
【2026年版】Nikon NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaのレビュー比較まとめ|ポートレートとボケ表現に向く一本






Nikon NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaは、ニコンZマウント用の大口径中望遠単焦点レンズです。開放F1.8から高い解像感を保ちながら、画面周辺でも円形度の高いボケを描けるよう設計されています。特に、口径食を抑えて周辺部の玉ボケが変形しにくい点は、Plenaを特徴づけるポイントです。一方で、質量は約995gあり、レンズ内VRも搭載していません。価格も高価格帯に位置するため、135mmの画角やボケ表現を人物撮影、ブライダル、静物などでどの程度使うかを考えて選びたいレンズです。この記事では、画質、ボケ、AF、動画撮影、携帯性、競合レンズとの違いまで解説します。
この記事のサマリー

NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaは、ポートレートや静物で背景を大きくぼかしたい人に向く135mm F1.8。開放からの解像感に加え、画面周辺の玉ボケまで整えた描写が特徴です。

質量は約995g、フィルター径は82mm。レンズ内VRは非搭載なので、手持ち撮影では使用するボディの手ブレ補正の有無やシャッター速度も確認したいところです。

複数のSTMを使ったマルチフォーカス方式を採用。AFの静粛性に加え、フォーカスブリージングを抑える設計など動画撮影にも配慮されています。

メソアモルファスコートとアルネオコートを採用しており、逆光時のゴーストやフレアを抑える構成です。

Zマウントでは、VILTROX AF 135mm F1.8 LAB Zと7Artisans MAX AF 135mm F1.8が135mm F1.8の直接競合です。また、撮影距離や画角を変えたい場合は、NIKKOR Z 85mm f/1.2 SやNIKKOR Z 85mm f/1.8 Sも比較候補になります。
NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaのレビュー要点

NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaを選ぶときは、135mmで必要になる撮影距離、持ち歩きやすさ、背景描写の3点を確認したいところです。ここでは、撮影スタイル別におすすめできる人と使いにくい場面を整理します。
おすすめな人
屋外ポートレートやブライダル、広さのあるスタジオなど、被写体との距離を確保できる場所で人物を撮る人に向いています。135mmで人物を同じ大きさに写すには撮影距離が必要ですが、そのぶん背景に写り込む範囲を狭めやすく、人物を中心とした構図を作れます。
また、夜景ポートレートやイルミネーションなど、点光源を背景へ取り入れる撮影にも向いています。人物だけでなく背景の光まで画面構成の一部として見せたい場合は、Plenaのボケ表現を活用しやすいでしょう。
静物では、アクセサリーや工芸品、料理の一部分などを背景から分離して撮る使い方ができます。ただし、小さな被写体を画面いっぱいまで拡大するマクロ撮影には、マイクロレンズのほうが適しています。
不向きな人
旅行や日常スナップで軽さを重視する人には、約1kg級のPlenaは持ち歩きの負担になりやすいでしょう。小型のZシリーズと組み合わせてもレンズの占める割合が大きいため、コンパクトな撮影システムを求める人には向きません。
さらに、135mmは室内で撮影距離を確保しにくいことがあります。全身ポートレートや複数人を画面に収める撮影が多いなら、より広い画角を持つ85mmクラスの単焦点も比較候補です。
加えて、Plenaにはレンズ内VRがありません。手持ち撮影では、使用するボディにボディ内手ブレ補正が搭載されているか確認しておきたいところです。動画を長時間撮影する場合は、三脚や一脚などを利用する方法もあります。
要素別レビュー早見表

NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaの画質、AF、動画適性、携帯性などを一覧にまとめました。購入前に確認したい長所と注意点を、項目ごとに比較できます。
要素 | 特徴 |
|---|---|
解像力 | 開放F1.8から画面周辺まで高い点像再現性を重視 |
ボケ味(質・形) | 口径食を抑え、画面周辺でも円形度を保ちやすい玉ボケが特徴 |
色収差 | EDレンズ4枚とSRレンズ1枚などにより、ボケの縁に生じる色付きを抑制 |
周辺光量 | 開放F1.8でも画面全域で豊富な周辺光量を確保 |
逆光耐性 | メソアモルファスコートとアルネオコートでゴーストやフレアを低減 |
AF(静止画) | 複数のSTMとフォーカス群を連携させるマルチフォーカス方式 |
動画適性 | 静粛なAFとクリックレスのコントロールリングを備え、フォーカスブリージングの抑制にも配慮 |
携帯性・バランス | 約995g。長時間の手持ち撮影ではボディを含めた総重量も考慮したい |
価格 | ニコンダイレクト販売価格399,300円(税込)。高価格帯の単焦点レンズ |
NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaの基本情報
NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaは、フルサイズ/FXフォーマットに対応するニコンZマウント用の中望遠単焦点レンズで、NIKKOR ZのS-Lineに属します。発売日は2023年10月13日です。
発売状況とZマウントでの立ち位置
Plenaは、NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noctに続いて特別な名称を冠したNIKKOR Zレンズです。「Plena」という名称は、ラテン語で「満ちる」を意味する「Plenum」に由来しています。
さらに、NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaは「カメラグランプリ2024」で「レンズ賞」と「あなたが選ぶベストレンズ賞」を受賞しました。固有名称を冠した2本目のNIKKOR Zレンズという位置付けに加え、発売後の評価実績も持つモデルです。
主なスペック要点
撮影時の使い方に関わる主な仕様を一覧で整理します。焦点距離や近接性能に加え、サイズや重量もあわせて確認できます。
項目 | 値 |
|---|---|
対応マウント | ニコン Zマウント(フルサイズ/FXフォーマット対応) |
焦点距離 | 135mm |
開放F値 | F1.8 |
最小絞り | F16 |
レンズ構成 | 14群16枚 |
絞り羽根 | 11枚(円形絞り) |
最短撮影距離 | 0.82m |
最大撮影倍率 | 0.2倍 |
フィルター径 | 82mm |
外形寸法 | 約98mm(最大径)×139.5mm |
質量 | 約995g |
レンズ内VR | 非搭載 |
価格 | 399,300円(税込) |
※価格は、2026年8月17日時点の公式通販サイトでの販売価格です。
NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaのデザインと操作性のレビュー

NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaの操作性を見るときは、レンズとボディの重量バランスに加え、撮影中に使うリングやボタンの配置も確認したいところです。ここでは、手持ち時の扱いやすさと各操作部を分けて見ていきます。
約995gの重量感とボディとのバランス
レンズ単体で約995gあるため、カメラ本体を組み合わせるとシステム全体の重量はさらに増えます。長時間のポートレートやイベント撮影では、腕や肩への負担も考慮したいところです。
また、組み合わせるボディによってグリップの大きさやシステム全体の重量が変わります。特に小型のZシリーズに装着する場合はレンズ側の重量を感じやすいため、購入前に普段使うボディへ装着して持ちやすさを確認するとよいでしょう。
撮影時は左手で鏡筒を下から支えると、右手だけに重量が集中するのを防げます。さらに、長時間同じ位置から撮影する場合は、一脚を併用する方法もあります。
リング・ボタン配置と操作性
PlenaはL-Fnボタンを2つ備え、そのうち1つをレンズ上面側に配置しています。カメラ側で対応する機能を割り当てられるため、縦位置撮影でもボタンへ指を伸ばしやすい構成です。
さらに、コントロールリングには、対応カメラの設定に応じて絞りや露出補正などを割り当てられます。動画撮影で利用できるMFのリニア操作については、後述する動画適性の項目で詳しく見ていきます。
鏡筒の随所にはシーリングを施し、レンズマウントにはゴムリングを採用しています。ただし、ニコンはすべての条件で完全な防塵・防滴を保証していません。雨天や砂埃の多い場所ではカメラ側の仕様も確認し、必要に応じてレインカバーなどを併用しましょう。
NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaの画質評価(解像・ボケ)

NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaは、中央部の解像力だけでなく、開放F1.8での周辺描写や背景のボケまで重視したレンズです。ここでは、ピントを合わせた部分の細かな描写と、画面周辺まで形を保ちやすい玉ボケに分けて見ていきます。
開放F1.8からの解像感とコントラスト
CameraLabsのレビューでは、Plenaは開放から画面全体で高いシャープネスとコントラストを備え、滑らかなボケも得られると評価されています。ニコン公式でも、撮影距離を問わない高い解像感と画像周辺までの点像再現性は、主な製品特長のひとつです。
そのため、人物では髪や衣装の細部、静物では素材表面の細かな凹凸まで描写したい撮影に向いています。ただし、F1.8では被写界深度が浅くなるため、レンズの解像性能だけでなくピント位置にも注意が必要です。
ボケの質と周辺でも形を保ちやすい点光源
一般的な大口径レンズでは、画面周辺へ行くほど口径食によって玉ボケが猫の目のような形に変形することがあります。Plenaはこの変形を抑える光学設計を採用し、開放F1.8から画面全域で円形度の高いボケを目指したレンズです。さらに、絞り羽根には11枚の円形絞りを採用しています。
ボケ形状を見比べるなら、イルミネーションや街灯などの点光源を画面中央だけでなく四隅にも配置すると違いを確認しやすくなります。反対に、壁や空のように点光源がない背景では、この特徴は写真に現れにくいでしょう。
NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaの収差・周辺光量・逆光耐性

NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaは、EDレンズやSRレンズを使って色収差を抑えるほか、開放F1.8での周辺光量にも配慮した光学設計です。また、2種類の反射防止コーティングを採用し、逆光時に発生するゴーストやフレアの低減も図っています。
色にじみを抑える光学設計
14群16枚のレンズ構成には、EDレンズ4枚、非球面レンズ1枚、SRレンズ1枚を採用しています。なかでもSRレンズは短波長の光を大きく屈折させる特性があり、補正が難しい色収差を抑えるために使われる光学部材です。
色収差が生じると、白い衣装や金属、逆光下の髪など、明暗差の大きな境界に紫や緑などの色が縁取りのように現れることがあります。Plenaはこうした色付きを抑える設計なので、ポートレートや商品撮影で明るい部分と暗い部分が隣り合う場面にも注目したいところです。
周辺光量と逆光耐性
ePHOTOzineの測定では、周辺光量低下はF1.8で-0.6段、F2からF5.6で-0.5段、F8からF16で-0.4段でした。この数値からも、開放F1.8で四隅の明るさが大きく落ち込みにくいことが分かります。
また、Plenaはメソアモルファスコートとアルネオコートを採用しています。ニコンによると、2種類の反射防止コーティングを組み合わせることで、さまざまな方向から入射する光によるゴーストやフレアを低減する設計です。
ただし、太陽や強い照明を直接画面内に入れると、撮影条件によってはフレアやゴーストが現れることがあります。そのような場面ではレンズフードを装着し、光源の位置を見ながら構図を調整しましょう。
NIKKOR Z 135mm f/1.8 S PlenaのAF性能とピント精度のレビュー

NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaは、被写界深度が浅いF1.8で人物を撮る場面も想定したAF設計です。ここでは、レンズ側のフォーカス方式と、カメラ本体の被写体認識を組み合わせた場合の考え方を整理します。
マルチフォーカスと人物撮影
ニコンは、複数のSTMで複数のフォーカス群を制御することで、高速かつ高精度なAFを実現したと説明しています。ポートレートに加えて、スポーツなど動く被写体の撮影も想定した設計です。
ただし、人物認識や瞳検出、AF-Cの追従性能はカメラ本体の性能にも左右されます。そのため、人物を撮る機会が多い場合は、普段使うボディとの組み合わせで瞳への追従やピントの安定性を確認するとよいでしょう。
なお、開放F1.8はピントが合って見える範囲が狭く、顔の向きが少し変わるだけでも瞳、まつ毛、耳の描写に差が出やすい領域です。顔の前後までピントを合わせたい場合は、F値を大きくして被写界深度を広げる方法もあります。
NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaの動画適性レビュー(ボケ・フォーカスブリージング・手持ち)

NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaを動画で使う場合は、フォーカス時の作動音や画角変化、手持ち時の揺れを確認したいところです。ここでは、AF・MFの操作性、フォーカスブリージング、手ブレ対策の順に見ていきます。
静かなAFとボケ表現を動画に取り入れやすい
AFにはSTMを採用し、フォーカス駆動時の作動音を抑える設計です。さらに、コントロールリングはクリック音を伴わず操作できるため、動画収録中でも絞りなどを静かに変更できます。
また、135mm F1.8の浅い被写界深度を利用すれば、インタビューや人物を中心とした映像で背景を大きくぼかせます。夜景やイルミネーションを背景にした場面では、画面周辺まで形を保ちやすい玉ボケも映像表現に取り入れられるでしょう。
対応カメラとの組み合わせでは、MF時にフォーカスリングの回転角度とピント移動量を連動させるリニア操作も利用できます。手動でピントを送る動画では、リングを回す量を一定にしやすい点が特徴です。
フォーカスブリージングを抑えた設計
動画でピントを手前から奥へ移したとき、ピント位置とともに画角まで変化して見える現象をフォーカスブリージングと呼びます。Plenaは、この画角変化を抑えることに配慮した光学設計です。
ただし、ニコンは被写体とレンズの距離によってブリージングが目立つ場合があると注記しています。そのため、大きくピント位置を移動させる動画を撮る場合は、実際に使用する撮影距離で挙動を確認しておくとよいでしょう。
手持ち動画ではレンズ内VR非搭載に注意
Plenaにはレンズ内VRがありません。そのため、手ブレ補正の有無や補正量は、組み合わせるカメラ本体の仕様によって変わります。
特に135mmでは、小さなカメラの動きでも映像上の揺れが目立ちやすい傾向です。手持ち撮影ではボディ内手ブレ補正の有無を確認し、必要に応じて三脚や一脚も利用できます。
さらに、ジンバルへ載せる場合はレンズ単体で約995gあるため、カメラ本体やアクセサリーを含めた総重量を計算し、使用するジンバルの最大積載重量を確認してください。
NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaの撮影運用レビュー(撮影距離・DXでの画角・近接撮影)

NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaは、FXとDXで写る範囲が異なり、近接撮影では135mmの狭い画角を使って被写体の一部分を切り取れます。ここでは、フォーマットによる画角の違いと最短撮影距離の使い方を整理します。
FXとDXでは写る範囲が変わる
フルサイズ/FXフォーマットでの画角は18°10′です。DXフォーマットでは12°となり、35mm判換算では約202.5mm相当の写る範囲になります。
そのため、DXボディへ装着すると、FX使用時よりも狭い範囲を画面いっぱいに写せます。ただし、レンズ自体の焦点距離が135mmから変わるわけではありません。
屋外の人物撮影やステージなど、離れた被写体を大きく写したい場面では使いやすい画角です。反対に、室内では被写体との距離を十分に取れず、全身や複数人を画面に収めにくい場合があります。
最短0.82m・最大0.2倍の使いどころ
最短撮影距離は0.82m、最大撮影倍率は0.2倍です。そのため、人物の顔や手元だけでなく、料理やアクセサリーなど被写体の一部分を切り取った撮影にも使えます。
ただし、最大撮影倍率は0.2倍なので、マクロ撮影を主目的としたレンズではありません。小さな被写体を画面いっぱいまで大きく写したい場合は、NIKKOR Z MCシリーズなどのマイクロレンズも比較しましょう。
NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaの価格と価値の考え方

NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaのニコンダイレクト販売価格は399,300円(税込)です。単焦点レンズとして高価格帯に入るため、135mmを使う撮影がどのくらいあるか、開放F1.8や画面周辺の玉ボケまで重視するかを考えて選ぶ必要があります。
価格に見合うかを判断するポイント
Plenaの価格を判断する際は、スペック表だけでなく、普段の撮影で135mmを使う頻度も基準になります。特にF1.8を多用する人は、画面中央だけでなく周辺部のボケや開放時の描写を作例で見比べると、自分が求める表現との違いを判断しやすいでしょう。
また、人物撮影やブライダルで135mmを頻繁に使う人ほど、Plenaの描写を取り入れる場面も増えます。反対に、室内撮影が中心だったり、135mmを使う機会が限られたりする場合は、より広い画角のレンズも含めて検討したいところです。
NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaと競合機の比較
NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaの比較では、同じニコンZマウントで使える135mm F1.8の2本を直接競合として取り上げます。さらに、撮影距離を短くしたい人向けに、85mmの純正S-Line 2本も加えました。まずは焦点距離、近接性能、重量などの違いを表で確認します。
機種 | 比較区分 | 焦点距離 | 開放F値 | 最短撮影距離 | 最大撮影倍率 | 質量 | フィルター径 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
基準 | 135mm | F1.8 | 0.82m | 0.2倍 | 約995g | 82mm | 画面周辺まで円形度を保ちやすいボケを重視した純正S-Line | |
直接競合 | 135mm | F1.8 | 0.72m | 0.25倍 | 約1265g | 82mm | HyperVCMによるAFを採用し、Plenaより被写体へ近づける | |
直接競合 | 135mm | F1.8 | 0.68m | 0.25倍 | 約1035g※ | 82mm | 12枚絞り、2つのFnボタン、STMを搭載 | |
ポートレート用途の比較候補 | 85mm | F1.2 | 0.85m | 0.11倍 | 約1160g | 82mm | 開放F1.2の大口径を採用した純正S-Line | |
ポートレート用途の比較候補 | 85mm | F1.8 | 0.8m | 約0.12倍 | 約470g | 67mm | 軽量で、135mmより広い画角を持つ純正S-Line |
※7Artisans MAX AF 135mm F1.8のサイズ・質量はマウントによって異なります。
VILTROX AF 135mm F1.8 LAB Z:同じ135mm F1.8で近接性能を比較
VILTROX AF 135mm F1.8 LAB Zは、Plenaと同じニコンZマウント・135mm F1.8を採用した直接競合です。最短撮影距離は0.72m、最大撮影倍率は0.25倍で、Plenaより近距離から被写体を大きく写せます。
さらに、AFにはVILTROX独自のHyperVCMを採用し、フォーカスリミットスイッチやAF/MF切り替えスイッチも備えています。人物撮影に加えて、アクセサリーや工芸品などを135mmで近くから撮る機会が多い人は、近接性能と操作系を比べておきたいところです。
ただし、質量は約1265gで、Plenaより約270g重くなります。近接性能を優先するか、少しでも持ち運ぶ重量を抑えたいかによって選択が分かれるでしょう。
7Artisans MAX AF 135mm F1.8:0.68mまで近づける直接競合
7Artisans MAX AF 135mm F1.8も、ニコンZマウントで使えるフルサイズ対応の135mm F1.8 AF単焦点です。最短撮影距離は0.68mと、今回比較する135mmの3本では最も短く、最大撮影倍率は0.25倍となっています。
操作系では2つのFnボタンやマルチファンクションリング、AF/MF切り替えスイッチを装備。さらに、AFにはSTMを採用し、絞り羽根はPlenaとVILTROXの11枚に対して12枚です。
そのため、135mm F1.8の画角を維持しながら、人物だけでなく静物にも近づいて撮りたい場合の比較候補になります。ただし、絞り羽根の枚数だけでボケの良し悪しは決まらないため、Plenaのボケ表現と比較する際は実際の作例も確認するとよいでしょう。
なお、国内正規代理店の焦点工房では、ニコンZマウント版について、F8以降など絞り込んだ状態で撮影した際に、露出がわずかに変動する現象を案内しています。2026年8月18日時点ではメーカー側の技術チームで改善が進められており、今後のファームウェアアップデートで対応予定です。
NIKKOR Z 85mm f/1.2 S:85mmの画角とF1.2を重視する場合
NIKKOR Z 85mm f/1.2 Sは、Plenaと同じ純正S-Lineに属する大口径単焦点です。焦点距離は85mmと短くなる一方、開放F値はF1.2なので、135mmとは異なる画角と被写界深度でポートレートを撮影できます。
85mmは135mmより広い範囲を写せるため、人物を同じ大きさに収める際のカメラと被写体の距離を短くできるのが特徴です。そのため、室内や撮影スペースが限られた場所では、135mmより構図を作りやすい場面があります。
ただし、質量は約1160gで、Plenaより約165g重いレンズです。最短撮影距離も0.85m、最大撮影倍率は0.11倍なので、軽さや近接性能ではなく、85mmの画角と開放F1.2を求める人向けの比較候補となります。
NIKKOR Z 85mm f/1.8 S:軽さと85mmの画角を重視する場合
NIKKOR Z 85mm f/1.8 Sは、Plenaと同じ開放F1.8を採用した純正S-Lineレンズです。焦点距離は85mmなので写る範囲が広く、135mmでは距離を確保しにくい室内ポートレートや日常的な人物撮影にも取り入れやすいでしょう。
特に大きな違いは質量で、約470gとPlenaの半分以下です。カメラとレンズを長時間持ち歩く人や、システム全体を軽くしたい場合には比較しやすい選択肢となります。
また、フィルター径は67mm、最短撮影距離は0.8m、最大撮影倍率は約0.12倍です。135mmによる狭い画角と周辺部の玉ボケを重視するならPlena、軽さと85mmの画角を優先するならNIKKOR Z 85mm f/1.8 Sと、撮影場所や持ち運び方から選ぶと分かりやすくなります。
NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaのレビュー比較まとめ
Nikon NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaは、135mm F1.8による大きなボケに加え、画面周辺まで円形度を保ちやすい玉ボケや、開放からの高い解像感を特徴とするZマウント用単焦点レンズです。色収差や周辺光量にも配慮した光学設計で、人物やブライダル、夜景ポートレートなど、背景まで含めた描写を重視する撮影に向いています。ただし、質量は約995gあり、レンズ内VRも搭載していません。また、135mmでは被写体との距離が必要になるため、普段の撮影場所で十分なスペースを確保できるかも考えておきたいところです。同じ135mm F1.8で近接性能や操作性を比較するなら、VILTROX AF 135mm F1.8 LAB Zと7Artisans MAX AF 135mm F1.8が直接競合になります。さらに、135mmより広い画角を求める場合は、NIKKOR Z 85mm f/1.2 SやNIKKOR Z 85mm f/1.8 Sも候補です。135mmで人物を撮る機会が多く、開放F1.8の描写や画面周辺の玉ボケまで重視したい人にとって、Plenaは検討価値の高い一本でしょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
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