
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIのレビュー比較まとめ。5軸手ブレ補正と防塵・防滴が魅力





OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIは、コンパクトな防塵・防滴ボディに5軸手ブレ補正と独自の撮影機能を詰め込んだマイクロフォーサーズ機です。静止画中心の旅行・スナップ、三脚を据えた風景や商品撮影では今も強みが光る一方、コントラストAFのみなどの世代的な弱点もあります。この記事では、長く使われてきた実績と複数メディアのレビューなどを踏まえ、向いている人・合わない人、カメラの特徴などを分かりやすく紹介します。
この記事のサマリー

5軸手ブレ補正と防塵・防滴の組み合わせが核。手持ちの室内・夕景・旅スナップで失敗を減らしやすい

40MP/64MP相当のハイレゾショットは条件が揃うと強烈。ただし動体や風のある場面は苦手

AFはAF-Sで精度重視。動体追従やスポーツ用途は後継E-M5 Mark III/OM-5が有利

通常の動画記録はフルHDまでで、4K動画撮影には非対応。ただし、ファームウェアVer.2.0以降ではタイムラプス動画のみ4K/5fps生成に対応する

中古で選ぶ際はバッテリー運用やカード速度などにも注意
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIのレビュー要点

OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIは、撮影を支える基本性能と独自機能の実用性で2026年でも選ばれるカメラです。 5軸ボディ内手ブレ補正による手持ち撮影のしやすさ、防塵・防滴ボディによる悪天候での安心感、ライブコンポジット(光跡を重ねて撮影する機能)やハイレゾショット(高解像撮影機能)といったオリンパスならではの撮影機能は、現行機と比べても色あせない魅力があります。
一方で、コントラストAFのみのAFシステムや4K動画非対応など、世代相応の弱点も明確です。そのため、最新機のような動体撮影性能や動画機能を求める人よりも、旅行やスナップ、風景撮影を中心に、一枚ずつ丁寧に作品を仕上げたい人ほど満足度が高くなりやすい一台といえるでしょう。まずはおすすめな人、不向きな人の特徴から紹介します。
おすすめな人
旅行の街歩きでレンズ交換を楽しみつつ、夕方の薄暗い路地や室内でも手持ちで粘りたい人には相性が良いカメラです。5軸手ブレ補正が効くと、低速シャッターでも手ブレを抑えやすく、被写体が止まっている場面ではISOを上げすぎずに撮れることがあります。
風景や建築、テーブルフォトのように被写体が止まるジャンルなら、ハイレゾショットが大きな武器になります。三脚を立てて撮れる状況で、ディテールをもう一段欲しいときに40MP JPEGや64MP相当RAWを狙えるため、軽量システムで“作品づくり”に寄せられるのが魅力でしょう。
また、ライブコンポジットやライブバルブのように結果を見ながら追い込める長秒機能は、夜景・光跡・花火で試行錯誤を減らします。設定値は環境で変わりますが、まずは低感度寄りで背景を整え、光の重なり具合を見ながら止める、という流れが取りやすいのは魅力です。
不向きな人
サッカーやバスケットの試合、飛翔する鳥、モータースポーツの流し撮りでAF-Cの追従を頼りたい人には、やや不向きなカメラです。コントラストAFは静止被写体では快適ですが、距離変化の大きい動体ではピントが迷いやすく、連写速度よりもAF追従時の歩留まりに世代差を感じやすいでしょう。
さらに、映像制作がメインで4K納品やクロップ耐性、Log撮影、10bit記録まで求める人にもミスマッチです。フルHDで高ビットレートを選べる良さはあるものの、2026年の動画ワークフローでは4K前提の場面も多いため注意が必要です。
加えて、最新の被写体認識AFや高性能なAF追従を前提に撮影している人は、操作感や撮影テンポに世代差を感じるでしょう。一方で、構図やピント位置を自分で丁寧に決めながら一枚ずつ撮影するスタイルであれば、この世代ならではの操作性や撮影の楽しさを十分に味わえます。
要素別レビュー早見表
続いては、OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIの特徴を、項目ごとに見ていきましょう。画質やAF、動画、操作性など、購入前に気になるポイントも確認してみてください。
要素 | 評価まとめ |
|---|---|
携帯性と耐候性 | 小型ボディに防塵・防滴。旅や日常で持ち出す頻度が上がりやすい。 |
