PENTAXのKマウントとは?レンズの種類・互換性・KAF4・オールドレンズの使い方を解説

PENTAXのKマウントとは?レンズの種類・互換性・KAF4・オールドレンズの使い方を解説

HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WR
HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WR
出品待ち
広角ならではの抜けの良さと、金属外装の精緻な操作感が魅力の単焦点。繊細な質感描写と自然なコントラストで街の空気や遠景の階調を丁寧に再現します。周辺までの均質性が高く、建築の直線もすっきり。逆光にも粘り、フレアを抑えたクリアな画。MFの追い込みは滑らかで、微妙な合焦位置も狙いやすい。携行性に優れ、日常のスナップから旅まで軽快に使えます。色はニュートラルで後処理も素直。近接でも寄りやすく前景を絡めた広がりが表現しやすい。静かで迷いにくいAFは動画でも扱いやすく、歩き撮りでも安定した画づくりに役立ちます。
HD PENTAX-DA★ 16-50mmF2.8ED PLM AW
HD PENTAX-DA★ 16-50mmF2.8ED PLM AW
出品待ち
精密さと機動力を兼ね備えた標準ズーム。開放からコントラストが立ち上がり、ボケは素直で人物も風景も気持ちよくまとまります。絞れば周辺までキレが揃い、線がにじみにくい。AFは静かで反応が速く、動体の追従も滑らか。逆光にも粘り、色乗りは自然。近接も得意で、テーブルフォトや小物の質感を丁寧に再現。重心のバランスが良く、手持ちでも安定した画づくりに役立ちます。悪天候の現場でも頼れる作り。動画ではブリージングが控えめで、パンやフォーカス送りの表情が自然。旅行からイベント、日常のスナップまで一本で幅広く対応し、構図づくりが直感的。色調は落ち着き、後処理の追い込みもしやすい。

PENTAXのKマウントは1975年に登場し、レンズ取り付け部の基本構造を受け継ぎながら、AFやレンズ内モーター、電磁絞り(電子制御で絞りを動かす仕組み)などの機能が加わってきました。古いMFレンズから現在のデジタル用レンズまで幅広く使える反面、利用できるAFや絞り制御はレンズとボディの世代によって異なる点が特徴です。本記事では、K・KA・KAF・KAF2・KAF3・KAF4の違い、DA/D FA/FAなどレンズ名称の意味、APS-Cと35mmフルサイズで変わる画角、K/M/AやM42など古いレンズの使い方、マウントアダプター使用時の注意点まで初心者向けに解説します。

みんカメ編集部
筆者
みんカメ編集部
みんなのカメラ編集部によるカメラに関する最新情報・レビューなどを毎日配信しています!ためになるプロのテクニックもご紹介。

この記事のサマリー

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Kマウントは長く使われている規格のため、レンズを選ぶときは「装着できるか」だけでなく、AFや絞り制御まで確認することが大切です

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KAF・KAF2・KAF3・KAF4では、AFの駆動方法や電源接点、電磁絞りの有無などが異なります

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DAはAPS-C向け、D FAとFAは35mm判をカバーするレンズで、同じ焦点距離でもAPS-Cとフルサイズでは写る範囲が変わります

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K/M/Aなどの古いKマウントレンズやM42レンズも使えますが、MF操作や露出設定、ボディ内手ブレ補正(SR)用の焦点距離入力が必要になる場合があります

チェックアイコン

マウントアダプターを使う場合は、フランジバック(マウント面から撮像面までの距離)だけでなく、絞り操作や電子通信、正常に着脱できるかまで確認が必要です

目次

Kマウントの歴史とレンズシリーズの系譜

PENTAXのKマウントとは?レンズの種類・互換性・KAF4・オールドレンズの使い方を解説

Kマウントには、MF(マニュアルフォーカス)中心の初期レンズから、AF(オートフォーカス)対応、デジタル一眼レフ向けまで、さまざまな世代のレンズがあります。ここでは、レンズの種類がどのように変化し、カメラボディとの連携機能が追加されてきたのかを順番に見ていきましょう。

Kマウントを理解するときは、「レンズのシリーズ」と「マウント規格」を分けて考えることがポイントです。M・A・FA・DAなどはレンズの世代や用途を示す名称で、KAF・KAF2・KAF3・KAF4は主にAFや絞り制御の仕組みを表します。まずレンズシリーズの流れを確認し、その後にマウント規格の違いを解説します。

