カメラの手入れ方法まとめ 初心者でもわかる道具選びから保管まで

カメラの手入れ方法まとめ 初心者でもわかる道具選びから保管まで

カメラの手入れは、写真の写りをきれいに保ち、レンズやボディを長く気持ちよく使うために欠かせない習慣です。ただし手入れ方法を間違えると細かな傷や拭きムラが出てしまい、場合によってはカメラを傷めることもあります。この記事では、日常の手入れ方法、必要な道具、100均グッズの使いどころ、アルコールを使うときの注意点、カビを寄せ付けない保管の考え方まで、解説します。初心者にもわかりやすいよう手順も紹介してるので、参考にしてみてください。

みんカメ編集部
筆者
みんカメ編集部
みんなのカメラ編集部によるカメラに関する最新情報・レビューなどを毎日配信しています!ためになるプロのテクニックもご紹介。

この記事のサマリー

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カメラの手入れは「吹く→払う→拭く」の順が基本

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手入れ道具はブロワーとマイクロファイバークロスがメイン。100均グッズは補助役として使い分けると良い

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レンズの前玉は基本的に指紋が付いたときにだけ清掃。クリーナーを使う方が拭きムラを抑えやすい

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無水エタノールなど使うアイテムの特性をよく知る

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湿度管理など収納方法も重要。カビ・サビ・接点不良のリスクを減らす

目次

カメラの手入れの基本:直接触らない工夫が重要

カメラの手入れの基本:直接触らない工夫が重要

カメラの手入れ方法でいちばん大切なのは、汚れを落とすこと以上に傷を増やさないことを意識することです。手入れの基本手順は、まずブロワーでホコリを飛ばし、外装や隙間に残った粉だけを清潔なブラシで軽く払います。レンズ面や液晶は、砂粒が残っていないことを確認してから、清潔なクロスや専用ペーパーで必要な範囲だけを軽く拭きます。ブラシは主にボディ外装、レンズ鏡筒、キャップ、ダイヤル周りに使い、光学面に使う場合は清潔な専用品を使うようにしましょう。

失敗しにくい手入れの順序:吹く→払う→拭く

順序

作業

目的

【1】吹く

ブロワーでレンズやボディ表面のホコリ、砂を飛ばす

硬い粒を先に取り除き、拭き傷を防ぐ

【2】払う

残ったホコリや細かな砂を、清潔なブラシで軽く払う

隙間やダイヤル周りに残った汚れを落とす

【3】拭く

指紋や皮脂など、飛ばせない汚れだけをクロスやクリーナーで拭く

拭きムラや油膜を抑え、見た目と写りを整える

レンズやボディに砂や金属粉のような硬い粒が付いた状態のまま拭くと、レンズや液晶に細い線傷が入りやすくなります。そのため拭き掃除は、最初にブロワーで浮いたゴミを飛ばし、残った粉をブラシで軽く払うという手順をふんで行います。そのうえで、指紋や皮脂のような「飛ばせない汚れ」だけをクロスやクリーナーで清掃しましょう。

なお、ブラシやクロスに汚れやゴミが付いたまま使うと傷の原因になるため、清掃前に道具自体がきれいか確認しておくと安心です。また、前玉は触る回数が増えるほど傷の可能性が上がるため、必要なときだけ触るよう心がけましょう。

手入れの頻度:使用後には毎回軽く掃除・月に1度の清掃

頻度

手入れする場所

やること

注意点

毎回の使用後

外装、マウント周り、レンズ表面

帰宅後にブロワーでホコリを飛ばし、レンズ表面は汚れていれば清掃する

レンズ表面は毎回拭かず、必要なときだけにする

海辺・風の強い場所で使った後

ボディの継ぎ目、ダイヤル周り、操作部周辺

ホコリや砂が入り込んでいないか丁寧に確認する

先にブロワーやブラシで汚れを落とす。汚れが残ったままの状態で拭かない

月に一度

ファインダー接眼部、ストラップ金具周り、バッテリー室のフタ周辺

普段見落としやすい部分を点検し、汚れがあれば軽く清掃する

接点や内部に液体を使わない

季節の変わり目

保管場所、防湿庫、ドライボックス、乾燥剤

湿度計を確認し、乾燥剤の交換をしたり保管環境を見直す

湿度が高い状態でバッグに入れっぱなしにしない

使用後の毎回のルーティンは、帰宅後にブロワーで外装とマウント周りのホコリを飛ばし、レンズ表面は汚れていれば対処する程度で良いでしょう。ただし海辺や風の強い場所で使った日は、ボディの継ぎ目やダイヤル周りのホコリや砂を丁寧に見ます。

