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風景写真の撮り方。初心者でもおしゃれに撮影できるカメラ設定と構図のコツ


風景を撮ったのに、目で見た迫力や空気感が写らず「普通の記録写真」になってしまうことは珍しくありません。風景写真は、構図・露出・光の3つを意図して組み立てると一気にクオリティが上がります。この記事では、おしゃれに見える風景写真のコツ、時間や被写体別のポイント、NDやCPLの使いどころまで、初心者がつまづきがちな部分を分かりやすく解説します。
この記事のサマリー

風景写真は構図・露出・光をセットで考えると再現性が上がる

おしゃれに見える風景写真は水平線・奥行き・余白を意識して作る

朝夕の斜光は立体感と色を作る。正午は影やミニマル表現で攻略

絞り優先F8〜F13と露出補正、RAW運用で失敗が減り仕上げの幅も広がる

超広角・標準・望遠の使い分けと三脚・ND・CPLで表現を一段深く
風景写真が上手くなる三要素:構図・露出・光
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風景写真の「上手い・刺さる」は、カメラの性能だけで決まりません。現場で位置を決め、何を主役にするかを整理し、光と明るさを狙い通りに収めることで完成度が上がります。まずは「構図・露出・光」の三要素を基準として捉えると、撮るたびに上達していきます。
構図は「何を入れないか」で決める
構図は「何を入れるか」よりも「何を入れないか」という目線で見るのが大切です。まず主役を一つ決め、視線がそこへ自然に流れる配置を探します。前景・中景・遠景の三層を意識すると奥行きが生まれ、写真に空気感が宿ります。不要な看板や枝があれば数歩動いて整理し、水平と垂直を整えるだけでも印象は大きく変わります。足し算ではなく引き算で画面を整えることが、再現性のある風景づくりの土台になります。
露出は「明るさ」ではなく「階調の守り方」
風景は細部の情報量が作品の説得力につながります。大切なのは、空のハイライト(雲の明るい部分)と、暗部(森の影や岩肌)の両方に階調を残すことです。ヒストグラム(写真の「明るさの分布」をグラフで示したもの)を見て右端に張り付く飛びを避けるだけでも成功率が上がります。具体的には、青空を濃く出したいときに露出を少しマイナスへ振ると、空の階調が残りやすくなります。逆に新緑の森で暗くなりすぎる場面では、主役が葉ならプラス寄りにして質感を守る判断も有効です。
光の方向で写真の「立体感」と「ドラマ」が変わる
順光は色が素直に出やすく、観光地の風景を明るい印象に見せたいときに向きます。サイド光は影が伸び、山肌の凹凸や波のうねりが浮き上がるため、同じ場所でも一段ドラマチックになります。朝夕の斜光が好まれるのはこの効果が大きいからです。逆光は難しい反面、おしゃれな風景に直結しやすい光でもあります。木の葉の透け、霧や潮風のハレーション、人物のシルエットなど、形で語れる要素が増えるからです。フレアが気になるときは画角内に太陽を入れすぎない、手で軽く遮光するなどでコントロールできます。
おしゃれな風景写真を作る画面設計術:水平線・奥行き・余白
「おしゃれに見える風景」は、派手な色よりも整理された画面設計で生まれることが多いものです。主役を決め、脇役を配置し、余白を意図して作ると、写真に視線の流れができます。構図はセンスより手順として覚えるほうが安定しやすいでしょう。
水平線:まず“曲がらない”だけで完成度が上がる
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風景でまず効くのが三分割です。地平線(水平線)を真ん中に置くと説明的になりやすいので、空を主役にするなら地面を下1/3へ、前景を見せたいなら空を上1/3へ寄せるだけで印象が変わります。加えて、水平を保つことも大切です。地面がわずかに傾くだけで写真全体が不安定な印象になってしまうからです。海・湖・雪原など水平が目立つ被写体ほど、撮影時は電子水準器やグリッド表示をONにしましょう。後編集のトリミングに頼りすぎないようにすると、写真の腕も上達します。
奥行き:トンネル構図は「線」と「枠」で作る