M42からKマウントへ:ねじ込み式からバヨネット式に変更

Kマウント以前のPENTAXでは、タクマーシリーズなどにM42スクリューマウントが採用されていました。M42はレンズをねじ込んで固定する方式で、1975年にバヨネット式へ移行したのがKマウントです。

Kマウントへの移行後も、M42レンズを活用するための純正「マウントアダプターK」が用意されました。ただし、古いレンズを装着できても、AFや絞り制御まで現在のレンズと同じように使えるとは限りません。マウントアダプターKを使った具体的な操作方法は、後半の「M42のタクマーレンズをKマウントで使う」で解説します。

K/M/A/F/FA/DA/D FAは何が違う?

Kマウント用レンズは、登場した時代やボディとの情報伝達方法、想定するセンサーサイズによって複数のシリーズに分けられます。

初期のKマウントレンズやMシリーズはMFが基本で、レンズ情報をボディへ伝える電子接点を備えていません。その後に登場したAシリーズでは、絞りリングに「A」位置が追加され、対応ボディから絞りを制御できるようになりました。さらにF・FAシリーズではAFに対応し、デジタル一眼レフの時代になるとAPS-C向けのDA、35mmフルサイズ対応のD FAが登場しています。

系統

主な特徴

主な対応フォーマット

使用時に確認したい点

K/M

MFが基本。絞りリングあり

35mm判

レンズ情報接点がなく、デジタル一眼レフでは露出機能に制限がある

A

MF。絞りリングにA位置あり

35mm判

A位置にすると、対応ボディから絞りを制御できる

F

AF対応

35mm判

ボディ内モーターによるAFを使用する

FA

AF対応。絞りリング付き製品が中心

35mm判

KAF/KAF2など、製品によってマウント規格が異なる

DA

デジタル一眼レフ向け

APS-C

KAF/KAF2/KAF3/KAF4など複数の規格がある

D FA

デジタル一眼レフ向け

35mmフルサイズ・APS-C

KAF/KAF3/KAF4など、製品によって規格やAF方式が異なる

この表で重要なのは、レンズのシリーズ名だけではKAFなどのマウント規格まで判断できないことです。たとえばDAにはKAFからKAF4まで複数の規格があり、D FAにもKAF・KAF3・KAF4の製品があります。

具体例として、HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WRは35mmフルサイズ対応のD FAレンズですが、マウント規格はKAF4です。つまり「D FAだからKAF3」「DAだからKAF4」のようには決められません。次のセクションでは、このKAF・KAF2・KAF3・KAF4の違いを詳しく見ていきます。

PENTAXレンズ名称の読み方:smc/HD、DA/D FA、★、Limited、WR/AW

PENTAXレンズ名称の読み方:smc/HD、DA/D FA、★、Limited、WR/AW

PENTAXのKマウントレンズには、コーティングの種類や対応するセンサーサイズ、レンズシリーズ、AFモーター、防滴構造などを示す表記が製品名に含まれています。特に中古では似た名称の製品が複数世代に存在するため、各記号の意味を知ることが製品を見分ける手がかりです。

ここでは製品名によく登場する表記を順番に整理しましょう。KAF・KAF2などマウント規格の違いは、次のセクションで扱います。

smcとHDはコーティングの違い

smcは、PENTAXが長年採用してきたマルチコーティングを示す名称です。レンズ表面で起こる光の反射を抑え、ゴーストやフレアの発生を抑制する目的で採用されています。

その後に登場したHDコーティングは、従来のマルチコーティングより可視光域の反射率を低く抑えた高密度多層膜コーティングです。同じ焦点距離に旧smc版とHD版が存在するFA Limitedなどでは、製品名を見ることで世代を見分けられます。

ただし、逆光時の写りはコーティングだけで決まるものではありません。レンズ構成や鏡筒内の反射対策、光源の位置、レンズフードの有無なども撮影結果に関係します。

DA・D FA・FAは対応するセンサーサイズを見分ける手がかり

DA・D FA・FAは、製品名から対応するセンサーサイズを判断する手がかりになります。DAは主にAPS-C向け、D FAとFAは35mm判をカバーするシリーズです。

そのため、レンズ名を見るだけでも「APS-C向けか」「35mmフルサイズでも使えるか」のおおまかな見当を付けられます。センサーサイズによる画角の違いは、後半の「APS-Cと35mmフルサイズ」で確認してください。

