
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gのレビュー比較まとめ 画質・ボケ・AF性能と競合レンズを比較




AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gは、ニコンFマウントのDX機(APS-C)で約52.5mm相当の標準画角が得られる、小型軽量の単焦点レンズです。開放F1.8と明るく、室内や夕方でもシャッタースピードを確保しやすいため、日常スナップや家族写真にも使いやすいのが特徴です。一方、VR(手ブレ補正)は非搭載で、開放付近では画面周辺の描写がやや甘くなる場合があります。この記事では、複数メディアのレビューなどをもとに、画質・AF・ボケ・近接性能・逆光耐性などを詳しく確認し、AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gが向いている人と、ほかのレンズを検討した方がよい人を解説します。
この記事のサマリー

DX機で約52.5mm相当の標準画角となり、F1.8の明るさを生かして室内や日常スナップで使いやすい。

中央部は開放F1.8から十分な解像力があり、F2.8以降まで絞ると周辺部の描写も改善。VR(手ブレ補正)は非搭載。

SWM(超音波モーター)を内蔵し、ボディ側にAFモーターがないエントリーDX機でもAFを使用可能。M/Aによるピントの微調整にも対応。

最短撮影距離0.3m、最大撮影倍率0.16倍で、料理や小物撮影には使いやすい。ただし、本格的なマクロ撮影には倍率が不足する。

日常用途なら35mm f/1.8G DX、人物撮影なら50mm f/1.8G、将来FX(フルサイズ)機へ移行するなら35mm f/1.8G EDが選びやすい。
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gのレビュー要点

AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gは、DX機で約52.5mm相当の標準画角が得られ、日常スナップや家族写真、テーブルフォトなど幅広い用途に使いやすいレンズです。開放F1.8と明るいため、室内や夕方でもシャッタースピードを確保しやすいのが特徴です。一方、VR(手ブレ補正)は搭載しておらず、開放付近では画面周辺の描写がやや甘くなる場合があります。購入前に、得意な撮影シーンと注意したい点を確認しておきましょう。
おすすめな人
たとえば18-55mmのキットズームで室内の家族写真を撮る場合、暗い場所ではシャッタースピードを確保するためにISO感度を上げる必要があります。AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gは開放F1.8と明るく、同じISO感度でもキットズームより速いシャッタースピードを使いやすいため、動いている子どもやペットの被写体ブレを抑えやすいのが特徴です。CameraLabsでも、35mm時の一般的なキットズームより約2.5段明るく、動く被写体を止める撮影に有利と評価されています。
また、DX機では約52.5mm相当となり、広角や望遠に偏らない標準画角で撮影できます。日常スナップや旅行など幅広い場面に使いやすく、約200gと軽いため持ち歩きの負担も抑えられます。ズーム機能はありませんが、自分で被写体に近づいたり離れたりしながら構図を決めることで、撮影位置や画角を意識しやすくなる点も単焦点レンズならではの特徴です。
不向きな人
手持ちで夜景を撮る機会が多い人は、VR(手ブレ補正)を搭載していない点に注意が必要です。F1.8の明るさによってシャッタースピードは確保しやすくなりますが、シャッタースピードが遅くなる場面で手ブレを抑える効果はありません。特に動かない夜景を低ISOで撮りたい場合は、三脚の使用を前提にした方が撮影しやすいでしょう。なお、星景撮影も基本的に三脚を使うため、VR非搭載そのものは大きな弱点にはなりません。
また、風景撮影で画面の四隅まで高い解像力を求める人にも、最適とは言いにくいレンズです。開放F1.8付近では周辺部がやや甘くなりやすく、画面全体の解像力を重視する場合はF2.8以降まで絞った方が安定します。開放から周辺まで均一な描写を重視するなら、より高性能な35mm単焦点も比較したいところです。
さらに、AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8GはDXフォーマット専用です。将来的にニコンのFX(フルサイズ)機へ移行する予定がある人は、FX対応のAF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDなどを選んだ方が、ボディを買い替えた後も同じレンズを使い続けられます。
要素別レビュー早見表
要素 | 評価まとめ |
|---|---|
解像力 | 中央部は開放F1.8から十分な解像力があり、F2.8以降まで絞ると画面全体の描写も安定する。 |
周辺・四隅 | 開放付近では中央部より解像力が低下しやすい。風景など画面全体を鮮明に写したい場合はF2.8以降まで絞りたい。 |
ボケ | F1.8の明るさを生かして背景をぼかしやすい。7枚の円形絞りを採用しているが、撮影条件によってはボケの輪郭が目立つ場合がある。 |
AF速度・静音性 | SWM(超音波モーター)を搭載し、AFの作動音は小さい。AF速度は高速ではないものの、日常スナップや人物撮影には使いやすい。 |
近接撮影 | 最短撮影距離0.3m、最大撮影倍率0.16倍。料理や小物の撮影には使えるが、小さな被写体を大きく写すマクロ撮影には向かない。 |
逆光耐性 | 強い光源を画面内に入れるとフレアやゴーストが発生する場合がある。付属フードを使用することで、画面外から入る不要な光を抑えられる。 |
携帯性 | 約200gと軽量で、DX一眼レフと組み合わせても持ち歩きやすい。旅行や日常スナップにも適している。 |
手ブレ対策 | VR(手ブレ補正)は非搭載。F1.8によってシャッタースピードは確保しやすいが、低速シャッター時の手ブレ補正効果は得られない。 |
コストパフォーマンス | 小型軽量ながらF1.8の明るさを備えており、DXユーザーが初めて購入する単焦点レンズとして選びやすい。一方、DX専用のためFX(フルサイズ)機への移行を予定している場合はFX対応レンズも比較したい。 |
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gの基本情報
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gは、ニコンFマウントのDXフォーマット向けに2009年に発売された標準単焦点レンズです。2026年8月現在もニコンの現行製品として販売が続いており、長期間ラインナップされているロングセラーモデルです。焦点距離35mmはDX機で35mm判換算約52.5mm相当となり、日常スナップや人物撮影、テーブルフォトなど幅広い用途に対応できます。約200gと軽量なため、DX一眼レフと組み合わせても持ち歩きやすい点も特徴です。
なお、本製品はDXフォーマット専用レンズです。FX(フルサイズ)機にも装着できますが、基本的にはDXクロップでの使用が前提となるため、フルサイズ用35mmレンズとして選ぶ製品ではありません。
主なスペック要点
項目 | 値 |
|---|---|
マウント | ニコンFマウント(DXフォーマット用) |
焦点距離 | 35mm(DXで約52.5mm相当) |
開放F値 / 最小F値 | F1.8 / F22 |
レンズ構成 | 6群8枚(非球面レンズ1枚) |
絞り羽根 | 7枚(円形絞り) |
最短撮影距離 | 0.3m |
最大撮影倍率 | 0.16倍 |
フィルター径 | 52mm |
外形寸法 | 約70mm(最大径)×約52.5mm(長さ) |
質量 | 約200g |
付属品 | バヨネットフードHB-46、ソフトケース等 |
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gの販売状況
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gは2009年3月発売のレンズですが、2026年8月現在も販売終了しておらず、ニコンの現行製品として新品販売が続いています。ニコンダイレクトでは27,500円(税込)で取り扱われており、量販店や通販サイトでも新品を購入できます。
一方、中古市場にも多くの個体が流通しています。新品より価格を抑えやすく、状態や付属品を比較しながら選べるため、中古も有力な選択肢です。ニコンのDX一眼レフは近年、新機種の投入がないものの、このレンズは現在も新品・中古の両方から購入しやすいロングセラーモデルとなっています。
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gのデザインと操作性のレビュー

AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gは、約200gの軽量設計とシンプルな操作性が特徴です。ズーム機構を持たない単焦点レンズのため、操作はピント合わせが中心で、被写体との距離を調整しながら構図を決める撮影に向いています。
小型軽量で日常的に持ち歩きやすい
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gは、約200g・全長約52.5mmと小型軽量で、DX一眼レフに装着しても持ち歩きの負担を抑えやすいレンズです。旅行や街歩きで長時間カメラを持ち歩く場合でも扱いやすく、バッグへの出し入れもしやすいため、日常用のレンズとして使いやすいでしょう。
また、DX機では約52.5mm相当の標準画角になり、建物や人物、料理など幅広い被写体に対応できます。広角レンズほど遠近感が強調されず、望遠レンズほど背景が圧縮されないため、見た目に近い自然な距離感で撮影しやすいのが特徴です。被写体に近づいたり離れたりしながら構図を決める必要はありますが、単焦点レンズで撮影の基本を身につけたい人にも向いています。
M/Aの使い勝手と実撮影でのメリット
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gは、M/A(マニュアル優先オートフォーカス)に対応しています。AFでピントを合わせたあともフォーカスリングを回してピント位置を微調整できるため、人物の目やテーブルフォトの特定部分など、狙った位置に細かくピントを合わせたい場面に便利です。
Digital Camera Worldは、SWM(超音波モーター)を使ったAFについて、マニュアルでの微調整にも対応している点を特徴として挙げています。また、RF(リアフォーカス)方式を採用しており、ピント合わせをしてもレンズ前面は回転しません。そのため、PLフィルター(偏光フィルター)なども扱いやすい設計です。
さらに、絞りは比較的新しいEタイプのレンズで採用されている電磁制御ではなく、カメラ側から機械的に制御する方式です。Digital Camera Worldは、この方式によって古いニコン一眼レフとの互換性を確保しやすい点も特徴として挙げています。一方、ピント位置の目安を確認できる距離目盛は搭載されていません。
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gの画質レビュー

