
【2026年版】TAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXDのレビュー比較まとめ 画質・AF・手ブレ補正を徹底検証





TAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXDは、ソニーE/ニコンZではフルサイズ、富士フイルムXではAPS-Cに対応する超望遠ズームです。150mmから500mmまでを1本でカバーし、レンズ内手ブレ補正のVCとリニアモーターAFのVXDを搭載しています。500mm側の開放F値はF6.7で、600mmクラスほど遠くまでは届きませんが、収納時のサイズと重量を抑えながら500mmまで使える点が特徴です。ただし、ズーム時には鏡筒が伸びるため、SONY FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSのようなインナーズームとは操作感が異なります。この記事では、レビューをもとに画質、AF、手ブレ補正、操作性、近接撮影、動画での使いやすさを確認し、向いている人と競合レンズとの違いを整理します。
この記事のサマリー

150-500mmのズーム域とVCを備え、野鳥・航空機・屋外スポーツを手持ち中心で撮りたい人に向いています。暗い場所ではISOが上がりやすいため注意が必要です

PetaPixelがソニーE用をテストした個体では、F6.7になるのは480〜500mmで、それより広い範囲ではF5〜F6.3と報告されています

VXDは高速で静かなAFとして複数のレビューで評価されています。フォーカスリミッターも遠距離の動体撮影で使いやすい機能です

最短撮影距離は150mmで0.6m、500mmで1.8m。最大撮影倍率はそれぞれ1:3.1、1:3.7で、超望遠ズームとして近接撮影にも強みがあります

競合はマウントによって異なります。ソニーEではSONYやSIGMA、ニコンZではNIKKOR Z 180-600mm、富士フイルムXではXF150-600mmが比較候補です
TAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXDのレビュー要点

(Via:ePHOTOzine)
150-500mmという焦点距離は、野鳥・航空機・屋外スポーツなど、被写体との距離が変わりやすい撮影で使いやすい範囲です。150mm側で被写体を見つけ、必要に応じて300〜500mmへズームできるため、単焦点の超望遠より構図を調整しやすくなります。一方、開放F値はF5-6.7なので、夕方や室内ではシャッター速度を保つためにISOを上げる場面が増えるでしょう。
ePHOTOzineでは、中央部のシャープさ、速く静かなAF、近接性能、VCを長所として挙げています。その一方で、重量と、条件によって画面周辺の解像が落ちる点も指摘しており、「何でもこなす軽量レンズ」というより、500mmまで必要な撮影でサイズとの折り合いを付けたモデルと考えるほうが分かりやすいでしょう。
なお、発売初期のレビューはソニーE用を使用したものが中心です。富士フイルムX用やニコンZ用ではボディ側のAF性能や操作方法が異なるため、AF追従や手ブレ補正の印象まで完全に同じとは限りません。
おすすめな人
屋外で動く被写体を追いながら、焦点距離を頻繁に変えたい人に向いています。河川敷の野鳥なら150mm側で鳥を見つけ、距離が離れたら300〜500mmへズームする使い方が可能です。500mmまでありながらレンズ内手ブレ補正も備えているため、三脚を立てにくい場所や、撮影場所を移動しながら撮る場合にも使いやすいでしょう。
近接性能を利用して、花や昆虫などを撮る用途にも対応します。150mmでは0.6mまで近づけ、500mmでも1.8mまで寄れるため、被写体との距離に合わせて焦点距離を選べます。600mmクラスの大型ズームは持ち運びが負担になるものの、400mmでは少し短いと感じる人にも検討しやすいレンズです。
不向きな人
室内競技や日没後のスポーツなど、光量が少ない状況を中心に撮影する人は注意が必要です。500mmでは開放F6.7となるため、速い動きを止めるにはシャッター速度を上げ、その分ISOも高くなる場合があります。明るさを最優先するなら、F2.8〜F4クラスの望遠レンズも比較したいところです。
600mm以上を頻繁に使う野鳥・野生動物撮影でも、500mmという上限が不足することがあります。さらに重量は三脚座を除いて約1.7kgあり、登山や長距離の徒歩移動で軽量化を最優先したい人には重く感じられるでしょう。APS-Cボディでもレンズ自体の重量は変わらないため、小型ボディとの組み合わせでは前側が重く感じる場合があります。
要素別レビュー早見表
要素 | 評価まとめ |
|---|---|
解像力 | 500mmでも良好という評価が多い一方、画面周辺は撮影距離や絞りによって差が出ます。 |
AF速度・追従 | VXDによるAFは高速・静音。動体撮影でも高評価ですが、使用するボディや明るさの影響を受けます。 |
手ブレ補正(VC) | ソニーE/富士フイルムX用は3モードを搭載。500mmでの手持ち撮影を補助します。 |
携帯性・取り回し | 500mmまで使えるレンズとして収納時は比較的短め。ただし本体だけで約1.7kgあります。 |
逆光耐性 | BBAR-G2コーティングを採用。強い逆光ではコントラスト低下を指摘するレビューもあります。 |
ボケ・背景整理 | 開放F値は控えめですが、被写体と背景の距離を確保すると背景をぼかしやすくなります。 |
クローズアップ性能 | 150mmで0.6m・1:3.1、500mmで1.8m・1:3.7。近接撮影は大きな特徴です。 |
操作性 | フォーカスリミッター、フレックスズームロック、着脱式三脚座などを装備。操作系はマウントによって一部異なります。 |
価格とのバランス | 焦点距離、VC、VXD、近接性能をまとめて備えています。希望小売価格はマウントによって異なります。 |
TAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXDの基本情報