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道、線路、川、並木は、画面奥へ伸びる線そのものが主役になります。線が一点に収束する消失点構図は見る人の視線を自然に奥へ誘導できるので、広角で撮っても散らかりにくいのが強みです。旅先の海岸道路や堤防などでも使えます。もう一つはトンネル構図で、鳥居や木立のアーチ、岩の隙間などで「枠」を作り、その奥に見せたい景色を置きます。例えば並木の奥に小さな山を入れる、渓谷の岩壁の間に滝を置くなどすると、情報量が多い場所でも主役が迷子になりません。
余白:何も写っていない部分が“空気感”になる
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超広角で撮ると、空や地面の「何もない部分」が増えがちです。ここを無駄な余白にしないコツは、余白にも役割を与えることです。例えば、霧の空を大きく入れてミニマルにする、雲の流れを見せるために空を主役にする、といった決め方です。逆に、余白がただの白っぽい空になってしまうときは、カメラ位置を下げて前景(花、岩、草の質感)を入れると画面が締まります。前景が弱い場所では、望遠で切り取って余白を減らす発想も「おしゃれ」へ直結します。
時間帯と天候で勝率が変わる:朝夕・正午・悪天候
同じ場所であっても、時間帯や天気が違うだけで写真では別の場所のように写ります。とくに朝夕は斜めの光で凹凸が出やすく、色温度も暖色に寄るので雰囲気が作りやすい時間です。一方で正午や曇天にも良さがあります。条件に合わせた狙いを持つとより良い写真が撮影できるでしょう。
立体感と色が同時に手に入るゴールデンアワー
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日の出直後と日没前は、太陽が低くサイド光になりやすいため、山肌の陰影や雲の厚みが強調されます。例えば田園の畦道は昼だと平坦に見えますが、朝夕だと稲の列に影ができてリズムが生まれます。また、海も波の陰影が出て立体的になります。色づく空を撮るときは、空だけでなく地上の主役も決めると良い作品になります。海なら防波堤や岩、山なら一本の木や稜線など、シルエットで形が出る要素を入れると「色だけの写真」になりにくく、印象が締まります。
正午の光は「影のデザイン」と割り切ると強い
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正午の直射光はコントラストが強く、空は白く、影は潰れやすいので敬遠されがちです。ただ、都市の建築や砂浜、雪原では、強い影が幾何学模様になり、ミニマルでおしゃれな写真を作れます。白い壁に落ちる手すりの影などは、その代表例です。もう一つの手は、あえて彩度を抑え、白黒や低彩度の仕上げを前提に撮ることです。正午の硬い光はモノクロと相性がよく、雲が少ない日でも形とコントラストで成立します。撮影時に露出を詰めて階調を残しておくと、後処理が安定します。
悪天候は“避ける”より“利用する”が上達につながる
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空気が霞む日は遠景が眠くなりやすい反面、山並みがレイヤー状に重なる条件では、淡い階調が奥行きを強調してくれます。例えば連なる稜線を望遠で重ねると、青からグレーへ溶けるグラデーションが出て、派手さはなくても上質な風景になります。また雲が多い日は、空を主役にしやすい一方で、露出が迷いやすくなります。雲の明るい部分に露出が引っ張られるならマイナス補正で締め、地上の情報が必要ならブラケット撮影で保険を作るのが現実的です。風が強い日は三脚の安定とブレ対策を優先しましょう。
被写体別の撮影方法を知る:山・水辺・都市
風景と一口に言っても、山や水辺、都市では難所が違います。山は稜線と雲の扱い、水辺はシャッター速度、都市は水平垂直が課題になるでしょう。また、都市の中でも夜景はブレと白飛びが課題になりやすい傾向があります。代表的なコツを知っておくと、スムーズに撮影できます。
山岳風景:稜線の流れと雲の“居場所”を読む
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山は輪郭が命で、稜線の流れが写真のリズムを作ります。右上がりに見せるか、左右対称に落ち着かせるかで印象が変わるため、カメラを数歩動かして稜線の重なりを整えるだけでも完成度が上がります。樹木を一本入れてスケール比較にするのも定番です。雲は最大の味方ですが、山頂を隠すと主役が消えます。雲が低い日は山全体ではなく、雲の切れ間に現れる尾根の一部を望遠で狙うと成立しやすいでしょう。逆に快晴で単調なら、前景(花・岩・道)を入れてレイヤーを作ると写真に厚みが出ます。
