メモリーカードのProGradeが“100%超”の値上げへ:2026年1月8日から何が上がる?

メモリーカードのProGradeが“100%超”の値上げへ:2026年1月8日から何が上がる?

撮影前夜、機材バッグの横でポチる“最後の装備”がメモリーカード。ここが値上がりすると、地味に効きます。ProGrade Digitalが2026年1月8日からAmazon.co.jpの通常価格を改定(値上げ)すると発表しました。理由は、AIインフラ構築に伴うメモリー需要の急増でフラッシュメモリー価格が大きく上がっていること、そして為替レートの前提を$1=150円から155円へ見直すこと。 この記事では「結局どれがどれだけ上がるのか」をまとめ、写真・動画ユーザーが年末年始にどう動くべきかを整理します。

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みんカメ編集部
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この記事のサマリー

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ProGradeが2026/1/8に値上げ。SD/microSDは100%超も。

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理由はAI需要と為替。買い急ぐ前に“必要容量”を棚卸ししよう。

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CFexpressも上昇。撮影の保険=カード運用を見直すタイミング。

まず確定情報:値上げはいつから? どこが対象?

公式発表で確定している内容は次の通りでシンプルです。

項目

内容

改定日

2026年1月8日

対象

メモリーカード、カードリーダー、ポータブルSSDなど(製品カテゴリは広い)

適用先

Amazon.co.jpのProGrade Digital Inc.ストア通常価格

ここで重要なのは、「市場のどこでも一斉に」ではなく、少なくとも“公式に明記されているのはAmazonの同社ストア通常価格”だという点。実際の販売価格はセールや在庫、並行輸入、代理店ルートでブレますが、通常価格が上がれば遅れて他販路にも波及するでしょう。撮影の予定がある人ほど、ここは早めに押さえておきたいところです。

値上げの衝撃度は“カード”:100%超も現実

公式の価格表を見るとSDXC UHS‑II(V60 GOLD)の一部で100%超が並びます。

代表例をいくつか挙げると次の通り(※以下はいずれも公式価格表に記載の“現通常価格→新通常価格”)

製品名

改定前価格

改定後価格

値上げ率

SDXC UHS-II V60 GOLD 128GB

6,600円

13,700円

+107.6%

SDXC UHS-II V60 GOLD 256GB

11,600円

23,900円

+106.0%

SDXC UHS-II V60 GOLD 1TB

41,300円

92,100円

+123.0%

microSDXC UHS-II V60 GOLD 128GB

6,800円

13,900円

+104.4%

一方、CFexpressも上がります。ただし“倍”というより、容量やシリーズによって2〜6割増のレンジが中心です。

製品名

改定前価格

改定後価格

値上げ率

CFexpress 4.0 Type B GOLD 2TB

99,000円

162,000円

+63.6%

CFexpress 4.0 Type A IRIDIUM 960GB

71,000円

95,500円

+34.5%

カードリーダーやハブ、ケーブルなどは数%程度の改定も見えますが、今回のニュースで“痛い”のは明らかにカード側。

なぜ今こうなる?「AI需要」と「為替」の合わせ技

値上げ予想や推測ではなく、公式から明確な言及があります。ポイントは2つ。

  • 1つ目は、AIインフラ構築に伴う半導体メモリー需要の急増により、フラッシュメモリー価格が大きく増加していること。
  • 2つ目は、製品に適用する為替レートを$1=150円→155円に変更すること。

さらに同社は、2026年のメモリー市場について「供給の不確実性・価格変動が続く見込み」と説明しています。

今買うべき人/待つべき人──編集長の結論(※ここは提案)

今買うべき人

  • 1〜2月に撮影案件・遠征・イベントがあり、カード追加がほぼ確実
  • ちょうど容量を増やす予定(例:128→256、512→1TBなど)がある
  • 予備カードが足りず「1枚落ちたら詰む」運用になっている

待つべき人

  • いまのカードで足りている(本当に足りている)
  • カードより先に、バックアップ体制(SSD/クラウド/PC更新)が弱い
  • “安い大容量”に釣られて買って、結局使わない可能性が高い

値上げ前に買うなら、編集部のおすすめは「欲張って最大容量に行く」より、運用がラクになる枚数・容量の最適化です。たとえば、1TBを1枚より、512GBを2枚のほうがリスク分散になることもある。ここは撮影スタイルで答えが変わります。

競合や市場の見え方──“ProGradeだけの話”で終わらない可能性

繰り返しますが、今回のアナウンスはProGradeのものです。ただ、背景にあるのは「メモリー需要の急増」「価格変動の継続見込み」という、メーカー1社で完結しない構造です。

そしてCFexpress 4.0自体も、PCIe Gen4やNVMeを採用して性能を引き上げる規格で、カード側は高性能化=コストも上がりやすい土俵です。つまり、ユーザー側は「どのブランドが安いか」だけでなく、必要な規格・必要な最低速度を外さないという、当たり前だけど強い買い方に戻るべき局面だと感じます。

まとめ:メモリーカードは“撮影の保険”─値上げ前に、まず自分の必要量を確かめよう

今回の値上げは撮影者のお財布に影響が出る部分です。値上げが始まる前にやるべきは、自分の撮影データ量(静止画/動画の比率、撮影頻度、バックアップの流れ)を棚卸しすること。その上で、必要な分だけ、確実に。焦って買っても、使わなければただの出費です。


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