
ライカM10/M11/M EV1に新ファーム公開 Noctilux-M 35mm f/1.2 ASPH対応とSDカード注意喚起が同時に来た理由




新レンズの発表日に、ファームウェアも一斉更新。ライカがM10系とM11系、そしてM EV1までまとめてアップデートを配布しました。目玉は Noctilux-M 35mm f/1.2 ASPH. のレンズプロファイル追加。ところが更新内容はそれだけではありません。リリースノートには、UHS-IのSDカード利用時に“稀に技術的エラーが起こる”という注意書きが入っています。今回は「何が変わるのか」「誰が更新すべきか」「更新前にやるべきこと」を、初心者にも分かる言葉で、ただし手は抜かずに深掘りします。
この記事のサマリー

ライカがM10/M11/M EV1向け新ファームを公開。Noctilux-M 35mm f/1.2 ASPHのレンズプロファイル追加に加え、UHS-I使用時の稀なエラー注意も明記。

Noctilux-M 35/1.2発表と同日にファーム更新。対応機種・バージョン、失敗しない更新手順、SDカード選びまで、撮る前に知っておくべき要点を総整理。

35mm初のNoctiluxが示す「Mの次の撮り方」。近接50cmはライブビュー/EVF前提、そのためのプロファイル追加が今回の核心。
まず結論:今回の更新で増えたのは何?

今回のアップデートで明示されている追加点は、Noctilux-M 35mm f/1.2 ASPH.のレンズプロファイルです。M型デジタルの世界で“レンズプロファイルが増える”のは地味に見えて、実用上はかなり重要。対応レンズとしてカメラが正しく認識できれば、撮影データに記録されるレンズ情報が安定し、カメラ内補正や現像時の扱いも迷いにくくなります。とくに大口径レンズは光学的なクセも個性も大きいので、プロファイルの有無で体験が変わりがちです。
そしてもう一つ、見逃し厳禁なのがSDカードの注意喚起。UHS-Iカード使用時に稀な技術的エラーが起きうるため、予防と最適動作のためにUHS-IIカード推奨、という趣旨が記されています。今どきのファームでここまで明記するのは珍しく、単なる“お作法”ではなく、現場で実際に困った人が一定数いた可能性を感じます。
本日正式発表されたNoctilux-M 35mm f/1.2 ASPHレンズの詳細はこちらの記事で
対象機種とバージョン:自分はどれを入れる?
今回の対象は大きく2系統です。
区分 | 対象機種 | ファームウェア | 公式ダウンロードページURL |
|---|---|---|---|
M10ファミリー | M10/M10 Monochrom/M10-P/M10-P ASC/M10-R/M10-D | 3.2.5 または 4.2.5 | |
M11ファミリー+M EV1 | M11/M11-P/M11-D/M11 Monochrom/M EV1 | 2.6.1 |
自分のカメラの現在バージョンは、メニュー内のカメラ情報(ファームウェア表示)で確認できます。まずここを見て、すでに該当バージョンなら急いで作業する必要はありません。
手順で迷わない:更新前の準備と失敗しないコツ
ファーム更新は、やること自体は単純でも、途中で止めると取り返しがつきません。準備は次の3点が基本です。
- バッテリーを満充電(途中で電源が落ちるのが最悪)
- カード内データのバックアップ(必要ならカメラでフォーマット)
- ファームウェアファイルはSDカードの最上位階層に置く(フォルダの中に入れない)
M11系は Leica FOTOS アプリから更新情報を受け取れる旨が案内されています。アプリ経由が楽な人はそちら、確実性重視なら従来どおりSDカード経由で。M10系は基本的にSDカード更新の流れを押さえておけばOKです。更新中は電源OFF、カード抜き、バッテリー抜き、レンズ取り外しは厳禁。終わったら一度設定を初期化してから使うのが推奨されています。
なぜ発売日にファームが出る? Noctilux 35/1.2が示す「Mの次の撮り方」
ここからが本題です。Noctilux-M 35mm f/1.2 ASPH. は、ノクティルクスとして初の35mm。しかも最短撮影距離は50cm。レンジファインダーでの連動は70cmまでで、70〜50cmの近接域はライブビュー(背面液晶)やVisoflex、あるいはM EV1の内蔵EVFで合わせる、という思想が公式に語られています。
これ、単に「寄れるようになりました」ではありません。M型の長い歴史で、“レンジファインダーの気持ちよさ”は核でした。一方でここ数年、ライカは「レンジファインダーの限界(最短距離や精密さ)を、ライブビュー/EVFで補う」方向に舵を切っています。実際、ズミルックスM 35mm f/1.4 ASPH. も近接40cmを実現し、70cmより寄る領域はライブビュー側で合わせる設計です。Noctilux 35/1.2は、その流れを一段強く押し進めた存在に見えます。
その“新しい撮り方”を気持ちよく回すために必要なのが、レンズプロファイルの整備。だからレンズ発表と同日にファームが出る。ここはユーザー体験の地ならしです。
レンズの要点を30秒で:スペックの見どころ
Noctilux-M 35mm f/1.2 ASPH. の公式発表で押さえるべきポイントは次の通りです。
項目 | 内容 |
|---|---|
位置づけ | 35mmとしては初のNoctilux |
開放F値 | f/1.2 |
最短撮影距離 | 50cm(近接域はライブビュー/EVFでピント合わせ) |
サイズ・重量 | 全長約5cm、重量416gと、想像以上にコンパクト |
光学設計 | 5群10枚、非球面3枚、フローティングエレメント採用 |
価格帯 | プレミアム帯(欧州での推奨価格が公表されている) |
“夜のレンズ”というノクティルクスの文脈に、35mmの物語性を掛け合わせたのが今回。ポートレートだけでなく、レポート、街、室内、舞台裏まで、使い方が広いのが35mmです。そこにf/1.2が来ると、背景を溶かすだけでなく、光そのものの密度が変わります。
まとめ:更新するなら、カード周りを一度見直そう
今回の注意喚起が刺さるのは、撮影現場でカードの相性問題に遭遇したことがある人です。突然の書き込みエラーは、原因の切り分けが難しく、精神的ダメージも大きい。UHS-II推奨が明記された以上、重要な撮影が控えている人は、カードを“いつもの流用”で済ませず、信頼できるUHS-IIをメインに据えるのが無難です。
ここまでが確認できる事実。ここから先は編集部の見立てですが、今回のファーム配布は「Mの撮り方を、レンジファインダー一択から、ライブビュー/EVF込みのハイブリッドへ」さらに押し進める合図にも見えます。M EV1という存在が、その象徴です。Noctilux 35/1.2を気持ちよく使うなら、ファーム更新は実質必須。レンズが届く前に、まずボディを整えておきましょう。
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