滝・渓流:1/2秒前後の“気持ちいい流れ”を探す
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渓流はシャッター速度で表情が激変します。1/30秒だと水の形が残り、1/2秒前後だと糸のような流線になり、数秒まで伸ばすと白い面になって抽象度が上がります。例えば小さな段差の滝は1/4〜1秒が合いやすく、大きな滝は少し速めでも迫力が出ます。水辺は足場が滑りやすいので、安全優先で三脚位置を決めることも大切です。ローアングルは迫力が出ますが、水しぶきでレンズが汚れるため、撮るたびに前玉を確認すると歩留まりが上がります。CPLで反射を抑えると岩の濡れた質感が出やすい一方、暗くなる分だけブレに注意しましょう。
都市風景・夜景:水平垂直と光源の白飛びを制する
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都市は建物の垂直が傾くと違和感が強く出ます。電子水準器で水平を取り、可能ならカメラを大きく煽らずに撮ると整います。どうしても見上げ構図が必要なら、少し引いて歪みを抑え、後処理でパースを整える余地を残すと仕上げやすくなります。夜景は暗さよりも明るい看板や街灯の白飛びが難所です。まずハイライトを守る露出にして、必要ならシャドウをRAW現像で持ち上げるほうが破綻しにくいでしょう。車の光跡を入れるなら2〜10秒程度から試し、道路のカーブを消失点の線として使うと、都市でも風景らしい奥行きが生まれます。
風景写真のカメラ設定:絞り優先・露出補正・RAWの基本
風景写真の設定は突き詰めるほど奥が深い一方、最初の型を決めると失敗しづらくなります。基本は絞り優先で被写界深度とレンズの解像を両立しやすいF値を選び、露出補正で空やハイライトを守ります。さらにRAWで撮ると、仕上げの幅が一気に広がります。
絞り優先(A/Av)とF8〜F13:シャープさと回折のバランス
風景では手前から奥まで解像させたい場面が多く、絞り優先が扱いやすい定番です。広角〜標準ならF8前後で十分に深度が稼げ、さらに奥まで欲しいときにF11〜F13へ絞ると安定します。例えば花畑+山のように前景が近い構図ほど、少し絞る価値が出ます。ただし、絞りすぎると回折で全体が甘くなることがあります。高画素機ほど目立ちやすいので、F16以降は「深度を取るために必要か」を一呼吸置いて判断するとよいでしょう。どうしても深度が足りないときは、広角側へ寄る、撮影距離を少し取るなどの手段で補います。
露出補正とヒストグラム:空の白飛びを止める手順
風景で多い失敗は、雲のハイライトが飛んで階調が消えることです。撮影時は再生画面の見た目だけでなく、ヒストグラムで右端の張り付き(白飛び)を確認し、必要なら-0.3〜-1.0程度の露出補正で守ります。青空を濃く出したいときもマイナス補正が効きます。逆光で地上が暗いときは、主役がどちらかで判断します。空が主役ならシルエットに割り切り、地上の情報が必要ならブラケット撮影で複数枚を確保すると後処理が楽になります。撮影後に戻せないのは白飛びなので、まずハイライトを守るのが定石です。
ホワイトバランスとRAW/JPEG:仕上げを決める“土台”作り
ホワイトバランスはオートでも便利ですが、風景の色を一定に揃えたいなら「太陽光」固定が扱いやすくおすすめです。朝夕にオートだと色が中和され、あの暖かさが薄れることがあるため、固定で撮って意図を残すと作品化しやすくなります。JPEG派ならピクチャースタイルの「風景」系も相性が良いでしょう。RAWは階調が豊かで、空と地上の微妙な差を追い込みやすい形式です。例えば薄曇りの空のグレーや、雪面のわずかな陰影はRAWのほうが粘りやすく、プリントでも破綻しにくくなります。旅行で枚数が多いならRAW+JPEGで保険を作る運用も現実的です。
ここでは、代表的なシーン別に「まず外しにくい設定」を比較します。
シーン | モード | 絞りの目安 | ISOの目安 | シャッターの考え方 | 露出補正の目安 |
|---|---|---|---|---|---|
青空と山の定番風景 | 絞り優先 | F8〜F11 | ISO100〜400 | 手持ちなら1/焦点距離以上 | -0.3〜-0.7 |
