「Sigma 12mm F1.4 DC」の特許情報公開?特許から読み解く製品設計

「Sigma 12mm F1.4 DC」の特許情報公開?特許から読み解く製品設計

2025年9月4日に発売されたAPS-C用超広角単焦点「Sigma 12mm F1.4 DC | Contemporary」。その後、2025年12月24日付で、APS-C向け「12mm F1.4」を想定したような実施例を含む光学系の特許出願(公開番号P2025186709)が公開されました。特許は製品仕様を保証するものではありませんが、設計課題や光学パラメータから収差補正と軽量化の狙いなどが読み取れ、発売済みレンズの背景をおそらく整理しやすくなります。この記事では、公式ニュース/製品ページで確認できる確定情報を軸に、特許から見える要素も踏まえつつ、競合との比較も見ながら改めて12mm F1.4の活かし方を整理していきます。

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筆者
みんカメ編集部
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この記事のサマリー

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Sigma 12mm F1.4 DCは25年9月に発売済み・基本スペック情報のおさらいを事実ベースで整理します。

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12mm・F1.4という数値が、星景・夜景・室内・動画で何に効くのかを、画角・シャッター速度・ISOの関係から噛み砕いて解説します。

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サジタルコマフレア補正やフォーカスブリージング抑制など、Sigmaが公式に触れている設計ポイントを、実際の撮影シーンに置き換えて整理します。

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重量225g(Eマウント)とジンバル運用、Vlog・手持ち撮影での取り回しを想定し、超広角ならではの注意点も押さえます。

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Sony 11mm F1.8やSamyang AF 12mm F2と比較し、暗所の余裕・軽さ・近接のどこを優先すべきか、購入前の判断軸をまとめます。

発売日・予約開始日を公式発表で確認

「Sigma 12mm F1.4 DC」の特許情報公開?特許から読み解く製品設計

Sigma 12mm F1.4 DCの発売日や予約日は、リークではなく公式発表を基準に確認するのが確実です。公式では、「発売日:2025年9月4日(木)」「SIGMA公式オンラインショップの予約開始日:8月21日(木)10時」です。

公式発表で確定している日程・価格区分・対応マウント

公式によると、対応マウントはソニーE/富士フイルムX/キヤノンRFの3種類です。発売日は2025年9月4日(木)、SIGMA公式オンラインショップの予約開始は8月21日(木)10時と案内されています。

予約時には「Eマウント」「Xマウント」「RFマウント」の選択ミスには要注意です。購入前に、納期・価格・保証のどれを優先するか整理しておくと判断しやすくなります。

項目

内容

発売日

2025年9月4日

予約開始日

2025年8月21日 10:00

価格

99,000円(税込)SIGMA公式オンラインショップ掲載

スペックまとめ:12mm・F1.4で何ができる?数字から読み解く

Sigma 12mm F1.4 DCは、超広角の画角とF1.4の明るさを併せ持つ点が特徴です。画角はE/Xで99.6°、RFで96.4°。最短撮影距離は17.2cm、フィルター径は62mmとなっています。ここでは数値を並べるだけでなく、撮影で何が変わるのかに置き換えて整理します。

スペック早見:画角・撮影距離・フィルター径・重量

主要スペックを一覧で確認します。

項目

内容

焦点距離

12mm

開放F値

F1.4

最小絞り

F16

レンズ構成

12群14枚(SLDガラス2枚/非球面3枚)

絞り羽根

9枚(円形絞り)

画角

E/X:99.6°/RF:96.4°

35mm判換算

E/X:約18mm相当/RF:約19mm相当

最短撮影距離

17.2cm

最大撮影倍率

1:8.4

フィルター径

φ62mm

重量

E:225g/X:235g/RF:250g

9枚羽根の円形絞りは、点光源の形やボケの輪郭に影響します。夜景やイルミネーションを撮る人ほど意識しておきたいポイントです。重量はマウントごとに差があるため、ジンバル運用や携帯性を重視する場合は確認しておくと判断しやすくなります。

スペックを画作りに変える:12mm F1.4の使いどころ

12mmの超広角は写る情報量が多く、主役が弱く見えやすい画角でもあります。被写体に一歩近づき、前景を置くことで画面が締まりやすくなります。最短17.2cmまで寄れるため、前景を大きく、背景を広く入れた遠近感の演出が得意です。

F1.4は暗所でシャッター速度を確保しやすい点が強みです。12mmは被写界深度が深めなので、開放でも極端に背景がボケるというより、周囲の空気感を残しながら被写体を見せやすい描写になります。夜スナップで人物と街並みを同時に入れる場面でも扱いやすいでしょう。星景ではISOを上げすぎずに済むケースが増えます。

