Sigmaが“GFX用24mm F2”を特許出願?数字で読む中判AFレンズ参入の現実味

Sigmaが“GFX用24mm F2”を特許出願?数字で読む中判AFレンズ参入の現実味

フジノンレンズ GF20-35mmF4 R WR
フジノンレンズ GF20-35mmF4 R WR
出品待ち
広がりのある画角で、風景や建築の線を素直に描き出す。周辺まで均質で、細部のテクスチャをていねいに拾う描写が気持ちいい。色乗りは自然、空や水面のグラデーションも滑らか。逆光にも粘り、コントラストは安定。AFは静かで確実、近接でも立体感を保ちやすい。動画でも歪みや画角変化が抑えめで、歩き撮りに使いやすい。フォーカスリングのトルクは程よく、微妙な追い込みがしやすい。ロケ先での取り回しも良好で、三脚でも手持ちでも構図作りに集中できる。室内の撮影でもパースのコントロールがしやすく、静物から広大な風景まで幅広く対応。旅の一本としても安心感が高い。
フジノンレンズ GF23mmF4 R LM WR
フジノンレンズ GF23mmF4 R LM WR
出品待ち
広い画角で空間のスケール感や直線の美しさを素直に描く広角単焦点。ピント面は繊細に解像し、周辺までの均質性も高い。発色はナチュラルで階調の粘りがあり、建築や風景、インテリア撮影で質感再現に強い。AFは静かで滑らか、微妙な合焦の追い込みも快適。直線が多い室内や外観の撮影でパースが整いやすく、クリアなコントラストが素材の質を誠実に引き出す。大判プリントでも破綻しにくい緻密さを備え、丁寧な後処理にも素直に応える。建材や布地、金属の微妙な反射の差も描き分けられ、空気感のあるワイド表現で空間の奥行きを気持ちよく伝える。

Sigmaがフルサイズを超えるイメージサークルを前提にしたような「24mm・F2クラス」の光学系を特許出願していた。Fuji Rumorsがこの動きを取り上げ仕様面から“GFX(44×33mm級)向けの可能性”に触れています。 ただし、特許はあくまで“研究開発の痕跡”。レンズが発売される保証にはなりません。そこでこの記事では、特許に載った数字をもとにして、GFXの広角事情、Sigma CEOの発言の変遷、そして「待つ/買う」の判断材料を、できるだけ地に足をつけて整理します。

Author
筆者
みんカメ編集部
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この記事のサマリー

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Sigmaがフルサイズを超える撮像面を意識したような「約24mm・F2.2」の光学系を特許出願し、GFX参入の可能性が再燃しています。

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一方でCEO発言は2023→2025で温度差があり、特許は製品化の保証になりません。

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広角が必要なら現行GF(GF23mmF4、GF20-35mmF4)で堅実に、期待は“期待として”持つのが現実的です。

何が出た?“GF 24mm F2”に見える光学系特許

Via: Fuji Rumors

今回話題になっているのは、Sigmaの特許に「焦点距離23.49」「F値2.20」といった具体的パラメータを持つ実施例が含まれている点です。さらに像高(イメージサークルの大きさを示す重要な値)が「27.39」とされ、フルサイズより大きい撮像面を意識した設計に見える、と報じられています。起点となっている特許情報は特開2025-186709です。

ここで重要なのは、名称に「GF」と付いているからといって、Sigmaが公式に“GFレンズ”を名乗ったわけではないこと。Fuji Rumorsも仕様から「GFX(FUJIFILM Gマウント)を想定しているのでは?」と“読み解いている”段階です。

特許の数字からスペックを読む

特許に載っている主要数値は以下。ここは憶測を挟まず、まず“書かれていること”を押さえます。

項目

特許記載の数値

編集部補足・読み取り

焦点距離

23.49

約24mm相当の広角設計として扱われている可能性

開放F値

2.20

表記上は「F2」だが、実施例の具体値はF2.2

像高

27.39

フルサイズを超える大きな撮像面(GFX級)を想定した設計を示唆

全長

157.04

光学設計上の全長。実製品の鏡筒サイズとは一致しない場合がある

バックフォーカス

29.9233

後玉から撮像面までの距離の目安

「全長157」という数字だけを見るとかなり長大に感じますが、特許の“全長”は完成品の鏡筒サイズそのものとは限りません。とはいえ、フルサイズ用のコンパクトな24mm F2(例:Sigma 24mm F2 DG DNの全長は約7cm台)と比べると、設計思想が別物になり得ることは想像できます。