★(スター)とLimitedはレンズシリーズを示す

PENTAXレンズの製品名に付いている「★」は「スター」と読み、誤植や飾り記号ではありません。PENTAXが高い光学性能や操作性を追求する上位シリーズを示す正式な表記で、「HD PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED PLM AW」のように製品名にも含まれています。

Limitedは、解像力などの数値だけでなく、立体感や階調、ボケを含めた描写を重視するシリーズです。FA Limitedではアルミ合金を削り出した鏡筒を採用するなど、外装や操作感にも特徴があります。

ただし、★やLimitedというシリーズ名だけで、防滴構造やサイズまで判断することはできません。具体的な機能については、製品名に付くWR・AWなどの表記や各レンズの仕様も確認しましょう。

WRとAWは防滴・防塵防滴を示す

WRとAWは、水滴やほこりへの対策を示す表記です。公式ではWRを「防滴構造」、AWを「防塵・防滴構造」としています。

表記

正式名称

意味

WR

Weather Resistant

防滴構造

AW

All Weather

防塵・防滴構造

AWは水滴だけでなく、ほこりの侵入にも配慮した構造です。ただし、WR・AWともに水中で使える防水レンズという意味ではありません。雨天で使用する場合は、レンズだけでなくボディ側の防滴・防塵防滴仕様もあわせて確認しましょう。

SDM・DC・PLMはAFモーターの種類

SDM・DC・PLMは、レンズ内部でAFを動かすモーターの種類を示す表記です。製品名の末尾付近に記載されることが多く、採用するモーターによってAFの駆動方式が変わります。

表記

モーターの種類

概要

SDM

超音波モーター

超音波を利用してAFを駆動するレンズ内モーター

DC

直流モーター

直流モーターでAFを駆動するレンズ内モーター

PLM

パルスモーター

パルスモーターでAFを駆動するレンズ内モーター

ただし、PENTAXのAFレンズがすべてレンズ内モーターを使うわけではありません。古いF・FAレンズなどには、カメラボディ内のモーターからAFカプラーを介してピントを動かす方式もあります。

そのため、古いボディと新しいレンズを組み合わせる場合は、製品名にあるモーター表記だけで使用可否を判断できません。次のKAF・KAF2・KAF3・KAF4の解説では、ボディ側とレンズ側がどのようにAFや絞りを制御するのかを整理します。

KAF・KAF2・KAF3・KAF4の違い

KAF・KAF2・KAF3・KAF4の違い

KAF・KAF2・KAF3・KAF4は、主にAFの駆動方法や絞り制御の違いを表すKマウントの規格です。数字が大きくなるにつれて、レンズ内モーターや電磁絞りなど、新しい仕組みに対応するための変更が加えられてきました。

初心者が確認したいのは、「AFカプラー」「電源接点」「絞り制御」の3点です。AFカプラーはボディ内のAFモーターの力をレンズへ伝える機械的な接続部分、電源接点はレンズ内モーターなどへ電力を送るための接点を指します。

規格

AFカプラー

電源接点

主なAF駆動

絞り制御

KAF

あり

なし

ボディ内モーター

機械式

KAF2

あり

あり

ボディ内モーター/レンズ内モーター

機械式

KAF3

なし

あり

レンズ内モーター

機械式

KAF4

なし

あり

レンズ内モーター

電磁絞り

KAFはボディ内モーターでAFを動かす規格

KAFは、KAマウントにAFカプラーを追加してオートフォーカスに対応した規格です。カメラボディ内のAFモーターの回転を、マウント部分にあるAFカプラーからレンズへ伝えます。

この方式は一般に「スクリュードライブAF」と呼ばれ、F・FAレンズをはじめ、一部のDAやD FAレンズでも採用されてきました。レンズ内にAFモーターを持たず、ボディ側のモーターを利用する点が特徴です。

KAF2はレンズへ電力を送る接点を追加

KAF2では、KAFのAFカプラーを残したまま電源接点が追加されました。これにより、FAズームレンズのパワーズームや、対応するレンズ内AFモーターへボディから電力を供給できます。

そのためKAF2には、ボディ内モーターでAFを動かすレンズだけでなく、SDMなどのレンズ内モーターを利用する製品もあります。KAFからAF方式を完全に置き換えたのではなく、利用できる仕組みを追加した段階と考えると理解しやすいでしょう。

