
【2026年版】EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMのレビュー比較まとめ 旅行と家族スナップに最適






EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMは、EOS M用として18〜150mmを1本でカバーする高倍率ズームレンズです。35mm判換算では約29〜240mm相当となり、風景やスナップから離れた被写体の撮影まで幅広く対応します。約300gと軽く、STM(ステッピングモーター)による静かなオートフォーカス(AF)と、4段分の光学式手ブレ補正を備えているのも特徴です。一方、望遠端の開放F値はF6.3で、18mm側では歪曲収差や周辺画質の低下が見られます。レビューをもとに、画質やAF、手ブレ補正、得意な撮影シーン、比較候補との違いを詳しく見ていきます。
この記事のサマリー

18〜150mm(35mm判換算約29〜240mm相当)を約300gで持ち歩けるため、旅行や家族の行事などでレンズ交換を減らしたい人に向いています

中心部の解像力はズーム全域で良好ですが、18mm側の歪曲収差や画面周辺の甘さには注意が必要です

STMを採用したAFは静かで滑らか。明るい場所では素早く合焦しますが、望遠側や暗所では合焦までに少し時間がかかる場合があります

光学式手ブレ補正は4段分。静止している被写体を手持ちで撮影するときに、手ブレを抑える助けになります

比較候補はEF-M15-45mm+EF-M55-200mmの2本構成、Tamron 18-200mm VC、システム移行まで含めるならRF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMです
Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMのレビュー要点

(Via:Dustin Abbott)
高倍率ズームは、広い焦点距離を1本でカバーできる一方、明るさや周辺画質では低倍率ズームや単焦点レンズに及ばない部分があります。EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMは、その中でも携帯性とズーム域のバランスを重視したレンズです。
Digital Camera Worldでは、AFの速さと静かさ、4段分の手ブレ補正、300gという軽さを評価しています。画質についても小型の高倍率ズームとして良好とする一方、画面周辺の解像力や18mm側の歪曲収差を弱点として挙げています。
おすすめな人
旅行や子どもの行事などで、広角から望遠まで素早く画角を変えたい人に向いています。18〜150mmは35mm判換算で約29〜240mm相当となり、街並みや集合写真、料理、少し離れた人物などを1本で撮影可能です。レンズ交換の回数を減らせるため、荷物をできるだけ少なくしたい旅行にも合わせやすいでしょう。
質量は約300gで、EOS Mシリーズの小型ボディと組み合わせても大きな負担になりにくいサイズです。レンズ内の光学式手ブレ補正も備えているため、夕方の街並みや室内の静物など、シャッタースピードが遅くなりやすい場面でも使いやすくなっています。
不向きな人
夜間のスポーツや室内競技など、速く動く被写体を暗い場所で撮る用途にはあまり向きません。望遠端の開放F値はF6.3なので、動きを止めるために速いシャッタースピードを使うと、ISO感度を高く設定する場面が増えます。手ブレ補正はカメラ自体の揺れを抑える機能であり、動いている被写体のブレを止めるものではありません。
建築物など、画面内の直線を正確に写したい場合も18mm側には注意が必要です。Digital Camera Worldは、広角端で樽型歪曲が目立つと評価しています。カメラ内補正やRAW現像時のレンズ補正を利用できますが、補正前の描写を重視する人には低倍率ズームや単焦点レンズのほうが選びやすいでしょう。
要素別レビュー早見表
要素 | 評価まとめ |
|---|---|
携帯性・重量バランス | 約300g。18〜150mmの高倍率ズームとして小さく、EOS Mシリーズと組み合わせても持ち歩きやすいサイズです。 |
ズームレンジ | 35mm判換算約29〜240mm相当。旅行や日常撮影で広角から望遠まで幅広く使えます。 |
解像力 | 中心部はズーム全域で良好。画面周辺や四隅は中心部より解像力が下がります。 |
歪曲収差 | 18mm側では、直線が外側へ膨らんで見える樽型歪曲が目立ちます。 |
色収差 | 全体として抑えられていますが、18mm側の画面周辺では色のにじみが確認できる場合があります。 |
AF | STMによる静かで滑らかなAF。明るい場所では速く、暗所や低コントラストの被写体では時間がかかることがあります。 |
手ブレ補正 | 4段分の光学式IS。補正量はキヤノン測定条件での数値で、実際の結果は撮影条件や構え方によって変わります。 |
ボケ・近接 | 150mm時に最大撮影倍率0.31倍。近距離では背景をぼかした撮影も可能です。 |
動画 | 静かなSTMと手ブレ補正を利用できます。開放付近ではズームに伴う開放F値の変化に注意が必要です。 |
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Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMの基本情報

EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMは、EOS Mシリーズ向けの高倍率ズームとして2016年11月25日に発売されました。EF-Mレンズとして初めて18〜150mmをカバーし、35mm判換算では約29〜240mm相当になります。レンズ構成は13群17枚、質量は約300gです。
Photography Blogでは、EOS M5と組み合わせて使用し、広い焦点距離と軽量性を評価しています。300gという重量についても、小型ボディとの組み合わせでバランスを大きく崩さないとしています。
主なスペック要点
レンズ単体の主な仕様は次のとおりです。
項目 | 値 |
|---|---|
対応マウント | キヤノンEF-M |
焦点距離 | 18〜150mm |
35mm判換算 | 約29〜240mm相当 |
開放F値 | F3.5〜6.3 |
レンズ構成 | 13群17枚 |
絞り羽根 | 7枚 |
最短撮影距離 | 0.25m(18〜50mm時)、0.45m(150mm時) |
最大撮影倍率 | 0.31倍(150mm時) |
手ブレ補正 | 光学式IS:4段分 ※CIPAガイドライン準拠、150mm・EOS M3使用時 |
フィルター径 | 55mm |
最大径×長さ | φ60.9mm×86.5mm |
質量 | 約300g |
発売日 | 2016年11月25日 |
販売状況 | 販売終了 |
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EF-Mシステムでの立ち位置と、RF-S18-150mmとの関係
EF-M18-150mmは、標準ズームと望遠ズームを1本にまとめたいEOS Mユーザーに適したレンズでした。現在もEOS Mを使っている場合には、軽量な高倍率ズームという特徴は変わりません。ただし販売終了品なので、中古で選ぶ際はレンズの状態やAF、手ブレ補正の動作も確認したいところです。
現在のキヤノンAPS-Cミラーレスでは、RFマウント用のRF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMが近い用途を担当しています。ただしEF-MとRFは異なるマウントのため、RF-S18-150mmをEOS Mシリーズへ装着することはできません。
RF-S18-150mmは約310gで、AF使用時の最大撮影倍率は0.44倍、MF(マニュアルフォーカス)では0.59倍まで拡大できます。EF-M18-150mmの0.31倍より近接撮影に強く、EOS Rシリーズへ移行する場合の比較候補と考えるのが適切です。
詳しいレビューは以下で紹介しています。
【2026年版】Canon RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMのレビュー比較まとめ 旅行スナップ向け/一本運用に最適
Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMのデザインと操作性のレビュー