150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD(Model A057)は、ソニーE、ニコンZ、富士フイルムXに展開されています。ソニーE/ニコンZでは150-500mmをフルサイズで使用でき、富士フイルムXでは35mm判換算225-750mm相当の画角です。2026年9月時点でもTAMRONの現行ラインアップに掲載されています。
同じA057でも、操作方法にはマウントごとの差があります。たとえばニコンZ用はVCのON/OFFをカメラ側で切り替える仕様です。被写体認識AFや高速連写などもカメラ本体の性能に左右されるため、レビューを見る際は使用されたボディも確認すると判断しやすくなります。
CameraLabsでは、収納時約21cmというサイズ、近接性能、AF、光学性能などを高く評価しています。一方、テレコンバーターに対応しない点や、強い逆光でコントラストが低下する場合があることを注意点として挙げています。
主なスペック要点
項目 | 値 |
|---|---|
対応マウント | ソニーE、ニコンZ、富士フイルムX |
焦点距離 | 150-500mm |
35mm判換算 | 富士フイルムX用は225-750mm相当 |
開放F値 | F5-6.7 |
最小絞り | F22-32 |
レンズ構成 | 16群25枚 |
最短撮影距離 | 0.6m(150mm)/1.8m(500mm) |
最大撮影倍率 | 1:3.1(150mm)/1:3.7(500mm) |
フィルター径 | 82mm |
長さ | 209.6mm(ソニーE)/212.3mm(ニコンZ)/209.9mm(富士フイルムX) |
重量 | 1,725g(ソニーE)/1,720g(ニコンZ)/1,710g(富士フイルムX)、いずれも三脚座を除く |
三脚座 | 155g |
手ブレ補正 | VC搭載 |
AF駆動 | VXDリニアモーター |
希望小売価格(税込) | ソニーE:187,000円/ニコンZ:198,000円/富士フイルムX:209,000円 |
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TAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXDのデザインと操作性レビュー