手ブレ補正 | 5軸IBISが最大の価値。薄暗い場所の手持ち静止画と手持ち動画に効く。 |
画質(通常撮影) | 約1,605万画素は控えめだがA3級までは現実的。色とシャープさは今も十分。 |
ハイレゾショット | 静物・無風・三脚で強い。動体や木の葉の揺れには弱く、割り切りが必要。 |
AF(静物・人物) | AF-S中心なら精度は高め。顔/瞳検出やタッチAFも活用できる。 |
AF(動体) | コントラストAFのみ。追従や歩留まりは後継・上位機に譲る。 |
動画 | フルHDまでだがAll-I 77Mbps(条件あり)や5軸補正が魅力 |
操作性 | ダイヤルとボタンで素早いが、メニューは慣れが要るタイプ。 |
バッテリー運用 | USB充電に頼れない設計。予備電池と充電器が必要になるケースも |
上記の通り、OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIは、5軸手ブレ補正や防塵・防滴性能、ライブコンポジットやハイレゾショットなど、静止画をじっくり撮るための機能に強みがあります。なお、防塵・防滴仕様ではありますが防水ではありません。雨天で使用する際は防塵・防滴対応レンズを組み合わせ、強い雨や水しぶきが続く環境ではレインカバーを併用すると安心です。
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIの基本情報
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II は2015年登場のマイクロフォーサーズ機で、2026年7月1日現在、公式オンラインストアでの販売は終了しています。新品での入手は難しく、現在は中古市場が主な購入先です。なお、相場はボディのみ約4.5万〜6万円前後が中心です。状態の良い個体や付属品が充実したものは6万円台後半になることもありますが、5万円前後でも良品が見つかることが多く、5軸手ブレ補正や防塵・防滴を備えた機種としてはコストパフォーマンスの高いカメラといえます。
主なスペック要点
まずは、OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIの基本スペックを確認します。撮影に直接影響しやすい項目を中心に、購入時に押さえておきたいポイントをまとめました。
項目 | 値 |
|---|---|
センサー | 4/3型 有効約1,605万画素(マイクロフォーサーズ) |
ISO | 常用 ISO 200-25600(LowでISO 100相当あり) |
AF | コントラスト検出AF(81点) |
連写 | メカシャッター 約10コマ/秒(手ぶれ補正OFF時) |
動画 | フルHD(1920×1080)最大60p |
手ブレ補正 | 5軸ボディ内手ブレ補正(メーカー発表の数値で最大5段) |
EVF | 約236万ドット |
モニター | 3.0型 約104万ドット バリアングル タッチ対応 |
メディア | SD×1(UHS-II対応) |
重量 | 約469g(バッテリー・カード含む) |
スペックだけを見ると現行機に見劣りする部分もありますが、5軸手ブレ補正や防塵・防滴、ライブコンポジットなど、実際の撮影で役立つ機能は現在でも十分に実用的です。次は、後継機との違いを比較しながら、本機ならではの特徴を見ていきます。
後継機種との比較(E-M5 Mark III / OM SYSTEM OM-5)
E-M5 Mark IIの後継としては、2019年のOM-D E-M5 Mark III、2022年のOM SYSTEM OM-5に加え、OM SYSTEM OM-5 Mark IIがあります。後継世代では、有効約20MPセンサーへの高画素化に加え、像面位相差AFによる動体撮影性能の向上、4K動画対応、USB充電、計算写真機能の強化など、現代的な使い勝手が大きく進化しています。そのため、動体撮影や動画撮影、スマートフォンとの連携を重視する人ほど、世代差を実感しやすいでしょう。
一方で、E-M5 Mark IIは5軸手ブレ補正や防塵・防滴性能、小型軽量ボディ、ライブコンポジットやハイレゾショットといった独自機能を備え、静止画を中心とした撮影では現在でも十分な実力を持っています。 最新機能を求めるか、それとも価格を抑えながら基本性能や独自機能を重視するかで選び方が変わるといえるでしょう。
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II のデザインと操作性のレビュー

OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIはクラシカルな外観だけでなく、操作性にも配慮されたボディデザインが特徴です。前後ダイヤルや各種ボタンを使った設定変更がしやすく、小型・軽量ながら窮屈さを感じにくい操作感を実現しています。旅行や街歩きなど、持ち歩く機会が多い撮影でも快適に使えるでしょう。
サイズ感と質感:小型ながら実用的
DPReviewは本機を「小さく、魅力的で、実用的な16MPカメラ」と評しています。実際にバッグへ収めやすい寸法に加え、防塵・防滴と金属外装の安心感があり、天候が読めない旅行でも持ち出しやすい部類です。
グリップは大柄ではないものの、指先だけで支えるほどの薄さでもありません。軽量単焦点や標準ズームならバランスが取りやすく、長時間歩いても疲れにくい一方、望遠ズーム中心ではややバランスがとりづらい側面もあります。必要に応じて追加グリップで握りを増やすのも一考です。
操作系とメニュー:カスタマイズ性は高いが、慣れには時間がかかる
前後ダイヤルを備え、露出補正や絞り、シャッター速度などを素早く変更できるため、撮影中の設定変更はスムーズです。ISO感度や測光方式などもボタン操作で切り替えやすく、タッチAFを併用すれば、構図を変えずにピント位置を移動できるなど、撮影時の操作性は現在でも十分実用的です。
一方で、メニューはカスタマイズ項目が豊富な反面、設定階層が多く、初めてオリンパス機を使う人は目的の項目を探しにくいと感じることがあります。ただし、FnボタンへAF方式や手ブレ補正モード、静音撮影など使用頻度の高い機能を割り当てておけば、メニューを開く機会を減らせるため、使い込むほど快適に操作できるようになります。
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIの画質レビュー
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIは有効約1,600万画素センサーを搭載しており、最新機と比べると画素数は控えめです。しかし、通常の鑑賞やA3程度までのプリントであれば十分な解像感があり、発色やシャープネスも現在でも実用的な水準です。さらに、強力な5軸手ブレ補正を活かすことで、暗所でもISO感度を必要以上に上げずに撮影できる場面が多く、静止被写体では画質面のメリットを感じやすいでしょう。
低感度の解像と色:A3プリントでも十分な画質
低感度では、有効約1,600万画素ながら十分な解像感を備えており、JPEG撮って出しでも自然な発色とシャープな描写が得られます。旅行や風景撮影では建物の質感や細かな文字までしっかり描写でき、A3程度までのプリントであれば十分実用的な画質です。通常の鑑賞はもちろん、大きく引き伸ばして作品として楽しみたい人にも対応しやすいでしょう。
一方で、高画素機ほど大きなトリミングには向きません。マイクロフォーサーズは小型・軽量な望遠レンズを組み合わせやすいシステムでもあるため、大きく切り出すよりも、撮影時に構図を決めて撮るスタイルと相性の良いカメラです。
高感度とダイナミックレンジ:ISOは控えめな運用が有利
高感度性能はマイクロフォーサーズ機として標準的で、ISO 3200付近からノイズが目立ち始め、ISO 6400ではディテールの低下も見られます。動きのある被写体を暗所で撮影する用途では限界がありますが、5軸手ブレ補正を活用すれば、静止被写体ではシャッター速度を落としてISO感度を抑えられる場面が多く、画質を維持しやすいのが特徴です。
ダイナミックレンジは最新機ほど広くはなく、強い逆光でシャドーを大きく持ち上げるようなRAW現像では差を感じることがあります。そのため、撮影時は白飛びを抑えた露出を意識し、必要に応じてRAW現像で階調を整える運用が、本機の画質を引き出しやすいでしょう。
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIの手ブレ補正とハイレゾショットのレビュー