(Via:The-Digital-Picture)
高倍率ズームとしては小型で、EOS Mシリーズの携帯性を大きく損ないにくい設計です。Photography BlogはEOS M5との組み合わせを「少し前が重いものの、十分にバランスが取れている」と評価しています。The-Digital-Pictureでも、同クラスのレンズと比べて小型・軽量である点が取り上げられています。
サイズ・重量がもたらす持ち歩きやすさ
最大径は60.9mm、長さは86.5mm、質量は約300gです。ズームすると鏡筒が前方へ伸びるタイプですが、収納時は18〜150mmをカバーするレンズとしてコンパクトにまとまっています。Digital Camera Worldも61×87mm、300gというサイズを高倍率ズームとして小型軽量と評f価しました。
小型のEOS Mボディと組み合わせた場合でも、旅行や街歩きで持ち運びやすい大きさです。一方で、EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMのような小型標準ズームよりは長く、ズーム時には鏡筒も伸びるため、収納性だけを優先するレンズではありません。
リング操作(ズーム・MF)とスイッチ類
ズームリングは鏡筒の大部分を占めており、手で探しやすい形状です。Photography Blogはズーム操作について、滑らかでありながら動きすぎない操作感と評価しています。Dustin Abbottも、大きなズームリングは滑らかで適度な重さがあるとしています。
フォーカスリングはズームリングより細く、MF時はリングの操作を電気信号としてレンズへ伝える「フォーカス・バイ・ワイヤ」方式です。レンズ側にはAF/MF切り替えスイッチがないため、ピント合わせの方式は対応するEOS Mボディのメニューやボタンから変更します。
Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMのズームレンジ活用レビュー
18〜150mmという焦点距離は、35mm判換算で約29〜240mm相当です。Dustin Abbottは旅行中に本レンズを使用し、18mmは極端に広いわけではなく、150mmも極端に長いわけではないものの、多くの場面をカバーできる焦点距離として評価しています。
換算29〜240mm相当:旅行での使い分けのコツ
18mm側の35mm判換算約29mm相当は、街並みや室内、人物を含めたスナップなどに使いやすい広角域です。ただし、24mm相当前後の広角レンズほど広く写せるわけではないため、狭い室内や大きな建築物を広く収めたい場合には不足を感じることがあります。
150mm側は35mm判換算約240mm相当です。離れた人物や動物、ステージ上の被写体を大きく写しやすく、標準ズームでは届きにくい距離まで対応できます。離れた位置から望遠側で撮影すれば画角が狭くなるため、背景から不要なものを外して被写体を整理しやすいのも利点でしょう。
開放F値の推移と、露出・シャッタースピードへの影響
開放F値はF3.5〜6.3で、望遠側へズームするにつれて段階的に暗くなります。Dustin Abbottの実機レビューでは、開放F値が切り替わる焦点距離を次のように記録しています。これはメーカー公表の切り替わり位置ではなく、同レビューで確認された値です。
焦点距離 | 開放F値 |
|---|---|
18〜23mm | F3.5 |
24〜27mm | F4 |
28〜31mm | F4.5 |
32〜42mm | F5 |
43〜59mm | F5.6 |
60〜150mm | F6.3 |
Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMの画質レビュー(解像・収差)

(Via:Dustin Abbott作例)
高倍率ズームの画質は「中心は良いが周辺が落ちる」「広角端が厳しい」といった傾向が出やすい分野です。本レンズも例外ではありませんが、レビューを追う限りは“用途を旅行・日常に置くなら納得しやすい”地点に着地しています。補正前提で使うかどうかが満足度を左右します。
シャープネスは「旅ズームとして期待以上」になりやすい
DPReviewのサンプルギャラリーを見ると、広角から望遠までの作例が揃っており、中心部は素直に解像しているカットが多い印象です。ポスターサイズの超大伸ばしや、周辺の微細ディテール勝負をしなければ、Web掲載やA4〜A3程度のプリントでは十分と感じる人が多いでしょう。
一方で、風景を四隅まで緻密に描きたい場面では、広角端の周辺や望遠端の端に「差」が出ます。こういう用途が多いなら、低倍率ズーム(例:標準ズーム+望遠ズームの2本体制)で目的別に寄せるほうが結果的に満足しやすいです。
歪曲・色収差・周辺減光:補正込みで考えると扱いやすい
Digital Camera Worldは、色収差や望遠側の歪曲はよく抑えつつ、18mmの樽型歪曲は未補正だと目立つことがある、と述べています。つまり「RAWで補正を切って厳密に見る」ほど欠点が見えやすく、「JPEGや補正込みのRAW現像」で実用に寄せるほど快適、というタイプです。
ユーザーの不満点として挙がりやすいのは、逆光の枝や金属柵などで見える色付きのフリンジでしょう。とはいえ、現像ソフトの色収差補正で軽減できることも多く、撮影現場では“構図とタイミングを逃さない”メリットのほうが勝つ場面も少なくありません。
Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMの近接撮影とボケのレビュー

