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FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS(SEL100400GM)レビュー比較まとめ 野鳥・航空機撮影に強いGM望遠





ソニーのFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS(SEL100400GM)は、100mmから400mmまでの望遠域を1本でカバーし、高い解像性能と自然なボケ描写を両立したG Masterシリーズの超望遠ズームレンズです。最短撮影距離0.98m、最大撮影倍率0.35倍の近接性能を備えており、野鳥やスポーツだけでなく、花や小物の撮影にも活用できます。一方、重さが約1.4kgあるため、長時間の手持ち撮影では負担を感じる可能性があります。また、400mm時の開放F値はF5.6となるため、屋内や夕方など光量の少ない環境では、ISO感度を上げる必要があります。この記事では、複数メディアの実機レビューをもとに、画質、オートフォーカス、手ブレ補正、操作性、近接撮影性能を項目別に解説します。
この記事のサマリー

SEL100400GMは、100〜400mmのズーム域と最短撮影距離0.98m・最大撮影倍率0.35倍の近接性能を両立

主な注意点は約1.4kgの重量、価格、400mm側の開放F値がF5.6であること

ズーム全域で高い解像性能を目指し、色収差を抑えるためにSuper EDガラスとEDガラスを採用

ダブルリニアモーターとDDSSMを組み合わせ、野鳥やスポーツなどの動体撮影に対応

後継のFE 100-400mm F4.5 GM OSSや、SIGMA・TAMRONのEマウント用競合レンズと比較
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS SEL100400GMのレビュー要点
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ソニーのSEL100400GMは、G Masterシリーズらしい高い解像性能、動く被写体に追従するオートフォーカス、最短撮影距離0.98mの近接性能が特徴です。一方、レンズ単体の重さは約1.4kgあるため、長時間の手持ち撮影や移動の多い撮影では負担を感じるケースもあるでしょう。
なお、2026年7月28日時点で、SEL100400GMはソニー公式オンラインストアで、364,100円(税込)で販売されています。後継モデルの登場後も販売が続いており、公式オンラインストアや一部の小売店で購入できます。
おすすめな人
SEL100400GMは、日中の屋外で野鳥、航空機、スポーツを撮影する人に向いているレンズです。100mm側では周囲の状況を含めて被写体を捉えやすく、400mm側では遠くの被写体を大きく写せます。そのため、被写体との距離が変化する場面でも、レンズ交換をせずに画角を調整できます。
例えば野鳥撮影では、枝に止まっている状態から飛び立ち、着地するまでの動きを、ズームで構図を調整しながら追えます。また、最短撮影距離は0.98mで、花や昆虫を大きく写す望遠接写にも対応します。野鳥や風景に加えて、足元の花や小さな被写体も撮影する場合は、レンズ交換の回数を減らせる点がメリットといえるでしょう。
さらに、高画素ボディと組み合わせ、撮影後のトリミング(画像の一部を切り出す編集)を前提に細部を残したい人にも適しています。ズーム全域に加え、近距離から遠距離まで高い解像性能を目指した設計のため、遠くの野鳥の羽毛や航空機の機体など、細部の描写を重視する撮影に向いています。
不向きな人
SEL100400GMは、屋内競技やナイトゲームを撮影する機会が多く、速いシャッタースピードを確保するために明るいレンズを必要とする人には適していません。400mm時の開放F値はF5.6となるため、同じ撮影条件では、ズーム全域でF4.5を維持するレンズや明るい超望遠単焦点レンズよりもISO感度を高く設定する必要があります。
ただし、必要なISO感度は、使用するカメラの高感度性能、許容できるノイズ量、被写体の動く速さによって異なります。そのため、屋内や夜間での撮影を主な用途とする場合は、実際に使用する撮影環境を想定し、必要なシャッタースピードとISO感度を確認したうえで検討することが重要です。
また、SEL100400GMはレンズ単体で約1.4kgあるため、長時間の手持ち撮影や、機材を持って歩く時間が長い旅行・ハイキングでは負担が大きくなります。同クラスの超望遠ズームとしては比較的軽量ですが、カメラ本体を組み合わせると、機材全体の重量はさらに増加します。携帯性を優先する場合は、より軽量な望遠ズームや焦点距離の短いレンズで代替できるかを確認するとよいでしょう。