KAF3はレンズ内モーターでAFを動かす

KAF3では、KAF2にあったAFカプラーが削除されています。ボディ内モーターからレンズへ回転を伝えられないため、AFにはSDMやDCなどのレンズ内モーターを使用する仕組みです。

そのため、KAF3レンズをレンズ内モーターに対応していない古いボディへ装着すると、レンズを取り付けられてもAFは利用できません。その場合はMF(マニュアルフォーカス)でピントを合わせます。

KAF4は絞りも電子制御に変更

KAF4はKAF3をもとに、従来の機械式絞りレバーをなくして電磁絞りを採用した規格です。AFは引き続きレンズ内モーターを使用し、絞りについてもボディからの電気信号で制御します。

従来のKマウントでは、カメラ側のレバーから機械的に力を伝えて絞り羽根を動かしていました。KAF4ではその機械連動がなくなるため、電磁絞りに対応したボディが必要です。

なお、KAF4はAPS-C用DAレンズだけの規格ではありません。たとえば35mmフルサイズ対応のHD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WRもKAF4を採用しており、公式仕様では「電磁絞り・完全自動絞り」とされています。

KAF4レンズを使えるPENTAXボディ

KAF4レンズを使えるPENTAXボディ

KAF4レンズは電磁絞りを採用しているため、すべてのKマウントボディで使えるわけではありません。対応していないボディでは絞りを制御できず、正しい露出で撮影できないため、古いボディと組み合わせる場合は対応状況を確認しましょう。

2026年8月25日時点では、リコーイメージングのKAF4に関する案内と各カメラの仕様から、次の機種で対応を確認できます。一部の旧機種は、そのままではなく対応ファームウェアへの更新が必要です。

対応状況

機種

KAF4対応

PENTAX K-1 Mark IIPENTAX K-3 Mark IIIPENTAX KPPENTAX KFPENTAX K-70

ファームウェア更新後に対応

PENTAX K-1PENTAX K-3 IIPENTAX K-3PENTAX K-S2PENTAX K-S1PENTAX K-50

K-1、K-3 II、K-3、K-S2、K-S1、K-50では、対応ファームウェアへ更新してからKAF4レンズを使用します。未対応の状態では絞りが動かないため、露出が合いません。

ボディがKAF2マウントでもKAF4レンズを使える機種がある

Kマウントで少し分かりにくいのが、ボディ側のマウント名称と、使用できるレンズのマウント規格が必ずしも同じではない点です。

たとえばPENTAX K-3 Mark IIIの仕様では、ボディ側のレンズマウントは「KAF2マウント」と記載されています。ただし、使用可能レンズにはKAF4・KAF3・KAF2・KAF・KAが含まれるため、KAF4レンズも使用可能です。

つまり、「ボディがKAF2だからKAF4レンズは使えない」とは判断できません。中古ボディと新しいレンズを組み合わせるときは、ボディのマウント名称だけを見るのではなく、使用可能レンズとファームウェアの対応状況も確認しましょう。

APS-Cと35mmフルサイズ:DAとD FA/FAで何が変わる?

APS-Cと35mmフルサイズ:DAとD FA/FAで何が変わる?

PENTAXのデジタル一眼レフには、APS-C機と35mmフルサイズ機があり、どちらもKマウントを採用しています。ただし、センサーの大きさが異なるため、同じレンズを同じ位置から使っても写真に写る範囲は同じではありません。

また、DAは主にAPS-C向け、D FAとFAは35mm判をカバーするレンズです。まずは、センサーサイズとレンズの組み合わせによって何が変わるのかを整理しておきましょう。

組み合わせ

写る範囲

主なポイント

DAレンズ+APS-C機

レンズ本来の想定範囲

DAレンズの基本的な組み合わせ

D FA/FAレンズ+APS-C機

35mmフルサイズより狭い

35mm判換算で約1.5倍相当の画角になる

D FA/FAレンズ+35mmフルサイズ機

35mm判の範囲

レンズのイメージサークルを広く使用できる

DAレンズ+K-1 Mark II

AUTOではAPS-C範囲

APS-Cクロップで使用可能

APS-Cでは35mm判換算約1.5倍の画角になる

PENTAXのAPS-C機は35mmフルサイズよりセンサーが小さいため、同じレンズを使うと写る範囲が狭くなります。たとえば50mmレンズなら35mm判換算約76.5mm相当、300mmレンズなら約460mm相当の画角です。