(Via:ePHOTOzine)
超望遠ズームでは、画質だけでなく、ズーム操作や重量バランスも撮影のしやすさに関わります。本レンズは収納時約21cmですが、500mmまでズームすると鏡筒が前方へ伸びる方式です。インナーズームのレンズと比べると撮影中に全長と重心が変わるため、この違いは購入前に確認しておきたいポイントでしょう。
ズームリングとスイッチの操作
ズームリングは150mmから500mmまで約75度の回転で移動できます。また、ズームリングを前方へ動かして任意の焦点距離で固定できるフレックスズームロックを搭載。移動中は150mm位置で固定する通常のズームロックも利用できます。
ソニーE/富士フイルムX用では、通常撮影のVCモード1、流し撮り用のモード2、フレーミングを重視するモード3を選べます。フォーカスリミッターも備えており、遠距離の被写体だけを撮る場面では、近距離側までピントを探し直す動きを抑えやすくなります。ニコンZ用はVCのON/OFFをカメラ側で行うなど、スイッチ構成が異なる点に注意してください。
Imaging Resourceでは、三脚座を含めた約1.88kgという重量を踏まえながら、500mmクラスとして持ち運びやすく、VCを使った手持ち撮影にも対応しやすいと評価されています。簡易防滴構造も、野鳥など屋外で使用するレンズでは安心材料のひとつです。
三脚座は着脱式で、アルカスイス互換
付属する三脚座は取り外し可能です。三脚や一脚を使う日は装着し、少しでも重量を減らしたい日は外すといった使い分けができます。フット部分はアルカスイス互換なので、対応する雲台なら別のプレートを取り付けずに固定できます。
ただし、SONY FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSのようなインナーズームではありません。TAMRONは収納時の短さが利点になる一方、ズームすると前方へ伸びます。持ち運びやすさと、撮影中に全長が変わらないことのどちらを優先するかで評価が分かれる部分です。
TAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXDの画質レビュー

(Via:Light & Matter作例)
超望遠ズームでは、500mm側で細部をどこまで残せるかが重要です。本レンズは16群25枚の光学系を採用し、LDレンズやXLDレンズ、複合非球面レンズなどを組み合わせています。野鳥の羽毛や航空機の細かなマーキングなどを写す場合は、中央だけでなく画面周辺の描写も確認しておきたいところです。
500mmのシャープさは高評価。ただし画面周辺は条件で変わる
Light & Matterでは、500mmで画面端まで良好な解像を示したと評価されています。SONY FE 200-600mmとの比較では、ソニーがわずかに高い解像を示す条件もあったものの、TAMRONも500mmで高い水準を保っていました。
PetaPixelでも、野鳥撮影で羽毛の細部を残しやすく、後から切り抜く余裕があると評価されています。同レビューでは500mmの中央部についてF6.7とF8の差は小さい一方、画面端まで重視する場合は絞ることで改善が見られたと報告しています。撮影距離や被写体によって差が出るため、「500mmなら常に全面が同じようにシャープ」と考えるより、用途に応じて見方を変えるほうが適切でしょう。
遠距離の撮影では、レンズ以外の要因も画質に影響します。晴れた日の地面付近では陽炎などによる空気の揺らぎが写り、細部がぼんやり見えることがあります。レンズの描写を確認したい場合は、近距離から中距離の被写体でも比較すると判断しやすくなります。
開放F値はズーム位置によって段階的に変わる
スペックはF5-6.7ですが、PetaPixelがソニーE用を確認した個体では、150〜237mmがF5、238〜386mmがF5.6、387〜479mmがF6.3、480〜500mmがF6.7と報告されています。F6.7になるのは望遠端付近で、F6.3からF6.7への変化も小幅です。
とはいえ、F6.3〜6.7は明るい望遠レンズではありません。飛ぶ鳥や球技などで速いシャッター速度が必要な場合、天候や時間帯によってISOが高くなります。日中の屋外では使いやすい一方、薄暗い場所が中心ならボディの高ISO時の画質も含めて検討したいところです。
TAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXDのAF性能レビュー
超望遠のAFでは、最初に被写体へ合焦する速さだけでなく、動き続ける被写体を追えるかも重要です。本レンズはVXDリニアモーターを採用しており、静止画だけでなく動画での静かなAFも意識した設計です。実際の追従性能は、使用するカメラの被写体認識AFや連写性能によっても変化します。
飛翔する鳥やスポーツでも追従しやすい
PetaPixelのソニーE用レビューでは、飛翔する鳥の撮影でAFが速く、追従もおおむね安定していたと評価されています。ただし、被写体が画面の端へ移動した場面では反応が弱くなるケースも報告されていました。フォーカスリミッターを使えば、遠距離の被写体を撮る際に近距離側までピントを探す動きを減らせます。
Light & Matterがα7R IIIでSONY FE 200-600mmと比較したテストでは、AF速度と精度についてTAMRONを高く評価しています。ただし、これは特定のカメラと撮影条件による比較です。現在のαシリーズやニコンZ、富士フイルムXで同じ差になるとは限らないため、「純正より速い」と一括りにするのは避けたほうがよいでしょう。
ソニーE用は2025年12月公開のファームウェアVer.4で、コンティニュアスAF(AF-C)使用時のズーミング中AF性能が改善されました。α9 IIIではAF-S/DMF/MF設定時に最高約120コマ/秒の連続撮影にも対応しています。発売初期のレビューにはこの更新内容が反映されていないため、ソニーE用では最新ファームウェアを確認しておきたいところです。
Photography Blogでは、VXDによるAFを高速かつ非常に静かと評価しています。また、AF位置のままフォーカスリングを操作して手動で微調整できる点にも触れています。枝や柵が重なる場面など、カメラが意図しない場所に合焦した場合に便利です。
野鳥撮影では、被写体の前に細い枝が重なるだけでもAFがそちらへ移ることがあります。フォーカスリミッターと手動調整を使い分けられるため、こうした場面でも撮影を続けやすいでしょう。
TAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXDの手ブレ補正(VC)レビュー
500mmでは小さな手の動きでもファインダー像が大きく動きます。本レンズはVCを内蔵しており、手持ち撮影時に構図を保ちやすくするほか、静止している被写体では手ブレの軽減にも役立ちます。ただし、鳥や選手そのものが動く「被写体ブレ」はVCでは止められないため、シャッター速度の調整は別に必要です。
ソニーE/富士フイルムX用は3つのVCモードを搭載
ソニーE/富士フイルムX用では、モード1が通常撮影、モード2が流し撮り、モード3がフレーミング重視です。「動体用」という分類ではなく、モード3はファインダー内の構図を安定させることを重視した設定となっています。ニコンZ用はVCのON/OFFをカメラ側から操作します。
Digital Camera Worldでは、ボディ内手ブレ補正を持たない初期のソニーαで、VCによる補正を約4段相当と評価しています。これはレビュー時の実測結果であり、撮影者やカメラ、構え方によって結果は変わりますが、500mmを手持ちで使う際の補助として高く評価されていました。
PetaPixelのレビューではモード3の補正が強い一方、カメラを操作していないときにも補正が動作し続ける挙動が指摘されています。長時間持ち歩く場合は、必要に応じてモードを切り替えるとバッテリー消費を抑えやすくなるでしょう。
手持ち撮影では約1.7kgの重量も考えて使う
VCがあってもレンズそのものは約1.7kgあります。短時間なら手持ちしやすいものの、野鳥を待ちながら長時間構える場面では腕への負担が増えます。一脚を併用すれば重量を支えやすく、被写体の動きにも合わせやすくなります。
三脚や一脚を使用した際にファインダー像が不自然に動く場合は、VCのON/OFFを切り替えて比較すると判断しやすいでしょう。支持具の種類や風の有無でも挙動は変わるため、常に同じ設定に固定する必要はありません。
TAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXDのクローズアップ性能とボケのレビュー