要素別レビュー早見表
Digital Camera Worldは、SEL100400GMの高い解像性能と自然なボケ描写、操作性、速く静かなオートフォーカスを評価しています。その一方で、価格の高さを主な注意点として挙げています。ここでは、SEL100400GMの特徴と注意点を項目別に整理します。
要素 | 評価まとめ |
|---|---|
解像力 | ズーム全域で高水準。高画素ボディでも細部を残しやすく、衣類や羽毛の質感を描写しやすい。 |
ボケ描写 | 9枚羽根の円形絞りを採用。自然なボケを得やすいが、ぼけ量では明るい超望遠単焦点が優位。 |
色収差 | Super EDガラスとEDガラスにより、輪郭の色にじみを抑える設計。 |
逆光耐性 | 強い逆光ではフレアやゴーストが出る場合あり。フード装着や構図調整で抑えやすい。 |
AF速度・静粛性 | 動体撮影に対応する速度と静粛性。AF速度と追従性能では後継モデルが優位。 |
手ブレ補正(OSS) | 望遠側の手持ち撮影を支援。通常撮影と流し撮りでモードを切り替え可能。 |
近接性能 | 最短0.98m・最大0.35倍。花や昆虫、小物の望遠接写にも対応。 |
携帯性・重量バランス | 同クラスでは比較的軽量だが、約1.4kgあり、長時間の手持ちでは負担が大きい。 |
価格満足度 | 公式オンライン価格は364,100円(税込)。撮影スタイルや使用頻度によって評価が変わる。 |
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS SEL100400GMの基本情報
SEL100400GMは、2017年に発売されたフルサイズ対応Eマウントの超望遠ズームレンズです。100mmから400mmまでの焦点距離をカバーし、野鳥、スポーツ、航空機などの撮影に対応します。レンズ構成は16群22枚で、Super EDガラス1枚とEDガラス2枚を採用しています。色収差(被写体の輪郭に色がにじむ現象)を抑えながら、ズーム全域で高い解像性能を目指した設計です。
主なスペック
焦点距離、開放F値、近接性能、手ブレ補正、重量など、購入前に確認したい主要項目をまとめます。
項目 | 値 |
|---|---|
対応フォーマット | 35mmフルサイズ |
マウント | Sony E |
焦点距離 | 100-400mm |
開放F値 | F4.5-5.6 |
レンズ構成 | 16群22枚(Super ED 1枚、ED 2枚を含む) |
絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
最短撮影距離 | 0.98m |
最大撮影倍率 | 0.35倍 |
フィルター径 | 77mm |
手ブレ補正 | Optical SteadyShot(OSS) |
質量 | 約1,395g(三脚座別) |
後継モデル(FE 100-400mm F4.5 GM OSS)との違い
2026年には、SEL100400GMの実質的な後継・上位モデルにあたるFE 100-400mm F4.5 GM OSS(SEL100400MC)が登場しました。ズーム全域で開放F値F4.5を維持し、全長が変わらないインナーズームを採用しています。また、ソニーは旧型と比べてAF速度が最大約3倍、動体追従性能が最大約50%向上したと説明しています。
PetaPixelは、新型を野生動物、スポーツ、報道撮影を想定したプロ仕様の望遠ズームとして紹介しています。400mm側では旧型のF5.6に対してF4.5となるため、約2/3段多く光を取り込める点も特徴です。
一方、新型の重量は約1,840g、最大撮影倍率は0.25倍です。これに対してSEL100400GMは約1.4kgで、最短撮影距離0.98m、最大撮影倍率0.35倍に対応しています。そのため、暗所での動体撮影やAF性能を優先するなら新型、携帯性や花・小物の近接撮影まで重視するならSEL100400GMが適しています。
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS SEL100400GMのデザインと操作性のレビュー
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超望遠ズームでは、画質だけでなく、構えやすさや被写体を追う際の操作性も重要です。SEL100400GMは、防塵・防滴に配慮した設計に加え、着脱式三脚座、フォーカスホールドボタン、フォーカスレンジリミッターを備えています。これらの機能により、スポーツや野鳥撮影で必要な設定変更やレンズの支持を行いやすくなっています。
