
FUJIFILM X halfがファームウェア1.30公開で、“プリントまで完結”に一歩前進
「撮って、待って、現像して、見返す」。X halfが大事にしてきた“フィルムっぽい間”に、今度は「その場でプリントする楽しさ」が加わります。富士フイルムはX half向けファームウェアVer.1.30を公開。instax連携の拡張に加え、AF操作やFILM CAMERA MODE、再生画面の細部まで手が入った内容です。アップデートの要点と、誰に刺さる更新かを整理します。
この記事のサマリー

X half 最新ファームウェア1.30でinstax Evo/LiPlay対応。プリント体験が一段広がった。

AFスワイプ移動やDirect Print追加で、撮影〜出力までの導線を改善。

動画フリーズや2-in-1表示不具合なども修正。更新手順と注意点を整理。
ファームウェア1.30の要点:“プリント導線”が太くなった

Ver.1.30でまず大きいのは、instax Evo/instax LiPlayといったハイブリッド系のinstax機器へつながる点。これまでX halfは、アプリ連携やinstax Linkシリーズで「撮った写真をプリントして楽しむ」世界観を強く打ち出してきました。公式の製品説明でも、専用アプリを介した閲覧・転送・プリントが楽しみ方として明確に語られています。
そこへ今回、プリント先の選択肢が増える。単なる対応表の拡大ではなく、“撮る→出力する”までの遊び方が、現実的に広がります。
新機能まとめ:撮影・再生・スマホ連携を一段スムーズに
今回の改善点は、派手な新機能というより「日常の引っかかりを減らす」方向です。
変更点 | 効果・ポイント |
|---|---|
AFエリア枠がスワイプ移動に対応 | 縦構図スナップ時でもフォーカス位置を素早く変えられ、撮影テンポが向上 |
FILM CAMERA MODE中でもレバー操作が可能に | 次のカットへ進む“巻き上げの作法”が途切れにくく、撮影体験がスムーズ |
ペアリングUIを再設計 | スマホ連携の手順が分かりやすくなり、連携を多用する人ほど改善を実感 |
再生9コマ表示で動画アイコンを表示 | 写真と動画の判別がしやすく、撮影後の整理が楽に |
Direct Printアイコンを追加 | instaxプリンター接続時、1枚再生画面からそのまま“直プリント”可能 |
ここでポイントは、X halfが“撮影体験のカメラ”であるだけでなく撮ったあと(閲覧・現像・プリント)まで含めた体験設計のプロダクトだということ。専用アプリには転送、ギャラリー表示、2-in-1の制作、デジタル現像、さらにプリントまでが含まれます。今回の更新は、その思想をより実用側に寄せてきた印象です。
地味に重要:不具合修正が“安心して使える”を底支え
ファーム更新で嬉しいのは、実はここかもしれません。
- 顔/瞳検出がOFF以外だと、ファインダー使用時の動画開始でフリーズする件
- 2-in-1の拡大プレビューでスワイプすると表示が止まる件
- シャッター回数が不必要に増える件
- 充電ランプが消えないことがある件
どれも、発生頻度が低くても「一度当たると気持ちが折れる」タイプの症状です。X halfを“持ち歩きカメラ”として使う人ほど、こうした足回りの改善は効いてきます。
どんな人は優先アップデート?おすすめの目安
優先度:高
- instaxでプリントする人(Evo/LiPlayも含めて選択肢が増える)
- AREA AFを多用する人(スワイプ移動の恩恵が大きい)
- 2-in-1をよく見る/作る人(表示系の不具合修正が直球)
優先度:状況次第(更新前に手順確認)
- スマホ連携が生活導線に入っている人:ペアリングUIや仕様の影響が出やすいので、アプリも含めて最新版にしてから。
更新方法と注意:“5分”でも油断しない
最新ファームウェアのダウンロードはこちらから
公式ページでは、メモリーカード経由での更新手順(メニュー:SETUP>USER SETTING>FIRMWARE UPDATE)と、満充電バッテリー推奨、更新中の操作禁止など基本注意が示されています。最大所要時間は約5分、旧版から最新版へ直接更新も可能です。
また、X half app経由でファーム更新できる旨も案内されています。手元の環境(PCがある/ない、カードリーダーの有無)でやりやすい方を選ぶといいでしょう。
まとめ:X halfは“撮ったら終わり”じゃない
X halfが面白いのは、スペック競争よりも「写真の遊び方の再発明」に振っている点です。巻き上げレバー、2-in-1、FILM CAMERA MODE、そして専用アプリでのデジタル現像とプリント。企画の芯が“撮影後”まで続いています。今回のファームウェア1.30は、その体験の中でも特に分かりやすい「プリント」を押し出しつつ、操作や不具合の引っかかりを丁寧に取ってきました。X halfを「持ち歩いて、撮って、誰かに渡す」カメラとして使っている人には、かなり“効く”更新です。
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