さらに月に一度程度の丁寧な清掃も重要です。ファインダー接眼部、ストラップ金具周り、バッテリー室のフタ周辺を点検すると良いでしょう。また、季節の変わり目は湿度が変わるため、保管環境の確認もしておきましょう。

撮影前チェックも手入れの一部:動作確認で事故を減らす

清掃だけでなく、撮影前の簡単な確認も大切なメンテナンスのひとつです。バッテリー残量、カード書き込み、レンズの汚れ、AFや絞り動作などは、出先でのトラブルを減らすためにも確認しておきましょう。

撮影前に一度シャッターを切って再生確認までしておくと、カード未挿入や記録設定のミスにも気づきやすくなります。また、前回の撮影で変更したISO感度、露出補正、連写設定、AFモードなどがそのまま残っていないか確認しておくと安心です。

なお、より詳しいクリーニング手順は以下の記事でも解説しています。

カメラの手入れ道具:まずはブロワー・クロス・乾燥剤をそろえる

カメラの手入れ道具:まずはブロワー・クロス・乾燥剤をそろえる

カメラの手入れ道具は、あれこれ買うよりもまず必要なものをそろえる方が無理なく続けられます。まずはブロワー・クロス・保管用の乾燥剤をそろえましょう。その後、必要に応じてクリーニング液やペーパーなどをそろえるのがおすすめです。

基本のスタートセット:ブロワー・クロス・保管用の乾燥剤

道具

得意な汚れ

メリット

注意点

購入場所

ブロワー

乾いたホコリ、砂の前段処理

触らずに除去でき、傷リスクを下げやすい

近距離で強く当てすぎない

カメラ専門店、家電量販店、通販サイト

マイクロファイバークロス

軽い皮脂、指紋の仕上げ

繰り返し使え、携帯しやすい

砂粒が付くと傷の原因になり得る

カメラ専門店、家電量販店、100均、通販サイト

乾燥剤(シリカゲル等)

湿気(カビの原因)

保管環境の底上げができる

交換・再生の管理が必要

カメラ専門店、家電量販店、ホームセンター、100均、通販サイト

カメラの手入れ道具としてまずそろえたいのは、ブロワー・クロス・保管用の乾燥剤の3点です。ブロワーとは風でホコリや砂を飛ばす道具。触らずに汚れを落とせるため、最初に使う基本のアイテムです。

クロスは、指紋や皮脂などの汚れを拭き取る布のことです。マイクロファイバー製のものが傷つきづらくて良いでしょう。なお、クロスには使ううちにホコリや細かな砂、皮脂が付着します。これが付いたままレンズを拭くと、表面をこすって細かな傷の原因になる可能性があります。ボディとレンズは同じクロスで手入れせず、別々のものを用意すると安心です。

また、保管用の乾燥剤は、カビ対策に重要です。特に湿気がこもりやすい環境では、レンズ内部やボディの劣化につながることがあるため、乾燥剤で湿度を抑えることが大切です。さらに密閉できるケースやドライボックスと併用すると、より安定した保管環境を作りやすくなります。

他にも準備しておきたいアイテム

基本のスタートセットが準備できたら、必要に応じて手入れ道具を追加していきましょう。

道具

得意な汚れ

メリット

注意点

購入場所

クリーニングペーパー

指紋、油膜、曇り

使い捨てで清潔に使いやすい

ホコリを飛ばしてから使う

カメラ専門店、家電量販店、通販サイト

レンズクリーナー液

皮脂、化粧品、乾いた汚れ跡

拭きムラを抑えやすい

付けすぎや樹脂部品への付着に注意

カメラ専門店、家電量販店、通販サイト

クリーニングブラシ

ダイヤル周り、隙間のホコリ

ブロワーだけで落ちにくい汚れを払える

レンズ面には清潔な専用品だけを使う

カメラ専門店、家電量販店、通販サイト

ドライボックス(保管ケース)