via:Photo Art From Science(作例)
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gは、価格を抑えたDX用単焦点ながら、中央部の解像力や色収差の少なさは良好です。一方、周辺描写や樽型歪曲には注意が必要です。ここでは絞り値による解像力の変化と、色収差・歪曲の傾向を確認します。
開放は中央部がシャープで、F2.8以降は周辺も改善
Imaging Resourceでは、開放F1.8でも画面中央は良好な解像力を示す一方、周辺部はやや甘くなると評価されています。そのため、人物や日常スナップのように主要な被写体を中央付近に置く撮影では、開放から十分に使いやすいでしょう。
一方、風景や建築物など、画面全体を均一にシャープに写したい場合は、F2.8以降まで絞るのがおすすめです。Imaging ResourceでもF2.8で描写が大きく改善すると評価されており、周辺部まで解像力を重視するならF2.8〜F5.6付近が使いやすくなります。開放F1.8は明るさや背景のボケを優先する撮影、F2.8以降は画面全体の解像力を重視する撮影と使い分けると、このレンズの特徴を生かしやすいでしょう。
色収差は少ないが、樽型歪曲には注意
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gは、色収差が比較的よく抑えられている一方、樽型歪曲は単焦点レンズとしてやや目立ちます。ePHOTOzineのテストでは2.4%の樽型歪曲が確認されており、建築物や箱など直線が多い被写体では歪みが分かる場合があります。歪曲の形は比較的単純なため、気になる場合はカメラ内補正や現像ソフトで補正しやすいでしょう。
色収差については、ePHOTOzineのテストで画面周辺でもおおむね1ピクセル未満に抑えられています。ただし、撮影条件によっては高コントラスト部分に色づきが見える場合があるため、必要に応じて現像ソフトの色収差補正を利用するとよいでしょう。
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gのボケ味と絞りの使いどころ
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gは、開放F1.8の明るさを生かして背景をぼかしやすいレンズです。DX機ではフルサイズ機ほど大きなボケは得にくいものの、人物や小物を撮る場合には、被写体を背景から十分に分離できます。
また、ボケの大きさや見え方は、絞り値だけでなく被写体との距離や背景までの距離によっても変わります。被写体に近づき、背景との距離を広く取るほどボケを大きくしやすいため、人物撮影やテーブルフォトでは撮影距離も意識すると使いやすくなります。
F1.8を生かせばDXでも背景をぼかしやすい
DX機は、同じ画角・F値でフルサイズ機と比較すると背景のボケが小さくなりやすい傾向があります。ただし、AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gは開放F1.8と明るいため、被写体に近づき、背景との距離を取ることで十分なボケを作れます。
室内で子どもや小物を撮る場合は、被写体に近づき、F1.8〜F2.2付近を使うことで背景をぼかしやすくなります。一方、周囲の様子もある程度写したい場合はF2.8〜F4程度まで絞ると、背景の形を残しながら撮影できます。被写体を目立たせたいときは開放寄り、周囲の状況も伝えたいときは少し絞る、と使い分けると分かりやすいでしょう。
また、7枚の円形絞りを採用しており、開放付近では玉ボケも比較的なめらかに見えます。ただし、背景にイルミネーションや街灯などの点光源が多い場合は、ボケの輪郭が目立つことがあります。ボケを重視する場合は、被写体と背景の距離を十分に取り、背景の光源が目立ちすぎない構図を選ぶと使いやすくなります。
ポートレートでは被写体との距離を取りやすい
DX機では約52.5mm相当の画角になるため、半身から全身のポートレートに使いやすいレンズです。一方、顔を大きく写そうとして近づきすぎると、遠近感が強調されて鼻や顔の輪郭が実際より大きく見えることがあります。バストアップを撮る場合は少し距離を取り、被写体と背景の間隔も広げると、顔の形を自然に見せながら背景をぼかしやすくなります。
開放F1.8では被写界深度(ピントが合って見える範囲)が浅くなるため、目に正確にピントを合わせることが重要です。AFで合わせたあと、必要に応じてM/A(マニュアル優先AF)で微調整すると使いやすいでしょう。顔認識や瞳AFなどの対応状況はボディによって異なりますが、F1.8の明るさは暗い室内でもシャッタースピードを確保しやすく、人物撮影に向いています。
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8GのAF性能レビュー
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gは、SWM(超音波モーター)を搭載しており、AF作動音が小さいのが特徴です。レンズ側にAFモーターを内蔵しているため、ボディ側にAFモーターを持たないエントリークラスのDX一眼レフでもオートフォーカスを利用できます。
AF速度は動体撮影を重視した上位レンズほど高速ではありませんが、日常スナップや人物撮影、旅行などでは十分に使いやすい性能です。特に静かな室内や街中では、作動音を抑えながら撮影できる点が使いやすさにつながります。
AF作動音は小さく、静かな場所でも使いやすい
AF速度は、被写体までの距離や明るさ、使用するカメラのAF性能によって変わります。Imaging Resourceでは、ピント位置を端から端まで移動する場合に約1秒かかる一方、AFの作動音はほとんど聞こえないと評価されています。そのため、静かな室内や街中でもAF音を気にしにくく、家族写真や日常スナップに使いやすいでしょう。
一方、暗い場所やコントラスト(明暗差)の少ない被写体では、使用するボディによってAFが迷う場合があります。その場合は、被写体の輪郭や明暗差がはっきりした部分にAFポイントを合わせると、ピントを合わせやすくなります。
動体撮影ではAF速度に限界がある
dslrbodiesでは、AF速度は上位クラスのAF-Sレンズより遅いものの、エントリークラスのニコン一眼レフでも十分実用的と評価されています。また、レビューした個体ではピントの迷いが少なく、精度も安定していたとされています。
ただし、スポーツなど動きの速い被写体を連続して追う用途では、AF速度の遅さが気になる場合があります。AF性能を最優先するレンズではありませんが、日常スナップや人物撮影が中心であれば大きな不満は出にくいでしょう。
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gの低照度・夜スナップレビュー