超望遠ズームですが、近接撮影にも強いレンズです。150mmでは最短0.6m・最大撮影倍率1:3.1、500mmでは1.8m・1:3.7まで対応します。遠くの被写体だけではなく、花や昆虫などを大きく写したいときにも使える点は、600mmクラスの超望遠ズームと比較する際のポイントになります。
150mmでは0.6mまで寄れ、500mmでは距離を保ちやすい
150mm側では被写体に近づいて大きく写せます。一方、500mm側でも1.8mまで寄れるため、昆虫など近づきすぎたくない被写体では距離を取りながら撮影できます。「150mmに戻せば被写体との距離を取れる」という意味ではなく、150mmは近づけること、500mmはある程度離れながら大きく写せることがそれぞれの特徴です。
PetaPixelでは小さな蝶を150mmと500mmの最短撮影距離で撮影し、どちらも画面内で大きく写せることを紹介しています。さらに、Dustin Abbottでも、500mm側の撮影距離を保ったまま近接撮影できる点を評価しており、昆虫などを撮る際の使いやすさに触れています。
ボケ量はF値だけでは決まらない
F2.8クラスの望遠レンズほど大きなボケを作りやすいわけではありませんが、焦点距離、被写体までの距離、背景までの距離によってはF6.3〜6.7でも背景を大きくぼかせます。特に被写体から背景が十分に離れている河川敷や競技場では、人物や鳥を背景から分けて見せやすくなります。
また、望遠レンズで被写体を同じ大きさに写すため撮影位置を遠ざけると、被写体と背景の距離差が小さく見えやすくなります。いわゆる「望遠の圧縮感」は焦点距離だけで発生するものではなく、撮影距離との組み合わせで生まれる見え方です。
ePHOTOzineは7枚羽根でありながらボケを高く評価しており、Dustin Abbottのレビューでも自然な背景ボケが長所として挙げられています。ただし、点光源が画面端にある場合は丸いボケの形が崩れることもあるため、イルミネーションなどでは背景の状態を見ながら構図を決めるとよいでしょう。
TAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXDの動画運用レビュー
レンズ自体に電動ズーム機能はありませんが、VXDの静かなAFとVCを備えているため、野鳥、航空機、スポーツなどを望遠動画で撮る場合にも使用できます。静止画と同じく、500mmではわずかな揺れが大きく見えるため、手持ちだけで完全に安定させるのは難しい場面があります。
AF駆動音を抑えやすく、ピント移動も扱いやすい
Photography BlogではVXDを高速かつ非常に静かなAFと評価しています。カメラ内蔵マイクを使う場合でもAF音が目立ちにくいことは、動画撮影で使いやすい要素のひとつです。ただし、周囲が非常に静かな環境では、ズームリングや手でレンズを操作する音まで録音される可能性があります。
DPReviewでは、作りの良さ、シャープさ、速い合焦が評価されています。望遠動画でも基本的なAF性能には期待できますが、最終的な追従の仕方はカメラ側のAF設定や被写体認識機能にも左右されます。
ソニーE用のファームウェアVer.4では、動画撮影時を含むAF-Cでのズーミング中AF性能が改善され、動画AFアシストも更新されました。ソニーE用で動画を撮る場合は、使用前にファームウェアのバージョンを確認しておくと安心です。
動画でのVCは大きな揺れまでは補正できない
VCは固定位置から被写体を追う場面で構図を保ちやすくしますが、歩きながら撮影した際の大きな上下動まで完全に消せるわけではありません。500mmで手持ち動画を撮るなら、身体の位置を大きく動かさず、パンやチルトで被写体を追うほうが映像を安定させやすくなります。
ズームは手動なので、撮影中に150mmから500mmまで大きく動かすと画面も揺れやすくなります。動画では必要な焦点距離を先に決め、被写体の動きに合わせてカメラを動かす方法も使いやすいでしょう。
TAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXDとSONY・SIGMA・Nikon・FUJIFILM競合機の比較
超望遠ズームは、焦点距離、開放F値、重量、ズーム方式がそれぞれ異なります。TAMRON 150-500mmを検討するときは、ソニーE、ニコンZ、富士フイルムXで比較対象を分けることが大切です。ソニーEだけを基準にすると、ニコンZや富士フイルムXのユーザーには比較しにくくなります。
機種 | 対応マウント | 比較ポイント |
|---|---|---|
TAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD | ソニーE/ニコンZ/富士フイルムX | 500mm、約1.7kg、近接性能を重視 |
SONY FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS | ソニーE | 600mm、インナーズーム、テレコン対応 |
SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sports | ソニーE/L | 150-600mm、2.1kg、直進ズームにも対応 |
SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary | ソニーE/L/富士フイルムX | 400mmまでだが約1.1kgと軽い |
Nikon NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR | ニコンZ | 600mm、インナーズーム、テレコン対応 |
FUJIFILM XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR | 富士フイルムX | 35mm判換算229-914mm相当、約1.6kg |
SONY FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSとの比較:600mmとインナーズーム