湿気、カビ対策

乾燥剤と併用して保管環境を整えやすい

湿度計や乾燥剤の交換管理が必要

カメラ専門店、家電量販店、通販サイト

レンズペン

前玉の軽い指紋、皮脂

外出先でも手軽に使いやすい

砂やホコリを飛ばしてから使う

カメラ専門店、家電量販店、通販サイト

ブロワー・クロス・乾燥剤に加え、指紋が気になる人はペーパーやクリーナー、屋外撮影が多い人はブラシやドライボックスを用意すると良いでしょう。また、前玉の汚れに使える携帯用クリーニングツール「レンズペン」は、外出先での簡単な手入れに向いています。

なお、いずれもカメラ専門店、家電量販店、通販サイトで購入できます。

【参考】100均で買えるもの・買わないほうがいいもの

100均では、ケース・小分け容器・乾燥剤・簡易ブラシ・クロス類などが販売されています。特に使い分けをしたいクロスや乾燥剤は、コストを抑えやすいため利用する人も多くいます。

一方で、レンズ面に直接触れるアイテムは品質差が出やすいので慎重に選びたいところです。ティッシュやタオル、ハンカチといった繊維が硬い布や、用途が不明なウェットシートは、コーティングへの影響や拭き傷リスクが出る可能性もあります。そのため、基本的にカメラ向け表記のあるものを選ぶようにしましょう。

ボディの手入れ方法:外装・液晶・操作部を傷めないコツ

ボディの汚れも、見逃せないポイントです。特にグリップの皮脂やダイヤル周りの汚れは、操作感の低下やベタつきにつながるため注意しましょう。外装は「ホコリや細かな砂を飛ばす→乾拭き→必要なら軽く湿式」の順が基本です。

外装のホコリと砂:継ぎ目・ダイヤル周りを重点的に

砂ぼこりは、ボタンやダイヤルの隙間、ホットシュー周辺、ストラップ金具の根元に溜まりやすい傾向にあります。先にブロワーで飛ばし、残る粉を柔らかいブラシでなでるように動かすと、擦って押し込むトラブルも避けやすくなります。

また、屋外イベントや公園での撮影後は、三脚ネジ穴の周りも見落としがちです。砂やホコリが付いたままプレートを締めると、ネジ周辺の塗装が削れたり、異音の原因になることがあります。装着前に一度ブロワーで軽く飛ばしておくと安心です。

液晶モニターとタッチ操作:指紋は「伸ばす」より「除去」

液晶は指紋が最も目立つパーツで、タッチ操作が増えるほど汚れも増えます。乾いたクロスで強く擦ると油膜が広がりやすいので、まずホコリを飛ばし、その後に軽い力で拭き取るのが基本です。皮脂が濃いときは、レンズ用のクリーニングペーパーや専用クリーナーで一度リセットするのもおすすめです。

接点(マウント・バッテリー室):基本的に触らない

レンズ交換式カメラでは、マウント周辺やバッテリー室のフタ付近にホコリや砂が溜まりがちです。ここはブロワーで飛ばし、乾いたクロスで軽く拭く程度に留めるのが肝心。余計な液体が入り込むリスクを避けられます。

なお、接点そのものは、通信エラーや目立つ汚れがない限り触らないのが基本です。周辺のホコリは、マウント開口部を下向きにしてブロワーで飛ばします。それでも落ちない汚れだけ、清潔なクロスで軽く拭き取ります。液体を使ったり綿棒を奥に差し込んだりする清掃は避け、エラーが続く場合は点検に出しましょう。

レンズの手入れ方法:前玉・フィルターの掃除方法を知る

レンズの手入れ方法:前玉・フィルターの掃除方法を知る

レンズ清掃は、「いつ・どこまで」行うかが重要なポイントになります。ホコリは写りに影響しにくい一方で、指紋や水滴跡は逆光フレア(強い光で白っぽくにじむ現象)やコントラスト(明るい部分と暗い部分のメリハリ)低下につながることがあります。必要なときだけ、正しい順で行いましょう。

前玉の手入れのポイント:指紋・油膜・水滴跡が残ったらが合図

前玉の多少のホコリは、写真に写り込むことはさほど多くありません。むしろ気にして何度も拭く方が、細かな傷を増やす原因になりやすいため注意が必要です。一方で指紋・皮脂・雨の乾き跡は目に見えやすく、逆光での白っぽさやゴースト(強い光で画面内に光の玉や反射が写り込む現象)の原因になりやすいので手入れが重要です。