一方、焦点距離を伸ばすと鏡筒が前方へ伸びる外ズーム方式のため、ズーム操作に伴って全長と重心が変化します。手持ち撮影や一脚使用時は、この重心変化を考慮して構える必要があります。
リング配置とスイッチ類:撮影中に操作しやすい設計
ズームリングとフォーカスリングは役割が分かりやすく、左手の位置を決めやすい配置です。フォーカスレンジリミッターは「FULL」と「3m-∞」を切り替えられ、遠距離の被写体を撮影する際に近距離側へピントが移動するのを抑えられます。そのため、スポーツや飛翔する野鳥、航空機の撮影でAFの迷いを減らしやすいといえます。
鏡筒には複数のフォーカスホールドボタンが配置されており、横位置・縦位置のどちらでも操作しやすい設計です。対応するカメラでは、フォーカスホールドだけでなく、瞳AFなど任意の機能を割り当てられます。
また、AFでピントを合わせた後にフォーカスリングを回し、ピント位置を手動で微調整することも可能です。動く被写体をAFで追った後、被写体が静止したタイミングで目や羽毛など狙った部分へ細かくピントを合わせたい場面に役立ちます。
外ズーム構造のメリット・デメリット
SEL100400GMは、ズーム操作に伴って鏡筒が伸びる外ズーム方式を採用しています。400mm側では全長と重心が変化するため、手持ち撮影や一脚使用時は構え直しが必要になる場合があります。一方、収納時は鏡筒を短くできるため、インナーズーム方式のレンズよりバッグに収めやすくなっています。
また、防塵・防滴に配慮した設計ですが、完全な防水・防塵性能を保証するものではありません。砂埃の多い競技場や浜辺で使用する場合は、撮影後に鏡筒やズームリング周辺を清掃し、異物の付着を防ぐことが重要です。
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS SEL100400GMの画質レビュー
ePHOTOzineやDigital Camera Worldのレビューでは、SEL100400GMの高い解像性能が評価されています。ePHOTOzineの測定では、100mmから400mmまで各焦点距離で良好なシャープネスを示しており、特に100mmでは画面中央と周辺の両方で高い測定結果を記録しています。
解像感とコントラスト:細部を描写しやすい設計
SEL100400GMは、高い解像性能を重視した光学設計を採用しています。高画素ボディと組み合わせた場合でも、野鳥の羽毛やスポーツ選手のユニフォーム、航空機の機体など、細部を描写しやすいレンズです。
背景に木々や観客席など細かな要素が多い場面でも、被写体の輪郭を捉えやすい傾向があります。ただし、解像感やコントラストの見え方は、焦点距離、絞り値、撮影距離、光の状態によって変わります。
ボケと色収差:望遠効果を生かして背景を整理しやすい
SEL100400GMは9枚羽根の円形絞りを採用しており、自然なボケを得やすい設計です。400mm F5.6でも、被写体に近づき、被写体と背景の距離を十分に確保することで、背景を大きくぼかせます。最短撮影距離は0.98mで、花や小物を大きく写す望遠接写にも対応します。
また、Super EDガラス1枚とEDガラス2枚を採用し、被写体の輪郭に生じる色にじみの軽減を図っています。ただし、空を背景にした枝や白いユニフォーム、金属部分など、明暗差が大きい場面では色収差が現れる場合があります。
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS SEL100400GMのAF性能レビュー
動く被写体を撮影する望遠ズームでは、ピントを合わせる速さに加え、被写体を見失った後に再びピントを合わせる性能も重要です。SEL100400GMは、ダブルリニアモーターとDDSSM(ダイレクトドライブSSM)を組み合わせたAF駆動機構を採用し、高速性、精度、静粛性を重視した設計です。
後継モデルほどのAF速度や追従性能は備えていませんが、スポーツ、野鳥、航空機などの動体撮影に対応できるAF機構を採用しています。
AF追従性能:動体撮影に対応する駆動機構
SEL100400GMは、ダブルリニアモーターとDDSSM(ダイレクトドライブSSM)を組み合わせたAF駆動機構を採用しています。高速なピント合わせと静かな駆動を重視した設計で、野鳥、スポーツ、航空機などの動く被写体に対応します。駆動音を抑えた設計は、動画撮影や静かな場所での野鳥撮影にも適しています。