via:DPReview(作例)
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIの大きな特徴は、5軸ボディ内手ブレ補正とハイレゾショットです。5軸手ブレ補正は手持ち撮影の成功率を高め、ハイレゾショットは条件が揃えば通常撮影を上回る高解像な写真を記録できます。どちらも本機を代表する機能ですが、それぞれ得意とする撮影シーンが異なるため、特徴を理解して使い分けることが重要です。
5軸IBIS:手持ち撮影を支える大きな強み
Photography Blogは、本機の最大5段分の補正効果を持つ5軸ボディ内手ブレ補正を高く評価しています。実際の撮影でも、広角から標準域ではシャッター速度を落としても手ブレを抑えやすく、夕景や夜景、室内の展示物、テーブルフォトなど、光量が少ない場面でも手持ち撮影の成功率を高められます。
一方で、手ブレ補正はカメラの揺れを補正する機能であり、被写体の動きによるブレは防げません。暗所で人物など動きのある被写体を撮影する場合は、シャッター速度を必要以上に落とさず、必要に応じてISO感度を上げて対応することが重要です。手ブレ補正の効果を正しく理解して使うことで、本機の強みをより活かしやすくなります。
ハイレゾショット:静止被写体で真価を発揮する高解像機能
Imaging Resourceは、ハイレゾショットを「解像度を賢く向上させるモード」と評価しています。ハイレゾショットはセンサーを微細に動かしながら複数枚を合成することで、通常撮影を上回る高解像な画像を生成できるのが特徴です。三脚を使用し、無風かつ静止した被写体という条件が揃えば、風景の岩肌や建築物の細かな装飾、商品のラベルなどをより精細に描写できます。
一方で、複数枚を合成する仕組みのため、木の葉の揺れや人物の動きなどがあると画像が乱れやすく、日常のスナップ撮影には向きません。また、使用時には露光時間やISO感度などに制限もあります。通常撮影とは使い分け、風景や建築、商品撮影など高解像な描写を重視する場面で活用すると、本機ならではの魅力を活かしやすいでしょう。
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIのAF性能と連写のレビュー
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIは81点コントラストAFを採用しており、静止被写体や動きの少ない人物撮影では現在でも十分な性能を備えています。一方で、像面位相差AFを搭載した後継機と比べると、動体追従性能には世代差があります。そのため、風景やスナップ、ポートレートなどAF-Sを中心とした撮影では快適に使えますが、スポーツや野鳥など動きの速い被写体を撮影する用途では物足りなさを感じる場面があります。
81点コントラストAF:静止被写体で高い精度を発揮
81点コントラストAFは、静止した被写体や動きの少ない人物であれば、高い合焦精度を発揮します。AF-Sを中心とした撮影では快適に使え、タッチAFを利用すれば構図を変えずにピント位置を移動できるため、風景やスナップ、ポートレートでも扱いやすい設計です。顔検出・瞳検出にも対応しており、人物撮影をサポートします。
一方で、逆光やコントラストの低い被写体ではピントが前後に動く「ハンチング」が発生することがあります。そのような場面では、測距点を小さく設定したり、コントラストの高い部分で一度ピントを合わせてから構図を整えたり、必要に応じてMFとピーキング表示を活用したりすることで、安定して撮影しやすくなります。
連写約10コマ/秒:AF-Sを活かした撮影で実力を発揮
E-M5 Mark IIはメカシャッターで最高約10コマ/秒の高速連写に対応しています。ただし、この速度は手ブレ補正OFF時の数値であり、連写中は1コマ目でピントと露出が固定されます。そのため、動体をAF-Cで追従しながら撮影する用途では、連写速度そのものよりもAF性能の影響が大きくなります。
実際には、AF-Sを使って被写体が通過するタイミングを狙ったり、人物の表情やペットの動きを短時間だけ連写したりする撮影で性能を活かしやすいカメラです。一方で、スポーツや野鳥など、被写体との距離が大きく変化する撮影では、後継機の像面位相差AF搭載モデルのほうが歩留まりは高くなります。
また、電子シャッターによる静音撮影にも対応しているため、美術館や式典などシャッター音を抑えたい場面でも便利です。ただし、電子シャッターはローリングシャッター現象により動体が歪んで写ることがあるため、動きの速い被写体やパンニング撮影ではメカシャッターを使用するほうが安心です。
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIの動画性能のレビュー