そのため、前玉の手入れは、全面を毎回きれいに磨くというより、汚れが付いた部分だけを最小限に整える意識が大切です。清掃前に光にかざして汚れの位置を確認しておくと、不要な拭き取りを減らしやすくなります。

清掃の手順:ホコリ除去→中心から外へ、拭き面は常に新しく

レンズ清掃の手順は、ブロワーでホコリを飛ばしてから、必要ならペーパーやクロスで中心から外周へ円を描くように拭く流れがおすすめです。これはレンズ面に残る汚れを広げない為の手順で、ペーパーやクロスは拭くたびに面を変え、同じ場所を何度も使わないのがコツです。

なお、拭きムラが残るときは、汚れが落ちていないというより油が伸びているだけのことがあります。ペーパーやクロスの清掃面を変え、後述の専用クリーナーや適切なアルコールで作業すると綺麗になるケースがあります。

フィルター装着時の手入れ:まずフィルター側で原因を切り分ける

写りに違和感(白っぽさやフレアなど)がある場合は、まず保護フィルターの汚れを確認しましょう。フィルターを外して清掃し、写りが改善するか確認すると効率的です。レンズ本体に触れる回数を減らせるため、傷や拭きムラのリスクも抑えやすくなります。

なお、フィルターの汚れが取れても写りが改善しないときは、前玉そのものが曇っている、あるいはフィルター内側に指紋が付いていることもあります。組み戻す前に内側もブロワーで手入れをし、光にかざしてムラを確認してみてください。

センサー・ファインダーのゴミ対策:自分でできる範囲を見極める

写りに黒い点が出る場合は、レンズではなくセンサーの汚れが原因であることが少なくありません。ミラーレスはレンズ交換時にセンサー周辺が露出しやすい機種もあるため、ホコリの侵入には注意が必要です。ただし、センサー清掃は難易度が上がるので、段階を踏んで対処するのが重要です。

センサー汚れの確認:空や白壁を撮って状態を把握する

センサーのゴミは、ファインダー像ではなく撮影結果に出る傾向にあります。まずは空や白い壁、明るい紙など、模様の少ないものを撮影して確認しましょう。写真の同じ場所に黒い点が何度も写る場合は、センサーにゴミが付いている可能性があります。確認するときは、絞り値を大きくするほど黒い点が見えやすくなるため、F8〜F16程度まで絞って撮ると判断しやすくなります。

なお、点が見えても、最初からしっかりとした清掃に進む必要はありません。まずはレンズ交換時の手順(ボディを下向きにする、素早く交換する)を見直し、次にブロワーで改善するかを試す、という順番がおすすめです。

ブロワー清掃の考え方:センサーに触れないようにする

ブロワーでの対処は、あくまで風で落ちるゴミが対象です。カメラを下向きにして、落ちたゴミが内部に残りにくい姿勢を作り、短い噴き出しを数回行う方がコントロールしやすいでしょう。センサー面は非常にデリケートで、指や布で触れるのは避けたいところです。ブロワーで改善しない場合は油分や固着した汚れの可能性もあるため、無理に続行せず次の手段へ切り替える判断が大切になります。

ブロワーで改善しない黒点は専門店に相談する

センサー清掃は基本的に、カメラの自動クリーニング機能と手動ブロワーまでに留めておくのがおすすめです。ブロワーを使う際はカメラを下向きにし、先端をマウント内に深く入れずセンサー面には触れないようにします。ブロワーで改善しない黒点は、無理にスワブ(センサーを拭くための専用クリーニング用の棒状ツール)や液で拭かず、メーカーや専門店の清掃サービスに依頼しましょう。

なお、専門店の簡易メンテナンスには、外装やレンズ外側の清掃を短時間で行うメニューもあります。料金や作業範囲は店舗・メーカー・機種によって変わるため、センサー清掃や内部清掃を依頼する場合は、事前に作業内容と料金を確認しましょう。

カメラの手入れでアルコールを使うときの注意点

カメラの手入れでは、まずブロワーやクロスで落とせる汚れを取り除き、アルコールは指紋や皮脂などが残る場合にだけ慎重に使うのが基本です。ただし、消毒用アルコールですべて代用できるわけではありません。レンズ面・樹脂パーツ・ゴム部品は特に注意が必要で、濃度や添加物によっては白化や劣化の原因になることがあります。