ここで変わるのは、レンズの焦点距離ではなく画角、つまり「写真に写る範囲」です。300mmレンズをAPS-C機へ装着しても、レンズそのものが460mmへ変化するわけではありません。

そのため、野鳥や航空機などでは、同じ撮影位置でも被写体が画面内で占める割合を大きく見せやすいのが特徴です。反対に、風景や室内を広く写したい場合は、より焦点距離の短い広角レンズが必要になることもあります。

遠近感やボケ方はセンサーサイズだけでは決まらない

APS-Cでは「約1.5倍相当」と表現されますが、これはあくまで画角を35mm判に置き換えた数値です。遠近感は主にカメラと被写体の位置関係で変わるため、APS-Cへ装着しただけで望遠レンズ特有の圧縮感が強くなるわけではありません。

また、背景のボケ方や被写界深度(ピントが合って見える範囲)は、F値、焦点距離、撮影距離、構図など複数の条件によって変わります。初心者のうちは「APS-Cでは同じレンズでも写る範囲が狭くなる」と理解しておくと整理しやすいでしょう。

K-1 Mark IIでDAレンズを使うとAPS-Cクロップへ切り替わる

PENTAX K-1 Mark IIにはクロップ機能があり、DA★・DA Limited・DAレンズを装着して設定を「AUTO」にすると、センサー中央のAPS-Cサイズ相当の範囲へ自動的に切り替わります。APS-Cクロップ時の記録画素数は約1536万画素です。

K-1 Mark IIのクロップ設定

撮影範囲

注意点

AUTO

DAレンズではAPS-C範囲へ自動切り替え

基本的な使用方法

APS-C

センサー中央のAPS-C相当範囲

約1536万画素で記録

FF

35mmフルサイズ範囲

DAレンズでは周辺部の光量や解像力が低下する場合がある

FFを選ぶと、DAレンズ装着時でも35mmフルサイズの範囲を記録可能です。ただし、リコーイメージングはレンズや撮影条件によってAPS-C範囲の外側で光量や解像力が低下する場合があると案内しています。

そのため、K-1 Mark IIでDAレンズを使う場合は、まずAUTOまたはAPS-Cクロップを基準に考えると分かりやすいでしょう。

D FA/FAレンズをAPS-C機で使うと中央部分を記録する

35mm判をカバーするD FA/FAレンズをAPS-C機へ装着すると、レンズが作る像のうち中央部分を記録する仕組みです。その結果、35mmフルサイズで使用した際に画面端へ現れる周辺減光や周辺部の収差が、APS-Cの撮影範囲には入らない場合があります。

ただし、APS-Cへ装着したことでレンズ自体の解像性能や逆光への強さが向上するわけではありません。また、D FAレンズにはDAレンズより大きく重い製品もあるため、サイズや重量も選ぶ際の確認項目です。

さらに、APS-Cでは35mmフルサイズより写る範囲が狭くなります。特に風景や室内など広い範囲を撮影する場合は、レンズの対応フォーマットだけでなく、必要な画角を得られる焦点距離かどうかも確認しましょう。

K/M/Aオールドレンズをデジタル一眼レフで使う

K/M/Aオールドレンズをデジタル一眼レフで使う

Kマウントでは、1970~1980年代に登場したK・M・AシリーズのMFレンズも、現在のPENTAXデジタル一眼レフへ装着できます。ただし、K/MシリーズとAシリーズでは、ボディへ伝えられる情報や絞りの操作方法に違いがある点に注意が必要です。

まずは、3シリーズの違いを整理しておきましょう。

シリーズ

ピント合わせ

電子接点

絞りリングのA位置

デジタル一眼レフでの主な違い

K

MF

なし

なし

絞りリングを使うためのボディ設定や露出操作が必要

M

MF

なし

なし

Kシリーズと同様に、露出機能に制限がある

A

MF

あり

あり

A位置では対応ボディから絞りを制御できる

K/MレンズはMFで、露出操作にも制限がある

K/Mレンズには電子接点がなく、絞りリングにもA位置がありません。そのため、ピント合わせはMFとなり、PENTAXデジタル一眼レフでは使用できる露出モードや測光方法にも制限があります。

操作方法はボディによって異なります。たとえばPENTAX K-3 Mark IIIで絞りリングをA位置以外にしたレンズを使う場合、リコーイメージングは次の方法を案内しています。