via:DPReview(作例)
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIは4K動画には対応していませんが、フルHD動画は充実した機能を備えています。最大60p記録やAll-I高ビットレート記録(対応モードのみ)、バリアングルモニター、ピーキング表示、5軸ボディ内手ブレ補正などを搭載しており、家族の記録や旅行動画、簡単な映像制作であれば現在でも十分活用できます。
フルHD動画:All-I記録で編集しやすい
E-M5 Mark IIは4K動画には対応していませんが、フルHD動画では24p・25p・30pで最大約77MbpsのAll-I記録に対応しています(60pはIPB記録のみ)。All-I記録は各フレームを個別に圧縮するため、動きの多いシーンでも画質を維持しやすく、編集時の扱いやすさにも優れています。
また、24p・30p・60pなど複数のフレームレートを選択できるため、映像表現に合わせた撮影が可能です。現在では4K動画が主流になりつつありますが、フルHDでの納品やSNS向け動画であれば、現在でも十分実用的な画質を備えています。
手持ち動画と音声:写真中心なら十分実用的
5軸ボディ内手ブレ補正は動画撮影でも効果を発揮し、手持ち撮影時の細かな揺れを抑えやすいのが特徴です。歩き撮りや旅行動画でも安定した映像を撮影しやすい一方、パンニング時には補正の影響で映像がやや不自然に見えることがあるため、撮影シーンに応じて手ブレ補正の設定を調整するとより自然な映像に仕上がります。
また、音声面では外部マイク入力に対応しており、内蔵マイクより高音質な録音が可能です。さらに、オプションのHLD-8G/HLD-6Pパワーバッテリーホルダーを装着すればヘッドホンモニターも利用できます。ただし、4K動画やLog記録など最新の動画機能には対応していないため、本格的な映像制作よりも、写真を中心に必要な場面で動画も撮影したいユーザーに適した構成といえるでしょう。
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIを中古で購入する際のポイント
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIは現在、新品よりも中古市場で選ばれる機会が多いカメラです。そのため、画質やAF性能だけでなく、バッテリーの状態や通信機能など、中古ならではのチェックポイントも満足度を左右します。USB充電に対応していない世代のため、予備バッテリーや専用充電器を前提とした運用も考えておくと安心です。
バッテリー:中古購入時は劣化状態もチェック
E-M5 Mark IIはBLN-1バッテリーを採用しており、同世代のオリンパス機と共通のため、純正・互換品ともに現在でも入手しやすいのがメリットです。CIPA基準の撮影可能枚数は約310枚と現在の基準ではやや少なめのため、旅行や長時間の撮影では予備バッテリーを1〜2本用意しておくと安心です。ただし実際の撮影枚数は、背面モニターの使用時間やWi-Fi機能、長秒撮影の頻度によって大きく変わります。
中古では、バッテリーの劣化具合が個体ごとに異なります。購入時はバッテリーの状態に加え、純正充電器が付属するか、予備バッテリーを追加しやすいかも確認しておくと、購入後も快適に運用しやすいでしょう。
カード速度とWi-Fi:記録性能は十分、スマホ連携は世代差あり
E-M5 Mark IIはUHS-II対応のSDカードスロットを搭載しており、高速なカードを使用すれば連写後の書き込み待ち時間を短縮できます。現在でも十分実用的な仕様であり、Apotelytの比較でも、UHS-II対応による書き込み性能の優位性が紹介されています。
一方で、Wi-Fiによるスマートフォン連携は可能ですが、最新機のような常時接続や自動転送には対応していません。撮影画像の転送やリモート撮影は行えるものの、SNSへすぐ投稿したい場合などは手間を感じることがあります。撮影後にまとめて写真を整理・転送するスタイルであれば、大きな不満なく運用できるでしょう。
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIと競合機の比較