建築や室内撮影では、カメラをわずかに傾けただけでも垂直線が大きく崩れます。撮影時はできるだけ水平を意識し、仕上げで歪曲補正と遠近補正を組み合わせると整います。超広角は撮影時の姿勢が、そのまま編集の手間に影響すると考えておくと安定します。

シグマ社の「12mm F1.4」級の特許情報が公開

今回新たにシグマ社の特許情報(公開番号P2025186709、公開日は2025-12-24、出願日は2024-06-12)が公開され、その中の実施例1にて下記の数値が確認できます。

項目

焦点距離

12.33

F値

1.46

画角

103.29

像高

14.20

全長

85.36

バックフォーカス

16.5939

「12mm F1.4」級のスペックのように見えます。特許出願時期が24年6月であることを考えても、この特許内容が「12mm F1.4 DC」として商品化されたと考えられます。特許情報自体は製品仕様の確定内容とは異なりますが、改めて製品の背景を読み解くには使えます。

写りを支える設計:星景で効くコマ収差と逆光耐性

超広角かつF1.4のレンズでは、星の点像が流れるサジタルコマフレアや、逆光時のフレア・ゴーストをどこまで抑えられるかが重要になります。Sigma 12mm F1.4 DCは、製品ページでこれらの点を意識した設計であると説明されています。

星景で差が出るサジタルコマフレアへの配慮

Sigmaは本レンズについて、3枚の両面非球面レンズと2枚のSLDガラスを効果的に配置し、開放F1.4から高い光学性能を目指した設計だと説明しています。星景や夜景のように、画面周辺まで点像の形が問われやすいシーンを想定した内容です。

製品ページでは「サジタルコマフレアも良好に補正」と案内されており、星景撮影でも画面全域で鮮明な描写を可能にするとしています。超広角ほど周辺描写の影響が出やすいため、この点を重視する人は確認しておきたいポイントです。

Sigma公式に掲載されている星景サンプルでは、12mm・F1.4・10秒・ISO6400といった撮影条件が紹介されています。ライブビューを拡大しながらピントを合わせ、周辺の星が崩れにくい位置を探ると扱いやすいでしょう。

逆光と屋外撮影を支えるフレア対策と耐候設計

超広角は画面内に太陽や街灯が入りやすく、フレアやゴーストが出るとコントラストが低下しやすいジャンルです。Sigmaは、最先端のシミュレーション技術を用いて入射光への対策を行い、フレア・ゴーストを大幅に除去したと説明しています。

前玉には撥水防汚コートが施され、レンズ本体は防塵防滴に配慮した構造を採用しています。一方で防水ではない点も明記されているため、雨天ではレインカバーや拭き取り用クロスを併用すると安心です。

実践では、逆光時はフードを装着しつつ、強い光源をフレーム端に置いて描写を確認すると傾向をつかみやすくなります。ゴーストが出やすい条件を把握しておくと、現場での判断がしやすくなります。RAW現像ではハイライトを抑え、局所補正で抜け感を調整すると仕上げやすいでしょう。

動画・Vlogでの実力:ブリージングとジンバル運用を想定する

写真と動画の両立が前提になる中、超広角単焦点にも動画適性が求められます。Sigma 12mm F1.4 DCは、フォーカスブリージングを抑えた光学設計、ステッピングモーターAF、小型軽量といった点を紹介しています。ここではVlogやジンバル運用で何が効いてくるのかを、実際の使い方に寄せて整理します。

フォーカスブリージング抑制とAF駆動が効く場面

製品ページでは「フォーカスブリージングを抑えた設計」を採用し、ピント移動時の画角変化を抑制すると説明されています。動画ではフォーカス送りの際に画角が動くと不自然に見えやすいため、この点は注目しておきたいポイントです。

AFはステッピングモーターで軽量なフォーカスレンズを駆動し、高速かつ高精度なAFを目指した設計とされています。静止画だけでなく、動画利用も意識した構成です。

操作系はマウントごとに異なります。E/Xマウント版は絞りリングを搭載し、キヤノンRFマウント版は絞りリングの代わりにコントロールリングを備えています。割り当て可能な機能はボディ側の仕様に依存するため、事前に確認しておくと安心です。

手持ち・ジンバルでの取り回し:225gの軽さが効く

Sigmaは、ソニーEマウント用で全長69.4mm・質量225gという小型軽量設計を示し、シューティンググリップやジンバルとの相性にも触れています。レンズが軽いほど、長時間の手持ちやジンバル撮影での負担は軽くなります。

12mmの画角は、自撮りでも背景情報をしっかり入れやすく、部屋の広さや旅先の空気感を一緒に記録できます。一方で近距離の自撮りでは顔が伸びやすいため、カメラを目線より少し上に置き、フレーム中央寄りに人物を配置すると安定します。

比較:Sony E 11mm F1.8と迷ったら、どこで差が出る?