  1. 「絞りリングの使用」をオンにする
  2. 撮影モードをMに設定する
  3. レンズの絞りリングを使いたいF値に合わせる
  4. グリーンボタンを押し、シャッター速度を設定する
  5. 露出が合わない場合はISO感度を調整する

なお、K-3 Mark IIIで光学ファインダーを使う場合、Mモードの撮影待機中は絞りが開放状態となり、シャッターを切るときに設定したF値まで絞り込まれます。つまり、絞りリングをF8に設定しても、ファインダー像が常にF8相当まで暗くなるわけではありません。

Aレンズは絞りリングのA位置を利用できる

Aシリーズもピント合わせはMFですが、KAマウントを採用し、絞りリングに「A」位置を備えています。A位置に合わせると対応ボディから絞りを制御でき、K/Mレンズより多くの自動露出機能を利用できるのが特徴です。

ただし、Aレンズでも絞りリングをA位置から外してF値を直接指定すると、利用できる機能が制限される場合があります。そのため、通常はA位置で使い、必要な場合だけ絞りリング側で設定すると理解すると分かりやすいでしょう。

電子接点のないMFレンズではSR用の焦点距離を入力する

PENTAXのSR(Shake Reduction)は、撮像素子を動かして手ブレを補正するボディ内手ブレ補正です。SR搭載機ではK/Mなどの古いMFレンズでも利用できますが、電子接点のないレンズからは焦点距離情報を自動取得できません。

たとえばK-3 Mark IIIでは、「MFレンズの焦点距離入力」から装着したレンズの焦点距離を設定します。50mmから135mmなど別の焦点距離へ交換したときは、撮影前に入力値も確認しましょう。

中古のオールドレンズは光学系と動作を確認する

K・M・Aシリーズは製造から長い年月が経っているため、同じ型番でも状態に差があります。中古で購入する場合は、外観だけでなくレンズ内部や絞り、ピントリングの動作まで見ておきましょう。

確認する場所

主なチェックポイント

レンズ内部

カビ、曇り、大きなごみがないか

レンズ表面

大きな傷やコーティングの劣化がないか

絞り羽根

設定に応じて動くか、油が付着していないか

ピントリング

引っ掛かりなく回るか

マウント部

変形や大きな傷がないか

特にカビや曇りは、コントラストの低下や光のにじみにつながることがあります。中古レンズを見る際は、経年劣化による写りの変化と、そのレンズ本来の描写を分けて考えることが大切です。

M42のタクマーレンズをKマウントで使う

M42のタクマーレンズをKマウントで使う

PENTAX SPなどで使われていたM42スクリューマウントのPENTAXレンズは、純正の「マウントアダプターK」を介してKマウントカメラへ装着できます。M42はレンズをねじ込んで取り付ける旧規格のため、そのままではKマウントボディに装着できません。

リコーイメージングによると、マウントアダプターKでは絞り込み測光を使用し、自動露出は絞り優先に対応します。絞り込み測光とは、実際に設定したF値まで絞り羽根を閉じた状態で明るさを測る方法です。

項目

M42レンズをKマウントで使う場合

装着方法

マウントアダプターKを使用

ピント合わせ

MF

絞り操作

基本的にレンズ側で操作

測光

絞り込み測光

自動露出

絞り優先

電子通信

なし

タクマーレンズは絞りのAUTO/MANUAL切り替えも確認する

一部のタクマーレンズには、絞りのAUTO/MANUAL切り替えスイッチがあります。KマウントボディではM42レンズの自動絞り機構と連動しないため、該当するレンズはMANUAL側に設定するのが基本です。

SRを利用する場合の焦点距離入力は、前のK/Mレンズと同じ考え方です。電子接点がないため、対応ボディでは装着したレンズの焦点距離を手動で設定してください。

M42とKマウントはフランジバックがほぼ同じ

フランジバックとは、レンズを取り付けるマウント面からフィルム面や撮像素子までの距離です。M42とPENTAX Kマウントはこの距離がほぼ同じため、一般的な厚みのある変換アダプターを挟む方法とは構造が異なります。

純正のマウントアダプターKはKマウント内部に収まる薄いリング状で、M42レンズを本来に近い位置へ取り付けられる構造です。そのため、対応するPENTAXレンズでは無限遠までピントを合わせられます。

ただし、非純正アダプターは厚みや固定方法が純正品と異なる場合があります。特に厚みのあるタイプでは無限遠までピントが合わないこともあるため、購入時は「無限遠対応」と使用するPENTAXボディへの適合を確認しましょう。