また、フォーカスレンジリミッターを「3m-∞」に設定すると、遠距離の被写体を撮影する際に近距離側へピントが移動するのを抑えられます。航空機や遠くの野鳥など、被写体までの距離がある程度決まっている場面では、AFの探索範囲を狭められる点が利点です。
ただし、AFの追従性や復帰速度は、使用するカメラ、被写体の動き、背景、明るさ、AF設定によって変わります。
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS SEL100400GMの手ブレ補正(OSS)レビュー
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400mmの望遠域では、わずかな手の動きでも画面が大きく揺れるため、手ブレ対策が重要です。SEL100400GMは、光学式手ブレ補正である「OSS(Optical SteadyShot)」を搭載しており、望遠側での手持ち撮影やファインダー像の安定を支援します。
ただし、手ブレ補正は被写体の動きを止める機能ではありません。止まっている野鳥や駐機中の航空機、風景ではシャッタースピードを抑えやすくなりますが、飛翔する野鳥やスポーツでは被写体ブレを防ぐため、十分に速いシャッタースピードが必要です。ここでは、静止した被写体の手持ち撮影と流し撮りに分けて、OSSが役立つ場面を解説します。
手持ち撮影の成功率:静止した被写体で効果を得やすい
OSSは、望遠側での手持ち撮影を支援するほか、ファインダー像の揺れを抑えることで構図を整えやすくします。流し撮りに対応した手ブレ補正モードも備えており、撮影方法に応じて切り替えられます。
特に効果を得やすいのは、止まっている野鳥や動きの少ない動物、遠景などを手持ちで撮影する場面です。シャッタースピードを抑えられれば、ISO感度の上昇を抑え、ノイズの少ない画像を得やすくなります。ただし、補正効果は撮影姿勢や使用するカメラ、焦点距離などによって変わるため、手ブレ補正だけに頼らず、撮影結果を確認しながらシャッタースピードを調整する必要があります。
一方、飛翔する野鳥やスポーツ選手など、被写体そのものが動いている場面では、手ブレ補正だけで被写体ブレを防ぐことはできません。動きを止めるには十分に速いシャッタースピードが必要です。このような撮影では、OSSは被写体の動きを止める機能ではなく、ファインダー像を安定させて追いやすくする機能として捉えると分かりやすいでしょう。
流し撮りでは補正モードを使い分ける
SEL100400GMは、光学式手ブレ補正「OSS」のモード切替スイッチを備えています。通常撮影ではMODE 1、流し撮りではMODE 2を使用することで、撮影方法に応じた補正を選択できます。モータースポーツや鉄道など、一定方向へ動く被写体を流し撮りする場合は、MODE 2に切り替えることで意図した方向の動きを残しながら、別方向の手ブレを抑えやすくなります。
一方、飛翔する野鳥のように動く方向が不規則な被写体では、MODE 1が選択肢になります。被写体の移動方向やカメラの振り方に応じて、MODE 1とMODE 2を使い分けるとよいでしょう。OSSによってファインダー像の揺れが抑えられると、被写体を画面内に捉え続けやすくなります。ただし、追従性能はカメラ側のAF性能や被写体認識、シャッタースピード、撮影者の追い方にも左右されます。
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS SEL100400GMの近接撮影レビュー
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via:ePHOTOzine(作例)
SEL100400GMは、最短撮影距離0.98m、最大撮影倍率0.35倍の近接性能を備えています。超望遠ズームでありながら被写体へ近づいて撮影できるため、野鳥やスポーツだけでなく、花や昆虫、小物なども大きく写せます。遠くの被写体と近距離の被写体を1本で撮影できる点は、SEL100400GMの大きな特徴のひとつです。
「寄れる望遠」が役立つ場面:遠距離と近距離の被写体を1本で撮影
Imaging Resourceは、超望遠ズームとしては高い近接性能を備え、被写体へ大きく寄って撮影できる点を評価しています。例えば、公園で野鳥を撮影している途中に、近くの草花や昆虫を見つけた場合でも、レンズを交換せずに撮影できます。最大撮影倍率0.35倍は等倍マクロには及びませんが、小さな被写体を画面内に大きく捉えたい場面で役立ちます。
また、400mm側の狭い画角を生かすことで、背景に写り込む範囲を限定しやすくなります。被写体と背景の距離を十分に確保できれば背景もぼけやすく、周囲に物が多い場所でも被写体を目立たせやすいでしょう。