EマウントAPS-Cの超広角単焦点では、Sony E 11mm F1.8が定番の選択肢です。Sigma 12mm F1.4 DCが加わったことで、「明るさを取るか、軽さを取るか」で迷いやすくなりました。ここでは判断に直結する数値を表で整理します。

スペック比較(Eマウント)

項目

Sigma 12mm F1.4 DC

Sony E 11mm F1.8

焦点距離

12mm

11mm

開放F値

F1.4

F1.8

画角

99.6°

104°

最短撮影距離

17.2cm

AF:15cm / MF:12cm

最大撮影倍率

1:8.4

MF時 0.20倍

フィルター径

62mm

55mm

重量

225g

181g

夜や星を撮る機会が多いならF1.4の余裕が活きます。反対に、日常や旅行で気軽に持ち出すなら、181gの軽さは大きな魅力です。寄って撮るか、暗所に強い方を取るかが判断の分かれ目になります。

比較:Samyang AF 12mm F2とSigma 12mm F1.4 DC

価格を抑えたい場合、Samyang AF 12mm F2も有力な候補です。同じ12mmでも、明るさと設計思想に違いがあります。

スペック比較(Fuji X)

項目

Sigma 12mm F1.4 DC

Samyang AF 12mm F2

開放F値

F1.4

F2

全長

約69mm

59.2mm

重量

235g

213g

最短撮影距離

17.2cm

19cm

フィルター径

62mm

62mm

夜景・星景ではF1.4の1段分の余裕が効きます。日中や旅中心で軽さを優先するならF2でも十分対応できる場面は多く、用途の比率で切り分けると判断しやすくなります。

実戦ガイド:星景・風景・建築・室内で失敗しにくくする

12mmはただ広いのではなく、被写体までの距離と構図で印象が大きく変わります。Sigma 12mm F1.4 DCは暗所での自由度が高い一方、写り込みや歪みが目立つ場面もあります。星景・風景・建築・室内で起こりやすいポイントを押さえておくと、撮影時の迷いを減らせます。

星景・夜景:F1.4は明るさより余裕を確保する感覚

星景撮影では、シャッター速度を伸ばしすぎると星が流れます。APS-Cでは10〜15秒前後を起点にし、ISOで明るさを調整すると組み立てやすくなります。Sigmaの作例でも、10秒・ISO6400・F1.4という条件が記載されています。

F1.4の利点は、同じ明るさを作る際にISOを下げられる点です。ノイズを抑えやすく、RAW現像でシャドウを持ち上げたときの破綻も出にくくなります。周辺の星の形が気になる場合は、F2〜2.8に絞って比較すると、自分なりのバランス点を探しやすくなります。

ピント合わせはライブビューを拡大し、明るい星を基準に合わせるのが基本です。無限遠目盛りに頼らず、実像で確認します。寒い夜は結露が出やすいため、ブロアーや拭き取り用クロスを用意しておくと撮影を中断せずに済みます。

建築・室内・自撮り:水平を意識し、歪みと付き合う

建築や室内では、床や壁、柱などの直線が多く、わずかな傾きでも目立ちます。グリッド表示を使い、カメラを水平に保つだけで印象は大きく変わります。見上げる構図では、後処理の遠近補正を想定し、上下に余白を残して撮ると調整しやすくなります。

自撮りやグループ撮影では、画角が広い分、フレーム端ほど顔が伸びやすくなります。人物は中央寄りに配置し、カメラとの距離を少し取るのが基本です。12mmは背景が広く写るため、部屋の整理や窓光の向きなど、撮影前の準備がそのまま仕上がりに影響します。

室内動画でシャッター速度を落としにくい場面では、F1.4の明るさが役立ちます。露出が足りない場合は、ISOを上げる前に小型LEDを壁に当ててバウンスさせると、ノイズを抑えやすくなります。超広角は光源がフレームに入りやすいため、フードの使用と写り込みの確認も意識しましょう。

まとめ

Sigma 12mm F1.4 DCは、APS-Cで12mm・F1.4を両立した超広角単焦点です。発売後のいま注目したいのは、星景や夜景、室内でどれだけ開放F1.4を活かせるか、そして12mmの超広角を「前景を入れて奥行きを出す」「狭い空間を広く見せる」などの撮り方に落とし込めるか、という実用面です。比較では、携帯性や近接に強いSony 11mm F1.8、軽量運用しやすいSamyang AF 12mm F2と、用途の切り分けがポイントになります。購入前は、換算18〜19mm相当の画角が自分の撮影距離に合うか、夜間撮影で想定するシャッター速度・ISOの範囲、そして62mmフィルターなど周辺アクセサリーの準備まで含めて確認しておくと、導入後の満足度を上げやすいでしょう。


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