マウントアダプターと非純正レンズを使うときの注意点

マウントアダプターと非純正レンズを使うときの注意点

Kマウントでは、純正レンズをそのまま使う以外にも、マウントアダプターを介して他社レンズを装着したり、Kマウントレンズをミラーレスカメラで使ったりできます。ただし、装着できることと、AFや絞り制御まで利用できることは別です。

また、非純正のKマウントレンズでは、マウント部分の形状や電子接点が純正品と異なる場合があります。ここでは、マウントアダプターや非純正レンズを使う際の確認点をまとめておきましょう。

使い方

主に確認するポイント

他マウントレンズをKマウントボディで使う

フランジバック、無限遠、マウント形状、AF、絞り制御

Kマウントレンズをミラーレスで使う

対応アダプター、AF、絞り制御、電子通信

非純正Kマウントレンズを使う

対応ボディ、固定爪、電子接点、着脱時の引っ掛かり

他マウントレンズをKマウントボディで使える?

他社マウントのレンズをPENTAX Kマウントボディへ装着できるかどうかは、アダプターが販売されているだけでは判断できません。フランジバックに加えて、マウント径や固定方法、レンズ後端の形状、絞りの操作方法なども関係します。

まず確認したいのが、レンズ側とボディ側のフランジバックです。フランジバックとは、レンズを取り付けるマウント面から撮像素子までの距離を指します。

一般的な機械式アダプターでは、レンズ側のフランジバックがKマウントより長ければ、その距離の差をアダプターの厚みとして使える場合があります。反対に、レンズ側のほうが短い場合は、単純なリング状アダプターを挟むとレンズが撮像素子から遠ざかり、無限遠までピントを合わせられません。

ただし、フランジバックの条件だけで装着可否が決まるわけではありません。固定爪やマウント径、レンズ後端の突出部分などが干渉するケースもあるため、使用するレンズとPENTAXボディの組み合わせに対応した製品か確認する必要があります。

確認項目

内容

フランジバック

レンズ側の距離がKマウントより長いか

無限遠

遠くの被写体までピントを合わせられる仕様か

マウント形状

径や固定爪が干渉しないか

AF

電子通信に対応しない場合はMFになる

絞り

レンズ側でF値を変更できるか

電子通信

レンズ情報や焦点距離をボディへ伝えられるか

無限遠へピントを合わせるため、内部に補正用の光学レンズを備えたアダプターもあります。このタイプはカメラとレンズの間に別の光学系が加わるため、実効焦点距離や明るさ、解像性能などが変わる点に注意が必要です。

Kマウントレンズをミラーレスで使える?

Kマウントレンズを他社のミラーレスカメラへ装着する場合は、他社レンズをKマウント一眼レフで使う場合とは条件が異なります。多くのミラーレス用マウントはKマウントよりフランジバックが短く、レンズと撮像素子の間にアダプターを置くための距離を確保しやすいのが理由です。

K/M/AなどのMFレンズでは、対応する機械式アダプターだけで装着できる組み合わせが多く、補正レンズなしで無限遠までピントが合う製品もあります。ただし、AFや絞り制御まで使えるかどうかはアダプターの仕様次第です。

また、AFや絞り、レンズ情報の通信まで利用できるかは、レンズの世代とアダプターの仕様によって異なります。主な違いは次の表で確認してください。

機能

機械式アダプターでの一般的な扱い

K/M/Aレンズのピント合わせ

MF

AFレンズのAF

基本的に利用できない

絞りリング付きレンズ

レンズ側で操作できる場合がある

KAF4の電磁絞り

電子制御対応アダプターが必要

EXIFのレンズ情報

自動記録されない場合が多い

ボディ内レンズ補正

利用できない場合がある

また、AF対応をうたうアダプターでも、すべてのKマウントレンズとミラーレスボディに対応するとは限りません。購入するときは、使いたいレンズとカメラの型番が対応機種として記載されているか確認しましょう。

非純正Kマウントレンズはマウント形状も確認する

KマウントにはPENTAX純正だけでなく、他社メーカーから発売されたKマウント用レンズもあります。ただし、Kマウント用と表記されていても、純正レンズとまったく同じ動作が保証されているわけではありません。