(Via:Photography Blog作例)
EF-M18-150mmは150mm時に最大撮影倍率0.31倍まで拡大できます。本格的なマクロレンズほど大きく写せるわけではありませんが、旅行先の小物や花、料理などを少し大きく撮影したいときには使いやすい性能です。Photography Blogも、専用マクロレンズがない場合に150mm側の近接性能を活用できると評価しています。
最大0.31倍の近接性能:小物や花にも使いやすい
最短撮影距離は18〜50mm時が0.25m、150mm時が0.45mです。最大撮影倍率0.31倍になるのは150mm時なので、小さな被写体を大きく写したい場合は望遠側を使うのが適しています。
広角側では被写体へ近づきながら周囲の景色も入れやすく、望遠側では画角を狭めて主題を目立たせやすくなります。料理や小物を撮る際も、撮りたい範囲や背景との距離に合わせて焦点距離を選ぶと扱いやすいでしょう。
ボケは焦点距離と撮影距離で印象が変わる
望遠端の開放F値はF6.3なので、大口径の単焦点レンズほど大きな背景ボケは作れません。それでも150mm側で被写体に近づき、背景との距離を取れば、背景をぼかした写真を撮影できます。
ボケの評価は海外レビューでも分かれています。Photography Blogは全体として滑らかなボケと評価していますが、The-Digital-Pictureは18mmや中間域では点光源の輪郭やざわつきが見られ、望遠側になると滑らかになるとしています。ボケの見え方は背景の模様や撮影距離でも変わるため、常に同じ印象になるわけではありません。
Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMのAF性能レビュー(静止画・追従)
AFにはSTMと呼ばれるステッピングモーターが使われています。STMはピントを滑らかに動かしやすく、駆動音も小さい方式です。AF性能そのものは使用するEOS Mボディや光量、被写体のコントラストにも左右されるため、レンズだけで一律に判断することはできません。
Dustin Abbott、Photography Blog、Digital Camera Worldはいずれも、本レンズのAFを静かで実用的と評価しています。The-Digital-Pictureでは、十分な明るさがあれば動く被写体をAI Servo AFで追従する場合も良好としています。AI Servo AFは、動く被写体に合わせてピントを合わせ続けるAF方式です。
静止画AF:明るい場所では速く、暗所では時間がかかることもある
Dustin Abbottの実写では、広角側のAFは非常に速く、150mm側も十分な明るさがあれば素早く合焦しています。一方、暗い場所では150mm側の合焦にやや時間がかかったと報告しています。Photography Blogも多くの場面で問題なく合焦する一方、暗くコントラストの低い被写体では迷うことがあるとしています。
そのため、旅行中のスナップや日中の家族撮影には使いやすいAFですが、暗い体育館でのスポーツや夜間の動体撮影では条件が厳しくなります。望遠端がF6.3であることも含め、明るさが不足する場面ではISO感度やシャッタースピードを確認しながら撮影したいところです。
動画AF:STMの静かで滑らかな動作が特徴
Digital Camera WorldはAFを速く、ほとんど音が聞こえないと評価しています。Dustin Abbottも動画撮影時のピント移動が滑らかで、駆動音が非常に小さいとしています。
動画では被写体へ急にピントが移動するより、自然に追従することが重要になる場面があります。その点ではSTMの性格と相性がよく、人物や旅行中の記録動画にも使いやすいでしょう。ただし追従性能は装着するボディのAF方式や設定によって変わります。
Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMの手ブレ補正と低照度レビュー
レンズには光学式IS(Image Stabilizer)が搭載されています。キヤノンが示す補正効果は4段分で、CIPAガイドラインに準拠し、焦点距離150mm・EOS M3使用時に測定した値です。撮影者の構え方やシャッタースピード、撮影距離などによって実際の結果は変わります。
レビューでも評価には幅があります。Digital Camera Worldは4段分という公称値に見合う性能と評価しました。一方、The-Digital-Pictureのテストでは、150mmで安定して鮮明な写真を得られた範囲から約3と1/3段相当としています。手ブレ補正の結果は撮影者や条件によって差が出るため、公称4段分を常に得られる数値として考えないほうがよいでしょう。
光学式IS:望遠や夕方の静止被写体で使いやすい
150mm側ではわずかなカメラの揺れも写真に現れやすくなるため、光学式ISは手持ち撮影を支える機能です。夕方の街並み、室内の展示物、旅行先の風景など、被写体自体があまり動かない場面ではシャッタースピードを遅くできる余地が生まれます。
ただし4段分という数値だけを基準にシャッタースピードを決めるのは避けたいところです。撮影姿勢や焦点距離、被写体の状態に合わせて撮影画像を確認し、必要ならISO感度やシャッタースピードを調整するほうが確実です。