夕景シルエット | 絞り優先 | F8前後 | ISO100〜800 | ブレるならISO優先で上げる | -0.7〜-1.3 |
滝・渓流(スローシャッター) | マニュアル | F8〜F13 | ISO100 | 1/4秒〜2秒を狙う | 明るければNDで調整 |
夜景・光跡 | マニュアル | F8〜F11 | ISO100〜800 | 2秒〜30秒で様子を見る | 白飛びする看板に注意 |
表の数値は「正解」ではなく、迷ったときの初期値として使うのがコツです。まずこの範囲で撮り、ヒストグラムと拡大再生でハイライトとブレを確認し、露出補正やISOで微調整すると再現性が上がります。
機材選び:レンズと三脚で表現が広がる
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風景写真は機材の自由度が高いジャンルですが、表現を広げるなら「焦点距離の引き出し」を持つのが効果的です。超広角でスケールを見せ、標準で自然な遠近を作り、望遠で形やレイヤーを切り取る。この点を意識するだけで、同じ景色でも撮れる写真が増えます。また、三脚の利用も一考です。
超広角:迫力の代わりに“前景の整理力”が問われる
超広角は雄大な景色を一枚に収めやすく、初めての風景レンズとしても人気です。例えばフルサイズなら14〜24mm、APS-Cなら10〜16mm付近で、山と空の広がりを強調できます。高画素で細部を追うなら、Sony α7R Vのような機種と組み合わせるとトリミング耐性も確保しやすくなります。ただ、広く入るぶん余計なものも入りやすく、足元の草や看板が作品を壊すこともあります。コツは主役に近づき、前景を大きくして画面の密度を上げることです。例えば岩の質感を手前に置く、花を画面下に配置して山へ視線を導くと、超広角らしい迫力が作品になります。
標準〜望遠:おしゃれに見える“切り取り”と圧縮効果
標準域は肉眼に近い遠近感で、街並みや湖畔などを自然にまとめやすい焦点距離です。さらに望遠になると圧縮効果で遠景が近づき、稜線の重なりや雲の層が密度のあるグラフィックになります。霞の日に望遠で山並みを重ねると、淡い階調がレイヤーになって上質な雰囲気が出ます。撮影例として、夕方の海で遠くの島影だけを200mm前後で切り取ると、余白のグラデーションが活きたミニマルな写真になります。逆に紅葉の谷を70〜100mmで切ると、色面が整理されて「絵」になりやすいでしょう。広角だけで勝負しないことが、風景をおしゃれに見せる近道です。
ここでは、風景でよく使う焦点距離と得意シーンを紹介します。
焦点距離の目安(フルサイズ) | 見え方 | 得意な被写体 | 失敗しやすい点 | 効く対策 |
|---|---|---|---|---|
14〜20mm(超広角) | スケール感が強い | 星景、渓谷、海岸の広がり | 余白が増え散らかる | 前景を入れて主役に寄る |
24〜35mm(広角) | 広いが破綻しにくい | 山+前景、旅の街並み | 水平がズレると目立つ | グリッド表示で水平固定 |
50〜70mm(標準〜中望遠) | 自然な距離感 | 湖畔、里山、建築の切り取り | 主題が曖昧になりがち | 主役を一つに絞る |
100〜300mm(望遠) | 圧縮で密度が出る | 稜線の重なり、雲、波頭 | ブレが目立つ | 三脚・高速SS・手ブレ補正 |
表の通り、焦点距離で「得意な見せ方」が変わります。撮影地で迷ったら、同じ主題を広角と望遠で両方撮って比べると、自分の好きな“おしゃれの方向”が見えやすくなります。
三脚:ブレ止め以上に“構図の追い込み”に効く
三脚は夜景やスローシャッターのためだけではありません。固定することで、フレーミングを1cm単位で追い込めるため、水平の微調整や主役の位置決めが正確になります。例えば波が寄せるタイミングを待って同じ構図で連写する、雲の形が整うまで粘るといった撮り方も、三脚があると再現性が上がります。選び方は「安定」と「持ち出せる重さ」の折り合いが重要です。海辺や稜線は風が強いので、センターポールを上げすぎない、ストラップを外して振動源を減らすなどの工夫が効きます。高解像で撮るなら、Canon EOS R5のような機種でもシャープさを活かし切りやすくなります。
風景表現を一段深くするフィルター:ND・CPL・ハーフNDフィルター