「望遠マクロ風」に撮影できる近接性能
最短撮影距離0.98m・最大撮影倍率0.35倍の近接性能により、花や昆虫、小物などを画面内に大きく捉えられます。等倍撮影に対応するマクロレンズではありませんが、望遠による狭い画角と背景のボケを生かした、いわゆる「望遠マクロ風」の撮影が可能です。
ただし近距離では被写界深度(ピントが合って見える範囲)が浅くなりやすく、撮影者や被写体のわずかな前後の動きでもピントが外れる場合があります。静止した被写体では姿勢を安定させて慎重にピントを合わせ、昆虫など動きのある被写体ではAF-Cや連写を活用するなど、被写体に応じて撮影方法を切り替えると成功率を高めやすいでしょう。
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS SEL100400GMの動画運用レビュー
望遠域の動画撮影では、手ブレの抑制、被写体へのピント追従、滑らかなズーム操作が重要です。SEL100400GMは、レンズ内光学式手ブレ補正「OSS」と、静粛性に配慮したAF駆動機構を搭載しており、野鳥やスポーツ、航空機などを望遠で撮影する際に役立ちます。
一方、動画の解像度やフレームレート、被写体認識AFなどの記録・追従性能は、組み合わせるカメラによって異なります。また、動画専用のシネマズームではないため、ズーム中の画角変化を一定速度で管理したい撮影や、長時間にわたってズーム操作を繰り返す用途には向きません。固定した焦点距離で被写体を追う撮影や、必要な場面で画角を調整する動画撮影に適したレンズです。
AF駆動とピント移動:前後に動く被写体にも対応
SEL100400GMは、ダブルリニアモーターとDDSSMを組み合わせたAF駆動機構を採用しています。運動会や動物園など、被写体との距離が変化する場面でもピントを合わせ続けやすく、動画撮影にも活用できます。実際の追従性能やピント移動の滑らかさは、組み合わせるカメラのAF設定や被写体認識性能によって異なります。
なお、AF駆動は静粛性に配慮されていますが、カメラ内蔵マイクを使用する場合は、撮影環境やマイクの位置によって操作音や駆動音を拾う可能性があります。音声を重視する撮影では、外部マイクの使用も検討しましょう。
また、フォーカスブリージング(ピント位置の変化に伴って画角が変わって見える現象)の程度は、焦点距離や撮影距離、ピントの移動量によって変わります。構図を固定して大きくピントを移動する撮影では、事前に画角変化を確認しておく必要があります。
ズーム操作と安定性:手持ち撮影では構え方が重要
SEL100400GMは外ズーム方式を採用しているため、望遠側へズームすると鏡筒が伸び、重心位置も変化します。手持ちでズームしながら被写体を追う場合は、広めの画角で被写体を捉えてから徐々に望遠側へ調整すると、画面内から見失いにくくなります。
OSSは手持ち撮影を支援しますが、撮影者の大きな動きや長時間の保持による揺れまで完全に補正できるわけではありません。肘を体に寄せる、左手でレンズを下から支える、ストラップに軽く張力をかけるといった構え方に加え、必要に応じて一脚や三脚を使用すると映像を安定させやすくなります。
また、約1.4kgのレンズを長時間手持ちすると、疲労によって構図の揺れが増える場合があります。長回しを続けるよりも短いカットに分ける、一脚を併用するなど、撮影時間と支持方法をあらかじめ決めておくと安定した映像を得やすいでしょう。
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS SEL100400GMの携帯性・明るさレビュー
SEL100400GMは、100-400mmクラスの高性能望遠ズームとしては比較的軽量ですが、重量は約1.4kgあり、長時間の手持ち撮影では負担が大きくなります。また、400mm側の開放F値はF5.6のため、夕方や屋内では速いシャッタースピードを確保するために、ISO感度を上げる場面が増えます。
日中の野鳥や屋外スポーツを中心に撮影する場合は、焦点距離、画質、近接性能のバランスを生かしやすいでしょう。一方、暗い屋内や夕方の動体撮影が多い場合や、長時間の手持ち撮影を想定する場合は、注意が必要です。
約1.4kgの重量:長時間撮影では支持方法を工夫する
SEL100400GMの重量は約1.4kgです。100-400mmクラスの高性能望遠ズームとしては比較的軽量ですが、長時間の手持ち撮影では腕や肩への負担が大きくなります。短時間の撮影では扱えても、半日以上のスポーツ観戦や探鳥では、撮影姿勢や機材の持ち運び方によって疲労を感じる場合があります。