リコーイメージングでは、他社製PENTAX用交換レンズについて、露出やピント精度、収差補正などの動作を保証していません。また、固定爪の大きさや電気信号ピンの位置・寸法が異なる製品では、レンズが外れなくなる可能性も案内されています。

確認する場所

見るポイント

対応機種

使用するPENTAXボディが対応しているか

マウントの固定爪

純正と大きく異なる形状ではないか

電子接点

ピンの位置や突出量に問題がないか

装着時

強い抵抗や引っ掛かりがないか

取り外し

ロック解除後に無理なく回せるか

特に古い非純正レンズを中古で購入する場合は、レンズ名だけでなく、使用するボディとの組み合わせも確認しましょう。装着時に通常より強い抵抗を感じたときは無理に回さず、いったん取り外してマウント部分を確認してください。

Kマウントレンズの互換性を確認する順番

Kマウントレンズの互換性を確認する順番

Kマウントレンズを選ぶときは、レンズ名だけで使用できるかを判断せず、対応するセンサーサイズやAF方式、絞り制御まで順番に見ると整理しやすくなります。ここまで解説してきた内容を、購入前に確認したい6項目にまとめました。

順番

確認する項目

主に見るポイント

1

DA・D FA・FAなどのシリーズ

DAは主にAPS-C向け、D FAとFAは35mm判をカバーする

2

KAF・KAF2・KAF3・KAF4

AFカプラーやレンズ内モーター、電磁絞りの違いを確認する

3

AFの駆動方式

ボディAFか、SDM・DC・PLMなどのレンズ内モーターかを見る

4

絞りリングのA位置

A位置がないK/Mレンズでは、ボディ設定や露出操作に制限がある

5

SR用の焦点距離設定

電子接点のないMFレンズでは、焦点距離を手動入力する機種がある

6

マウントアダプターの仕様

無限遠、絞り操作、AF・電子通信、正常に着脱できるかを確認する

この6項目を上から確認すると、同じKマウントでも利用できる機能の違いを整理しやすくなります。特に中古レンズやマウントアダプターを購入する場合は、レンズ名だけで判断せず、使用するボディとの組み合わせまで確認しましょう。

Kマウントの互換性 まとめ

PENTAX Kマウントは1975年の登場以降、基本となる取り付け形状を保ちながら、KA、KAF、KAF2、KAF3、KAF4へと機能を拡張してきました。同じKマウントでも、レンズとボディの世代によってAFや絞り制御の対応範囲が変わります。レンズシリーズではDAが主にAPS-C向け、D FAとFAが35mm判をカバーする構成です。ただし、K/M/Aなどの古いレンズでは、MF操作や露出設定、SR用の焦点距離入力が必要になる場合があります。レンズを選ぶ際は「装着できるか」だけでなく、使用するボディでAF・絞り・手ブレ補正などをどこまで使えるかまで確認すると、組み合わせを判断しやすくなるでしょう。


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HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WR
HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WR
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広角ならではの抜けの良さと、金属外装の精緻な操作感が魅力の単焦点。繊細な質感描写と自然なコントラストで街の空気や遠景の階調を丁寧に再現します。周辺までの均質性が高く、建築の直線もすっきり。逆光にも粘り、フレアを抑えたクリアな画。MFの追い込みは滑らかで、微妙な合焦位置も狙いやすい。携行性に優れ、日常のスナップから旅まで軽快に使えます。色はニュートラルで後処理も素直。近接でも寄りやすく前景を絡めた広がりが表現しやすい。静かで迷いにくいAFは動画でも扱いやすく、歩き撮りでも安定した画づくりに役立ちます。
HD PENTAX-DA★ 16-50mmF2.8ED PLM AW
HD PENTAX-DA★ 16-50mmF2.8ED PLM AW
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精密さと機動力を兼ね備えた標準ズーム。開放からコントラストが立ち上がり、ボケは素直で人物も風景も気持ちよくまとまります。絞れば周辺までキレが揃い、線がにじみにくい。AFは静かで反応が速く、動体の追従も滑らか。逆光にも粘り、色乗りは自然。近接も得意で、テーブルフォトや小物の質感を丁寧に再現。重心のバランスが良く、手持ちでも安定した画づくりに役立ちます。悪天候の現場でも頼れる作り。動画ではブリージングが控えめで、パンやフォーカス送りの表情が自然。旅行からイベント、日常のスナップまで一本で幅広く対応し、構図づくりが直感的。色調は落ち着き、後処理の追い込みもしやすい。
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