via:Onfotolife(作例)
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gは、開放F1.8の明るさを生かせるため、室内や夕方、夜のスナップに使いやすいレンズです。一方、VR(手ブレ補正)は搭載していないため、暗所での使いやすさは撮影する被写体によって変わります。子どもや人物など動く被写体ではF1.8の明るさが有利ですが、低速シャッターを使う夜景では手ブレへの対策が必要です。
室内撮影では被写体ブレを抑えやすい
家庭の照明下で子どもやペットを撮る場合、シャッタースピードが遅いと被写体ブレが起こりやすくなります。AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gは開放F1.8と明るいため、35mm時にF4.5前後となる一般的なキットズームより速いシャッタースピードを選びやすく、ISO感度を上げすぎずに動きを止めやすいのがメリットです。
また、明るいレンズは暗所でのAFにも有利に働く場合があります。ただし、実際のAF性能は使用するカメラのAFセンサーや被写体の明暗差にも左右されます。暗い室内やイベント会場では、被写体の輪郭や明暗差がはっきりした部分にAFポイントを合わせると、よりピントを合わせやすくなります。
VR非搭載のため低速シャッターでは手ブレに注意
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8GはVR(手ブレ補正)を搭載していないため、低速シャッターで夜景を撮影する場合は手ブレに注意が必要です。F1.8の明るさはシャッタースピードを確保するのに役立ちますが、低速シャッター時の手ブレそのものを補正することはできません。車のライトを線状に写す長時間露光などでは、三脚を使用した方が安定します。
また、星景撮影では画面周辺の描写にも注意が必要です。開放F1.8では中央部に比べて周辺部の解像力が低下しやすいため、画面全体の星を鮮明に写したい場合には最適とはいえません。日常の夜スナップには使いやすい一方、本格的な星景撮影を重視するなら、開放から周辺まで高い描写性能を持つ広角・標準単焦点レンズも比較したいところです。
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gの近接撮影性能レビュー