長時間撮影では、着脱式三脚座を利用して一脚や三脚に載せる方法が有効です。手持ち撮影と一脚を状況に応じて使い分けると、携帯性と安定性を両立しやすくなります。
F5.6の制約が出やすい場面:屋内・夕方・森の中
バスケットボールやバレーボールなどの屋内競技、夕方以降のフィールド競技、光量の少ない森の中では、400mm側の開放F値がF5.6であることがデメリットになりやすいといえます。動く被写体を止めるために速いシャッタースピードを設定すると、ISO感度を上げる必要があり、ノイズが増加し、細部の描写が損なわれる場合があります。
対応としては、高感度性能に優れたカメラを使用する、被写体の動きが緩む瞬間を狙う、より明るい場所から撮影するなどの方法が挙げられます。
なお、十分な光量を確保できる日中の屋外では、F5.6でも問題のないケースもあります。野鳥、航空機、屋外スポーツなどでは、100〜400mmを1本で調整できるズーム域や、被写体との距離に応じて構図を変えやすい点を生かしやすいでしょう。
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS SEL100400GMと競合機の比較
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SEL100400GMの購入時に候補として比較しやすいのは、同じソニーEマウントで使用できるFE 100-400mm F4.5 GM OSS、SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary、TAMRON 50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXDです。
SEL100400GMは、純正G Masterならではの光学性能やAF、手ブレ補正に加え、最短撮影距離0.98m・最大撮影倍率0.35倍の近接性能を備えています。後継モデルほど明るくはなく、SIGMAやTAMRONより重いものの、望遠端の明るさ、近接性能、純正レンズとしての機能連携をバランスよく求める人に適しています。
機種 | 焦点距離・開放F値 | 重量 | 最短撮影距離・最大撮影倍率 | 立ち位置 |
|---|---|---|---|---|
ソニー FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS SEL100400GM | 100-400mm F4.5-5.6 | 約1,395g(三脚座別) | 0.98m・0.35倍 | 画質、AF、近接性能、携帯性をまとめた純正GM |
ソニー FE 100-400mm F4.5 GM OSS | 100-400mm F4.5通し | 約1,840g | 0.64〜1.5m・0.25倍 | 明るさ、AF、インナーズームを優先した純正上位モデル |
SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary | 100-400mm F5-6.3 | 1,140g(ソニーE用) | 1.12〜1.6m・約0.24倍 | 軽さと導入しやすさを重視した100-400mm |
TAMRON 50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD | 50-400mm F4.5-6.3 | 1,155g(ソニーE用) | 0.25m・0.5倍(50mm)/1.5m・0.25倍(400mm) | 50mm始まりのズーム域と広角端の近接性能を重視した高倍率ズーム |
後継F4.5版との比較:明るさとAFか、重量と近接性能か
後継のFE 100-400mm F4.5 GM OSSは、100〜400mmの全域で開放F4.5を維持します。400mmではSEL100400GMのF5.6より2/3段明るく、夕方や屋内など光量が少ない場面で、シャッタースピードやISO感度に余裕を持たせやすいモデルです。
また、インナーズーム方式を採用しているため、ズームしても鏡筒の長さや重心位置が大きく変わりません。ソニーはα9 III装着時に、SEL100400GM比でAF速度を最大約3倍に高めたと説明しています。高速で不規則に動く野鳥やスポーツを撮影し、AF追従性能と明るさを最優先する場合は後継モデルが適しています。
一方、後継モデルの重量は約1,840gです。SEL100400GMは約1,395g(三脚座別)のため、持ち運びや長時間の手持ち撮影では旧型の方が負担を抑えられます。さらに、最大撮影倍率は後継モデルの0.25倍に対して、SEL100400GMは0.35倍です。長時間の持ち歩きや手持ち撮影、花や昆虫などの近接撮影を重視する場合は、SEL100400GMの方が扱いやすいでしょう。