E-M5 Mark IIは5軸手ブレ補正や防塵・防滴、小型軽量ボディを強みとする一方、動体撮影や4K動画では後継機と世代差があります。ここでは後継機や競合機との違いを比較し、それぞれの特徴を整理します。
機種 | 立ち位置 |
|---|---|
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II | 手持ち静止画と独自機能が魅力。完成度の高い小型防塵・防滴機 |
OM-D E-M5 Mark III | 20MP+像面位相差AFで動体に寄せた正統進化。Mark IIの弱点を潰す方向 |
OM SYSTEM OM-5 | 現行寄りの機能を統合した軽量防塵・防滴。計算写真系の機能も視野に入る |
Panasonic Lumix DMC-GH4 | 4K動画を軸にした同時代の代表格。動画主目的なら比較対象になりやすい |
E-M5 Mark III / OM-5:AF性能や最新機能を重視するなら
E-M5 Mark IIIは、有効約2,000万画素センサーや像面位相差AFを搭載し、E-M5 Mark IIから大きく進化したモデルです。特に動体撮影ではAF追従性能が向上しており、スポーツや野鳥など被写体との距離が変化するシーンでは、Mark IIよりも高い歩留まりが期待できます。Digital Camera Worldでも、画質やAF性能の進化が評価されています。
さらにOM SYSTEM OM-5は、防塵・防滴性能や小型軽量ボディといったE-M5シリーズの特徴を継承しながら、計算写真機能やUSB給電・充電など、現代の撮影スタイルに合わせた機能を搭載しています。価格は高くなりますが、動体撮影や動画、最新機能を重視するなら、後継モデルを選ぶメリットは大きいでしょう。
なお、OM SYSTEM OM-5についてより詳しく知りたい人には以下の記事もおすすめです。
Panasonic Lumix DMC-GH4:動画性能を重視するなら有力な選択肢
同世代のマイクロフォーサーズ機で動画性能を重視するなら、PanasonicのLumix DMC-GH4も比較対象になります。E-M5 Mark IIが5軸ボディ内手ブレ補正やフルHD動画、静止画向けの機能を重視しているのに対し、GH4は4K動画撮影に対応し、動画制作向けの機能を充実させたモデルです。
そのため、旅行や家族の記録を写真中心で楽しみながら必要に応じて動画も撮影するなら、E-M5 Mark IIのほうが扱いやすいでしょう。一方で、4K動画の撮影や動画編集を前提とする場合は、GH4のほうが現在でも使いやすい場面があります。どちらもマイクロフォーサーズ機ですが、重視する用途によって選び方が変わります。
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIのレビュー比較まとめ
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIは、5軸ボディ内手ブレ補正や防塵・防滴、小型軽量ボディに加え、ライブコンポジットやハイレゾショットといった独自機能を備えた、現在でも魅力のあるマイクロフォーサーズ機です。動体追従AFや4K動画などは後継機に及びませんが、旅行やスナップ、風景、商品撮影など静止画を中心とした用途では十分な実力を発揮します。中古価格も比較的手頃なため、コストを抑えながら高性能な手ブレ補正や防塵・防滴性能を重視する人にとって、有力な選択肢といえるでしょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
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