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風景を「見た目以上」に仕上げる道具として、フィルターは今でも有効です。とくにNDは時間を伸ばして水や雲を流し、CPLは反射を整理して色と質感を整えます。どちらも効果が強いぶん、使い方の癖を知っておくと失敗が減ります。また、空だけを暗くできるハーフNDフィルターも風景写真には便利です。
NDフィルター:水を絹に、雲を帯にする“時間の表現”
NDは光量を落としてシャッタースピードを遅くするためのフィルターです。渓流なら1/4秒〜1秒程度で水の流れが面になり、岩の質感との対比が出ます。海辺で数秒に伸ばすと波が霧のようになり、ミニマルでおしゃれな雰囲気を作りやすくなります。濃度は、日中の水辺ならND16前後が扱いやすいでしょう。曇天ならND8、晴天の昼に雲も流したいならさらに濃いNDも候補になります。ただし長秒では微振動が写りやすいので、三脚の固定、セルフタイマーやレリーズの活用、風の強い日は姿勢を低くするなどの対応が必要です。
CPLフィルター:空・水面・葉の反射をコントロールする
CPLは反射を抑えて色を深くする効果があり、青空の締まりや水面の映り込み整理に強い道具です。例えば湖で水面反射を抑えると、水中の石や藻が見えて情報量が増えます。新緑もテカりが減って、緑の階調が出やすくなります。効きが強いのは太陽に対して90度方向なので、広角で空を大きく入れると、空の一部だけ濃くなるムラが出る場合があります。そのときは効果を弱める方向に少し戻す、空の面積を減らす、または後処理で空の濃さを整えると自然に仕上がります。
ハーフNDフィルター:明暗差を整える
ハーフND(ハーフ・ニュートラルデンシティ)フィルターは、フィルターの半分だけが減光されている特殊なNDです。主に風景写真で、明るい空と暗い地上の明暗差を整えるために使われます。たとえば夕景で、空は明るいのに地面が暗くなりすぎる場面では、空側に濃い部分を合わせることで、白飛びを抑えつつ地上の階調も残せます。濃度はND8相当など数段階あり、境界がくっきりした「ハード」と、なだらかに変化する「ソフト」があります。地平線が一直線の海や平野ではハード、山並みのように凹凸がある場合はソフトが扱いやすい傾向です。
フィルター運用の注意点:ケラレ・色かぶり・逆光
フィルターを重ねると枠が写り込むケラレが出やすく、とくに超広角では顕著です。広角ほど「薄枠」や角型ホルダーなど運用の工夫が必要になります。また安価なNDは色かぶりが出ることがあり、RAWなら補正しやすい一方、JPEG撮って出し派は注意が要ります。逆光ではCPLもNDもフレア要因になり得ます。太陽がフレーム内に入るときは、レンズフードを使う、画角を少し変える、不要ならフィルターを外す判断も大切です。道具は足し算になりやすいので、効果が目的に合っているかを撮影中に確認しましょう。
ここでは、風景で使う代表的フィルターの役割を比較します。
フィルター | 主な効果 | 得意シーン | よくある失敗 | 回避のコツ |
|---|---|---|---|---|
ND(減光) | シャッター速度を遅くできる | 滝・渓流、海の波、雲の流れ | ブレ、色かぶり | 三脚固定・RAW撮影・風対策 |
CPL(円偏光) | 反射を抑え色を深くする | 青空、水面、葉のテカり | 空のムラ、暗くなりすぎ | 効きを弱める・空を入れすぎない |
ハーフND | 空だけを暗くできる | 地上が暗い夕景、山と空 | 境界が不自然 | 地平線が一直線の場面で使う |
表の通り、フィルターは「何を変えたいか」が明確になっていると成功しやすくなります。水を滑らかにしたいのか、反射を消したいのか、空と地上の明暗差を詰めたいのかを先に決めておきましょう。
風景写真の撮り方のまとめ
風景写真をおしゃれに仕上げる近道は、構図・露出・光をバラバラに考えず、主役を決めて一枚の設計図として組み立てることです。三分割と水平で土台を整え、朝夕の斜光や逆光で立体感を作り、露出補正とヒストグラムでハイライトを守ると失敗が減ります。広角だけに頼らず望遠で切り取る、NDやCPLで時間や反射を整えると表現の幅が広がるので、次の撮影では同じ景色を「広角と望遠」「順光と逆光」で撮り比べて、自分らしい写真を実現してみてください。
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