低照度での注意点:被写体ブレは別に考える
手ブレ補正が補正するのは、撮影時にカメラが動くことで生じるブレです。走っている子どもやスポーツ選手など、被写体そのものが動いて生じるブレは止められません。The-Digital-Pictureも、ISは被写体の動きを補正するものではないと説明しています。
望遠端はF6.3なので、暗い場所で動く被写体を撮る場合は速いシャッタースピードを保つためにISO感度を上げる必要があります。夜間や室内スポーツが主な用途なら、より明るいレンズも含めて検討したほうが撮影しやすいでしょう。
Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMの動画撮影レビュー(Vlog・旅行動画)
18〜150mmを1本で使えることは動画でも便利です。風景や街並みを広角側で撮り、離れた人物や細部を望遠側で撮るといった切り替えがレンズ交換なしで行えます。また、Dustin AbbottとDigital Camera Worldはいずれも、STMによるAFの静かさを動画撮影での長所として挙げています。
ただし18mmでも35mm判換算約29mm相当なので、腕を伸ばして自分自身を撮るVlogでは広い画角とは言えません。旅行中の風景や人物、撮影者の目線で記録する動画には使いやすい一方、自撮りを中心に考える場合は必要な画角を事前に確認しておきたいところです。
手持ち動画:レンズ側ISと対応ボディの動画デジタルIS
本レンズは動画撮影時のDynamic ISに対応しています。さらにEOS M5など一部のボディでは、カメラ側の動画用デジタルISとレンズの光学式ISを組み合わせる機能を利用できます。
EOS M5では動画撮影時に5軸のデジタルISを搭載し、対応する手ブレ補正レンズとの組み合わせを「Combination IS」としています。ここは静止画用のボディ内手ブレ補正とは区別が必要で、静止画では基本的にレンズ側の光学式ISを使用します。
撮影時に使える補正機能はEOS Mの機種によって異なるため、「EF-M18-150mmを装着すればすべてのEOS Mで5軸補正が使える」という意味ではありません。動画撮影を重視する場合は、使用するボディ側の動画手ブレ補正仕様も確認しておきましょう。
ズーム運用の注意点:開放F値の変化を確認する
本レンズはF3.5〜6.3の可変絞りズームです。開放付近で撮影している場合、広角側から望遠側へズームすると使用できる最も明るいF値が段階的にF6.3まで変化します。
オート露出で撮影している場合は、カメラがISO感度やシャッタースピードなどを調整して明るさを保とうとします。その結果、映像の明るさそのものより、ノイズの量や動いている被写体の写り方が変化する場合があります。ズーム中も一定の条件で撮りたい場合は、使用する焦点距離と露出設定を撮影前に確認しておくと扱いやすくなります。
AF駆動音については複数の実機レビューで非常に静かと評価されています。ただし内蔵マイクを使用する場合、ズームリングを操作した手の音など、AF以外の操作音を拾う可能性はあります。静かな室内で録音を重視する場合は、実際の撮影環境で確認するのが確実です。
Canon EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMと競合機の比較
EF-M18-150mmを検討する際は、同じEOS Mで使える2本構成やTamronの高倍率ズームに加え、EOS Rシリーズへの移行も比較対象になります。ただしEF-M系の純正レンズやTamron 18-200mmのEF-M版はいずれも販売終了品なので、現行製品同士の比較とは条件が異なります。
機種 | 立ち位置 |
|---|---|
EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM | 約29〜240mm相当を約300gでカバー。EOS Mでレンズ交換を減らしたい人向け。販売終了品。 |
EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM + EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM | 約24mm相当から約320mm相当までカバーできる2本構成。画角は広がりますが、レンズ交換が必要です。 |
Tamron 18-200mm F/3.5-6.3 Di III VC | EF-M用は約29〜320mm相当。望遠側が50mm長い一方、質量は460gあります。販売終了品。 |
RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM | RFマウントAPS-C向け。EOS Mには装着できません。EOS Rシリーズへ移行する場合の比較候補です。 |
The-Digital-PictureはEF-M18-150mmとTamron 18-200mmを直接比較し、Tamronは50mm長い望遠域を持つ一方で、キヤノンより大きく重いと評価しています。画質についてはシャープネスが近く、Tamronは歪曲がやや少ない一方、色収差が多く、AF追従ではEF-M18-150mmを高く評価しています。
純正2本体制(15-45+55-200)と、1本で使う場合の違い

EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMは35mm判換算約24〜72mm相当、EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STMは約88〜320mm相当です。2本を使えばEF-M18-150mmより広い24mm相当と、より長い320mm相当まで撮影できます。
建築物や狭い室内などで広角を重視するなら15-45mm、運動会や動物園などで遠くの被写体を大きく写したいなら55-200mmの利点が分かりやすくなります。その代わり、撮影中にレンズ交換が必要です。旅行中に交換の手間を減らしたい場合は18-150mm、焦点距離の広さを優先するなら2本構成という選び方がしやすいでしょう。
EF-M55-200mmについては、みんなのカメラでも画質やAF、手ブレ補正、向いている撮影シーンを詳しくレビューしています。
Canon EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STMをレビュー・比較|軽さ・画質・おすすめの撮影シーンを解説
Tamron 18-200mm VC/RF-S18-150mmとの違い
Tamron 18-200mm F/3.5-6.3 Di III VC(Model B011)のEF-M版は、18〜200mmをカバーする高倍率ズームです。EOS Mでは35mm判換算約29〜320mm相当となるため、EF-M18-150mmより望遠側を長く使えます。
一方、EF-M18-150mmの約300gに対してTamronは460gで、フィルター径も62mmです。望遠側の50mmを増やせる代わりに、携帯性には差があります。TamronのEF-M用ブラック・シルバーはいずれも販売終了となっているため、現在は中古品を中心に比較するレンズです。
RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMは焦点距離こそ同じ18〜150mmですが、RFマウント用なのでEF-M18-150mmの直接の交換レンズではありません。約310gと軽く、最大撮影倍率はAF時0.44倍、MF時0.59倍まで高められているため、EOS Rシリーズへ移行する場合には近接撮影性能も大きな違いになります。
詳しいレビューは以下の記事で紹介しています。
EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMのレビューまとめ
EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMは、35mm判換算約29〜240mm相当を約300gで持ち歩ける、EOS M用の高倍率ズームレンズです。レビューを見ても、広いズーム域、軽さ、静かなSTM AF、手ブレ補正は共通して評価されています。
画質は中心部がズーム全域で良好ですが、18mm側の歪曲収差や周辺の解像力、逆光時のフレアには注意が必要です。また、60mm付近から望遠端まで開放F値がF6.3となるため、暗い場所で速く動く被写体を撮る用途には不利になります。
一方、旅行や日中の家族撮影、街歩きなどでは、広角から望遠まで1本で対応できること自体が大きな利点です。150mm側では最大0.31倍まで寄れるため、花や小物を大きめに撮りたい場面にも対応できます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
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