SONY FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSは、200〜600mmをカバーするソニーEマウント用の純正超望遠ズームです。重量は約2,115g、全長は約318mmで、ズームしても鏡筒の長さが変わらないインナーズームを採用しています。1.4倍・2倍テレコンバーターにも対応するため、600mmより先まで必要な撮影では選択肢が広がります。
TAMRONは150mmから始まるため、被写体が近づいたときにより広い画角へ戻せます。収納時はSONYより短く、重量も抑えられていますが、500mmまでズームすると鏡筒が伸びる点は異なります。持ち運び時の小ささを優先するならTAMRON、600mm・インナーズーム・テレコン対応を重視するならSONYが比較しやすいでしょう。
詳しいレビューは以下の記事で紹介しています。
SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sportsとの比較:600mmか携帯性か

SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sportsは、ソニーEとLマウントに対応する150-600mmの超望遠ズームです。ソニーE用の重量は三脚座込みで約2,100g。直進ズームにも対応しており、焦点距離を大きく変えたい場面では素早く操作できます。
TAMRONは100mm短い500mmまでですが、本体重量は約1.7kgで、収納時も短くなっています。600mmが必要な野鳥や航空機ならSIGMAが候補になり、500mmで足りるならTAMRONのサイズが選ぶ理由になるでしょう。なお、SIGMAのテレコンバーター対応はLマウント用に限られます。
SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporaryとの比較:軽さを優先するなら
SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporaryは、ソニーE用で約1,140gとTAMRONよりかなり軽量です。焦点距離は400mmまでですが、100mmから使えるため、運動会や動物園など被写体が比較的近い場面では構図を調整しやすくなります。フィルター径も67mmで、レンズ全体を小さくまとめやすい設計です。
一方、野鳥や航空機で400mmでは不足することが多い場合、TAMRONの500mmが選択肢になります。軽さを最優先するならSIGMA 100-400mm、もう100mm長い焦点距離と近接性能を求めるならTAMRONという比較が分かりやすいでしょう。
Nikon NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRとの比較:Zマウントで600mmを使うなら

ニコンZ用では、NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRが直接の比較候補です。180〜600mmをカバーし、インナーズームを採用。重量は三脚座リングなしで約1,955g、装着時は約2,140gです。メーカー測定で5.5段のVRを備え、1.4倍・2倍のZ TELECONVERTERにも対応します。
TAMRONのニコンZ用は約1,720gで、広角側が150mmから使えます。一方、NIKKORは600mmまで届き、ズームしても全長が変わりません。移動時の重量と150mm側を重視するならTAMRON、600mmとインナーズーム、テレコン運用まで考えるならNIKKORが比較しやすいでしょう。
詳しいレビューは以下の記事で紹介しています。
FUJIFILM XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WRとの比較:Xマウントで望遠側を伸ばしたいなら

富士フイルムX用では、XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WRが比較候補です。焦点距離は150-600mmで、35mm判換算229-914mm相当。重量は約1,605gで、TAMRONの富士フイルムX用約1,710gより軽くなっています。
TAMRONは35mm判換算225-750mm相当で望遠側は短いものの、500mm時もF6.7です。XF150-600mmは600mm側でF8となるため、より長い焦点距離を取るか、望遠端の明るさと近接性能を取るかで選び方が変わります。TAMRONは150mmで0.6mまで寄れる一方、XF150-600mmの最短撮影距離は2.4mです。花や昆虫も撮るなら、この差は確認しておきたいポイントでしょう。
TAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXDのレビューまとめ
TAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXDは、野鳥、航空機、屋外スポーツなどを手持ち中心で撮りたい人に向いた超望遠ズームです。500mmまで使え、VCとVXDを備えながら本体重量を約1.7kgに抑えています。さらに150mmで0.6m、500mmで1.8mという近接性能があり、遠距離だけに用途が限られない点も特徴です。
注意したいのは、600mmには届かないこと、500mm側がF6.7になること、ズーム時に鏡筒が伸びることです。暗い場所を中心に撮る人や600mm以上を頻繁に使う人には、SONY・SIGMA・Nikon・FUJIFILMの600mmクラスが合う場合があります。
一方、500mmで十分な撮影が多く、600mmクラスの大きさを避けたいなら、TAMRONは比較しやすい選択肢です。ソニーE、ニコンZ、富士フイルムXで競合が異なるため、自分のマウント、必要な最長焦点距離、持ち歩く時間を基準に選ぶと判断しやすいでしょう。
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