via:Blog do Zack(作例)
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gは、料理や小物など日常的な近接撮影にも対応できます。ただし、撮影倍率はマクロレンズほど高くないため、用途によって向き不向きがあります。
料理や小物も撮りやすい最短0.3m
Imaging Resourceでは、最大撮影倍率0.16倍について本格的なマクロ撮影向けではないとしつつ、最短撮影距離0.3mで比較的近くまで寄れる点を評価しています。料理や文房具、趣味の小物などを撮る場合は、この近接性能でも十分使いやすいでしょう。
また、F1.8〜F2.8付近を使えば、被写体に近づきながら背景をぼかしやすくなります。一方、樽型歪曲は単焦点レンズとしてやや目立つため、箱やラベルなど直線のある被写体では、必要に応じてカメラ内補正や現像ソフトを利用するとよいでしょう。なお、小さな被写体を大きく写したい場合や、細部まで正確に見せる商品撮影では、より高い撮影倍率を持つマクロレンズの方が適しています。
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gの逆光・周辺減光レビュー
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gは、開放F1.8でも周辺減光が比較的少なく、F2.8まで絞ると画面の明るさがほぼ均一になります。逆光耐性も良好ですが、強い光源を直接入れる場合はフレアやゴーストに注意が必要です。
強い逆光ではフレアやゴーストに注意
夕日や照明などの強い光源を画面内に入れると、フレアやゴーストが発生する場合があります。付属のHB-46フードは、画面外から入る不要な光を遮ることでフレアの発生を抑えるのに役立ちます。そのため、屋外ではフードを装着しておくと安定した描写を得やすくなります。
ただし、フードは画面内に直接入る光源を遮ることはできません。夕日やステージ照明を構図に入れる撮影では、フレアやゴーストが発生する可能性を考慮し、撮影位置や構図を少し変えながら確認するのがおすすめです。
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gと競合機の比較
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gの競合には、焦点距離や対応フォーマット、開放F値が異なる単焦点レンズがあります。DX機では焦点距離によって実際の画角が大きく変わるため、価格や明るさだけでなく、主な撮影用途まで含めて比較することが重要です。
ここでは、AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G、AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED、SIGMA 30mm F1.4 DC HSM | Artを比較し、日常スナップ、ポートレート、将来のFX移行、ボケの大きさなど、それぞれが向いている用途を確認します。
機種 | 立ち位置 |
|---|---|
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G | DX機で約52.5mm相当の標準画角になる小型軽量レンズ。日常スナップや家族写真など幅広く使いたい人に向く。 |
AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G | DX機では約75mm相当の中望遠になる。35mmより画角が狭く、背景をぼかした人物撮影を重視する人に向く。 |
AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED | FX(フルサイズ)対応の35mm単焦点。DX機でも約52.5mm相当で使え、将来的にFX機へ移行しても使い続けたい人に向く。 |
SIGMA 30mm F1.4 DC HSM | Art(ニコンF用) | DX機で約45mm相当となり、35mm F1.8Gよりやや広い画角とF1.4の明るさが特徴。より大きなボケや暗所性能を重視する人に向く。 |
35mm f/1.8G DX vs 50mm f/1.8G:日常用途なら35mm、人物撮影なら50mm
AF-S NIKKOR 50mm f/1.8Gは、DX機では約75mm相当の中望遠になります。被写体との距離を取りやすく、顔の形を自然に見せやすいため、バストアップなどのポートレートでは35mm f/1.8G DXより使いやすいでしょう。
一方、AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gは約52.5mm相当で、室内でも構図を作りやすく、家族写真や日常スナップ、料理、小物撮影まで幅広く対応できます。どちらも開放F1.8ですが、人物撮影を重視するなら50mm f/1.8G、一本でさまざまな場面を撮りたいなら35mm f/1.8G DXの方が選びやすいです。
DX 35mm f/1.8G vs FX 35mm f/1.8G ED:軽さならDX、FX移行も考えるならED
AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDはFX(フルサイズ)対応で、将来FX機へ移行してもそのまま使えるのが大きなメリットです。最短撮影距離は0.25m、最大撮影倍率は0.24倍で、最短0.3m・最大0.16倍のAF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gより近接撮影にも強く、料理や小物を大きく写したい場合にも適しています。
一方、AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gは約200gで、約305gの35mm f/1.8G EDより約105g軽量です。DX機で使う場合はどちらも約52.5mm相当の画角になるため、DX機で小型軽量さを優先するなら35mm f/1.8G DX、将来FX機へ移行する予定がある場合や近接性能を重視するなら35mm f/1.8G EDが選びやすいでしょう。
Sigma 30mm F1.4 DC HSM|Art:明るさならSigma、軽さならNIKKOR
Sigma 30mm F1.4 DC HSM | Art(ニコンF用)は、開放F1.4の明るさが特徴です。AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gより約2/3段明るいため、暗い場所でシャッタースピードを確保しやすく、背景もより大きくぼかせます。また、DX機では約45mm相当の画角になり、約52.5mm相当の35mm f/1.8Gより少し広く写せるため、室内や日常スナップでも使いやすいでしょう。
一方、SIGMAはメーカー公称約435gで、約200gのAF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gより大幅に重くなります。長時間の持ち歩きや小型軽量さを重視するならNIKKOR 35mm f/1.8G、F1.4の明るさや大きなボケ、少し広い画角を重視するならSIGMA 30mm F1.4 DC HSM | Artが適しています。
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gのレビュー比較まとめ
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gは、DX機で約52.5mm相当の標準画角とF1.8の明るさを両立した、小型軽量な単焦点レンズです。日常スナップや家族写真、室内撮影、テーブルフォトまで幅広く使いやすく、キットズームから初めて単焦点レンズへ移行する人にも適しています。
一方、開放付近では周辺部の解像力が低下しやすく、VR(手ブレ補正)も搭載していません。画面全体の解像力を重視する場合は少し絞り、低速シャッターが必要な夜景では三脚を使うなど、撮影条件に合わせた使い分けが必要です。
小型軽量なDX用標準単焦点を求めるなら有力な選択肢ですが、人物撮影、より大きなボケ、将来のFX移行などを重視する場合は、用途に合った競合レンズも比較したいところです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
みんなのカメラは、カメラ・レンズに特化したフリマサービスです。すべての取引で専任スタッフによる動作確認を実施し、全商品に6ヶ月のあんしん保証(初期不良7日間返金・自然故障保証)が無料でつくので、はじめての中古カメラ・レンズも、安心してお選びいただけます。
カメラを探す / レンズを探す / カメラ・レンズを売る
撮影テクから最新の機材情報まで、"次のステップ"を後押しするネタをみんなのカメラSNS公式アカウント(X / Threads / Instagram)でも毎日発信中。
あなたの作品がタイムラインに流れる日を、編集部一同楽しみにしています📷✨
みんなのカメラのアプリでは、最新のリーク情報や人気商品の予約・在庫情報をプッシュ通知でお届け!無料ダウンロードはこちら!