無水エタノールと消毒用アルコールは成分や用途が異なる

水分をほとんど含まない高純度のアルコールである「無水エタノール」は、レンズ面の油分を落とすために使われることがあります。一方消毒アルコールには、水分や保湿成分などが含まれていることがあります。汚れを落とす力はありますが、レンズ清掃用ではないため拭きムラや素材への影響が出ることがあります。

なお、無水エタノールでも量や使い方を誤ると油分を広げたり、樹脂やゴム部分にダメージを与える可能性があります。そのため、特に初心者はまずカメラ・レンズ用として成分が明記されたクリーナーを優先的に使うことをおすすめします。

アルコールは付ける場所と量が重要:垂らさない・染み込ませない

アルコールは付ける場所と量が重要です。無水エタノールを使う場合は、シルボン紙(レンズ清掃用のやわらかい使い捨てペーパー)などの専用ペーパーに少量含ませ、光学面だけを短時間で拭き取ります。その際はボディ外装、ゴム部品、液晶、接点、センサーには使わない方が安全です。清掃方法は機種によって異なるため、各機種の取扱説明書を優先しましょう。

なお、無水エタノールは量が多いと、レンズの縁から内部へ液体が回り込む可能性があります。そのため、ペーパーがしっとりする程度を目安にすると扱いやすいでしょう。

また、ボディのグリップやゴムリングにアルコールを当て続けると、質感変化や白っぽさにつながることがあります。汗や皮脂を落とす場合も、無水エタノールを多く使う必要はありません。使う場合は少量にとどめ、短時間で拭き取り、最後に乾いた布で仕上げると素材への負担を抑えやすくなります。

保管と湿気対策:カビを防ぐ収納方法が重要

保管と湿気対策:カビを防ぐ収納方法が重要

カメラの手入れでは、拭き掃除だけでなく保管方法も大切です。湿気が多い場所に置いたままにすると、レンズのカビや金属部分のサビ、接点不良につながることがあります。特に使う頻度が少ないカメラほど、バッグに入れっぱなしにせず、湿度を管理できる場所で保管しましょう。

湿度の目安は60%以下:体感ではなく湿度計で判断する

カビは湿度が高いほど発生しやすくなります。そのため、押し入れやクローゼットの奥、カメラバッグに入れっぱなしの環境は注意が必要です。保管スペースには湿度計を置き、数値で状態を確認する習慣をつけましょう。

湿度は60%を超える状態が続かないように管理するのが目安です。湿度が高い日が続く場合は、乾燥剤の追加や防湿庫の導入を検討すると安心でしょう。乾燥剤で管理する場合は、湿度計を見ながら交換・再生のタイミングを逃さないようにしましょう。

防湿庫・ドライボックス・簡易密閉:3種類の保管方法とその他の違い

保管スタイル

カビ対策

手間

向いている人・状況

注意点

防湿庫

◎(湿度を安定させやすい)

低(基本は入れるだけ)

機材が多い、沿岸部、梅雨時期など湿度が高い

庫内の詰め込みすぎに注意

ドライボックス+乾燥剤

〇(乾燥剤次第)

中(交換・再生が必要)

まずは低コストで始めたい

湿度計がないと管理が難しい

簡易密閉+乾燥剤

△〜〇(密閉性と乾燥剤次第)

中(湿度確認と交換が必要)

手元の密閉ケースで一時的に保管したい

密閉性が弱いと湿度が安定しにくい

部屋置き(風通しの良い場所限定)

乾燥した地域、短期保管

直射日光・ホコリ・高温を避ける

バッグ入れっぱなし

×

短時間の移動のみ

湿気がこもりやすく長期保管に不向き

使わないときのカメラは、保管方法も重要です。バッグに入れっぱなしにすることをやめるだけでも、カビを防ぎやすくなります。

防湿庫とは、カメラやレンズを湿気から守るための保管庫のことです。庫内の湿度を一定に保てるため、カビ対策に効果的です。導入が難しい場合は、カメラ保管用に作られた密閉ケースに乾燥剤を入れて湿気を抑える保管箱(ドライボックス)でも良いでしょう。

