を開き、[バージョンアップ(クラウドから)]→[する]を選んでマルチセレクターの右を押すとダウンロードが始まります。ダウンロードが完了すると、自動的にバージョンアップが開始されます。
また、[自動バージョンアップ]を[する]に設定して時刻を指定すると、毎日その時刻にカメラが自動でNikon Imaging Cloudに接続し、新しいファームウェアがあればダウンロードからバージョンアップまでを自動で行います。ただし、自動バージョンアップが有効になるのは、次の条件をすべて満たす場合のみです。
- Nikon Imaging Cloudでカメラとの接続設定がオンになっている
- カメラの電源がOFFになっている
- 別売のACアダプターEH-8Pと付属のUSBケーブル(両端がType-C)、またはモバイルバッテリーでカメラに給電している
いずれかの条件を満たしていない場合は自動バージョンアップが行われないため、利用する際は設定した時刻に給電した状態でカメラの電源をOFFにしておきましょう。
ファームウェア更新時の注意点
ファームウェアの更新は、カメラ内部のソフトウェアを書き換える作業です。途中で電源が切れるとトラブルにつながる可能性があるため、ファームウェア更新中は電源を切ったり、メモリーカードを取り出したりしないでください。更新前には十分な電源を確保し、公式の注意事項を確認してから実行します。
特に注意したいのが、装着するレンズとマウントアダプターです。公式では、故障の原因となる可能性があるため、ファームウェアのバージョンアップ時はNIKKOR レンズ(Zマウント)以外のレンズや、FTZ II/FTZ以外のマウントアダプターを装着しないよう案内されています。
他社製レンズやアダプターを使っている場合は、更新前に取り外しておきましょう。なお、自分で更新作業を行うのが不安な場合は、ニコンのサービス機関でもファームウェアのバージョンアップを受け付けています。
更新後にやるべき確認
どの方法で更新した場合も、完了後は再度[セットアップメニュー]の[ファームウェアバージョン]を開き、C:Ver.1.11になっていることを確認します。バージョンが変わっていない場合は、利用した更新方法の手順を再確認してください。メモリーカード方式の場合は、更新ファイルがカードのルートディレクトリに保存されているかも確認します。
Nikon ZRのファームウェア更新内容・変更履歴まとめ
2026年3月17日公開のZRの最新ファームウェアはC:Ver.1.11です(2026年9月現在)。まず本体メニューの[ファームウェアバージョン]で現在のC:Verを確認し、未更新なら最新の修正内容を踏まえて更新を検討しましょう。更新する場合は、パソコンとメモリーカード、SnapBridge、Nikon Imaging Cloudのいずれかの方法で、公式手順と注意事項を守ってアップデートしてください。
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