GFX広角の“今”。純正は強い。でも「明るい超広角単焦点」は空席

GFXはセンサーが約43.8×32.9mm(一般に“44×33mm級”)で、フルサイズより大きい情報量を前提にレンズが設計されます。そのぶん、広角域の選択肢は「質は高いが、サイズも価格もプロ寄り」になりやすい。代表格が、純正の GF23mmF4 R LM WR。35mm判換算で18mm相当の超広角として、建築・風景・室内で定番です。さらにズームなら GF20-35mmF4 R WR があり、GFXの広角運用を一気に現実的にしました。

では、ここに「24mm F2クラス」が入ると何が起きるのか。GF23mmF4と画角は近いのに、開放がF2前後なら露出で約2段分有利。中判は被写界深度も浅くなりやすいので、夜景や星景だけでなく「室内で広く撮りつつ、背景を少し整理したい」用途でもキャラが立ちます。
つまり“明るい超広角単焦点”は、GFXにとって単なる贅沢品ではなく、撮影の幅を増やすピースになり得ます。

Sigmaは本当に来る?CEO発言の変遷が示す「期待」と「現実」

ここが一番おもしろいところです。Fuji Rumorsが整理している通りSigmaのスタンスは固定されていません。

  • 2023年:GFXユーザーは理想的だが、当時は計画なし/リソースは限られている
  • 2024年:中判を含め“本当に良いレンズ”を作る必要性に言及(志としては前向き)
  • 2025年:夢ではあるが、具体的プロジェクトはなく「遠い将来かも」

この流れをどう読むか。編集長としての結論はシンプルで、「やる気は“ゼロではない”。でも“事業としてGOが出た”証拠もない」です。だからこそ、今回の特許は“決定打”ではなく、温度計が1メモリ動いたくらいのニュースとして扱うのが安全です。

まとめ

最後に、「結局どうすればいいの?」に答えます。

今すぐ仕事・旅・年内の撮影がある人は、“待ち”は危険な情報確度です。純正のGF23mmF4やGF20-35mmF4で、必要な画角はすでに揃います。

暗所の広角を“あと1本”増やしたい人は、今回の特許は魅力的ですが、発売時期どころか発売有無も不明です。現時点では「来たら嬉しい」枠に置き、現行装備の不足(F値、周辺画質、AF速度、携行性)を棚卸ししてから判断を。

“第三者AFレンズ”に賭けたい人、期待は分かります。ただ、Fuji Rumorsが言う通り、特許から製品化に至るのは稀。過度な買い控えは機会損失になりがちです。


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広がりのある画角で、風景や建築の線を素直に描き出す。周辺まで均質で、細部のテクスチャをていねいに拾う描写が気持ちいい。色乗りは自然、空や水面のグラデーションも滑らか。逆光にも粘り、コントラストは安定。AFは静かで確実、近接でも立体感を保ちやすい。動画でも歪みや画角変化が抑えめで、歩き撮りに使いやすい。フォーカスリングのトルクは程よく、微妙な追い込みがしやすい。ロケ先での取り回しも良好で、三脚でも手持ちでも構図作りに集中できる。室内の撮影でもパースのコントロールがしやすく、静物から広大な風景まで幅広く対応。旅の一本としても安心感が高い。
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広い画角で空間のスケール感や直線の美しさを素直に描く広角単焦点。ピント面は繊細に解像し、周辺までの均質性も高い。発色はナチュラルで階調の粘りがあり、建築や風景、インテリア撮影で質感再現に強い。AFは静かで滑らか、微妙な合焦の追い込みも快適。直線が多い室内や外観の撮影でパースが整いやすく、クリアなコントラストが素材の質を誠実に引き出す。大判プリントでも破綻しにくい緻密さを備え、丁寧な後処理にも素直に応える。建材や布地、金属の微妙な反射の差も描き分けられ、空気感のあるワイド表現で空間の奥行きを気持ちよく伝える。

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