衣装ケースなどの密閉できる箱で保管する場合は、乾燥剤の交換タイミングに注意しましょう。乾燥剤の効果が切れると、箱の中に湿気がこもったままになることがあります。湿度計を一緒に入れて数値を確認し、防カビ剤を使う場合も、効果が続いているか定期的に確認しておくと安心です。

バッテリーとキャップ:長期保管で差が出る小さな習慣

長期保管では、バッテリーは入れっぱなしにせず外しておく方が安心です。なお、リチウムイオン電池は満充電のまま長期間保管すると劣化が進みやすいため、長く使わない場合は5〜7割程度の残量で保管すると負担を抑えやすいとされています。ただし機種や電池種類で推奨が異なる場合もあるため、取扱説明書も確認してください。

ボディキャップやレンズのフロント・リアキャップは、ホコリの侵入を防ぐ基本アイテムです。保管方法は一概にどちらが正解とは言えませんが、湿度管理ができている環境なら装着したままでも問題ありません。一方で、湿気が気になる場合や長期保管では、レンズを外してそれぞれキャップを付けて保管する方が安心です。

よくある症状別に見るカメラ手入れの対処方法

カメラに対するトラブルは、原因と対処をあらかじめ理解しておくと慌てずに済みます。避けたい行動も一緒に知っておくと、トラブルを未然に防げるでしょう。

よくある症状

原因の例

最初にやること

次の一手

避けたい行動

逆光で白っぽい

前玉の指紋・油膜

ブロワー→ペーパーで軽く除去

クリーナー液で拭きムラを整える

乾拭きで強く擦り続ける

写真に黒い点が出る

センサーのゴミ

テスト撮影で位置を確認

ブロワー清掃、改善しなければ点検

センサー面を布で触る

ダイヤルがジャリジャリする

砂・粉の噛み込み

ブロワーで周辺を掃う

柔らかいブラシで隙間の粉を払う

液体を流し込むように使う

液晶がギラつく

皮脂が伸びている

ホコリ除去→清潔な面で拭く

専用ペーパーで一度リセット

同じクロス面を使い続ける

それぞれの詳細を解説します。

逆光で白っぽい:前玉やフィルターの指紋・油膜を確認する

逆光で全体が白っぽくなる場合は、前玉や保護フィルターの指紋・油膜が原因になっていることが多くあります。まずはブロワーでホコリを飛ばし、必要に応じてペーパーやクリーナーで軽く清掃します。この時に乾拭きで強くこするとムラが広がりやすいので、少ない回数で仕上げるのがポイントです。

写真に黒い点が出る:センサー汚れの可能性を確認する

写真の同じ位置に黒い点が出る場合は、センサーにゴミが付着している可能性があります。まずは空や白い壁を撮影して位置を確認し、ブロワーで改善するかを試します。それでも残る場合は無理に触らず、点検や清掃サービスを検討しましょう。

ダイヤルがジャリジャリする:砂やホコリを無理に押し込まない

ダイヤル操作時に違和感がある場合は、砂やホコリが入り込んでいることがあります。無理に回し続けると内部に押し込んでしまうため、まずはブロワーで周辺を掃い、必要に応じて柔らかいブラシで隙間の汚れを軽く払います。液体を流し込むような清掃は避けましょう。

液晶がギラつく:皮脂を広げず清潔な面で拭く

液晶のギラつきは、皮脂が伸びて油膜になっている状態です。まずホコリを飛ばしてから、清潔なクロスやペーパーで軽く拭き取ります。同じ面を使い続けるとムラが広がりやすいため、拭く面を変えながら短時間で仕上げるのがコツです。

カメラの手入れ方法まとめ

カメラの手入れは、「吹く→払う→必要なときだけ拭く」という順番が基本です。道具はブロワーとマイクロファイバークロスを中心に、指紋が気になる場合はペーパーやクリーナーを追加すると良いでしょう。また、100均は乾燥剤や予備クロスなどの購入先にもおすすめです。アルコールは便利ですが、どの部分にも使えるわけではありません。無水エタノールを使う場合も、素材との相性や量に注意し、センサー汚れは無理に触らず慎重に判断しましょう。まずは、使用後にブロワーでホコリを飛ばすこと、保管場所の湿度を確認することから始めるだけでも、写りのトラブルや故障リスクを減らしやすくなります。


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