SIGMA 100-400mmとの比較:携帯性か、明るさと近接性能か
SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporaryは、ソニーEマウント用で1,140gと、SEL100400GMより約255g軽量です。レンズ内手ブレ補正のOS、フォーカスリミッター、流し撮り向けの補正モードなども備えており、できるだけ軽い構成で400mmを使用したい人に適しています。
ただし、望遠端はF6.3で、SEL100400GMのF5.6より1/3段暗くなります。400mm時の最短撮影距離は1.6m、最大撮影倍率は1:4.1(約0.24倍)であるため、0.98m・0.35倍のSEL100400GMが近接性能では優位です。
日中の屋外撮影を中心とし、重量や予算を抑えたい場合はSIGMAが有力です。一方、夕方など光量が少ない場面での撮影や、野鳥撮影の合間に花や昆虫も大きく写したい場合は、SEL100400GMが適しています。
TAMRON 50-400mmとの比較:100mm始まりか、50mmまでの広さか
TAMRON 50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXDは、標準域に近い50mmから400mmまでを1本でカバーする8倍ズームです。ソニーEマウント用の重量は1,155gで、SEL100400GMより約240g軽く、レンズ内手ブレ補正のVCとリニアモーター式AFのVXDを搭載しています。
広角端では最短撮影距離0.25m、最大撮影倍率1:2のハーフマクロ撮影に対応します。望遠端では最短撮影距離1.5m・最大撮影倍率1:4となるため、400mmでの近接撮影では0.98m・0.35倍のSEL100400GMが有利です。ただし、50mm側で周囲の風景や人物を含め、400mm側で遠くの被写体を捉えられるため、旅行やイベントなどでレンズ交換を減らしたい場合はTAMRONが適しています。
一方、望遠端はF6.3で、SEL100400GMより1/3段暗くなります。100〜400mm域の画質、望遠端の明るさ、400mmでの近接性能を重視する場合はSEL100400GM、1本で標準域から超望遠まで対応したい場合はTAMRONという選び分けになります。
競合機との選び分け
SEL100400GMは、後継モデルほど明るく高速ではなく、SIGMAやTAMRONほど軽量でもありません。しかし、望遠端F5.6、最大撮影倍率0.35倍、約1.4kgという仕様を組み合わせ、画質、AF、近接撮影、携帯性のバランスを取った仕様です。
暗所の動体撮影とAF追従性能を最優先するなら後継F4.5版、重量や価格を抑えて100〜400mmを使いたいならSIGMA、50mmから400mmまで1本で対応したいならTAMRONが適しています。SEL100400GMは、望遠端F5.6の明るさと最大撮影倍率0.35倍の近接性能、純正レンズとしての機能連携を重視する人に適しています。
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS SEL100400GMのレビュー比較まとめ
ソニーのFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS SEL100400GMは、高い解像力、動体撮影に対応するAF、光学式手ブレ補正「OSS」に加え、最短撮影距離0.98m・最大撮影倍率0.35倍の近接性能を備えた超望遠ズームです。野鳥、航空機、屋外スポーツなどの遠距離撮影だけでなく、花や昆虫、小物なども画面内に大きく捉えられます。
一方、重量は約1.4kgあり、長時間の手持ち撮影では負担が大きくなります。また、400mm側の開放F値はF5.6のため、屋内競技や夕方、森の中など光量の少ない場面では、ISO感度を上げる必要があります。暗所での動体撮影が多い人や、軽さを最優先する人は、より明るいレンズや軽量な競合製品も比較するとよいでしょう。
十分な光量を確保できる日中の屋外撮影を中心とし、100〜400mmのズーム域に加えて近接撮影も重視する人には適したレンズです。AF性能と明るさを優先する場合は後継のFE 100-400mm F4.5 GM OSSが有力ですが、重量と近接性能を含めたバランスでは、SEL100400GMにも明確な利点があります。
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